阪急交通社お客さま新聞


みなさーん お元気でしたか? 「阪急お客さま新聞」編集部の田中慎二です。

初めて読む方へ → 「阪急お客さま新聞ってなあに?」

“人生を豊かにする”ためには、大切なことが3つあるそうです。
ひとつめは「本を読むこと」
ふたつめは「人と話すこと」
そしてみっつめは・・・


「旅をすること!」

これら3つのことは自分を高めてくれます。
新しい気づきがあったり、学びがあったり、、、
旅は家族や友人との絆を強めてくれます。新しい出会いがあります。
新しい世界へ自分を誘ってくれます。
そんな素晴らしい「旅」という商品を扱う仕事が出来て僕はとても誇りに思っています。
今日も、お客さんに感動を与えられるような「旅」を作れるよう頑張ります!
皆さんもご自身の人生を豊かにする為に、どんどん本を読んでどんどん人と話して、どんどん旅にでましょう!

さて、今回は「阪急お客さま新聞」編集部 田中イチオシのイタリア映画をご紹介します。

「なにかオススメのイタリア映画ってない?」
こう聞かれたら僕は迷いなくこれをオススメします。

「輝ける青春(伊題 La meglio gioventu)」
上映時間なんと6時間6分に及ぶ超大作です。

イタリアのある家族の37年間をたんたんと綴った物語。
“フィレンツエの大洪水”、“「赤の旅団」のテロ行為”、“シチリアのマフィアによるファルコーネ判事暗殺”など当時の社会背景、事件を絡めながらどっしりとそれぞれの物語は語られてゆきます。

「ローマの休日」のようにエンターテイメント性はなく、「ニューシネマパラダイス」のようにほのぼのとした交流もありません。
でも「輝ける青春」にはイタリアの明るい面も暗い面も飲み込んだ本当のイタリアの姿が垣間見れるような面がある気がします。

良い映画を見た後は“口数が少なく”なりますよね。
安易な言葉では感想を言い表せない。
どんなに言葉を尽くしても思いを表現することが出来ない。
この「輝ける青春」は見終わった後、出演者と同じ時代を一緒に歩んできたような感覚に包まれます。

第56回カンヌ映画祭 “ある視点部門”グランプリ受賞
イタリアアカデミー賞 6部門受賞

ガイドブックやテレビの旅番組では見ることのできない本当のイタリアを見たい方はぜひどうぞ!

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7282/story.html

映画館から帰宅したら待っていた4歳の娘がこう言いました。

娘「パパ映画見てきたの?」
僕「そうだよ〜」
娘「どんな映画?」
僕「う〜んと、イタリアの映画だよ」
娘「そうじゃなくってえ〜 オオカミがでてくるとか〜 三匹のこぶたがでてくるとかあ〜」 
僕「・・・」
 
(残念ながら現在は上映しておりません。DVDでどうぞ!)
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id321933/

みなさんのお薦めの映画や本もぜひ聞かせてください。→→ ご感想はこちら

−−−−−−−−−−−−−−−−
江戸・東京を旅しよう
−−−−−−−−−−−−−−−−
「明治時代、文学の足跡を辿るたび」〈3〉
〜漱石・鴎外・一葉の東京と作品を訪ねて〜


■早稲田大学のキャンパスを歩く

大隈講堂 大隈重信像

大隈講堂を背に早大正門を入って直進すると、キャンパスの中央辺り、早稲田大学の創設者にして象徴!ガウン姿の大隈重信(おおくま しげのぶ)翁の銅像に行き当たります。早稲田大学は、明治15年(1882年)「東京専門学校」の名で創立され、現在に至るまで我が国私立大学の雄として多彩な人材を世に送り続けています。早稲田の学生と聞けば、年配の方には「四角い角帽に学生服を身にまとい、下駄で闊歩」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、もちろん21世紀の今、ワセダにそんな学生はいません。携帯電話でメール、現代風ファッションの若者たちが行きかうキャンパスのなか、大隈重信像から右に曲がり、演劇博物館を右手に見て真っ直ぐ歩いていくと北門に辿りつきます。門を出てグランド坂を右折し、新目白通りに出た左手、都電荒川線の始発、早稲田停留所が見えてまいりました。

