みなさーん!お元気でしたか?smiley


お客さま新聞編集部の田中です。

私の故郷、広島県三次(みよし)市のお話をこれまでに何度かしておりますが、
私には「今でも忘れられない懐かしい風景」があるんです。

その風景とは三次駅のホームにあった”うどんやさん”と”その匂い”です。

三次は本当に何もない田舎ですが、三次駅は内田康夫さんの推理小説「後鳥羽伝説殺人事件」で
殺人現場になったこともあるんです(笑)
その三次駅のホームに、私が小学生の頃までうどんやさんがあったのです。
改札口から跨線橋を渡ったホームに、白木でドアのない吹きっさらしの待合室があり、
その先っちょに「うどんコーナー」はありました。

最近の駅にある立ち食いそば屋さんとはちょっと雰囲気が違っていて、お客さんはそこで受け取ったうどんを
待合室の椅子に座って食べるか、列車内に持ち込んで食べます。

三次駅構内にはいつも、いりこ出汁の匂いがプ~ンと漂っていました。
その匂いを嗅ぐと「あ~三次の匂いだ~」と思ったものです。

具のない薄っぺらい天ぷらと青ネギが少しだけ乗ったうどんは確か130円で、メニューはそのひとつだけでした。
生まれてこれまでうどんを何杯食べたでしょうか。たくさんの美味しいうどんに出会いましたが、
私の中ではあの三次駅の130円のうどんを超えるうどんに未だ出会ったことがありません。
おそらくこれからもあれを超えるうどんには出会えないと思います。(思い出には勝てないですよね・・)


みなさんにもそういった思い出の味があるのではないでしょうか?
ぜひお聞かせください。

それでは、今月もお客さま新聞をごゆっくりお楽しみくださいnotes



≪9月号の目次≫

1.お客さま投稿コーナー〔お題:リオ五輪、この競技に感動!〕
2.「旅を創る」現場を行く~旅職人、日々こんなことをやっています~(第19話)
3.今月のお話 (ライター:エミール)
4.お客さまからの声
5.耳寄り情報
6.編集後記


 

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