旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2017年7月19日
2017年 6月20日 関西空港発 B012
「スペイン・フランス2つのバスク地方 美食と小さな村をめぐる9日間」
のコースで頂いた食事をご紹介させていただきます。ちょうど、夏至に当たり、日照時間も長く、スペインでは夏休みもはじまったということで、夏を楽しむ人々もならびに楽しむことができました。
関西空港よりKL868便にてアムステルダム スキポール空港へ。乗り継ぎ便は主要都市へのフライトではないため、待ち時間が中かったのですが、無事にビルバオ到着。なんとか、午前様にならないうちにホテルに到着。深夜にも関わらず、到着時は蒸し暑かったです。連日、猛暑続きのようです。
宿泊地 ビルバオ :ホテル エルシーリャ 2連泊
ホテルは町の中心地にあり、どこに行くにも便利。グッゲンハイム美術館へも徒歩約10分です。
ホテルの朝食の様子/食事の評価 ★★★★☆
スペイン名物、トルティージャ (ジャガイモ入りオムレツ)、そしてチューロス(細長い揚げドーナツ)もありました。
フレッシュチーズは全く癖もなく、チーズとは思えないほど。ほとんどお豆腐に近いです。パンにつけても、はちみつなどをつけていただいてもおいしいです。スペイン人は朝から甘いものを食べるのが好きなので、ケーキやドーナツもいっぱい
もちろん、普通のパンもあります。
午前、ビルバオ市内観光。世界遺産となっているビスカヤ橋や旧市街を観光。その後、町の象徴的な建物となっているグッゲンハイム美術館へ。館内のビストロにて昼食をいただきました。 たっぷりと
昼食 : Bistoro Guggenheim/食事の評価 ★★★★★満点
まずは、スイカとトマトのガスパッチョ、アンチョビのせ。あっさりとスイカとトマトのあわせ具合もバツグンでした。お互い味が喧嘩することなく、あっさりととても暑い夏に合う冷製スープでした。
その次は、チャングロ蟹入りのテリーヌとレタス。ふんわり蟹の香りとさくさくレタスとでいただきました。メインは、ラム肉のローストを重ねたもの。まるでチョコレートケーキのようですが、濃厚な甘辛いソースで、ラム肉ととてもよく合いました。ラムが苦手な方も、全く癖がないのでおいしくいただけます。
デザートはフレンチトーストとシャーベット。まるで朝食のトーストとおとし卵のようですね そして、お茶とともに出されたプチフール。黒いものはチョコレートビスケットのように見えますが、あと味がチーズ風味。チョコレート・チーズビスケットでした。おなか一杯になったといいながら、なぜか手が出てしまう、かわいいお菓子です。
昼食後、フリータイム。グッゲンハイム美術館を見学したり、近くの美術館へ行ったり、暑い午後をそれぞれ過ごしました。建物の中に入っている方が賢明な暑さでした。夕食は各自で。ホテルの近辺にもたくさん食べるところがあり、昼食がしっかり消化できない方も多く、ご希望の方と軽くタパスを食べにいきました。
午前、バスク地方からスペインのリオハ地方へ。まずはサント ドミンゴが祀られているサント ドミンゴ デ ラ カルサーダへ。旧市街を散策し、ご希望の方は大聖堂へ入場。そばにある鐘楼は現在修復中で上ることができませんでした。スペイン広場からとった大聖堂の様子。この日も暑かった~
その後、ワインで有名なリオハへ。ワイナリーでのご昼食。4種類のワインを食事に合わせていただきました。
昼食 : Domino de Queiron/食事の評価 ★★★★★
まずは、ミックスサラダ。サラダの器になっているのは、チーズで焼かれたバスケット。チーズとあっさりサラダととてもよく合います。そして、柔らかいパプリカも出され、とても甘くておいしい。口の中で溶けてしまう触感でした。メインは、チキンとマッシュルームの煮込み、マスタードソース。チキンもとても柔らかく、ほんのりマスタードの香りがして日本人好みの味付けでした。
デザートはワインのプリン。いかにもワインの町らしい、デザートです。もちろん、アルコールは飛んでいて、ワインの風味がしっかりと残り、甘さ控えめのプリンでした。食後にはコーヒーとデザートワインがサーブされました。
