みなさーん お元気ですか?
すっかり冬らしくなってきましたが、風邪などひいてませんか?
阪急お客さま新聞が皆さんので心を温めてることが出来たらうれしいです。


『イタリアの秋』

トスカーナでは十一月に入るとオリーブの実の収穫のシーズンです。
一度、知り合いの畑で収穫をやるというので手伝いに行きました。
オリーブの収穫は素人にもとっても簡単です
まずオリーブの木の下に実の受け皿としてパラシュートの布を敷きます。
そして子どもが砂場遊びをする時の熊手で枝から実をこそぎ落としていくのです。
高い部分は木登りをして採ったりゆすったりして採ったりします。実が枝から離れるときのプキプキッというのが小気味良く、一つの枝からひとかきて12、3個の実がボロボロととれていくのは快感です。病みつきになります。
そう、それはたとえて言えば半透明の梱包材のプチプチをつぶすのをやめられない、とまらないという感覚と似ています。

オリーブの実は一年木で、木一本から約十二キログラムの実がとれ、それを絞ると約十分の一にしかなりません。つまりオリーブの木一本からオイルはビン一本程度しか採れないのです。手作業でやるとかなり手間がかかり、良いオリーブオイルは高価であるのもわかるような気がします。午前中作業し、ランチにサラミ、クロスティーニ(トーストに鳥のレバーパテをぬったものでトスカーナ名物)そしてキアナ牛の炭焼きビステッカを堪能し、ワイン、グラッパなどたらふく飲んでいるうちに午後の作業どころではなくなって、そのまま夜の飲み会へと突入していったのでした。これもイタリア流ですね。


数日後、収穫の手伝いのお礼にと絞りたての緑濃いエキストラヴァージンオイルが届きました。ラベルには僕たちが収穫をしている写真が貼ってありました。この心にくい気遣い、これもイタリア流です。


『秋の味覚の王様』


イタリアの秋の味覚と言えば?
世界三大珍味の一つトリュフ?ヴィーノ ノベッロ(新酒)?
それらもそうですが、イタリアならではの味覚を忘れてはいませんか?
そうポルチーニ茸です、キノコの王様ポルチーニ!ポルチーニはパスタなどに絡めて食べるのが一般的なのですが、今日ご紹介するのはポルチーニの邪道絶品料理です。
まずは生のポルチーニを準備。まわりについた土などの汚れを採ります。その時、決して水洗いしてはだめです。布巾やペーパータオルなどでていねいに汚れを払います。(マツタケもそうでしたか?)フライパンにバターを落とし、ざく切りにしたポルチーニをさっと炒めます。あらかた火が通ったところで醤油を鍋肌から回し入れ、香ばしい香りをつけます。これを熱いところでご飯にかけて出来上がり!所要時間5分
そのまんま「ポルチーニ丼!」です。

なあ〜んだって思われましたか?

生ポルチーニの傘の裏には味噌のような茶色いものが付いてるんです。
これが炒めると鍋に溶け出してくる。コクが滲み出て、旨みが増してめっぽう美味い。
今まで食べたことのない味!この茶色いソース、イメージとしてはカニ味噌に近いですね。
シンプルな料理ですが、病みつきになります。
フィレンツエにいた時、三日連続で食べ続けたことあります。
現地オフィスのボスも大好きでした。ただし生のポルチーニでないとだめなんですが・・・
う〜残念!でも乾燥ポルチーニならツアー中もお土産に買えますし、日本でも手に入ります。
ポルチーニのコクと旨みは他のきのこでは味わえないものです。是非ご賞味下さい。


<お客さまの声コーナー>

今月もたくさんのお手紙をいただきました。ありがとうございます。

「なぜ、阪急交通社を選んだのか?」
他社に比べて内容が良く、値段も安い、宿泊ホテルも満足・・・など色々ありますが、私流の楽しみ方は目的地が決まったら必ず旅行説明会に参加します。カラーのパンフレットをいくつか貰ってきて、帰国後、感動冷めやらない内にアルバムを作成します。その時にパンフレットの写真が役立つのです。例えば、まず、「おまかせイタリア9日間」などの見出しの部分を切り取ってアルバムの背表紙に貼ります。旅行中、写真に撮れなかった宮殿や教会の内部などもパンフレットの写真を切り抜いて貼ります。説明文も自分で書き込みきれない時は切り抜いて写真に添えて貼ります。こうした旅日記ももう十九冊になりました。特にロイヤルコレクションの「ゆとり通信」はカラー印刷がきれいで画面も大きく、アルバム整理にとっても役立つのです。(T・I様)


