みなさーん!お元気でしたか?
お客さま新聞編集部の田中です。
大人気の映画「君の名は。」を観ました
“真知子巻き”は出てきませんでしたが(笑)、
予想を遥かに超える面白さでした。
高校時代の同級生から「悪いこと言わないから見た方がいいよ」
と言われ、さして期待もせず見に行ったのですが、
見終わった後には「君の名は。」がいかに素敵な映画であるかを
周りに言いまくって、少々うざったいと思われている私です(笑)
この映画の良い点はたくさんあるのですが、
魅力をひとつだけ言うと「風景描写」が秀逸です。うっとりします
「東京ってとっても素敵な街だったんだ」と改めて感じました。
登場人物の心情が風景を通して描かれるシーンもあり、
これは実写では表現できない、アニメならではの世界です。
何度でも見たいと思う数少ない映画のひとつになりました。
私自身はこれまでジブリなどのアニメを観てもさして驚かなかったのですが、
この「君の名は。」にはノックアウトされました。
まだ観ていない方は、ぜひおススメです。
それでは、今月もお客さま新聞をごゆっくりお楽しみください
≪10月号の目次≫
1.お客さま投稿コーナー〔お題:忘れられない思い出の味〕
2.「旅を創る」現場を行く~旅職人、日々こんなことをやっています~(第20話)
3.今月のお話 (ライター:池村)
4.お客さまからの声
5.編集後記
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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.お客さま 投稿コーナー〔お題:忘れられない思い出の味〕
今月のお題は【今でも忘れられない、あなたの思い出の味】です。
先月の「三次のうどん」を読んで、みなさん思い出の味が蘇ったようですね
今回もたくさんの投稿をいただきました!ありがとうございます。
早速ご紹介しましょう
M.Iさまより 父親のつくる茶碗蒸し 特にお正月、実家に帰ると他の者が1個食べるのに私には4個くらいは作ってくれている。子供の時からそう…。 美味しい美味しい、大好き!と言う私が嬉しくて、大好きで。いつも茶碗蒸しでお腹が膨れる。 父のつくる茶碗蒸しは本当に美味しく絶品…。今まで生きてきたなかで、食べるの大好きな私だが、少し柔らかめのそれは、料亭で食べようと、ホテルで食べようと、割烹で食べようと比では無い。 遊び人で食べることが大好きで、自分も作りたい父親は、正月のおせち他料理は黒門で素材を揃え、みんなのためにここぞと腕を揮う。母には、得意の煮物を任せ、他はみんな自分で作る。 私の弟が「父の茶わん蒸しを作って欲しい」と言うが、それ以上に私が食べたい。こんなことなら、もっと美味しさのコツ、しつこく聞いておけば良かった~。 |
◇編集部・田中より
お父さんの茶碗蒸し。
きっとアツアツの愛情がたっぷりの優しい味なのでしょうね。
お嬢さんが「美味しい、美味しい」と言ってくれるなら
そりゃお父さんがんばっちゃいますよ。
家族団らんのシーンが浮かんでくるようです。
ご投稿いただき、ありがとうございました。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
匿名希望さまより |
◇編集部・田中より
メッセージをありがとうございます。
とても明るい方ですね(笑)
文章の行間からにじみ出ています。
きっと前向きに人生を楽しんでおられるのでしょう。
「シニア出会いツアー」企画、ツアー造成担当者に言ってみたいと思います。
ありがとうございました。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
|
◇編集部・田中より
そうでしたか、まだ観光地になる前の白川郷にいらしたんですね。
しかも真冬に(!)