昼食後、ワイナリーを見学。そしてログローニョのホテルにチェックイン。夕食まで少し時間がありました。スーパーに行ったり、涼しくなってからご希望の方は旧市街へ歩いていきました。そうでないとお腹が空かない・・・・・・
夕食 : 宿泊ホテル/食事の評価 ★★★★☆
前菜はポテト入りのサラダ。さっぱりとした味付けでした。メインはハタのグリル。これも軽くオリーブオイルでソテーしたもので、食べやすいものでしたが、ちょっと量が多いかったかな
デザートはリンゴのタルト。パイ地はとても薄く、甘酸っぱいリンゴがたくさん載っていて、素朴であっさりとしたデザートでした。
宿泊地 ログローニョ : ホテル NH ログローニョ
ログローニョのホテルの朝食の様子/食事の評価 ★★★★☆
ここにも甘いものがいっぱい ボタン型のクッキーがかわいかったです。
フルーツもいっぱい。このホテルでは、ビュッフェにあるオムレツの具材を持っていけば、厨房でオムレツや卵料理を作ってくれます。
ログローニョからエブロ川を渡って、ナバーラ地方へ。プエンテ ラ レイナで散策の後、サンフェルミン祭間近で盛り上がる、パンプローナへ。普段では見られない、牛追い祭りのための柵がすでに設置されていました。
パンプローナで有名なお菓子屋さん。ここでしか買えない、小さなチョコパイ「ガロティコス」を求めて、たくさんの人が列をなしていました。とても小さなお店ですが、中にはガロティコスがいっぱい焼かれていました。
パンプローナならではのキャンディー。赤がよく似合う町です。
見ているだけで楽しい。年に一度のお祭りを楽しみにしている様子が伺えます。
観光後、少しフリータイム。その後、カスティージャ広場近くのレストランで昼食。
昼食 : San Ignacio/食事の評価 ★★★★★
まずはいろいろなお野菜が盛られたサラダ。ナバーラ地方はおいしいお野菜もたくさん作られていて、とても新鮮でみずみずしいサラダでした。マヨネーズがのっていましたが、お野菜だけでもポリポリ食べれるほど、おいしかったです。メインはますのグリル、ナバーラ風。生ハムがアクセントとして一緒にグリルされています。半身ですが、おかわりもできます。でも半分でみなさんおなか一杯の様子でした。
デザートはクアハダ・・・・すみません 少し食べてしまいました。これは山羊のミルクで作ったヨーグルト。とてもあっさりしていて癖がありません。素焼きの入れ物に入れて冷たく冷やしているのでとてもさわやかな口当たり。そのままいただいてもいいし、グラニュー糖やはちみつをかけていただいてもおいしい。私はおいしい蜂蜜をかけていただきました。
昼食後、サンセバスチャンへ。まずはホテルにチェックインして、歩いて旧市街へ。ちょうど夏至にあたり、町はお祭り騒ぎ。そして、今日から3日間だけ限定でサンセバスチャンの市庁舎が一般公開されていました。もともとカジノの建物として建てられたので、内部はとても豪華。迎賓館のようです。おそらく市長の執務室?!でも冷房はなかった
潮が引いたコンチャ湾の夕暮れ。雨の予報でしたが、はずれました
明かりがともされると、ムードも良くなり、優雅な散歩道となります。
観光後、旧市街に残った方やホテルに戻って小休止したかたもありました。サンセバスチャンといえば、バールをはしごしての食べ歩きが楽しいところ。座れないのを覚悟で希望の方とバールめぐりをしました。週末ともあって旧市街は大変な賑わいでした。
宿泊地 サンセバスチャン : ホテル トリップ・オルリー 2連泊
ホテルの朝食の様子/食事の評価 ★★★☆☆
国境を越えてフランスへ。まずはラ リューヌ山(標高905m)にレトロな登山電車で上りました。あまりいい天気予報ではなかったのですが、上ってみると視界が良く、360度のパノラマをお楽しみいただけました。ポチョカも頂上で草を食べていて、近くによることもできました。人懐っこい、このあたりに生息する動物です。
車内からの写真。社内のカーテンを見てもレトロであることがわかりますでしょ
ラ リューヌ山を下山後、サーレの村を散策、その後、アイノアのミシュラン星付きレストランにて昼食。
