冬の寒さもどこへやら。季節はすっかり春になりましたね。
はじめまして。2009年度第一回目のお客様新聞という大役を任されたエミールです。
ひよこライターですが、これからよろしくお願いいたします。
ところで、みなさんにとって「春がきたなぁ」と感じるものといったらなんでしょうか?
みなさんいろいろとあると思いますが、私にとっては「桜」です。
桜が咲くまで、日に日に大きくなるつぼみを見るだけでも、ついウキウキしてしまいます。
そんな私が最初に見たときに一目ぼれ(?)して以来、この季節になると『見にいかなきゃ!』という思いをさせる桜がこちら↓
東京都駒込にある「六義園(りくぎえん)」の枝垂れ桜です。(2009年3月23日撮影)
六義園は徳川5代目将軍であった徳川綱吉の側用人、柳沢吉保が駒込に与えられた下屋敷に、自らが設計・指揮して作り上げた庭園であり、小石川後楽園と並び二大庭園と称されましたが、その後代々柳沢家の別荘として使われるだけになったのち、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎氏が購入。
最終的に1938年、東京市(現:東京都)に寄贈され、一般にも公開されるようになった庭園だそうです。
この庭園の中心にあるのが、枝垂れ桜。
よく街中で見かけるソメイヨシノより開花が早く、例年だと3月の終わり頃には散ってしまうのですが、今年は開花が遅れた関係で2回見ることが出来ました!
・・というより、夜桜が満開には少し早めだったので、後日昼間に満開の桜を見に行っちゃいました。
冒頭の写真(夜桜)と比べていかがでしょう?同じ桜なのに、雰囲気が全然違いますよね。
仕事帰りにライトアップされ、神秘的な桜をみるのももちろんいいのですが、
空の青と、桜の淡いピンク色の組み合わせが、より春を感じさせてくれる気がします。
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江戸・東京を旅しよう
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「明治時代、文学の足跡を辿るたび」〈4〉
〜漱石・鴎外・一葉の東京と作品を訪ねて〜
■漱石と明治、そして平成
私、尾上一途(おのえ かずみち)が乗車している都電荒川線は、ただ今「鬼子母神」に到着いたしました。次の「雑司ヶ谷」までの一区間、少し漱石が暮らしていた時代背景のお話をいたしましょう。
何度も申し上げましたが、 漱石は、明治維新の前年に生まれました。明治維新は、約300年続いた徳川幕府が崩壊した歴史的大事件でございます。明治維新によって武士という身分、職業が突然消えてしまったのです。この時失業?してしまった武士の数はおよそ80万人といわれております。当時の日本の総人口は約3千5百万人ですから、一気に2%を上回る失業者が発生したのでございます。影響を受けたのは武士本人だけではございません。その家族、更には幕藩体制に拠っていた多くの町民などの生活にも甚大な影響が及んだことを考えれば、いかに大変な出来事であったかが想像できます。いずれにせよ、収入源が一瞬にして消え、突然、「時代は変わった。これからは自力で生活するように」そういわれた当時の武士やその家族はどれほど不安に思ったことでしょう。身分・職業だけではありません。刀を捨て、チョンマゲを落とし、ズボンとシャツを身に着け靴を履く。制度も、生活習慣も、価値観も、何もかもが極端に変わってしまったのです。多くの人々が「今までの私たちは何だったのか?」「何を心の糧に生きていけばよいのだろうか?」そう思ったに違いありません。 漱石が生きた明治時代は、「西洋を目標に一直線に上昇していこう」という分かり易い共通の大きな目標があった反面、世の中の激変に自分を見失った人々をたくさん生み出してしまった時代でもありました。 皆さん、今の時代を考えてみましょう。戦後民主主義に則った多くの昭和の価値観が崩れ、新たな目標や指針といったものをなかなか見出せないでいる、という意味では、漱石の時代と似ているような気もいたします。漱石が没して約一世紀、今、密かな〝漱石ブーム〟ともいわれているのも、そのような平成の世に生きる私達が、無意識の中で漱石の文学から何かの示唆を求めているからかもしれません。 |
■お墓を観光? 雑司ヶ谷霊園
都電荒川線が「雑司ヶ谷」停留所に到着いたしました。すぐ隣が霊園になっています。これから皆様を「雑司が谷霊園」にご案内するのですが、日本人はあまり「有名人のお墓を鑑賞する」という習慣はありませんよね。ところが、西洋ではこれが結構盛んで人気があるのです。日本人は基本的に目立つことを嫌いますので、お墓でも個性的なものは多くありません。ほとんどが長方形の御影石に家の名前や個人名が彫ってある、というものです。これに対して、西洋のお墓は、我々日本人から見てびっくりするくらい個性的特徴的なものが多く、「造詣美術品として鑑賞しても面白い」ということも、西洋においてお墓を観光目的で訪れる人が多いことの理由と思われます。 |
「雑司が谷霊園」には、そこまで個性的なお墓はありませんが、特定の宗教や宗派のための墓地ではないので、多岐にわたる分野での著名人のお墓がたくさんございます。夏目漱石以外にも、例えば、作家では泉鏡花、永井荷風、小泉八雲にサトウハチロー。画家では竹久夢二や東郷青児、他にも、作曲家のいずみたくや変わったところでは、東条英機、ジョン万次郎などなど。ここではいろんな分野の歴史的人物のお墓に出会うことができます。ただし、非常に広い墓地公園なもんで、管理事務所で100円を寄付して案内図を頂き、これを見ながら散策しないとお目当てのお墓を探すのが大変です。と、いう訳で、私、なんとか、ちょっと変わった形の夏目漱石のお墓の前にやってまいりました。感無量。。。 (・・・次号へつづく) |
