<今月のヘッドライン>
○お客様の声コーナー
○世界の偉人(中国編)
○江戸・東京を旅しよう5


お客さまの声コーナー

<海外旅行大嫌いだった夫が!>
私たち夫婦も60代半ば。思い出作りのためにと何度誘っても首を縦に振らないのでいつも一人で友達や一人参加で海外へ行く事30回以上。ところがです。「エジプト・ナイルクルーズ12日間」へ渋々夫が参加してくれたのですが、なんとグループの中で一番はしゃいでいたのが夫でした。このツアーの企画はとても変化があって特にバハレイア砂漠へのジープ旅は最高におもしろかったです。乗り物も馬車あり、列車あり、ジープ、バスありでその他クルーズなので船あり、船も帆かけ船や渡らせ船もありでその他民族衣装を着ての踊りなどetc。そしてなんといっても歴史ですね。帰国してからも友達や兄妹に電話で楽しかった楽しかったと連呼する始末。おかげさまでこれから夫も海外へ行くことになりそうです。(S・A様)


→とうとう海外旅行の魔力にノックアウトされたご主人、新しい人生の幕開けですね。楽しい思い出をたくさん作ってくださいね


<心あたたまるトラブル>
新聞が届くとワクワクしながら通勤のバスの中で読ませていただいています。今回の新聞に添乗員さんの記事がありましたので、機転を利かせたすてきな添乗員さんのことをお伝えします。 昨年10月にスペイン、ポルトガル10日間の旅に参加しました。各地で北海道発、西日本発、九州発の阪急さんの団体、J社の団体に会いました。お天気が悪く、スペインからポルトガルに向かう街道は土砂崩れの影響でのろのろ運転が続いていました。途中で一台のバスが路肩に止まっていました。すると私たちの添乗員さんから「どうやら日本人の団体のようなので様子を見てきたいのでバスを停車してもよいですか?」とお話があり、少し待っていると「J社さんの団体ですが、車が故障したので次の休憩所まで乗せてあげてもよいですか」とのこと、私たちは24名の団体だったので座席に余裕があり、満員になりましたが、次の休憩所までご一緒し、とても感謝されました(私たちは何もしていないのに・・・)。同旅行者団体を乗せたバスは追い越して行ったそうです。機転を利かせた添乗員さんに拍手です!!ご迷惑を掛けたというお心遣いもいただきました。旅は添乗員さん次第だと今回も改めて感じました。(A・T様)


→こういう出来事は双方にとって良い思い出になりますね。心が豊かになる温かいエピソード。これもトラベルが引き起こすうれしいトラブルです。


<マルタ良かったですよー>
2007年1月18日6日間の旅が始まり世界遺産マルタ島バレッタ方面に行ってきました。東京は暖冬ですが、マルタについてびっくり。アサガオが咲いていました。お天気にも恵まれ、雨季との事らしいのですが、一度も雨にも降られず素晴らしいところでした。15時間近いフライトにも関わらず、それ程疲れもなくまだ癒された旅が忘れられません。旅好きの人なら誰でも行きたいところだと思います。本当にありがとうございました。(K・E様)


→ありがとうございます。マルタは数年前から人気が出てきた国です。南イタリアのシチリア島のすぐ近くですが、言葉は英語です。バス移動も少ないので行程は比較的楽です。「次、どこかいい場所ないかしら?」とお探しの方にはお薦めの国です。


阪急お客さま新聞、有難く拝見しています。リタイヤしてからすでに10年余年、国内、国外と年に数回は阪急さん、クラツーさん、HISさん、JTBさん各社にお世話になり、楽しんでおります。新聞その24に掲載の「人とのつながりが旅の楽しさを倍に」のなかに、「近頃は一緒のツアーの仲間では自己紹介をしなく、名前も分からないまま終わってしまう、昔の旅ではなかった。。。。」とありますが、私も同感です。最近の個人情報保護法のせいでしょうか。せめて国外旅行の時には自己紹介くらいはと思います。これもエチケットの基本ではないでしょうか。きっとより仲間意識ができてきてよりツアー旅が楽しくなるのではと思います。添乗員さんもこのリーダーシップを取ってください。(K・H様)


→以前は気軽に交流を楽しめましたね。それが旅の醍醐味でもあったのですが、昨今の個人情報保護法の関係で気になさる方も増えてきたのも事実です。


<クルージングってどんな旅かな!!>
クルージングの特集号を見て、まだ体験したことのないクルージングの旅を思い描いています。友人夫婦はよくクルージングを体験しているのでお話を聞いても実際、どんなものか想像もつきません。自分に合うかどうか、日程の途中で嫌にならないかどうも心配です。友人夫婦は太って帰国したと笑っていました。「エジプトクルージング楽しそうだな」夫が掲載広告を見てつぶやきました。ちっともじっとしていられない人に船旅は向くかなと心配ですが、今年中にエジプトクルージングを予定にいれてあります。あまりに楽しくて時の経つのを忘れて浦島太郎にならないといいですけど・・・。(M・K様)


→クルーズ旅は一度経験されたら病みつきになる方が多いです。リピーター率も高いですよ。「船の中で退屈では?」というご心配は無用です。船内ではさまざまなイベントが催されており、逆にバス主体の周遊旅行よりも活動的になるかもしれませんよ。お楽しみに!