■都電荒川線
かつては首都東京の交通の王者よろしく、都内を縦横無尽に走り回っていた路面電車も、自動車・バスや地下鉄の普及により次々と廃止されるなか、唯一生き残った荒川線は、明治44年に営業が開始された「王子電気軌道」の路線を引き継ぎ、今も荒川区の三ノ輪橋から早稲田までの約12kmをおおよそ50分でゆったりと走っています。また、駅ではなく「停留所」と呼ぶのも、何かのんびりしていていいですよねえ。荒川線は、地域住民の足であることはもちろん、都内の名所を巡る観光電車の役割も果たしています。今日は「雑司ヶ谷」に急ぐので道草できませんが、いつか、途中の「面影橋」「学習院下」「鬼子母神」にも下車し、駅、じゃなかった、停留所の周りをゆっくり散策したいものですねえ。特に、安産の神様としてつとに有名な「鬼子母神」は、樹齢600年の大銀杏や江戸時代から続く駄菓子屋さんなんかがあり、その先には「鬼子母神けやき並木通り」という散歩や散策に最適な古い並木道もございます。

都電 早稲田駅

■漱石はサウスポー?
さて、雑司ヶ谷までの都電のなか、少し漱石のお話をいたしましょう。漱石の母千枝は、四谷にあった質屋の三女でございました。気品があり、和歌も詠む才女であったといわれています。漱石は、幼名を金之助と名付けられ、きんちゃん呼ばれておりました。ところでこのきんちゃん、左利きでございました。左利き、野球用語でいうサウスポーは、洋の東西を問わず、独創的な天才が多いといわれています。レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、ピカソ、チャップリン、現代ではビル・ゲイツ、又、漱石の親友正岡子規も左利きでございました。ちなみに日本人の利き手の比率は世界的に見て低く、右利き9人に対して左利き1人、とのことでございます。人の利き手がどうやって決まるのかは諸説あり今もはっきりとは解明されておりません。『坊ちゃん』は右手で書かれたということですから、恐らくは子供時代に矯正されたのございましょう。幼少期における利き手の矯正は、幼児に非常に強いストレスを与え、その後の人格形成にも影響することが多いといわれております。また、漱石は2歳の時養子に出され、里親の夫婦の不仲が原因で9歳の時、再び夏目家に戻されています。更にその頃、漱石は疱瘡(ほうそう)を患い、鼻の頭とほっぺに痕(あと)が残り、漱石は成人した後もこの疱瘡の痕を気にして、自分の写真は必ず修整を施したということでございます。千円札の写真も恐らくは修整されたものでしょう。ちょっと屈折した漱石の美意識が伺えるエピソードだと思われませんか?いずれにせよ、幼少期で経験した〝利き手の矯正〟〝里子〟〝病気による顔の傷痕〟といった重く暗い出来事が、漱石の文学作品に独特の陰影や屈折感を醸し出している、というのが漱石研究者の一致した意見でございます。


(・・・次号につづく)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
お客さまから頂いたお声紹介コーナー
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今月も声をお寄せいただいてありがとうございます。

阪急トラピックスの皆さん、こんばんは!
旅行好きな大阪の66歳の自称青年です。何年も前から貴社のツアーに参加して私の家族の想い出が沢山あり、どれが1番よかったと言えないくらい楽しい想い出が沢山あります。
1968年に結婚して2人の子供を産み育て、その子供達を結婚させ2人ずつ孫に恵まれ、妻とトラピックスの企画ツアーに参加して世界の各地を旅行して楽しませていただきました。
去年の1月に急に家内が病に倒れ、2月17日に帰らぬ人になってしまいました。
この2月14日に1周忌を迎えました。妻と旅行したところを49日を済ませてからトラピックスの旅行案内を見て1人で参加して妻と行った時の事を想い出しています。今年も1月1日から四国の霊場巡りに参加し、昨日は高山、世界遺産白川郷ライトアップ、兼六園の旅に参加し、妻と旅した時のことを想い出しました。
妻と旅行した時のビデオ映像と妻が詠んだ俳句をコラボして想い出ビデオをつくっています。
これからもトラピックスの旅行に参加して妻との想い出を甦らせたいと思っています。
1人だけでも参加できる旅行を企画してください。よろしくお願いします。
(西岡 稔さま)

