新年 あけましておめでとうございます。
「お客さま新聞編集部」の田中慎二です。
みなさんは今年はどのようなお正月をお過ごしでしたか?
私は東京で家族と過ごしました。
近所に「猫の公園」と呼んでいる小さな原っぱがあるのですが、普段小学生の娘たちとふれあう機会も少ないので、久しぶりにその「猫の公園」に行って鬼ごっこやかくれんぼ、ポコペンなどかなり昭和的な遊びをしました。
子供たちは大きくなるにつれ、特に父親との会話は少なくなっていきます。
今回 野原をいっしょに走り回って他愛もない話をたくさんしました。
たくさん笑いました。
この正月は、お金では買えない、かけがえのない時間を子供たちからもらいました。
年末から未曾有の大不況の嵐が吹き荒れていますね。
将来が見えない不安からどんどん気持ちは落ち込んでいき、閉塞感が社会全体を覆っていますが、日本は、そして私たちの先祖はこれまでも数々の苦難を乗り越えてきました。
ここが踏ん張りどころですね。
必要以上に悲観的にならず、何でも人のせいにせず、今自分にできることは何かを考え、粛々と生きていくことが求められているのだと思います。
もう絶望だ・・・みたいな雰囲気が漂い、メディアもそれを煽っていますが、それでも世界からみたら日本はまだまだ随分恵まれた環境にいると思われます。
生きるということ、しあわせとは何かということを改めて自分に問い直してみようと思います。
さて1年の計は元旦にありの通り、やや堅苦しい始まりとなりましたが、ことしも「阪急お客さま新聞」をご愛顧いただきますようどうぞよろしくお願いします。
さて今号から再び“尾上一途”さんの登場です。
尾上さん 今年はどんな世界に誘ってくれるのでしょうか?
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江戸・東京を旅しよう
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「明治時代、文学の足跡を辿るたび」〈1〉
〜漱石・鴎外・一葉の東京と作品を訪ねて〜
皆様、お久しぶりでございます。私、尾上一途(おのえ かずみち)、おおよそ一年前、江戸は元禄の時代から平成の世に戻り、一応社会人としての日常を送っていたのですが、江戸東京時空のたびへの思慕抑え難く、ほとんど発作的にこの度は明治の時代にやってまいりました。明治--それは、文学が時代の先頭を走っていた時代、多くの偉大な文学者や小説家を生み出し、彼らが、その時代に生きる人々に大きな影響力を持っていた時代でもありました。そこで、私、尾上一途、今回は皆様を明治時代・文学の旅にお連れすることにいたしました。題しまして「明治時代、文学の足跡を辿るたび、漱石・鴎外・一葉の東京と作品を訪ねて」(ちょっと長いですが、、)。今回は、明治時代を代表する三人の作家、夏目漱石、森鴎外、そして、5千円礼にもなりました樋口一葉の3人の「人生」と「作品」とを辿りながら、明治時代を皆さんとご一緒に楽しく旅してみようと思います。
■漱石が生まれた時代
さては、約300年続いた江戸時代、それはそれで非常に安定し平和な時代でもありました。島国であることを最大限に活用した「鎖国」政策により、治安の維持は保たれてきましたが、さすがに国際情勢がそれを許しませんでした。幕末期、海の向こうでは、政治・経済・思想等等、いたるところで、また、様々な分野で、ものごとが大きく変化し発展していくなか、日本は大きく取り残されていたのでございます。
1867年10月14日、永遠に続くかと思われた江戸・徳川時代が終わりを告げました。大政奉還がなされたのです。そして、この日を遡ること9ヶ月前、同じ1867年の1月5日、江戸牛込馬場下、現在の東京都新宿区喜久井町(早稲田大学界隈)に一人の男の子が生まれ、金之助と名付けられました。後の文豪、夏目漱石の誕生です。又、後に漱石の友人となる正岡子規や、海の向こうでは、2度のノーベル賞に輝くキュリー夫人が、同じく1867年に生まれています。この1867年という年は、国内では大政奉還があり、海外ではパリの万国博覧会が開かれた年でもございました。
■漱石の両親
漱石の父、夏目直克(なつめ なおかつ)は名主(なぬし)でございました。名主という呼び名は主に関東で広く使われていたもので、関西などでは庄屋、東北では肝煎(きもいり)とも呼ばれておりましたが、この名主というものは単なる百姓・農民ではございません。戦国時代からの有力者も多く、江戸時代においても、代官の命令を受け、年貢の取り立てをはじめとする村社会のほぼ全てを司っており、士農工商でいえば、農民に属したものの、非常に強い権力と高いプライドを持っておりました。ちなみに漱石の母は御殿女中を努めた千枝(ちえ)という名の聡明な女性でございました。