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お客さまから頂いたお声紹介コーナー
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今月も声をお寄せいただいてありがとうございます。
○初めてお便りさせて頂きます 私共も年に何回か阪急交通社の旅行企画で旅行させて頂いています。
個人旅行で自由に旅行される方もいらっしゃるかもしれませんが決められたコースを何も心配しないで巡る事が出来るのは私たち「ものぐさ夫婦」にはうってつけの楽しみです。
先月は流氷を見に北海道へ参加致しました。生憎の悪天候で飛行機の遅れが生じ関西空港で4時間の足止めに会いました。 参加者は半分位の方がキャンセルされた様子でした。私たちも迷ったのですが・・・せっかくなので思い切って参加を決めたところ思いもよらず好天気に恵まれ流氷も現地のガイドさんが驚かれるほどすばらしく綺麗に見れました。決行して良かったです。
北海道は何度も訪れましたが流氷見物は初めてだったので思い出に成りました。
これからも夫婦仲良く旅行出来ますように・・・トラピックス様 宜しく御願いします。
(匿名希望)
→はじめてのお便りありがとうございます。
添乗員付き、食事付き、観光付きで手間要らずの旅行が多いというのがトラピックスの良さです。
とっても前向きなお考えをなさるのですね。悪天候を吹き飛ばし、運を引き寄せる引きの強さがおありなのだと思います。これからもどうぞお出かけください。
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○人生を豊かにする為の三ヶ条、正にその通りと納得しております。
特に旅好きの私に取りましては【旅】はその筆頭に挙げたい程に。
良く【旅は心のビタミン剤】と言われますが日常から暫し離れて訪れた土地や国で、そこに暮らす人々の生活、歴史、文化を直に肌で感じ特有の風や雰囲気を学べる絶好の機会であり、全くの異文化に触れた時
など感動の心を呼び起こしてくれます。
海外へ年に数回出掛けますが、特に感動した国、心と記憶に残った国などへは繰り返し訪国し、違った
楽しみ方を憶えて帰国し、再度心身のリフレッシュを図っております。
【楽しき想い出、美しき想い出は最大の財産】だと常に言い聞かせ、健康である内に、感動の心が保っていられる内に、大いに旅を楽しみ心の財産を増やしたいと願っております・・・・・。
ですので、阪急さんには今後もお世話になりますが、敢えて一つ苦言を。
阪急さんの魅力は安価で、見所満載、観光内容の充実、そして添乗員さんの質の高さ(お人柄も含めて。)等など沢山有るのですが、最近の海外旅行、『アッ!これはリーズナブル、参加したい!。』と思い良〜く見るとオプションの観光が多くないでしょうか???トータルすると結局他社のツアーと同等、或いは少し高めの設定になっているツアーも有ります。厳しい部分もお有りでしょうが、是非検討して頂けると有り難いのですが。阪急さんファンより
(小畑京子さま)
→小畑さまの旅を存分に楽しみ活かす生き方にはいつも感動しております。
アドバイスありがとうございました。以前のトラピックスは全て込み込みのフルパッケージツアーを中心としてご案内しておりましたが、時代の流れと共にお客様の嗜好も多様化し、それに対応して部分的にフリータイムを作ったり、オプショナルツアーを設定したりというコースも増やして参りました。
ここ数年 価格勝負ではなく、品質管理と安全運行に最重点を置いて歩んで参りましたが、小畑さまのご感想を真摯に受け止め、お客さまに受け入れられるツアー作りに邁進したいと思っております。ありがとうございました。
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○外国旅行を始めてから13年になりますが、その数は33か国になります。
その中25か国はトラピックスさんにお世話になった国々です。今NHKで世界遺産を紹介しておりますが、殆んどの所が行ったところばかりで、まるで今その国・都市にいて観光でもしている様な気分で懐かしく見ております。
私達は最初の外国旅行にロンドン・ローマ・パリへ行ったところ、そこは最後に行くところだと言われました。でも他の国へも沢山行ってきました。その国その国の素晴らしさが有って捨てたものではありません。
残された年月は多くはありませんが、生きる限りトラピックスのお世話で外国旅行を続けたいと思っております。
(小野里 孝さま)
→旅行は、初めての場所を訪れる感動、ワクワク感、そして既に行ったところを思い起こしての再感動、余韻に浸るなど色々な楽しみ方が出来ますね。
旅行は形には残らないですが、心の中にかけがえのない財産を残してくれます。この財産は天国まで持っていける財産だと思います。これからも多くの財産を築いてください。
ありがとうございました。
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それでは皆様、また来月お会いしましょう!
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