新年明けましておめでとうございます!!
2010年のスタートを切らせていただきました、モリコです!
本年もどうぞ宜しくお願いいたします!
上の写真は昨年の8月に社内の人たちと行った、富士山の写真です。
登山口から少し登ったあたりで見た「朝日と雲海」です^^
さて、今年のお正月は家族で九州へ行ってきました!
別府と湯布院に泊まって、大分を中心に観光してきました。
/高千穂峡
温泉にのんびりつかって食べ歩き・飲み歩き(?)を楽しんで参りましたら、お正月の貯金とあわせてしっかり
3キロも肥えてしまいました・・・。
「ダイエット」という今年の目標がさっそく出来ましたっ(^^;)
皆さまはどんなお正月を過ごされたのでしょうか?
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江戸・東京を旅しよう
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「明治時代、文学の足跡を辿るたび」〈12〉
〜漱石・鴎外・一葉の東京と作品を訪ねて〜
■天才、樋口一葉
さて皆様、今から5年前の2004年、新5千円札に樋口一葉の肖像が採用されました。女性としてお札に顔が載るのは百年以上前の神功皇后以来のことでございました。では、これから、24歳でこの世を去った夭折の天才女流作家--樋口一葉の「生涯」」と「作品」を辿ってみましょう。小説家としての一葉の天才ぶり、才能について、夏目漱石は「一葉はうまい!」と感嘆し、完璧主義者の森鴎外も一葉については絶賛あるのみだったそうでございます。先ずは、輝く流れ星のように明治時代を一瞬にして駆け抜けた天才小説家--樋口一葉の生涯を簡単にお話しましょう。
■一葉の少女時代
私、尾上一途、今、千代田区内幸町の『内幸町ホール』の植え込みに建つ樋口一葉生誕記念碑の前にいます。一葉は、その生涯に15回の引越しをしていますが、明治5年(西暦1872年)樋口家の次女として、この内幸町で生れ4歳までここで暮らしました。明治5年生まれということは、夏目漱石より5歳年下、森鴎外に比べて10歳年下に当たります。一葉の両親は、山梨県塩山市の農民の出身です。父--則義と母--たきは、結婚を反対され、駆け落ち同然に江戸に出てきました。則義は、小使いから始め、その努力と才覚により一応の成功を収め、慶応3年(1867年)、幕府直参の武士の地位を買い取りました。時代が明治になってからも、東京府の役人の仕事をこなしながら、不動産や金融業を手がけ、樋口家は潤い、幼い頃の一葉は、かなり豊かな生活を送ることができました。
あっ、それから、「樋口一葉」という名前はペンネームで、本名は「ナツ」、一葉自身は「コ」を付けて「ナツ子」と名乗っていました。この少女「ナツ」こと樋口一葉は、幼い頃よりずば抜けて頭のよい子で、11歳の時、小学高等科第4級を一番の成績で卒業しています。けれども、母--たきは、典型的な古いタイプの女性で「女に学問はいらん。女は学問より針仕事や家事見習が役立つ」との考えで、結局ナツは、上の学校には進むことができず、それ以後一生涯、ナツこと樋口一葉が学校教育を受けることはなかったのでございます。幼き日の一葉は、日記にこう記しています。
「ああ、学校に行けない!あれほど好きな学問がもうできないわ」
少女「ナツ」の悲しみは如何ばかりのことだったでしょう。
悲嘆にくれる娘を不憫に思ったのでしょうか?あるいは、利発な娘の才能を惜しんだのでしょうか?父--則義はナツに、『万葉集』『古今集』『新古今集』を贈り、更には、本格的に和歌を学ばせようと、女流歌人--中島歌子の歌塾『萩の舎』(はぎのや)に14歳のナツを入塾させました。『萩の舎』は、当時、公家や旧徳川幕府の要人や明治政府の特権階級の政治家・軍人の夫人や令嬢といった、要するに、上流階級の女性が通う貴族のサロンのような歌塾で、当時の樋口家は一応武士階級とはいえ、とても上流階級とはいえません。一葉は、さぞや気後れしたことでしょう。入学当初こそ明るく快活にふるまっていましたが、次第に内向的になっていきました。けれども一葉の存在が認められる時がやってまいります。入門した年の正月、新春恒例の歌の発表会が近づいてきました。令嬢たちは着ていく晴れ着の話題でもちきりです。樋口家には新しい着物を買う余裕はなく、はずかしそうに古着で出席した一葉ではありましたが、歌会では1年生にもかかわらず、堂々の最高点を取り、初めて学友や教師たちの前に、そのずば抜けた才能の一端を披露したのでありました。
(・・・次号へつづく)
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それでは 次回 又 お元気でお会いしましょう。
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