旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2025年7月16日
フレンドツアー 関西発・関東発
2025年6月15日出発
歴史薫る古都と美しき村々をめぐる 麗しの英国11日間【コースコード:FE127】
にて実際にお召し上がりいただいたお食事と一部観光内容をご紹介いたします。
お食事は★の数で評価させていただきます。満点は星5つ ★★★★★となります。
1~2日目 日本~グラスゴー~エジンバラ
各空港からご出発いただきイギリス、グラスゴーへ。
グラスゴー到着、入国手続き後、スコットランドの首都エジンバラへ。
夕食:ホテル内レストラン
シンプルな内容のビュッフェでしたが、長い空の旅の後で、各自で量や時間を調整出来てよかったです。
デザートは2種、チーズケーキとファッジケーキでした。
つけあわせは、ポテト、ライス、春巻きの3種です。
メインはチキンのバーベキュー甘酢風味とポークが用意されていました。
サラダバーとマッシュルームスープもありました。
評価は星3つ★★★です。
宿泊:MERCURE EDINGBOUGH HAYMARKET
3日目 エジンバラ
朝食:ホテル内レストラン
ビュッフェスタイルのスコティッシュブレックファーストです。
ハム、チーズ類。
フルーツとヨーグルト。
スコットランドならではのハギス(右上、羊の内臓とオート麦、玉ねぎ、ハーブなどを炒めて羊の胃袋に詰めて茹でた伝統料理)やブラックプディング(右下、血入りのソーセージ)も並んでいます。
英国ならではのポテト、マッシュルーム、ビーンズ、卵なども揃っています。
各種パンもありますが、奥に見える薄~い食パンのトーストが定番です。
午前世界遺産エジンバラの旧市街観光へ。
ロイヤルマイルにある有名なパブ。このお店の名前は「ジギル博士とハイド氏」のモデルになったといわれる男性の名を取っているそうです。
エジンバラ城に入場します。高台のクラウンスクエアにあるロイヤルパレスの中には、スコットランド王家の王冠、王笏、剣が展示されています。
城塞のテラスから見る美しい新市街とフォース湾の眺望。
エジンバラ城のメインゲート。雲ひとつない青空になりました。
スコットランドの伝統衣装キルトを着てパグパイプを演奏中の男性に出会いました。
スコットランドナショナルギャラリーに入場。
ボッティチェリ「眠るキリストを礼拝する聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチ「糸巻の聖母(バクルーの聖母)」 ダ・ヴィンチと誰かの合作?
ラファエロ「ナツメヤシの木のある聖家族」
ベラスケス「卵を調理する老女」 スペイン天才画家の若き日の貴重な作品。
フェルメール「マリアとマルタの家のキリスト」 フェルメールにしては珍しい宗教画です。
レンブラント「自画像」
カノーバ「三美神」
ゴッホ「オリーブの木」
モネ「エプト川のポプラ並木」
ジョージ・ヘンリー「芸者」 画家自身が日本を訪れ描いたもので、館内でも人気の作品のひとつとのことです。
フィービー・アンナ・トラクエアの大作「The Progress of a Soul」 ガイドさんからの案内で刺繍だとわかり、思わず皆で近づいて目を凝らした作品です。
昼食:Howies
朝食にも出たハギス&マッシュポテト&マッシュターニップ(カブ)。
サーモンのグリル&ポテト&温野菜。
イギリス発祥のデザートこのレストランの名物「バノフィーパイ」。 バナナ、クリーム、コンデンスミルクを煮詰めてできるトフィーを使い、砕いたビスケットを土台にしています。
評価は星5つ★★★★★です。
昼食後フリータイムです。皆様思い思いに楽しまれたようです。
新市街の目抜き通りプリンシスストリートの散策もお勧めです。その通りにスコットランドを代表する文豪ウォルター・スコット卿の功績を称えたスコットモニュメントがあります。
通りからは美しい旧市街も眺望できます。
エジンバラ名物の花時計。今年のテーマはRNIB(英国王立盲人協会)でした。
宿泊:MERCURE EDINBOUGH HAYMARKET(連泊)
4日目 エジンバラ~湖水地方