漱石は、明治維新を翌年に控えた1867年、当時としては特権階級に属していた家柄の夏目直克、千枝夫妻五男三女の末っ子として、我が国文学の歴史に偉大な足跡を残すべくこの世に生を受けたのでございます。
■旅のスタートは、早稲田
さて、私、尾上一途、先ずは早稲田にやってまいりました。早稲田は、夏目漱石、生誕と終焉の地でございます。生まれたのも亡くなったのも両方とも早稲田ですが、同じ場所ではありません。生まれた場所の付近には、現在「夏目坂」と呼ばれる坂があり、私は、今、この夏目坂を登りきった場所に、漱石生誕を記念して建てられた石碑の前に立っています。
さあ、皆様、ここ漱石生誕の地--早稲田が「明治時代、文学の足跡を辿るたび」のスタート地点でございます。
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お客さまから頂いたお声紹介コーナー
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お客さま新聞 その37にいただいたお客さまからの声をご紹介しましょう。
○最初は「おや?阪急お客さま新聞はもう廃刊になったはずなのに、なにかの間違いだろう。」と思いました。ところが復刊したとのこと、たいへんうれしい気持ちになったと共に、また阪急が好きになりました。
こういう旅行会社と利用者、あるいは利用者同士をつなぐものはぜひ必要です。編集者の負担が過大にならないようにしてぜひ長く続けていただきたくお願いします。大いに期待しています。
10月に阪急さんのニュージーランド旅行に行ってきました。北海道から出てこられたという中牟田さんのすばらしい添乗でたいへん楽しく充実した旅行をすることが出来ました。本当に阪急さんの添乗員さんはすばらしい方々ばかりですね。
私は妻を亡くし、一人旅が多いので阪急さんの一人旅歓迎日の設定は、大変ありがたいことです。今後とも拡大をよろしくお願いします。
それにしても、原油が三分の一に下がったというのに、飛行機会社の燃料サーチャージの高さには困りますね。私の周りにも、この高さゆえ今は旅行は見合わせだと言っている人が何人もいます。早くサーチャージなしの日が来ることを願っています。
(Y.Iさま)
→また始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
燃油も良い方向に向っていると思われますのでどうぞご期待ください。
再び海外旅行大盛況の時代が訪れると思います。
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○新聞が再開されましたこと喜んでおります。
私は年2回の海外旅行を楽しんでおります。
行き先を選ぶときの条件の一つは、その国のベストシーズンです。
このベストシーズンとは気候の良い季節のことです。
世界主要都市の月別「最高・最低気温、降水量、日の長さ」の一覧表があれば便利だと、常々感じています。
阪急交通社のホームページに、海外旅行向けのこのような一覧表が載れば、計画するときに参考になります。
(T.Mさま)
→ご意見ありがとうございました。
一覧表ではないのですが、世界の現地情報がご覧いただけるページがございますのでどうぞご活用ください。
https://www.hankyu-travel.com/guide/
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○本当に久し振りの新聞、嬉しくなりました。毎年20年以上海外旅行を楽しんでいたパートナーの友人が家庭の事情でしばらく出かけられなくなり今年は国内しか行けませんでしたが、お客様新聞に後押しされたような気持ちで来年は一人でも海外旅行へ出かけようかと思います。
(Y.Kさま)
→ぜひぜひお出かけください。
どんなにTVが高性能になろうとインターネットの仮想空間でヴァーチャル旅行が体験できるようになったとしても、現地に行って自分の目で見るのとでは全く違います。
月とスッポンです。
匂い、風、360度の空間、それはその場に行って五感で感じるしかないのです。
どうぞかけがえのない楽しい思い出を創ってください。
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○「お客さま新聞」製作スタッフの皆様、お帰りなさい!