↓なるほど そういう楽しみ方もあるのですね。旅の終わった後も使っていただければパンフレットも本望です。岩田さんは旅の達人ですね。


お客さま新聞、毎号楽しく拝見しています。いつも印象に残ることは、私も含めてですが、いかに多くの方々が阪急交通社のファンでいらっしゃるかということです。新聞に寄せられるお客さまからの感謝の言葉、苦言、要望に対して、キメ細かく対応されているスタッフの皆さまには本当に頭が下がります。スタッフのおかげで率直な意見が述べられているのだと感謝しております。相当ストレスが溜まっていると思いますが、今後もお客さま新聞を楽しみにしているトラピックスファンがいることを念頭によろしくお願いします。(H・Y様)


↓いつも優しいエールをありがとうございます。皆さんからいただくお手紙は私たちスタッフの宝物です。


いつも楽しく有意義な情報を賜り厚く御礼申し上げます。旅の楽しみは日々のしがらみから開放され、非日常の時空間を満喫することだと思っております。又、現地の人、ツアー仲間、添乗員さんなどとコミュニケーションをとり、純な気持ちで素敵なお付き合いが出来ることです。人間はどんな人でも良い所、悪い所があります。みんな素晴らしいと思って対応していれば、その気持ちが相手に鏡の如く映り、嫌なことは体験しません。人間とはいいもんですネ。老子の言葉に「君子、成人之美」(ひとの美をなす)があります。欠点は目立つものであるが、良い所を見つけて伸ばしてあげるのが、オトナの生き方だという意味だそうです。これからもそんな生き方をして、人生楽しみたいと思います。(A・U様)


↓Uさんには添乗員へのお褒めの言葉を含めてお電話を頂戴しました。ありがとうございました。Uさんは旅の達人であると共に人生の達人ですね


主人の介護生活を十二年間やり、昨年天国へ行きました。これからは私の趣味である旅行を体力の許す限りしていきたいと思っています。
昨年、まず遠いところから南米十六日間に参加させていただきました。今度は一月東欧に参加します。世界遺産をどれだけ見ることができるかが、私のこれからの挑戦であり、希望であり楽しみなのです。トラピックス倶楽部は見やすい、価格が手ごろなのが利用する第一条件です。(S・I様)


↓長い間の介護生活、お疲れ様でした。これからは新たな人生の幕開けですね。旅を存分にお楽しみ下さい。


これまで楽しく読むだけでお返事しなかったのですが、ひとこと。前回の紅葉、今もとってあります。読者の感想は正直皆さん同じだと思います。ありがとうや感謝のことばを載せるより、できるだけたくさん添乗員さんからのアドバイスやイタリアはもちろん今回のパース近くの素敵な街の話などの情報を載せてください。(匿名希望)


↓ハイ、今後は添乗員や他のスタッフの声を載せていきたいと思っております。お楽しみに!


ないしょ話 もう八回にもなったのですね。送っていただくばかりで自分のないしょごとも暴露せず、感想を寄せることもなくひたすら楽しく読ませてもらっています。今回も一気に読みました。パースの話が懐かしい。文面から真っ青な空と海、フリーマントルでの昼食、ロットネス島での大きなとかげの大群との遭遇、など、パースは本当に思い出に残るゆったりした旅でした。「新聞送付の停止希望」なんてもったいない。世界中の話が聞けるのですから。「あなたの声」を書いて送らなくても楽しみに待っている自分のようなお客さんもたくさんいるでしょう。どんどん輪を広げていってください。応援しています。(Y・Y様)


↓パースは本当にゆったりした町です。疲れたとき羽伸ばしに行きたいなんて思える町です。ないしょ話もう九回になっていました、早いですね。少しは成長しましたでしょうか?これからも子供の成長を見守るお母さんの様に見守って下さい!!


先月いただいた「紅葉」びっくり、感動いたしました。すぐお礼状をと思いつつ、十月号が届きました。ありがとうございました。私の宝物にします。エスプレッソの話が面白かったです。コーヒー大好きな私は時々、この本場仕込みで粋な飲み方をしていましたもの。わが意を得たり!!と嬉しく読みました。(M・Ⅰ様)


↓そうでしたか、親近感が湧きます。お互い飲みすぎには注意しましょうね。


いつも新聞が届くのを楽しみにしています。届いたらすぐに何はさておいても隅から隅まで目を通します。今回のエスプレッソのお話、雑学が増えてとっても得した気分です。もみじありがとうございました。大切に今でもファックスに貼って家の中で秋を感じています。(H・K様)