朝食後、昔のスコットランドとイングランドの国境の町グレトナグリーンで休憩します。 その昔、駆け落ち結婚式が行われた鍛冶屋が今も残っています。
イングランドに入り、緑に包まれた湖が点在する世界遺産湖水地方へ。
ホークスヘッドにてミニバスに乗り換えてビアトリクス・ポターゆかりのニアソーリー村へ。
昼食:SAWREY HOUSE
サラダ。イギリスでは朝食に生野菜があまり出ないため、サラダは好評でした。
マッシュポテトでできたパイ皮と牛肉で作るイギリス名物のミートパイ「コテージパイ」。
アイスクリームに旬のストロベリーを添えて。
評価は星4つ★★★★です。
昼食後、ポターが実際に住み、仕事をしていたヒルトップへ。
エントランスホール。家具の配置や装飾はポターが生前に指示したとおりになされています。ポターの作品に登場する各所に彼女の絵が展示されています。
上階の寝室。
家の前に広がる畑。
ポターが結婚後にご主人と暮らしたキャッスルコテージ(右端の白い建物)。
ホークスヘッド村に戻り、散策も楽しみました。 高台に建つ村の中心教会、聖マイケルと全天使教会。
独特な木造の天井が印象的な教会内部。
ポターの夫である弁護士のウィリアム・ヒーリスの事務所(ポターの原画など展示されていますが、現在修復中)。
ワーズワースが通ったグラマースクールも残っています。
観光後、ホテルチェックイン。ホテルの敷地内に入った途端にチャーミングなウサギの姿が目に飛び込んできました。
ホテルの目の前には、イングランド最大の湖ウインダミアが横たわっています。マリーナも見えています。
湖側から眺めた宿泊ホテル外観。
夕食:ホテル内レストラン
夕食と朝食は本館の雰囲気の良いメインダイニングにていただきます。
スパイシートマトスープ。
ローストポーク(腹肉)&温野菜。
チョコレートタルト。
評価は星4つ★★★★です。
宿泊:LOW WOOD BAY
5日目 湖水地方
朝食:ホテル内レストラン
スモークサーモン、ハム、チーズ。
フルーツとヨーグルト。
おなじみのイングリッシュブレックファーストの面々。
本日は終日世界遺産湖水地方観光です。
まずは湖水地方の美しさを広く知らしめた昨夏ウィリアム・ワーズワースが半生を過ごしたライダルマウントへ。
陽光降り注ぐリビングルーム。窓際にワーズワースお気に入りの左右両利き用のチェアーが置かれています。
ダイニングルーム。床はスレート石板で造られています。
彼は庭園も自らデザインしていました。
彼はこの家で47年間亡くなるまで暮らしました。現在はワーズワース財団が管理しています。
ワーズワースがかつて暮らしたことのある美しい町、グラスミアも訪れました。
村の中心教会、聖オズワルド教会内部。 こちらの庭にワーズワースは家族と共に眠っています。
サラ・ネルソンによる秘伝のレシピで作られた「グラスミアのジンジャーブレッド」は観光客に大人気で、小さなお店は常に行列ができています。今回は宿泊ホテルのウエルカムスイーツとして用意されていました。
グラスミアを後にし、ウインダミア湖畔の町ボウネスにてフリータイムをお取りしました。「ワールド・オブ・ビアトリクスポター」のアトラクションを訪れた方も多かったですね。絵本に登場する動物たちの姿に癒されます。
30分ごとに動く仕掛け時計も楽しめます。
湖水地方ならではのハードウィック種の羊のマスコット「ハーディー」の専門店もオープンしていました。
昼食:MACDONARD OLD ENGLAND HOTEL
ポテトとねぎのスープ。
ビーフの煮込み&マッシュポテト&キャロット。
イギリス人の大好きな甘~いスティッキートフィープディング。バニラアイスクリームとの相性が抜群です。
評価は星5つ★★★★★です。
午後、ウインダミア湖の遊覧を約40分間楽しみます。
レイクサイドにて下船後、ハーバースウェイト駅まで観光SL列車にも約18分乗車します。
到着後、機関車が切り離されて車庫に戻っていきます。
昔から大事に使用されている機関車はピカピカに磨かれています。
本日のお役目は終了し、2台並んだ機関車。
夕食:ホテル内レストラン
鴨肉入り餃子&アジアン風野菜。
タラのグリル&マサラ&ココライス。
マンゴー、ラズベリー、レモンのシャーベット。