極寒の囲炉裏端で熱燗と、鍋。
美味しくないはずがありませんよね。
その上さらに、素朴で温かいご主人がそばにいたらもうノックダウンです。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
さて、来月号のお題は・・・
【どんな時に旅を楽しく感じますか?】です。
旅行を楽しく感じる瞬間。
旅行中はもちろんですが、それ以外にも“楽しみを感じる場面”があると思います。
例えば・・・
・次に行く旅行を選んでいる時
・申し込んだ後、出発までの準備の時間
・旅行から帰った後、余韻を噛みしめている時
・旅行で知り合ったお友だちと新たな関係が出来た時、など
『私は旅のこんな時間を楽しんでいます』という
“旅行本体以外”の旅の楽しみを教えてください
楽しいエピソードをお待ちしています
お題への投稿は↓↓こちらからお寄せください。
https://www.hankyu-travel.com/wakuwaku-paper/mail.php
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2.「旅を創る」現場を行く
~旅職人、日々こんなことをやっています
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(第20話) 「年に一度の旅行イベント、出展の裏側に迫る」の巻
阪急交通社の久家です。
日本旅行業協会(JATA)が主催する旅博と、日本観光振興協会が主催する旅フェア。
2014年よりこれらの展示会が統合され、『ツーリズムEXPOジャパン』として開催されています。
『ツーリズムEXPOジャパン』とは、旅行会社(海外の旅行会社も含む)・航空会社・ホテル・
鉄道会社・世界各国の政府観光局・空港・自治体・観光協会など
旅行に関わるあらゆる業種の展示会で、「世界最大級の旅の祭典」とも言われているそうです。
当社も出展しており、設営ブースには毎年多くのお客様にお立ち寄りいただいております。
今回は『ツーリズムEXPOジャパン』に携わる職人たちのお話です。
◆◆『ツーリズムEXPOジャパン(※)』出展を裏側で支える職人たち◆◆
(※)以下、ツーリズムEXPO
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◆全体統括:野村MR.◆
普段は、社内のデータ作成・配信、社内の主要会議の運営、ブランディング、
イメージキャラクター、自治体や観光局との折衝窓口等幅広く担当している。
趣味は、周囲からの影響もあり3年ほど前から始めたゴルフ。
「スコア?まだまだ(笑)」と謙遜しつつも、着実にスコアを伸ばしているよう。
会社の同僚や地元の仲間たちと行く休日ゴルフが、今の一番の楽しみ。
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はじめまして、野村と申します。
通常業務と並行して、ツーリズムEXPOの運営にも携わること6年。
現部署に異動してから、ツーリズムEXPOについての業務を任されています。
今年のツーリズムEXPOは、9/22(木)~25(日)の4日間開催され
前半2日間が『業界・プレス日(主に商談会)』
後半2日間が『一般日(イベント展示会)』
という日程でした。
なんと!4日間で、延べ18万5,800名の来場があったそうです。
一般の方にご来場いただく後半2日間(土・日)はとくに大盛況。
各社とも、それぞれの特色を活かした展示やイベントで盛り上げ、
多くの方に楽しんでいただけたようです。
一年に4日間のみの「旅の祭典」。
一旅行会社の目線で、出展に至るまでのお話をさせていただきます。
出展目的は「会社・ブランドの認知向上、想起率の向上」
・・なんて難しいことを書いてしまっていますが、
要するに「阪急交通社をもっと幅広く知って頂きたい」ということです。
多くのお客様に支えられていますが、より広い層のお客様にもご愛顧いただけるよう
その機会の一つとして捉え、活用したいと思っています。
出展にあたり、まずはコンセプトを決めます。
「目的達成」のためのコンセプトは、出展ブースの特徴そのものになりますが、
そのコンセプトは毎年少しづつ変化しています。
コンセプトは、会社が力を入れていることや向かっている方向に見合うものにするためです。
情報が溢れているこの時代、消費者のニーズも刻々と変化していきます。
当然、会社はその変化に対応していきますので、