↓新聞を待っていて下さるお客さまがいるーそれがこの新聞を続けていける心の支えです。


トイレについて

昭和四十七年に初めて海外旅行をした時の話です。
ドイツハンブルグのホテルのロビーでトイレの背の高さに驚きました。
背伸びしてつま先立ちで始めたのですが、だんだん足が疲れ、接触せんばかりになるのです。なぜかと聞いてみると「ドイツ人は背が高いことと古いホテルだから」との事。考えてみれば昔は庶民がやすやすと飛行機に乗ったり、ホテルに泊まったり出来ず、もっぱらハイソサイヤティ用に作られたものだったのでしょう。西洋のハイソサイヤティは背の高い人ばかりと思い出し、納得したものでした。二〇〇二年ホーチミンでのホテルの立派なトイレでは男子用朝顔の中央に昆虫が焼きこんであるのです。ココを狙って発射せよということか・・・ブダペストの田舎のホテルの部屋のトイレは逸品でした。真ん中に座ればはまってしまうほどおおきな装置には苦労したものです。確かに街を歩く女性のお尻の大きいのに驚いたことも覚えております。全て「ところ変われば品変わる」と物分りの良いような顔をして旅をしております。(T・N様)


↓トイレネタありがとうございました。国によりトイレ事情も変わり面白いですね。


いつも楽しみにしています。なんとなく読み続け、八回目が到着です。若い時、会社のレクレーション友の会でさかんに原稿を募り、徹夜でA3版を発行していたことと重なり、編集のご苦労や喜びが身近に感じられます。旅は人生に潤いと活力を与えてくれます。(T・A様)


↓まさに作っている時はそんな感じです。大変だけど楽しい、そんな思いをかみしめながら作っています。


「お客さま新聞在中」の封書が届くと開封がとても楽しみです。
編集部とトラピックスで旅をした仲間がこの小さな誌面でしっかり結びついてる連帯感がすごく心地よいです。<お客様からいただいたお手紙コーナー>が充実していて、生の声にいつも旅に出たい気持ちに誘われます。特に載せっぱなしでなく編集部の返事が必ず添えてあるのが一方通行でなくて暖かい心遣いを感じます。これかもこのスタイルを貫いてずう〜っと長く続いて欲しいと思います。  (Y・I様)


↓温かく見守ってくださるお客さまに囲まれている。作っている私たちも一体感を感じています。しあわせなことです。


スタッフご一同さま

もみじには感動しました。サクラの花びらがハラリというお便りがありましたが、これからの季節はハテなにかしらなどと皆様のご苦労も考えず勝手に想像している次第です。皆様の優しさ、暖かさがひしひしと伝わってまいります。ありがとうございました。さて主人が退職して以来、ロンドンパリローマを皮切りに海外は阪急さんに七回お世話になりました。最近は国内も旅は阪急さんオンリーです。なぜかと申しますと一回目の添乗員さん(男性)がひとりひとりに優しく接し、気配り気遣いがありご自身はいつ食事しているのかと思うほどフル回転で感心しました。毎回添乗員さんには親切に対応して頂き、旅行中大変気分良く楽しい時を過ごさせていただいています。(一度だけ例外がありましたが、その時ははずれだったんですね)それに電話対応も気持ちいいし、旅行内容や価格面でも大満足しています。不平不満は申しません。欲を言いますとフリータイムを増やして欲しいです。来春はどこへ行こうかと目下思案中です。これが決まるまでが楽しいひとときです。第一候補はドイツ
です。(T・M様)


↓すべての添乗員がお客さまに感動を提供できるよう教育を徹底してまいります。


ないしょ話が届くのを心待ちにしております。初回から第八回までの全てを大事に保存しております。社員の方のお話や投稿者の記事を読むのがとても楽しみで、貴社に六回もお世話になって海外旅行をこの便りを読む度に思いだしながら、皆様のお声と重ね合わせては喜びに浸っております。今回のY・K様の便りはまったく同感です。私は茶目っ気があっていろいろと添乗員さんに奇怪な質問をいたしますが、嫌な顔もせず答えて頂き、ありがたく、又申し訳なく思っております。トラピックスの添乗員さんは「ナンバーワンではなくオンリーワン」だと胸を張って申し上げても過言ではないと思います。(T,Y・O様)


↓ありがとうございます。添乗員にはご遠慮なくどんどん質問して困らせて(?)育ててやってください。


質問に対してのお答え

(1)なぜ阪急交通社を選んだのですか?