評価は星3つ★★★です。 アジアン風ミックスのメインは賛否両論でした。
宿泊:LOW WOOD BAY(連泊)
6日目 湖水地方~ストラトフォード・アポン・エイボン
朝食後、シェークスピアの故郷であるストラトフォード・アポン・エイボンへ。最初に郊外にあるシェークスピアの8歳年上の奥様アン・ハサウェイの生家へ。
典型的な農家の室内をご覧いただきます。こちらはキッチンです。
お庭もきちんと手入れされ昔のままに保存されています。
昼食:WHITE SWAN HOTEL
スモークした鯖のパテ&トースト。
鶏むね肉のグリル、ガーリックバターペッパーソース&マッシュポテト&ケール。
アップルとベリーのクランブル&カスタードクリーム。熱々のベリーの酸味とクリームが絶妙のバランスでした。
評価は星5つ★★★★★です。
昼食後、レストラン前の広場で行われていたファーマーズマーケットを覗いてみました。
その後、文豪シェークスピアの生家へ。
シェークスピアが生まれたとされる寝室。
ギルドチャペルとシェークスピアが通ったとされるグラマースクール。
晴天に恵まれエイボン川沿いも多くの人々が、ゆったりとした時間を過ごしていました。
ロイヤルシェークスピアシアター。
本日の宿泊は郊外のマナーハウス(荘園領主の邸宅)です。
陽光の差し込む広々としたロビーラウンジ。
夕食:ホテル内レストラン
マッシュルームスープ。
スズキのグリル、エビ入りバターソース添え&ポテト&ブロッコリー。
ベリー入りパンナコッタ&ショートブレッド。
評価は星4つ★★★★です。
マナーハウスの広大な庭には18ホールのゴルフ場も備わっています。
週末の今夜はウェディングパーティーも行われていました。 20:30でこの明るさです。
宿泊:THE WELCOMBE BW PREMIER COLLECTION
7日目 ストラトフォード・アポン・エイボン~ロンドン
朝食:ホテル内レストラン
いつものイングリッシュブレックファーストのビュッフェでした。
本日は蜂蜜色の村々が点在するコッツウォルズ地方を巡ります。最初に大人気の英国式ガーデン、ナショナルトラストが所有するヒドコートマナーガーデンへ。
いちばん美しい時期で新緑は鮮やか、花も咲き乱れていました。
「Old Garden」と呼ばれるエリアのヒマラヤ杉の大木も見事です。
美しく刈り込まれた小鳥のトピアリーと白薔薇。
ヒドコートマナーガーデンの名物のひとつ、「ロングウォーク」。
有名な「レッドボーダー」。銅葉の植物が多く植えられています。
造園を独学で学んだとされるアメリカ人のローレンスが、ケンブリッジ大学を卒業後、母親と移り住んだマナーハウスの内部も公開されています。
昼食:CHARINGWORTH MANOR
本日の昼食は、チッピングカムデン郊外のマナーハウスにて英国らしいアフタヌーンティーランチをいただきます。
2人に1セットの3段重ねのティースタンドでサーブされました。
下から4種のサンドイッチ、スコーン(クロテッドクリームとジャムをつけていただきます)、4種のミニスイーツが並んでいます。
評価は星5つ★★★★★です。
昼食後、コッツウォルズの村を2か所訪れます。まずは、ボートン・オン・ザ・ウォーターへ。週末で涼を求め多くの人で賑わっていました。
次にウィリアム・モーリスが「英国で最も美しい村」と称したバイブリーへ。奥に連なる家並みアーリントンローも見えています。
稀少なベルテッド・ギャロウェー牛も飼育されています。
観光後、ロンドンへ。
夕食:ホテル内レストラン
本日の夕食は私達だけのためにブッフェが用意されていました。 思ったより種類豊富でした。
評価は星4つ★★★★です。
宿泊:THE CUMBERLAND
8日目 ロンドン
朝食:ホテル内レストラン
さすが大都会のホテル、いつものイングリッシュブレックファーストに飽きてきたお客様にも新鮮な生野菜やフルーツも充実のラインナップで好評でした。オムレツマンもいました。
ホテルそばにひっそりとバンクシーの作品があります。
ホテルそばにあるマーブルアーチ。その先に広大なハイドパークが広がっています。
本日は終日ロンドン観光です。
まずは朝一番で大英博物館の特別入場へ。一般のお客様が入場する前にゆったりと貸し切り状態でご覧いただけます。