会社の方向とコンセプトを一致させるためには毎年変化があるのは当然の流れかもしれません。
今回のコンセプトは、テーマのある旅。
特に、女性向けの旅(シンデレラトリップ)のPRに力を入れました。
コンセプトに基づいたイベント内容を考え始めるのが年明けから。
その後、それぞれの出展ブース(小間数)を確保するために申し込みをし、
GWまでにはレイアウトや装飾を決定。
夏までにイベントの詳細を確定させマニュアルを作成します。
また同時に、
・前半2日間の「商談会」参加について、各部署にヒアリング・調整
・「ツアーグランプリ」への応募を全国のツアー担当者に呼びかけ
なども行います。
特に慌ただしくなるのは、開催日の1~2ヶ月前から。
・当日のスタッフ要員を東京の各部署に要請
・スタッフのフォーメーション作りやシフト組み
・事務局へ装飾イメージや電気の配線の申告
・陳列パンフレットの請求
・景品の選定と購入
など細かい調整をします。
開催日1日目午後に、現場の工事が始まります。
それに合わせ、一般来場者を迎えるまでの1日半でブースの設営や
パンフレット・キャラクター着ぐるみ・荷物等の搬入を終わらせなければなりません。
担当する限り、私にとってツーリズムEXPOは毎年恒例の仕事ですが、
年々進化を遂げる他社・他業種の企画にも刺激を受けながら、
当社のカラーを出し、より印象に残るような催しをしていきたいと思っています。
また、旅行関連業界の多くの方々と知り合いになれることも、この仕事の魅力です。
最後にうれしい出来事がありましたので、報告させてください!
ツーリズムEXPOにおいて、2016年度の『ツアーグランプリ』の授賞式が行われ
応募総数124件の中から、
当社東京トラピックスが企画したツアー
「美しきアルザス地方・ドイツ黒い森と花々の楽園マイナウ島・ルクセンブルグ8日間」
が【国土交通大臣賞】を受賞しました!!
多くのお客様にご参加いただき、ご支持いただいた賜物です。
ツアー担当部署に代わり、厚く御礼申し上げます!
※『ツアーグランプリ』とは・・・
旅行業における企画力およびマーケティング力の向上、「観光立国」の施策 に寄与することを目的に
海外旅行、国内旅行で最も優れた企画旅行 (募集型・受注型) に対して表彰を行うものです。
(ツアーグランプリ2016実行委員会ホームページより引用)
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◆イベント企画:大平MS.◆
広報部に所属し、主にマスコミに対する会社のPRに従事。
社内のイベントやニュースの取材のため、各地を飛び回り
会社の顔として活躍。
プライベートでは、最近フラダンスを始め、ハマっているそう。
フラは「心を和ませ、人を笑顔にし、
ハワイアンミュージックに癒される」など良い事尽くめなんだとか。
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こんにちは。大平と申します。
(右が大平さん、左は田中さん。トラピックスのハートマークでハイポーズ♪)
ツーリズムEXPOでは、当社のブースにたくさんの方にご来場いただき
ありがとうございました。
今回のコンセプトは、テーマのある旅。
特に女性向けの旅(シンデレラトリップ)をメインに
PRをすることになりました。
※『シンデレラトリップ』とは・・・
日常を忘れて女性がシンデレラになれる時間を応援する、女性による女性のための女子旅プロジェクト。
https://www.hankyu-travel.com/jyoshitabi/
会社の「宣伝」はもちろんのことですが、
『当社のブースに足を運んでくださった方々が楽しい時間を過ごせる』ことを
優先に考えました。
『楽しい時間の提供』
それは私たち「旅行会社」の根幹だからです。
「阪急交通社のブースに行けば、何かおもしろそうなことをやっている」
そんなワクワクした気持ちになっていただける企画はどんなことだろうか?・・
「シンデレラトリップ」に因み、イベントでも女性に喜んでいただけるような
企画案を出し合いました。
魔法にかかったシンデレラのような『非日常を体験』していただくために、
昨年好評だった「世界の衣装の試着」に加え、
【白馬に乗った王子様のようなイケメン(かっこいい)外国人男性と一緒に
クルーズ旅をしている】ような写真が撮れる
というイベントを企画しました。
「なんだそれ!?」と思うかもしれませんね(笑)
・・たしかに提案の段階で、男性スタッフたちも少し引いていたかもしれません。。。