→奥様は西岡様の心の中にいつも笑顔で生き続けていらっしゃるのですね。
旅を通じて奥様が甦るお手伝いができるとしたら旅行会社としてこれほどうれしいことはありません。
最愛の人を亡くすという悲しみは誰にも訪れる試練だと思いますが、それをきちんと受け入れて前向きに捉えられる西岡様を尊敬いたします。
どうぞこれからもお元気で奥様とご一緒に旅を歩まれることをお祈りしております。
ありがとうございました。

------------------------------------------------------------------------

お久しぶりです。
「阪急お客さま新聞」が、再開されたことを知り喜んでおります。
冊子により送付されてきた頃から毎号楽しみにしておりました。
丁寧に阪急の旅行、参加者を紹介し、お客様の感想や思いを大切にされて編集されているなーと感心しておりました。
阪急主催の旅行には、年1回程度参加しております。
昨年は9月末にポーランド旅行を楽しんできました。
ポーランドの歴史や、世界遺産、風景、ワルシャワなどの市街の様子などを堪能することができました。
添乗員さん、現地のガイドさんの詳しい説明で訪問先の理解ができました。
東ヨーロッパの旅行ツアーが少ないので、これから増えることを期待しております。
次回のお客さま新聞を心よりお待ちしております。
(鈴木 良一さま)

2008年は燃油サーチャージなどで海外旅行には厳しい環境でしたが、これからは 燃油サーチャージも下がるし、円高はなんと言っても海外旅行の強い味方です。
今年はたくさんのツアーをご提案したいと思っておりますのでどうぞお出かけください。
世の中の不景気をふっ飛ばしましょう!

------------------------------------------------------------------------

旅に出る健康法は、旅行に行きたいと常に願望を持ち続けてトラッピクス倶楽部やネットで旅の検索をし、夢を現実にするよう心掛ける。これが大事です。
そして1日一万歩はコンスタントに歩き、駅やデパートなど階段は歩く。
食事はバランス良くお腹が空いたら食べる。動いているとお腹が空き美味しく食べられ3度食べています(笑い)。
旅でお会い出来る80歳代の方にはいつもパワーを貰っています。
一昨日帰りましたイギリスの旅でも73歳の奥様と83歳のご夫婦に会いましたがとてもお元気でした。
嬉しいことです。
(青木 武さま)

旅に出かけられる方は、本当に健康管理に気をつけられ、日夜節制していらっしゃいます。まるでスポーツ選手のようです。日々不規則で自堕落な生活を送っている私(?)にはとても勉強になります。
旅は、<1>どこに行こうかとあれこれ考えている時、<2>予約して申し込み書に記入している時、<3>旅の準備をしている時、<4>日程表が届いた時など場面場面で楽しい瞬間が目白押しです。そして旅行が始まるとあっという間に時間は過ぎ去り、<5>帰りの飛行機の中では「次どこ行こうか?」と考える楽しみ・・・これだから旅はやめられないんですね!
冒頭に書きましたように、「旅」は人生を豊かにする特効薬です。
私たちはこれからもどんどん処方させて頂きますのでどうぞご活用ください。

------------------------------------------------------------------------

3月は、卒業別れ芽吹き などドラマチックな季節です。
どうぞみなさま お元気で!人生を謳歌なさってください。

又 来月お会いいたしましょう!

********************************************

「阪急お客さま新聞」は毎月更新予定です。
「阪急お客さま新聞」をお読みになってのご感想をぜひお寄せください。  
                       →→ ご感想はこちら
仲の良いお友達に「阪急お客さま新聞」をご紹介してください。
メールアドレスの新規登録・登録解除はこちら
                       
→→ メールアドレスの登録・解除はこちら

「阪急お客さま新聞」は弊社ホームページからもご覧になれます。
                        
→→→バックナンバーはこちら

※一定期間を過ぎた画像はリンク先が切れていることがあります。ご了承ください。