旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2015年10月16日
2015年10月5日出発 G074ペルシャハイライト8日間にて実際にお召し上がりいただいたお食事をご紹介いたします。
お食事の評価は5段階で、★の数で表します。
<1日目>
深夜、カタール航空にて関空発~ドーハへ
<2日目>
ドーハで乗り継ぎ、約2時間でテヘランへ。
(イランは禁酒国ですが、ドーハ~テヘラン間のカタール航空の機内では、
ワイン、ビールが出ます♪酔っぱらわない程度に飲み納めしてくださいね)
テヘランの観光は、博物館を三つ。
◆ゴレスターン宮殿:世界遺産に指定された、ペルシャ式庭園と鏡細工のまばゆい内装の宮殿
◆宝石博物館:銀行の地下金庫につくられた宝物館。世界一ゴージャスな宝石コレクションがご覧いただけます
◆考古学博物館:8500年前からの発掘品を展示。後日見学する、ペルセポリスの遺跡からの出土品もあります
【ランチ】 FERDOWSI ホテルの民族レストランにて
イランのおいしい伝統料理が並びます。
到着日で、時差のお疲れがあるところ、野菜料理やフルーツが人気でした。
水が清潔で衛生状態がよいので、生野菜も特に問題なく召し上がれます
食事評価 ☆☆☆☆
ちなみに、このコース、すべてのお食事に、ミネラルウォーター、紅茶がつきます
紅茶は、ミルクは使いません。お好みでお砂糖を入れてください
【夕食】 ご宿泊ホテル PARSIAN ESTEGHAL にて
サラダ、スープはバイキング。
メインはテーブルサーブ。チキンのケバブ(焼肉料理)です
ぱさぱさしそうなところ、ずいぶんソフトでしっとり
ひき肉にすりおろした玉ねぎを混ぜて、一日ねかせてから焼くとこうなるんだそうです
デザートは、ミカン、バナナ、かりんなどが並んでるので、おすきなだけどうぞ
食事評価 ☆☆☆☆
<3日目>
【朝食】
本日は6:45分発のシラーズ行のフライトに乗るため、朝食はBOX
パン、ハム(パンの下に隠れてます)、ナツメヤシ、きゅうり、オレンジジュース
ちなみに、テヘラン~シラーズの1時間余りのフライトでも、簡単なミールサービスがあります
シラーズ着後、観光。ここはかつての都のため、文化遺産が豊富な美しい街です
まずは、ナシルアルモルクモスク、別名、バラモスク、ピンクモスク。
名前通り、ピンクを基調とした花柄のタイルが女性に人気です
19世紀ごろヨーロッパとの交流が盛んだったことを物語る、タイルに教会が描かれていたりして、ちょっとユニークです
内部はステンドグラスが美しいです。ここは靴を脱いで入ります
次は、エラムガーデン。エラムは、楽園という意味です!
水と草木が豊かな、ペルシャ式庭園 植物園さながらで、日本のビワも植えてありました
これは唐辛子。こんな風になるのですね
【ランチ】シラーズのPARSIAN にて
サラダ、スープはバイキング。
メインは、ライオンフィッシュという、ペルシャ湾でとれる白身の魚
チキンのようなしっかりした歯ごたえがあり、クセはないですデザートはスイカ
食事評価 ☆☆☆☆
食後、シラーズ観光続き。
ハムゼ廟。青空に映える丸屋根。
中は想像だにしない、キラキラの鏡細工。これが霊廟
【夕食】 シラーズ ご宿泊ホテル PARS にて
豊富な冷菜バイキング。上段はデザート
イラン、お酒は売っていませんが、レストランではノンアルコールビールがあります。
通常、缶入りで、そのまま出ますが、このホテルは生ビールのイメージでこんなふうにサーブしてくれます
絶品スープ。
野菜クリームスープに、アーモンドの粉が隠し味
メインは、チキン スパイシーソース。
これも大変おいしかったです。
食事評価 ☆☆☆☆☆
<4日目>
あこがれのペルセポリスへ。
壮大な遺跡ですが、出入口は同じで、入り口にこのような100段の階段がありますが、あとはさほど起伏がありません。
一応歩きやすい、すべりにくい靴と、日差しが強いので、帽子や日傘があるとよいです。
壁画が触れるようなところにあるので、無意識に当ててしまわないよう、リュックサックは持ち込みが禁じられています
ペルセポリスは、イランのお正月3月21日に、領土内からやってきた様々な民族が、手に手にお土産を持って、王様に謁見したところです。
2500年前のレリーフ(浮彫)。
非常に細かく、右手の親指が、持っているツボの向こう側にちらっとでているなど、芸が細かい。
説明後、フリータイム。ご希望の方は、約10分斜面を登って、全景をご覧いただけます。
奥の方に大きな平たい屋根が見えますが、この下がレリーフがたくさん展示されているところ。
【ランチ】 TAVUUS にて
バイキング。
おすすめは、ナスのトマト煮。トロトロです。
右の皿のピラフの横に盛ってあるもの〈見にくいですが)
他、ビーフのケバブ、ホウレンソウのお好み焼もどきです
奥にビール瓶みたいなのが見えますが、これもノンアルコールです
食事評価 ☆☆☆☆
食後、ナグジェロスタムへ。
アケメネス朝ペルシャの王墓。
途中、世界遺産のキュロス王の墓があるパサルガダエを経由し、土漠地帯を延々走ってヤズドへ。
【夕食】 ご宿泊ホテルのSAFAIYEH にて、バイキング
ピザやパスタもどきもあり、食べやすいです
食事評価 ☆☆☆☆
<5日目>
ヤズド観光
ゾロアスター教の聖地、沈黙の塔。
奥のほうの丘の上は、ダフメ(=裁判所)と呼ばれる風そうを行ったところ。