昼食 : Ithurria/食事の評価 ★★★★☆
アミューズとして生ハムやお魚のつくねのようなもの、チーズビスケットなどがだされました。
そのあと、バイヨンヌの生ハムがのったピパラード、卵とじのようなものです。卵の味は何となく甘く、生ハムの塩味と混ぜていただきますが、ちょっと塩味が強かったかな?メインはバスク豚のローストとクリームのようなマッシュポテト。盛り付け方もきれいです。
デザートはガトーバスク、いわゆるバスク地方のケーキで、アーモンドが入っているのが特徴。チェリー入りのものもありますが、今回はプレーンのケーキ。アイスクリームが添えられていました。そして、プチフルール。一口サイズのお菓子は、ついつい手が出てしまいます。
昼食後、サン・ジャン・ドゥ・リュズへ。 ちょうど、観光の日が聖人ジャンの日であったため、町はお祭り。この地方では、バスクのお祭りのユニフォームは赤のバンダナ、黒の服、赤と黒が基調です。海沿いの静かな町もこの日は露店が出たり、パレードや音楽が響き渡っていました。
観光後、スペインに戻り、夕食はホテル近くのレストランにて。
夕食 : Cafe de la Concha /食事の評価 ★★★★☆ 美味しかったけど量が多かった
最初に出されたのが、ガスパッチョとピーマンとオリーブのピクルス。緑のピーマンは辛いかと心配しましたが、大丈夫でした。エビの串もおつまみとしてありました。ぷりぷりしてエビが甘くておいしかったです。そしてイベリコハム入りのクリームコロッケ。これはちょっと塩辛かったです。
山羊のチーズを焼いたものをのせたサラダ、そしてアボガドのマヨネーズ和え。
まぐろのたたき。これは好評。あっさりとして、新鮮な脂ののったまぐろで、口の中でとろけました。エビのてんぷらもぷりぷりでした。
一つ一つ丁寧にナイフ、フォークを変え、お皿を変え・・・・・ということで、サービスにも時間がかかりましたが、おかげできれいなコンチャ湾の夕暮れを見ることができました。テーブルもちょうど海が見えるところで眺めも良かったです。
そして鴨ライス。ちょっとポルトガルとは感じが違ってパエジャ風???これはかなり塩味が強くていただけませんでした。最後に豚のほほ肉のソテー。柔らかくておいしかったのですが、かなりのボリュームでおなか一杯!
デザートはチーズケーキ。おなか一杯といいながら、なぜか食べてしまいます。夕食が終わるころはたそがれ時。きれいな空です。
国境を越えて、フランスへ。サンチャコ・デ・コンポステーラへの巡礼の町として知られる、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーへ。日曜日で教会ではミサをしていましたが、人でいっぱいでした。巡礼の人々がミサに来られていたのだ、地元の人々なのかはわかりませんが、外まで歌声が聞こえてきました。散策を楽しんだ後、昼食。
昼食 : Ramuntcho/食事の評価 ★★★★☆
いかにも田舎風のレストランといった感じで、スタッフも元気よくサービス。まずはグルメ・サラダ。フォアグラやカモ肉の燻製などがのったサラダ。ここのフォアグラはとても食べやすく、いいお味でした。素材が生きているサラダというのは、新鮮でないとできない証拠ですよね。メインはチキンの煮込みバスク風。トマトがふんだんに使われ、チキンもとても柔らかく調理してありました。
デザートはクリーム・ブリュレですが、写真を撮り忘れてしまいました。すみません
その後、トウガラシの村、エスプレットに立ち寄り、高級リゾート地、ビアリッツへ。運転手さんが海岸の方へ寄ってくれました。この日も暑く、日曜日ともあって、ビーチは大賑わい。 波が高いのでサーフィンが有名なところですが・・・・・・
ホテルチェックイン後、小休止。海岸の遊歩道へ行かれたり、部屋でのんびりされたりされた様子。そして夕食はバスでミシュラン星付きレストランへ。
夕食 : Les Rosiers/食事の評価 ★★★★★
食事に合わせてワインもサービス。静かで、スタッフもとても感じよく、アットホーム的なレストラン。