とにかくどこよりも安い、なんといっても安価が魅力。何度でも行きたいから安い旅を数多くと思う。 (M・Ⅰ様)


旅行代金が安い、ホテルが良い、食事付き、充実した内容で自由時間がない(K・S様)


ツアーの内容がもりだくさん、そして安い。(K・H様)


観光地をたくさん回ること、ホテルが良い、安心感がある。ひとつ嫌なことがあります。ホテルランクアップの人達と同じバスにするところです。まずランクアップの人達を先に送りそれからです。ずいぶん時間の無駄遣いです。嫌いなことを書いたので絶対載せてもらえないと思います。(K・K様)


↓そうおっしゃると載せたくなってしまいます。現在はお客さまの思考も多岐に渡ります。可能であれば、ホテルのランクごとに別コース(バス)にてご準備したいのですが、それぞれ別コースにしますと代金も上がり、催行率も下がってしまいます。それ故選択肢を広げてご案内しております。ホテルへ送迎の回り方はランクアップからではなく原則位置関係を優先してお送りしております。恐縮ですが、ご了承ください。


おひとり様参加歓迎日があった、全食事付きで安心できた。旅行申し込み時の電話対応がいい、添乗員さんが温かで親切が行き届いています。(M・Ⅰ様)


①添乗員さんが素晴らしい
手書きの旅日記をいただきますが、旅行中、帰宅後のアルバム整理にとても役立っています。お忙しい旅の中でよくここまで用意してくださるものだといつも感激しております。
②事前送付のパンフレット類が良い。
③ホテルが厳選されている
トラピックスの旅で劣悪なホテルに当たったことはまだありません(たまたまですか?)
④比較的安価の料金設定
退職後、年に数回海外に出かけています。できれば安い方がありがたい。もちろん、内容が悪ければノーサンキューですが。
⑤たくさんの写真の入った本は旅心を刺激するとともに、見やすくてありがたいですね。
気温やお客様の評価をもっと入れて下さると次の旅行の選定がしやすくなるのですが。(K・T様)


なんたって安い他社で一回行く所、阪急で2回。安いからあんまりというひとがいるかもしれませんが・・・。


本が分かりやすい、商品が豊富。添乗員、現地ガイド・ドライバーの人柄に安心感がある。 (K・Y様)


なんと言っても添乗員さんの存在です。初めて阪急を利用した時のN・Sさん、大量のスーツケースが届いていないトラブルに客からの冷たい視線と苦情を一身に受けながらも毅然としかも真摯に親身に対応していただいた。
陰で涙ぐんでいた姿は一生忘れられません。二回目、不安を抱いてのひとり参加にそっと見守り困っていた時、すぐそばに来て力づけてくださったT・Sさん、以来ひとり参加に自信を持ちました。六回目とても明朗で高齢者にも優しく接していたA・Kさんのを几帳面な旅日記を書いてくださりアルバム整理に大いに役立っています。(K・K様)


↓「やっぱり阪急でなきゃ!」とお客様に言ってもらえるようこのお褒めの言葉を糧に精進して参ります。ありがとうございました。


そんなことはない。楽しい想い出をいっぱいつめて帰って来られる。詰め過ぎてしんどくなっても又利用したくなるトラピックス。これで私は成田から右へ左へ下へと幾度も飛んでマース。まだまだ飛びますよ。(M・K様)

 

(2)阪急のどこいうところが好きですか?


取り澄ましていないところカナ?パンフのイメージもどちらかといえば、大衆的。つまりデパートの広告ではなく、スーパーの広告みたい。とっつきやすい。なりふり構わず、一生懸命宣伝しているというのが見えてきます。(M・I様)


↓見てくれよりも中身と心意気で勝負です。


ずいぶん参加していますが、添乗員さんがいつも懸命してくれている。(K・H様) 


添乗員さんやスタッフの方々が画一的ではなく、人間的なふれあいを大事にしているところ。コース、ホテル、食事などそれぞれ目的に応じて選べる商品が豊富に揃っている。情報誌が見やすい。特にスケジュール欄は項目別にカラー刷りしているため。(K・K様)


内容満載でお手ごろ価格、しかもただ安いだけではなく"お得感のある旅"を私たちはご提案し続けます。そして一人でも多くの人々が旅や出逢いを通じて、泣いたり笑ったりして元気になり、人生をもっと楽しんで頂きたい、それが私たち阪急交通社社員一同の願いです。


「もう一つのお勧めオーストラリアスポット」

お久しぶりです。今月末に京都に出掛けるのでわくわくしている工藤です。
でも・・紅葉は見られるかな?春も京都の桜を見逃しているので今回は!と願っております。でも紅葉がダメでも楽しみはいっぱいありますしね、「トロッコ列車」・「京都の食べ物」・「京都の雰囲気」・「京都の町並み」・「お土産」・・・っと紅葉よりその場所にいけること自体が楽しみなんですね。私にはどれだけ紅葉しているかなんて心配いらなそうですね!