女性ならではの発想だったと思います。
まるで絵に書いたような『非日常』ですが、
<ドレス・イケメン・クルーズ>は、どの世代の女性にとっても憧れだと思います。
客船の船首のセットを用意し、某映画のワンシーンのような体験をしていただく
というこの企画、
友達同士・母娘・小さいお子さん連れのファミリー(のお母さん)など幅広い層の
女性のお客様にお立ち寄りいただき、「キュン」とときめきを感じるような
時間を過ごして頂けたのではないかと思っています。
それに、イケメンが「外国人の方」であったからこそ、
「現実味」や「いやらしさ」がなかったのかもしれません。
カップルの男性が彼女に対し、「イケメンと写真だって~(笑)撮ってもらえば?」と
笑いながら言えてしまうくらいなんです。
まさに、少女マンガから飛び出してきた「王子様」の感覚なんですね。
今は写真のほとんどをスマートフォンで撮影する時代。
面白い写真や珍しい写真は、SNS(ソーシャルネットワーク/TwitterやInstagram)に
投稿する機会が多いのではないでしょうか。
まさに、『非日常の体験』はSNSで発信していただける可能性が高いものです。
「阪急交通社のブースで楽しい時間を過ごしていただき、拡散(宣伝)をしていただける」
ちょっとした戦略でもあります。
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◆当日の運営:田中MR.◆
企業の渡航出張を扱う部署に配属後、様々な業務に携わり
イタリア駐在・中国駐在も経験。
現在は、顧客サービスを担当しており
お客様に近い存在である会社を目指し、日々尽力している。
好きなものは・・・お酒と街歩き、山歩き。
歩いて日常のストレスをデトックスしている。
サラリーマンの聖地・東京新橋がホームグランドで夜な夜な出没。
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こんにちは、田中です。
ツーリズムEXPOに会場スタッフとして参加しましたので、
阪急交通社ブースでのイベントの様子(とホンネ)をお話しさせていただきますね。
ツーリズムEXPOでは、
数あるブースの中で来場者にいかに見つけていただくか(目立つか)?が重要です。
今年は外国人のイケメンモデルを用意し、お客様にはおしゃれなドレスを着て
一緒に写真を撮ってもらうという趣向です。
ブース内にはタイタニック号(客船)のセットがあり、
“あの有名なシーン”を撮影できるというものです。
最初、私がこの企画を聞いた時、「は?」と思いました。
イケメンを配置?
写真を撮る?
なんかバラエティー番組みたいだけどどうなんだろうと思いましたが、
いざ蓋を開けてみたら、女性が集まるわ集まるわ。。。
ブースの前に立って呼び込みをしていたら、
老いも若きも女性がイケメンを見た途端、目がハートマークに変わって(笑)、
それも人によって反応が変わるんです。
おひとりの女性は、無反応(を装っている?)で通り過ぎる方が多かったです。
2~3人の女性グループはあっけらかんと女子高生のように「ねえねえイケメンだって!」と
ずんずん寄ってきます。
ファミリーの場合、ママは、子供に「●●ちゃん、かわいい服着てお写真撮ってもらったら?」
と子供をダシに使いながら(失礼!)ママ自身”私も写真に撮って欲しいオーラ”満々で
結局ついでに写真を撮ってもらっている。
カップルの場合、彼氏が「ねえイケメンだって!君も写真撮ってもらったら?」と声をかけるケースも多く
彼女は微妙に恥ずかしがりながら「ええっ、いいよ~」なんて言いながらこっちも結局撮ってもらっている。
など、反応はさまざまで、私などオジサンはその様を見ていて
なんだかなぁなんて思ってしまいましたが、
考えてみれば男だっていくつになっても若くかわいいお姉さんが好きなわけで、
女性もおんなじなんだなぁ、
だとすると女性も乙女でかわいいなぁと思いました。
イケメンは常駐ではなかったので、イケメンがいる時といない時で人の集まり具合が段違いで、
つくづくイケメンの集客力に脱帽しました。
それにしても、すごい人出でした。
旅が好きな人、旅に出たい人はやっぱりたくさんいるんだなということを改めて感じました。
ツーリズムEXPOに来場した人たちは一様にワクワクして、顔が紅潮しているように思いました。
世の中、テロや政情不安で暗くなる一方のムードがあるかもしれませんが、
旅は人を元気にしてくれます。明るい光をくれます。希望をくれます。
やっぱり旅はすごい!