下の方には、日干し煉瓦の建物が残っています。
乾いていて、スターウォーズに出てくるような、違う惑星にいるみたいな風景です
と思えば、このような鮮やかなみずみずしい色のタイルの美しいモスクもあります。
ジャーメモスク。
【ランチ】 エスファハーンに向かう途中の経由、ナイーンのGOLCHIN にて。
田舎なので、本当に食堂という感じの食堂でした。
おなじみの麦スープ(イランの味噌汁と言っていいほど、よく食べられます。)
続いて、チキン・トマトソース。
ライスとセットで、チュロウモルグと呼ばれる、イラン人が好んでよく食べるメニューです。
このあたり、養鶏場が近いので、チキンは大変おいしいです。
ライスに混ざっている赤いものはスグリ、黄色はサフランの黄色です。
ちなみに、イランは食べ物95%自給自足で、お米は輸入もありますが、カスピ海あたりで作れます
食事評価 ☆☆☆☆
エスファハーン、ご宿泊ホテルは、17世紀の隊商宿を改装した、ABBASI HOTEL
客室は、結構ふつうですが、ここのお庭はサイコー。
朝も、ライトアップされた夜も美しいです。
【夕食】 ホテルのお庭にて。
麦スープ、サラダ、マスのグリル。デザートは、サフランとピスタチオのアイス〈好評)
食事評価 ☆☆☆☆
ABBASI HOTEL
左上から、 お庭、庭に植えられた木、朝食会場、ロビー。
中庭はすがすがしく、建物の内装はきらびやかに、イランの建築、どこもこのパターンみたいです。
<6日目>
エスファハーン観光。
こちらはジャーメモスク〈ジャーメは金曜という意味で、金曜日の大事な礼拝を行った(行う)モスクですから、各街に同名のモスクがあります)。青いタイルもさながら、
日干し煉瓦の柱が林立する内部が印象的。
少しゆがんで建っているものも。
人間が完璧なものを造るのはおこがましいという意味だそうです。
こちらの壁画は、チェヘルソトゥーン宮殿。
1979年のイラン革命までは、飲酒の習慣も見られました。
この細密画は、祝宴のシーン。
盃が見られます。
【ランチ】 イマーム広場(王の広場)近く
ちょっと面白い、伝統料理、アーブグーシュト。
右のツボの中には、ラム、ポテト、ヒヨコマメ、トマトが入っています
ツボごと長時間熱して、具はとろとろに。
まず、熱いので、専用のはさみをつかって、左の銀のボールにスープだけ注ぎます
食材のうまみが凝縮されています。
このスープにちぎったナンをいれて、食べます
そのあと、右のツボに残っている具を、槌のような道具を使って、
押しつぶし(ポテトサラダみたいにクリーミーになるまで混ぜる)食べます
ラムが苦手な方も、このアーブグーシュトはラムのにおいが全くというほどしないので、問題なしです
食事評価 ☆☆☆☆
食後、イマーム広場周辺の歴史的建造物入場。
広場には、モスク、政治の中心アリカプ、バザールなど、大切な機関が集います。
まずはイマームモスク。
こちらは、かつて女性専用のシェイフロトゥフォッラーモスク。
天井は、光が当たって、まるでクジャクの尻尾を伸びているように見え、本当にうっとりするほどきれいです。
次に、政治の中心だったアーリーカープ宮殿。
こちらは最上階(日本式に6階)の楽器の部屋。
楽器の形を模したくぼみが、音響効果もあるそう(修復中なので、入れたり入れなかったりします)。
観光後、バザールで自由にお買い物。
ドル、次にユーロが使いやすいです。
カードは、一部のじゅうたん屋、細密画屋で使えることがありますが、
ドバイ決済のため、時間がかかりますのでご了承ください
【夕食】は、イマーム広場近くのPARTIKAN にて
スープ(マッシュルームのクリームスープ美味でした)、サラダ、デザート(ゼリー)バイキング
メインはホレシュテゲイメ(レンズ豆のトマト煮 上にフライドポテトがのっている)
これをライスにかけて食べる。食べやすい料理です。
ごめんなさい、写真はありません
食事評価 ☆☆☆☆
<7日目>
テヘランに向かう道中、日干し煉瓦の集落アブヤーネ村を散策、その後カシャーンへ。
【昼食】 最後のランチは、新しくオープンした SIYALK レストランにてバイキング。
左から、時計回りに、ナスのトマト煮、パスタ?チキントマト煮、チキンケバブ、ハンバーグ風。
今までの料理を一通りおさらい。
どれも食べやすい味付けでした。
食後、カシャーンのタバターイ邸(豪商の邸宅)
入り口は小さく、こんなにシンプル。
一歩入ると、水を配した涼しげな中庭。
建物の中はステンドグラス。
外はシンプルに、内はきらびやかに、最後までこれでした。
深夜、テヘランより帰国の途へ
経済制裁が緩和されつつある中、イランの国際的なイメージが上がっているため、今年はずいぶん観光客が増えました
今まであまり観光に力を入れられなかった国なので、レストランのお手洗いの数が少なかったり、観光地も、修復中のところがあったり(観光収入が少ないので、時間がかかる)、たくさん訪れるペルシャ式庭園も、中には池の水がなくて「今日はお掃除中」とか、時々戸惑うことがあるかもしれませんが、異国情緒をこれほど感じられる国は少ないと思います。
大きな国のため、8日間でハイライトをめぐるのは少々ハードではありますが、どこも外せない、変化に富んだ見どころばかりです
ぜひ一度お訪ねください
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