入場してすぐのノーマン・フォスター設計のグレートコート。専門スタッフと共に古代ギリシャ部門を中心に見学がスタートします。(日によって優先の見学場所は異なります)
ミノス文明の「牡牛と曲芸師」。
「エルギン・マーブル」として有名なアテネ、パルテノン神殿の彫刻群を贅沢に貸切り状態でご覧いただきます。
貴重な彫刻の後方からも誰にも邪魔されることなくじっくりと見学できます。
紀元2世紀のローマン・コピーとされる「レリーのビーナス」。
古代アッシリアの守護獣神像。
エジプトで発見されたロゼッタストーン。ヒエログリフ、民衆文字、ギリシャ語で書かれています。
古代世界7不思議のひとつ、トルコのハリカリナッソスのマウソロス廟の馬の彫像。
エジプトのラムセス2世の胸像。
シュメールの古代遺跡から出土した美術工芸品「ウルのスタンダード」。貴重なラピスラズリ、貝殻、サンゴなどでモザイクが施されています。
グレートコートの中央にあるリーディングルーム(図書室)も久しぶりに一般公開が再開しました。
イースター島のモアイ像。
車窓から見る世界遺産ロンドン塔。
世界遺産ウエストミンスター宮殿(国会議事堂)とエリザベスタワー(旧ビッグベン)。
バッキンガム宮殿にも立ち寄ります。
昼食:POPPIE'S FISH AND CHIPS
本日はカジュアルですが、とても有名なフィッシュ&チップスの専門店での昼食です。サラダからスタートします。
イギリス名物、フィッシュ&チップス。お好みで自家製のタルタルソース、お塩、モルトビネガーをかけていただきます。こちらのフライは外はカリッと中はジューシーに揚げられています。
チョコレートアイスクリーム。
評価は星4つ★★★★です。
昼食後、引き続き観光へ。 イタリアルネッサンスから印象派まで厳選された絵画が揃うナショナルギャラリーにご案内します。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチの素描「聖アンナと聖母子」
ミケランジェロ未完成の作品「マンチェスターの聖母」
ラファエロ「アレキサンドリアの聖カタリーナ」
ボッティチェリ「ビーナスとマルス」
メムリンク「ダン三連祭壇画」
ヤン・ファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻像」
ティツィアーノ「バッカスとアリアードネ」
フェルメール「ヴァージナルの前に立つ女」と「ヴァージナルの前に座る女」
ルーベンス「シュザンヌ・フールマンの肖像」
レンブラント「フローラに扮したサスキア」
ホルバイン「大使たち」
ラファエロ「ユリウス2世の肖像画」
ゴーギャン「ファア・イヘイヘ」
ゴッホ「15本のひまわり」
ピカソ「母性」
ルソー「熱帯嵐の中のトラ」
期間限定リージェントパーク内のバラ園で有名なクイーン・メアリーズ・ガーデンへ。連日の暑さで心配していた咲き具合でしたが、何とか美しい花を見ることができました!
宿泊:THE CUMBERLAND(連泊)
9日目 ロンドン
本日は終日フリータイムです。街歩きやショッピング、観光、近郊の街への訪問など各自思い思いに最後のフリータイムを満喫されたようです。
宿泊:THE CUMBERLAND(連泊)
10~11日目 ロンドン~ドバイ~大阪
ロンドン、ガトウィック空港よりEK16便にてドバイへ(7時間5分)。
日付が変わり、深夜ドバイより乗継ぎEK316便にて帰国の途へ(9時間15分)。夕刻、関西空港到着。長い空の旅お疲れさまでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
異常気象の暑さにはまいりましたが、天候に恵まれ、新緑と初夏の花々が咲き乱れるベストシーズンのイギリスを満喫していただけたかと思います。
最終日は不穏な中東情勢の中、心配しておりましたが、何とか無事帰国でき何よりでした。
連泊中心のゆとりある行程、美しい景観に心癒されながら麗しの英国を巡るツアーです。皆様のご参加スタッフ一同心よりお待ちしております。
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