この日を首を長〜くしてお待ち致しておりましたよ。
これ迄見えない糸で結ばれていた様な心強さが新聞の休刊でチョッピリ遠い存在になってしまった様に思え、少々寂しさを憶えておりましたので、一日も早い復活を願っておりました。
でも、様々諸事情もお有りでしょうし、なかなか厳しいのかも・・・と私なりに言い聞かせておりました。
そして今回のただいま宣言、本当に『お帰りなさい!』と申し上げたくそして、有難うと申し上げたい思いです。
【心のキャッチ・ボール】、声が繋がらなくともそう、心と心のふれあいが旅を楽しむ者の大切な財産の一つで、いい旅【きっと】見つかる予感の中にスタッフの皆様との心の交流が盛り込まれて居る事間違い無しです。復活ありがとう!!!★
個人的には、3ヶ月の療養をしていたのですが、今は元気回復、今後もおおいに阪急さんのお世話になりたく思っております。1月の沖縄から手始めに、今年もどうぞ宜しくお願い致しますネ。
(小畑 京子さま)
→ありがとうございます。
お客さまからいただくお声が私たちスタッフの心のビタミン剤です。
この新聞を通じて元気を頂き、お客さまに更に喜んでいただけるような旅の提案をして参りたいと存じます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
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○あの懐かしい「みなさーん」の掛けことば文字と再会。
新しい体制での復活を知り、心から嬉しく思っております。
阪急さんと「心のキャッチボール」から「顔の見えない遠投キャッチボール」の関係になりつつあった時だけに、拍手喝采!!
世相に一言:
「病は気から」今、不景気という心の「気」が日本中駆け巡っています。
このマイナスの気が、実態を益々悪化させているように思えてなりません。
悲観論の罠にはまった評論家といわれる人が何と多いことか。
西欧の諺に「暗雲のふちにも銀色の光が見えている」とあります。悲観の罠に嵌らないよう、前向きで好奇な建設的な「気」を持って、元気に生活していきたいと念じております。
(南 暁さま)
→心強いお言葉ありがとうございます。
自虐的とも思える悲観的な見方は本当に社会全体をそっちの方向へ誘導しているようです。
どのような環境であれ、その中でやたらに人のせいにせず、では自分はどう動くのかという事を自身に問いたいと思います。
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○こんにちわ。 久々の阪急お客さま新聞を頂き、吃驚とやっぱりなーと思いました。
お客様との接点に絶対必要な新聞と思います。昔のお手紙調のものが一番ですが。でも懐かしく、嬉しかったでーす。最近はパソコンの普及でかなりの方が読むことができる状況と思います。
さて海外旅行も燃油サーチャージ込みが多くなり年金生活者には特に大歓迎です。先日他社で中南米に出掛けましたが燃油サーチャージ8万円でした。数年前にはなかった分大きな痛手です。久し振りに2009年最初の旅は御社のJAL直行便イギリス旅行に出掛けます。
前回の新聞でちらし・ダイレクトメールが際限なく来て・・・・云々のお話がありましたけど、下手な鉄砲も数打ちゃあ当るじゃないが結構刺激され行かされちゃいます。なーんも来なくなったら淋しいですよ。(笑)
(青木 武さま)
→ダイレクトメールの量の多さは業界でも上位だと思いますが、ちょうど良い頃合が難しいというのが正直なところです。もちろんこれからも適正を目指して参りますが、日常のあちこちで皆さまの目に止まって阪急交通社が元気ですということをわかっていただけたら幸いです。
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○2008年のトピックス、一番うれしかったことは、「阪急お客さま新聞」がが復刊したことでした。編集者の方にはたいへんなことと思いますが、今後ともよろしくお願いします。楽しい旅の情報、次の旅行地を選ぶ為の情報(特に添乗員の方々の生のお奨め情報)を期待しています。
(石井 靖久さま)
→「今年一番うれしかったことはこの新聞が復活したことです」とは、当社にとっても最上級でうれしいことです。
本当にありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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***今月のお題***
それでは久しぶりに「今月のお題」です。
これまで訪れた中で、もう一度行きたいと思う場所(国)、又その理由を聞かせてください。
楽しいお話をお待ちしております。
「今月のお題」へのコメントはこちら→→
それでは、阪急お客さま新聞 その38はこのあたりで。
寒い日が続きますが、「旅の基本は健康管理から」です。
どうぞお体を大切になさってください。
又 来月お会いしましょう!
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