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いかがでしたでしょうか。
今回は長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
ツーリズムEXPOも、「阪急交通社を身近に感じていただく」という
お客さま新聞の趣旨に近いイベントだと思います。
お気づきの方もいたかもしれませんが、
お客さま新聞編集部の田中も、ツーリズムEXPOで活躍した一人のため、
急遽、登場してもらいました(笑)
ツーリズムEXPOにいろいろな立場で向き合った職人たち。
普段は違う部署で、一緒に仕事をする機会が少ないメンバーが
一つのチームとなって、仕事をやり遂げました。
反省点は諸々あったとのことですが、それを来年に活かし
より興味深いイベントにできることと期待しています!
「お客様に楽しんでいただく」
そのことにまっすぐ向き合う職人たちがたくさんいる。阪急交通社はそんな会社かもしれません。
(ライター:久家)
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3.今月のお話(ライター:池村)
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~幸せの龍を探して~
いつも阪急お客さま新聞をお読みくださいまして誠にありがとうございます
今月は情報システム課の池村が担当いたします。
<幸せの国へ>
卒業旅行でインドを40日ほど旅する中で訪れた北西部のダラムサラ、北東部のダージリン・シッキム。
これらの街ではアーリア系(インド人)は減り、私たち日本人に容姿がとてもよく似ているチベット系の人々を多く見かけるようになります。デリーやヴァラナシの混沌を経てからだったので、これらの街に着いた時にはとても気持ちが安らいだのを覚えています。時を経て社会人になって最初の海外旅行は、チベット系の人々が多く暮らすインド北西部ジャンムー・カシミール州のラダックでした。チベット系の地域には私たち日本人を惹きつける何かがあります。
この夏、現在世界で唯一チベット仏教を国教にしている国、私にとって念願のブータンへの旅が実現しました。
GNH(Gross National Happiness)「国民総幸福量」の向上を国の第一目標にかかげる「幸せの国」、そしてThe Land of Thunder Dragon 雷龍の国です。
パロ空港着陸前。窓から見える山がとても近い・・・。これもブータンの旅の名物だそうです・・・。
ブータン唯一の空の玄関パロ空港。この時点で標高約2400メートル。航空機の奥に見えるのがブータン伝統様式の空港ターミナル。
<幸せですよ>
「幸せの国」の人に「幸せですか?」という、ある意味トンチンカンな質問をしたにも関わらず、快く答えてくれたのはガイドのカルゲさん。「人間に生まれたことが幸せ」だと話してくれました。
ブータンの人々はチベット仏教への信仰がとても厚く、輪廻転生で来世も人間として生まれ変わることが出来るよう、多くの功徳を得るために祈り、経を唱え、善行に励む日々を送っていると言います。
ブータンのあちらこちらでルンタ(経文が書かれた五色の祈祷旗)とダルシン(経文が書かれた白いのぼりのような祈りの旗)が風に揺られ、寺院や仏教関連の場所にはさらに多くのルンタや大小さまざまなマニ車が置かれています。これらは全て功徳を得るためのものです。
ブータンでは団体旅行も個人旅行もガイドとドライバーが必須です。ガイドのカルゲ・ドゥルクパさん(左)とドライバーのドルジ・ツェワンさん(右)。名前の意味は、カルゲ(白い)・ドゥルクパ(ブータン人)、ドルジ(金剛杵)・ツェワン(長寿にして強力)。多くの名前は仏教に由来し、チベット仏教の高僧や地域のお坊さんにつけてもらうそうです。ドルジさんの名前は実に仏教的だけど、カルゲさんの名前は・・・。
五色の祈祷旗・ルンタには経文が書かれていて、風に一回揺られると経を一回唱えるのと同じ功徳があると信じられています。
マニ車。時計回りに1回転させると経を1回読むのと同じ功徳が得られると信じられています。
