みなさーん!お元気でしたか?
阪急お客さま新聞編集部の田中です。
本年もよろしくお願いします。
みなさん、お正月はどうお過ごしでしたか?
私は20数年ぶりに年末に実家の広島に帰省しました。
両親ともひさしぶりにたくさん話をしたのですが、その中でも父の言葉が印象的でした。
「わしゃ、40年以上勤めたが、一度も仕事に行きたくないと思うたことがなかった。
ほんま、ええ人生じゃった」
子供の頃、私は父のことが嫌いでした。
かわいがられた記憶もありません。
子供よりも家庭よりも、競馬、麻雀を愛する父でした。
父親参観日にも運動会にも一度も来たことはありません。
確か小学校1~2年生の頃だったと思いますが、担任の先生に
「田中くんのお父さんはどんなお仕事されてるの?」と聞かれて
私が「まーじゃん」と答えたのですごく恥ずかしかったと母が言っていました。
当時は2部屋しかない狭い官舎に住んでいましたが、麻雀仲間を連れてきて
私が寝ている布団の隣で徹夜マージャンをしょっちゅうやっていました。
周りの人に恵まれ、自分の思うように生きた父。
その父も年とともに丸くなり、最近では認知症が現れ、耳が遠く、物忘れもひどくなってきました。
優しくなった父が嬉しくもあり、老いて頼りなくなっていく姿は淋しくもあります。
ただ「一度も仕事に行きたくないと思ったことはなかった」という人生はカッコいいと思いますし、
「まだまだ父にはかなわないなあ」と思いました。
私は旅行会社の仕事が好きですし、阪急交通社という会社も好きですが、
正直、会社に行きたくないと思ったことは1度や2度ではありません(笑)
自分の子供に自分の仕事(生きざま)を誇れるような人生にしたい、
私もそこそこの歳になりましたが、守りに入ることなく、悔いのない人生を送ろう、
そう思った年明けでした。
それでは、本年もどうぞ阪急お客さま新聞におつきあいくださいますようお願いします。
≪1月号の目次≫
1.お客さま投稿コーナー〔お題:我が家のおせち〕
2.「旅を創る」現場を行く~旅職人、日々こんなことをやっています~(第23話)
3.今月のお話 (ライター:ほっちゃん)
4.編集後記