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約10年で人気の上がった国はどこ? 海外旅行先の上昇率ランキングを阪急交通社が発表~コーカサス三国、バルト三国の存在感高まる!?~
2019年12月25日
阪急交通社での海外ツアーの申込者数を約10年前と比較。上昇率を算出し、どの国の人気が上がったのかランキングを作成しました。その結果、コーカサス三国、バルト三国の存在が目立つ結果になりました。
日本政府観光局(JNTO)によると、日本人の出国者数は2018年に1895万人と過去最高を記録。2019年には2000万人達成の期待もかかっています。このように海外旅行者数が増加しているということは、訪問先となる国の種類も増えているかもしれません。
そこで阪急交通社では、約10年の間に旅行者が増えた国を調査。台湾、中国、アメリカ、イタリア、オーストラリアなど、有名な海外旅行先は変わらず人気がある中、どのような国への観光が増えているのでしょう。結果をご紹介します。
海外旅行先の国、上昇率ランキングはこちら
約10年前に旅行者がほぼいなかった国の上昇率ランキング
※2009年の旅行者数10人未満含む
1位 キューバ
2位 サンマリノ
3位 ボリビア
4位(同率) アルメニア ※コーカサス三国
4位(同率) アゼルバイジャン ※コーカサス三国
4位(同率) ジョージア ※コーカサス三国
7位 バハマ
8位 コソボ共和国
9位 マケドニア
10位 アンドラ
約10年前も旅行者がいた国の上昇率ランキング
※2009年の旅行者数10人未満を除外
1位 ミャンマー
2位 ラトビア ※バルト三国
3位 リトアニア ※バルト三国
4位 エストニア ※バルト三国
5位 モンゴル
6位 スリランカ
7位 バチカン
8位 オマーン
9位 ポーランド
10位 コロンビア
※2009年4月-2010年3月に出発した海外ツアー申込者数と2018年4月-2019年3月に出発した海外ツアーの申込者数を比較し、上昇率を算出
「約10年前に旅行者がほぼいなかった国の上昇率ランキング」での1位キューバについては、2015年に行われた米・キューバの国交正常化や観光業の振興などが影響していると考えられます。「約10年前も旅行者がいた国の上昇率ランキング」での1位ミャンマーについては、2018年から観光ビザ免除が試行されている影響があるでしょう。
そして、それぞれのランキングで上位となり注目なのが、アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージアの「コーカサス三国」、ラトビア、リトアニア、エストニアの「バルト三国」です。それぞれが小さな国で周遊がしやすく、街と自然の風景が楽しめて写真映えするスポットが数多い、そして治安も人柄も良いと、行ったことのある方からの口コミも手伝って人気が上昇しています。
しかし人気上昇中とはいえ、まだこれらの国についてよくご存じない方も多いはずです。どのような国なのかご紹介しましょう。
■「コーカサス三国」に含まれる国の紹介
コーカサス三国は、黒海とカスピ海の間にあり、ロシア、トルコ、イランと国境を接している場所にあります。東洋と西洋の間に位置することもあり、文化的にも多様性に富んだ国々であると言われています。
アルメニア
アルメニアの首都はエレバン。共和国広場を中心とする街が広がり、アルメニア国立美術館、アルメニア歴史博物館などがあります。
アルメニアは、キリスト教を世界で初めて国教とした国としても有名で、修道院(ハフパット修道院やゲガルド修道院)や聖堂(エチミアジンの大聖堂)が世界遺産に指定されています。また、山奥にあるタテヴ修道院には、全長がなんと5,752mもあるロープウェイが使われます。
アゼルバイジャン
アゼルバイジャンの首都バクーにそびえる奇抜なタワーは、フレームタワー。産油国として栄えるアゼルバイジャンは、第二のドバイとも呼ばれています。現代的な建築物があふれる一方、城壁に囲まれた「イチェリ・シェヘル」と呼ばれる旧市街も。そこには観光名所ともなっている「乙女の塔」があり、屋上に上って旧市街を見渡すこともできます。
ジョージア(旧グルジア)
首都トビリシは、伝統的な街並みと現代建築が混在する街。ジョージアはワイン発祥の地と言われることもあり、ワインバーが多いです。大きな小籠包のような「ヒンカリ」、チーズ入りパンの「ハチャプリ」など、ジョージア料理も魅力的。
ジョージアは、アルメニアに次いで世界で二番目にキリスト教を国教としており、美しい教会が数多くあります。中でもツミンダ・サメバ教会が有名。絶景が楽しめる標高2,170mの山頂にあり、「限りなく天国に近い教会」とも呼ばれています。
■「バルト三国」に含まれる国の紹介
バルト三国は、バルト海の東、フィンランドの南に、縦三つに並んでいる三国を指します。三国それぞれの首都全てが、世界遺産に登録されています。
ラトビア
ラトビアの首都リガにある歴史地区の旧市街は、中世の街並みの中、歴史的価値の高い建物、カラフルな建物を見て回れます。例えばユーゲント・シュティール建築群(フランス語ではアールヌーヴォー建築群)では、建物に人の顔があしらわれるなど不思議な装飾が施された、美しい建築物が楽しめます。
国の面積は日本の約6分の1程度。リガから車や電車で30分も行けばビーチがあり、森や湖も多く、自然の中で過ごすのもおすすめです。
リトアニア
リトアニアの首都ヴィリニュスにある旧市街も世界遺産に登録されています。街並みの美しさに加え、ヴィリニュスを一望できるゲディミナス城、2,000以上もの彫刻が施されて内装が圧巻の聖ペテロ聖パウロ教会など、見どころがたくさん。
変わった観光スポットとしては、KGB博物館があります。KGBはソ連の秘密警察のことで、過去にリトアニアが味わった苦難の歴史を見ることができます。
エストニア
IT先進国として話題にもなるエストニアですが、首都タリンの旧市街では中世の雰囲気が楽しめます。
特に、1.9kmにおよぶという城壁と20以上の塔がエストニアならではの魅力。4つの塔が同時に見られる「塔の広場」、海洋博物館でもある「ふとっちょマルガレータ」という名前が付けられた塔、二つの塔が左右にそびえ旧市街に通じているヴィル門など、塔関係の観光スポットだけでもこれだけたくさんあります。個性的なカフェ、レストランも多いので、異国の街歩きに疲れたら素敵なお店を見つけて一息つきましょう。
今回紹介したのはあくまでも上昇率のランキングのため、訪問者数が他の国と比べて特に多いというわけでは決してありません。人気が上昇したてで穴場の国、とも言えます。
日本から行ったことのある人が少なく、得られる情報も少ないかもしれません。だからこそ、知られざる国への旅行という楽しみがあります。
バルト三国、コーカサス三国はいずれも阪急交通社にて周遊ツアーを実施しておりますので、ぜひ海外旅行の選択肢のひとつとして検討してみてください。
▼コーカサス三国へ行くツアーはこちら
▼バルト三国へ行くツアーはこちら
▼阪急交通社の海外旅行・ツアーはこちら
▼阪急交通社 旅行サイトはこちら
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