首都ティンプーにあるメモリアルチョルテン(チョルテン=仏塔)の周囲を時計回りに歩く人々と五体投地をする人々(写真手前)。多くの人が五体投地をしているため台の額と足と膝の部分がへこんでいます。
ブータンの古民家の仏間。信仰の深さ厚さが伺えます。寺院や仏間には仏陀や菩薩の他にチベット密教の開祖グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)、菩薩の化身とされる高僧(トゥルク)、17世紀にブータンを統一した王シャブドゥン・ンガワン・ナムゲルなどが祀られています。
<生まれ変わりと不殺生>
輪廻転生が信じられているブータンでは一切の殺生は禁止されているそうです。カルゲさんに聞けば、ブータンで殺人事件はない、動物も虫も殺さない、法律で魚釣りも禁止されているとか。食事に出てくる肉や魚は全て近隣諸国からの輸入品なのだそうです。
私は旅の前に準備していた蚊取り線香を持ってくるのを忘れてしまったのですが、これはもしかしたら何か超越した存在が私に殺生をさせないようにしてくれたのかも知れませんね。
また、全ての生き物は死後49日で生まれ変わると信じられているので、ブータンにはお墓がないのだそうです。
輪廻転生図。天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄。人はこの世に生まれてから死ぬまでが一生ではなく、何度も繰り返されるというのが輪廻思想。人々は良い来世を迎えるため、現世で功徳を積み、全ての生き物を大切にすることが求められる。
朝、首都ティンプー中心部の交差点。たくさんのお犬様が寝ています。車は動物を避けるか、移動するまで待ちます。ブータンでは動物の中で犬が最も人気があります。犬は死後、人間に生まれ変われると信じられているため、人間に生まれ変わらなければ犬に生まれ変わりたい人が多いらしいです。
ブータンの国獣ターキンの像。本物のターキン様はうまく撮れませんでした。日本では多摩動物公園で会えるそうです。良ければ会いに行ってみてください。
<君は龍を見たことがあるか>
2011年11月にジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代ブータン国王が訪日された際、福島県南相馬市の小学生たちを激励するために語られたお話の冒頭で、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。ブータンの正式国名は「ドゥルック・ユル」、雷龍の国という意味です。
雷龍の国ブータンの翼ドゥルクエアーの垂直尾翼に描かれている龍を見てブータン旅行への期待が一気に高まります。
扉にも。
「龍は仏教的にとても大切な動物であると同時に幸福をもたらしてくれる創造上の動物です」、カルゲさんに「龍を見たことがありますか?」と質問をした際の回答です。
「龍は君たちの心の中にいる」と語られた国王とは打って変わってカルゲさんの現実的な回答にはちょっとしょんぼりしました(笑)
今回ブータンの友人たちを通して、人間だけでなく生き物や自然環境をも思いやる優しい気持ち、チベット仏教への深い帰依と輪廻転生に根ざした人生観など多くのことに驚き新たな気づきを与えられました。
ブータンには今日も人々の心の中に、ヒマラヤから流れてくる清流の中に、ルンタやダルシンを揺らす風の中に、僧院から聞こえてくる読経の中に、幸福をもたらす龍が生きています。
最後に、ベテランガイドのカルゲさんに会えるかもしれないブータンへの旅は阪急交通社トラピックスでお出かけくださいませ。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
8月のブータンは雨季なのに、日程の殆んどは晴天に恵まれました。
パロのタクツァン僧院への道のりは約3時間のハイキング。確認できないくらい小さいですが写真中央の山の斜面にタクツァン僧院があります。
お土産物屋さんでトラピックスに参加中のお客様にお会いしました。ご参加いただきありがとうございました。実は阪急の者でした。黙っていて申し訳ありません。(プライベートでしたので・・・)
ブータンの祭「ツェチュ」で使われるスノーライオンの仮面を購入しました。カッコいいでしょ?