<貴重な体験>
2月17日発インド・ネパール・ヒマラヤ9日間の旅に夫婦で参加しました。タージマハル・ガンジス川・ヒマラヤその他どれも感動を呼ぶものでした。この旅を選んだ理由は観光地はもちろんですが、フリータイムが多く、80歳の私でも体力的に大丈夫と感じたからです。しかし、成田発の時点から機材故障修理で4時間半出発が遅れ、その後移動の度に遅れが重なり、トータル19時間半の遅延を生じました。このためフリータイムや睡眠時間が削られ、疲れました。しかし私たち以上に疲労しているはずの添乗員さんが、疲れも見せず終始笑顔で適切な対応をとられたので元気づけられました。この地域での交通機関の遅れは日常茶飯事の出来事であり、帰国した今ではインド生活リズムの一端を実際に体験できてよかったと旅行を懐かしく思い出しています。(H・K様)


→すばらしく前向きなKさん、旅の達人ですね。外国では予定通りに行かないことは日常茶飯事です。逆にそこから現地の風土、文化、慣習に触れ、理解し、そしてほとんどの出来事が予定通りに進む日本のありがたさを思い知る。それも又、旅の収穫ですね。


<機内での過ごし方>
日にち、曜日等の都合があり、いつも阪急さんという訳ではないのですが、基本的には海外は阪急がいいと思っていますので時々行きます。ホテルを選べる時はランクを上げます。ちょっとしたことで得をした気分になります。12〜3時間の飛行機内の過ごし方ですが、文庫本は一冊必ず持ちます。映画も見ます。又、新聞の日曜版にあるクイズをためておいて持って行きます。それにトランプです。ページワンを主人とやっていると時間を忘れます。普段何かと忙しくしているので、たまにはのんびりとします。(T・H様)


→旅の一番の魅力は脱日常です。何を見、何を食べ、何を買うかとは又違った"達人の旅の楽しみ方"をありがとうございました。これからもご夫婦仲良く旅にお出かけくださいね。


こんにちは!村山です。
春になって外へもどんどん出たくなってきました。埼玉県秩父市の羊山公園では毎年芝桜がきれいに咲きます。一面の花!花!花!色とりどりのきれいなじゅうたんのようなんです。年の来訪者はなんと100万人を突破したとか。近くにお住まいの方は是非いかがですか?私も来月に行ってきます。見頃は4月中旬から下旬だそうです。でも今年は暖冬だったからもう少し早い・・カナ?

さて、今日の世界の偉人(中国編)は私が短大入学式で、創立者よりスピーチしていただいた人物です。そこからちょこっと内容をご紹介します。


語学を学ぶ秘訣!魯迅より
「魯迅」本名は「周樹人」といいます。1881年9月25日生まれ。なんと私とちょうど100歳違いなんです。あらっ、私の歳がわかってしまいましたね。魯迅は小説家、翻訳家、思想家です。「故郷」「阿Q正伝」「狂人日記」などが有名な作品ですね。その他に、魯迅は語学にも精通していました。日本語、ドイツ語、さらに英語、ロシア語・・・。うーん、すごい!

そういえばみなさん、日本語以外の語学を学ぶのに挑戦したことはありますか?海外旅行に行くと、「現地の言語を話せたらよかったのになぁ〜」なんて思ったことはありませんでしたか?私は、初海外で思ったんです。
「フランス語を話したーーーーーーーーーい!!!」
 「でも、どうやって勉強したらいいのかわからない!」
そこで魯迅先生、こんな私のような中国の青年にこんな風にアドバイスを下さいました。
第一「自信を持つこと」
第二「絶え間なく、持続すること」
第三「がむしゃらに、読みぬくこと」
第四「よい先生を求めること」
第五「よい辞書を持つこと」
(「魯迅--その教育思想と実践」より)
この五つが重要なことだそうです。

昔ロンドンへ行った時、現地の人と写真を一緒に撮りたくて苦手な英語で一緒に写真を撮ってくれませんか?とお願いしました。そしたら私のつたない英語を一度で聞き取ってくれて写真を撮ることができました。小さなことですがこれが自信につながり、その後さらに英語に磨きをかけました。私の「自信を持つきっかけ」の出来事です。魯迅先生のアドバイスを改めてみて、自信を持つって大事だなぁ!と納得。 
みなさんも次に行く海外旅行で、その国の言葉で話す機会がありましたら、ぜひ自信をもって会話(挨拶)してみてください。きっと世界がさらに広がりますよ♪