前菜に合わせて出されたワインがアルザスワイン。そしてスイカとトマトのジュレ。日本製の器だそうで、女性シェフならではの色感覚でしょうか?スプーンも和風です。とてもさっぱりとしたジュレでとてもおいしかったです。
二皿目はいんげんとイバイアマハムとナッツとフォアグラソース。写真がピンボケしたようですみません。これまた絶品でした。メインはメルロ(タラ目)をイカ墨ソースで巻いたものとアスパラガス、いんげんソース。これまた絶品。タラの淡白な味をイカ墨とソースでうまく合わせてとても良いコンビネーションでした。これに合わせて、ブルゴーニュの白ワイン、スペインの赤ワインがサービス。
仔牛肉のローストとウイキョウと温野菜。盛り付け方もすごくきれいで、やさしい感じがします。お肉もジューシーで柔らかくとてもおいしかったです。そして羊のシーズのクリームとフレッシュ野菜レモン風味。羊のチーズの独特の癖はなく、とてもあっさり、おいしくいただきました。
デザートはストロベリーとワインアイスクリーム。緑の粉は抹茶です。四角いプチケーキも抹茶風味。黒い器にくっついているジュレもまたまたフルーツ風味。とてもかわいい盛り付けです。プチフルールもかわいいです。
最後に出されたコーヒー。このカップは実はシェフのアンドレ・ロジェさんが、来日した時に気に入って購入されたものだそうです。
この女性がアンドレア・ロジェさん。最後にあいさつに来てくれました。日本には年に2回行くそうで、東京の銀座と京橋に支店があるそうです。プライベートな時間は日本滞在時にはないそうです。とても感じのよいシェフでした。ほかのスタッフもみんな親切。とても印象に残る夕食となりました。 Merci beaucoup~
宿泊地 ビアリッツ : ラディソン BLU ビアリッツ 泊
ボルドーのホテルの朝食の様子 /食事の評価 ★★★★☆
ハムの種類も多く、スモークサーモンもとてもおいしかったです。
しぼりたてのオレンジジュースも自分で作れます。
ボルドーからフレンチバスクの中心地、バイヨンヌへ。3つに分かれた地区がマイヨー橋から見えます。
ここが有名なチョコレート通り、ヌフ通り。奥にバイヨンヌの大聖堂が、見えます。
バイヨンヌで散策を楽しんだ後、バスク地方と別れて、アキテーヌ地方のボルドーへ。到着後、旧証券取引所広場の近くで昼食。
昼食 : Chez Jean/食事の評価 ★★★★☆
前菜はイカと赤と緑のピーマンと野菜のソテー。胡椒がアクセントとして使われていて、おいしかったです。メインはタラのグリルのハーブソース。肉厚のタラでしたが、しっかりと調理されていておいしくいただきました。
デザートはチョコレートのミルフィユで、チョコレートはナッツ風味の味でした。サクサクのパイと間にはカスタードクリームがはさまれていました。
昼食後、ホテルにチェックイン。ホテルが中心地にあるので、ご希望の方はサンタンドレ大聖堂や市役所、サンタ・カタリーナ通りや大劇場の方までご案内。調和のとれた美しい町です。夕食は各自で。
宿泊地 ボルドー : ホテル ブルディガラ 泊
ホテルの朝食の様子/食事の評価 ★★★★☆
盛り付け方がおしゃれで、レストランの雰囲気やテーブルセッテイングなど感じのよい朝食会場でした。
ホテルからボルドー空港へ。KL1298便にてアムステルダム経由KL867便にて関西空港へ。帰りは忙しく乗り継いで帰国しました。
最近、ヨーロッパ人にも大変人気のバスク地方で、年々人が多くなってきています。観光もあり、美食もありということで、人気になるのもうなずけます。フランスサイドになると、多少物価は上がりますが、フランスに入ると、ウィンドウに飾ってある商品が華やかになり、センスも良くなります。国民性というのもあるかもしれませんが、二つの国を挟んでのバスクの旅というのは、それなりに面白いものがあります。できれは、フランスだけ、スペインだけのバスクではなく、2つの国のバスク地方を楽しんでいただきたいというのが、同行した添乗員の意見です。
近年、観光ブームでどんどんとホテル代が上がり、土地柄そんなにホテルが多くないので、気になる方はお早めにいかれることをお勧めしま~す
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