帰りのパロ空港にて。トラピックスにご参加されるお客様のお迎えをするためカルゲさんもバンコクまで一緒に行くとのこと。私はブータンの民族衣装「ゴ」を来て成田空港まで。どちらがガイドか分からない(笑)
ブータン、必ずまた来ます。山と棚田を縫う曲がりくねった道路を見ながら、ドライバーのドルジさんが日本に行って時速100キロで走りたいと話していたのを思い出していました。
(ライター:池村)
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4.お客さまからの声
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ここで、みなさんからお寄せいただいた「声」をご紹介します。
いつも声をお聞かせいただき、ありがとうございます。
|
山野忠男さま
この度はメッセージをいただき、ありがとうございました。
目的を持った旅、いいですね。
最近は物見遊山だけでなく、体験等を重視するお客様も増えておられます。
弊社も時期によっては最端地を訪れるツアーを企画しております。
https://www.hankyu-travel.com/tour/detail_d.php?p_course_id=6V7654I&p_hei=30
中国世界遺産巡りも素晴らしいですね。
中国はすっかりネガティブなイメージがついてしまいましたが、
旅行先としては世界一級の魅力的な国だと思います。
中国を訪れるお客様も以前よりは戻ってきております。
山野さまも更に中国を深めてください。
(田中より)
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
金子 孝枝さまより お客さま新聞9月号見ました!! お花の写真が素敵です。特に「ひまわり」がステキ。 それぞれ満開の時期には混雑もあり、なかなか訪れる気になれないのですが、やはりきれいな写真を見ると自分の目で見てみたくなりますね。 花や風景の写真など項目に分けてアルバムのようににしてもらえませんか?自由にダウンロードしてPCやスマートフォンの壁紙にしたいです。 |
金子 孝枝さま
拙い写真をお褒めいただきありがとうございました(*^0^*)
パンフレットなどの写真を見て実物を見たくなるという気持ち、すごくよくわかります。
見えるものからの情報って本当に大きいですよね。
残念ながら今回撮ったお花はすでに時期(見頃)が過ぎてしまっているため、来年のお楽しみ・・となるのですが、金子さまの旅心を少しでも動かせたのであれば嬉しいです。
私ももっともっと「これ見てみたい」と思っていただけるような写真を撮れるよう精進したいと思います!
写真のアルバム化に関しては検討させて頂きますので今しばらくお待ちください。
(エミールより)
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5.編集後記
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今月のお客さま新聞はいかがでしたか?
私は中学生の頃からフォーク歌手の松山千春が好きです。
今でもコンサートに行きますし、ラジオも毎週聴いています。
その千春さんがラジオでこう言っていました。
「こないだ病院行ったらサ、「松山さんの血管年齢は80歳です」って
言われちゃってよ(実際は60歳)あらら・・・
でも、がんばるべ!老いていくことを楽しみながら・・・な!」
最近の世の中は、アンチエイジングとか、若く見られることを喜ぶ風潮とか、
ありますよね。
でも千春さんは「老いていくのは当たり前のこと、悲観してもしょうがない」
と受け入れ、ありのままに生きていこうとしています。
さすが!
私もその時その時をまっすぐに受け入れ、折り合いをつけながら、悲観せず前向きに楽しんで生きたい!
そう思いました。
映画「君の名は。」もそうでしたが、人生いつでも青春ですよ、ね!
それではみなさん、また来月、お会いしましょう、お元気で
(編集部・田中)
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