江戸・東京を旅しよう5・忠臣蔵と元禄の風景〈5〉

■殿中松の廊下
私、尾上一途(おのえ かずみち)、ついに、「江戸城松の廊下跡」にやって参りました。今では、木々に囲まれた小さな石碑がひっそりと佇んでいるだけですが、ここが日本の歴史上最大のミステリー発祥の地であるのかと思うと、不思議な感慨がわいてきます。「松の廊下」は、将軍と対面する「白書院」という部屋に至る全長約50メートル、江戸城内でも2番目の長さを誇る廊下でありました。この廊下の襖(ふすま)に「狩野派」の松の絵が描かれていたことが名前の由来と言われています。TVや映画では、刃傷は廊下の中央辺りで起こっているように描かれておりますが、実は廊下の端の方で起こったのだという説もあります。また、そもそも「松の廊下」でではなく、「松の廊下」の真向かいにある「柳の間の廊下」で起こったのだという異説もあります。いずれにせよ江戸城内殿中にて刃傷が起こりました。浅野内匠頭が吉良上野介に襲いかかったのです。内匠頭は、腰に差していた小刀を2度、上野介に振り下ろしています。最初の太刀は正面から、2太刀目は背後からでございました。


■浅野内匠頭、殿中にて、吉良上野介に刃傷!
さて、神田明神下から急ぎ江戸城に呼び出された栗崎道有、江戸城に着くや蘇鉄の間(そてつのま)におもむきます。蘇鉄の間というのは、松の廊下の真向かい、奥にある細長い部屋です。そしてそこにはなんと、吉良上野介が横たわっているではありませんか! 上野介は、つい先ほど浅野内匠頭に額を切られた衝撃で失神していたのです。けれども栗崎道有、驚きはしましたが、そこは当代随一の外科の名医、冷静に目の前の患者、上野介を診断し、即座に「命に別状はない」と診断しています。この時、栗崎道有が上野介に施した治療の記録が残っています。現代語訳してみますと『額に10センチ程の傷があり6針縫った。背中の傷は大したことは無かったが3針縫った』といった内容です。治療を終え、一息ついた上野介に栗崎が塩をふりかけた湯付けの飯を差し出すと、上野介はむさぼるように食べたそうです。刃傷沙汰のその日、早朝6時に江戸城に登庁した吉良上野介、この湯付けがこの日初めての食事でございました。
元禄14年3月14日当日、浅野内匠頭が吉良上野介を切り付けたのが四ツ半、今の時刻で午前11時頃です。現場はかの有名な「殿中松の廊下」!TVや映画で繰り返し繰り返し扱われた場面です。いかにも意地悪な吉良上野介が繰りひろげる露骨なまでのいじめや嫌がらせ。分かっちゃいるけど何度見ても腹がてってきます。このあたり、吉良上野介を演じる役者の腕の見せ所で、過激に、オーバーに、憎憎しげに演じ、見ている人にどれだけ嫌われ憎まれるかが勝負です。一方、それらに耐えに耐えてきたのが素直な性格の浅野内匠頭。内匠頭を演じるのは必ず美男子と、これも相場が決まっています。そしてついに「許せん!もうこれ以上は我慢できない!」と堪忍袋の緒が切れた内匠頭が刃傷に及ぶわけです。日本人であれば誰もが共感し感情移入する恐らく日本一有名な劇的場面です。


■梶川与惣兵衛(かじかわ よそべい)
浅野内匠頭が吉良上野介に襲いかかったその時、たまたま側に居合わしたのが梶川与惣兵衛(かじかわ よそべい)です。この梶川与惣兵衛、襲いかかる浅野内匠頭を背後から組み伏せ「浅野殿、殿中でござるぞ!」とか言って押さえつける人物です。この人も必ずTV・映画に登場します。余談になりますが、この梶川与惣兵衛は、徳川家直参旗本で、この時、吉良上野介の致命傷を未然に防いだ功績により五百石の加増をされるのですが、いかんせん、世間の目も風もみんな赤穂びいきで、赤穂浪士は人気者。与惣兵衛に対しては、「余計なことをしやがって」「お前には情けというものがないのか?」と厳しく、実際、多くの嫌がらせなどもあったようでございます。


■江戸城は見どころが一杯!
ところで、皆さん、「江戸城」こと「皇居東御苑」は、見所いっぱいで場所も江戸・東京のまさにど真ん中、魅力満載の観光地です。「櫓(やぐら)」・「百人番所」に「同心番所」といった歴史的建造物。景勝地として名高い「天神濠」や「白鳥濠」。雑木林を抜けて都会のオアシス「二の丸庭園」で純日本庭園を堪能し、お土産物屋も兼ねた「休憩所」では「絶対にここでしか手に入らない!」菊の御紋入りのオリジナルグッズも楽しみです。さらには、季節毎に咲く花々や木々の種類も実に豊富で、植物観賞の目的で訪れる方もいらっしゃいます。
私、ここに来ていつも感じるのが「来ている人が意外と少ない」「半分は外国人ではないだろうか?」ということです。こんなに交通アクセスがよく素晴らしい場所、江戸・東京の原点ともいうべき「江戸城--皇居東御苑」に是非一度いらっしゃってみてください。