さて、私の6ヶ月の留学期間中、友達が日本からはるばる遊びに来てくれたのです!
オーストラリアは初めてという友達。更に一人で海外ももちろん初めて!!と。きっと本人かなりの冒険でパース到着までどんなに心配だったでしょう・・。よく来てくれました。そんな友達を連れて、どうしても行きたいところがあったのです!


そこは知る人ぞ知る、パースから国内線飛行機で2時間30分の小さな町"ブルーム"です。実はここは日本にとっても深い関係がある町なんです。大きな石で出来た日本人墓地があるのです。このことは又、後ほどお話します。先ほど、"知る人ぞ知る"と書きましたが、この町でしか見られない、しかもちょっと私たちには想像も付かないほどの自然の不思議さや美しさに出会える所なのです!私たちはここで目を見張るほどのなんとも素晴しい神秘的な自然現象をこの目で見てきました!!
それは、地平線からはじまります。あたりがすっかり真っ暗になった頃、一瞬、はるか彼方の沖の方がぼんやりと明るく輝いたように見えました。しばらくじっと見つめていると、背後からあまり耳にした事のないヴォワーン、ヴォワーンと低くテンポのゆっくりとした奇妙な音楽が・・・。
そうです!オーストラリアの先住民"アボリジニ"の人々が奏でる長いオオボエのような"ディジュリドゥ"です。と同時に、目の前の赤い色の光が、光り輝く金色の大きな丸い物体に変わって頭をだしはじめました。「月」です!ぐんぐん天に向かってゆっくり上っていきます。私たちはこの次の不思議な現象に釘付けになってしまい、気がつくと口を開けたままじっと見つめてしまっていました。なんと!!黄金色の満月の真下からまっすぐに私たちに向かって階段が出来ているではありませんか!!え!しかも何十段と!周りは一緒に見に来た観客の歓声と拍手の波が押し寄せていました。
自然界が作り出す神秘、きっと私が今まで過ごしてきた中、そしてこれから先もひょっとしてこれほどまでに神秘性に富んだ現象には出遭えるのでしょうか??と思った一時間でした。それは、全くの偶然ではなく、もちろんその時期にあわせて私たちはブルームに行ったのですが、三月から十月までの満月の夜、干潮時に晴れていたら見られるのです。ほとんど雨季などは無いのでほぼ見られます。この神秘的な現象は「月への階段」と言われています。3月から十月の満月の夜で干潮の時、満月の月の光が潮の引いたでこぼこした砂浜に月の光が照らされて階段の様に見えるのです。とにかく、素晴しいです。言葉ではなかなか言い表せません・・・。自然現象ですので天候が悪かったりすると見られないこともあるのですが、お天気女の私が行って雨が降るわけないですよね!・・・なんて。


そして、この町には、もう一つ、目を見張る場所があるのです。そこは、"ケーブルビーチ"という海岸です。ここの海岸はエメラルドグリーンのインド洋と、そして、真っ白な砂浜がなんと二十キロメートル、どこまでもまっすぐ続いているんです。二十キロメートルですよ!つまり東京から品川を越え、横浜までまっすぐにしかも美しいビーチが永遠と・・・想像できますか??「うわぁ〜綺麗〜!素敵〜!すご〜い!」の一言!それが全てを語っています。ここはビーチを楽しむほか、らくだに乗ってビーチで夕日の鑑賞を楽しむのも有名なんです。オーストラリアで砂漠の王様らくだに乗って、インド洋に沈む夕日を眺めて・・・なんて世界的な経験でしょう!そして最後には、すばらしいお土産を。それは、真珠です。ブルームは真珠が多く取れる場所として知られています。かつて真珠産業が栄えていた頃、ブルームには多くの日本人が真珠を採る潜水夫としてブルームに住んでいたのです。そのようなことから日本とブルームは深い関係にあるのですね。ここには、ピンク真珠、ブラック真珠、イエロー真珠・・大きな粒から小さな粒まで色々あり、見ているのがとても楽しかったです。


そして昔潜水の仕事・ブルームを襲ったサイクロンで多くの日本人が犠牲になり、日本人墓地も建てられているのです。そんな魅力いっぱいのブルーム、気に入っていただけましたか?オーストラリアにはこのような知られざる面白い町がまだまだあるのですよ。