旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2024年4月 4日
フレンドツアー 関西発 2024年3月2日出発
ルフトハンザドイツ航空利用
ポサーダに泊まるポルトガル8日間【コース番号:FE841】
にて実際にお召し上がりいただいたお食事と一部観光内容をご紹介します。
お料理は★の数で評価します。満点は星5つ★★★★★です
1~2日目 大阪~ミュンヘン~ポルト~ギマランイス
関西空港よりLH743便にてドイツ、ミュンヘンへ(北回りで約14時間10分)
ミュンヘンにて入国手続き後、乗り継ぎLH1782便にてポルトガル、ポルトへ(約2時間30分)
関西空港にて搭乗の際、クルーよりの挨拶が機材のドアに貼ってありました。
ポルト到着後、ポルトガル発祥の地、ギマランイスへ。世界遺産ギマランイス歴史地区観光スタート。
まずは初代国王アフォンソ1世が生まれたお城へ。
アルフォンソ1世が洗礼を受けたとされるサンミゲル礼拝堂。
雄々しいアルフォンソ1世の銅像。
のちに最後の王朝を創始した初代ブラガンサ侯爵が建てたブラガンサ侯爵館。
旧市街の中心に続くサンタマリア通り。
オリベイラ広場にはノッサセニョーラ・ダ・オリベイラ教会と、イスラム教徒とのサラードの戦いの戦勝モニュメントがあります。
トウラル広場の城壁の壁には「ここにポルトガル誕生す」と記されています。
本日の宿泊は修道院を改装した国営ホテル、ポサーダです。
庭園も散策することができます。
元修道院の回廊も中庭として使われています。
貴族たちをもてなした部屋も残されています。
その奥にはアズレージョが印象的な参事会の間もあります。
僧房が続く廊下の奥には、ジェロニモスのテラスがあり、旧市街や庭園の眺望が楽しめます。
お客様の部屋はモダンな新館で、リビングスペースもある広々としたルームです。
添乗員は元僧房に宿泊です。大きな窓は新たに付けられましたが、当時は右側の小さな窓ひとつのみだったそうです。
夕食:ポサーダ内メインダイニング
ダイニングの地下は貯蔵庫、冷蔵庫として使用されていました。
素朴な味の野菜スープ。
白身魚のフィレ&マッシュポテト&温野菜。
デザートはビュッフェスタイルでお好みのものをいただきます。
ホールケーキはこちらも含めて6種類用意されていました。
評価は星4つ★★★★です。
宿泊:POUSADA MOSTEIRO DE GUIMARAES
3日目 ギマランイス~ポルト
朝食:ポサーダ内レストラン
ひと通り揃ったビュッフェです。ポルトガルの朝食は甘いものが多く、生野菜は殆ど出ません。スパークリングワインもおいてあり「シャンパンブレックファースト」の気分で楽しめますね。
朝食後、「祈りの町」ブラガに向かいます。旧市街へのメインゲートであるアルコ・ダ・ポルタ・ノヴァ。
ポルトガル最古の大聖堂、カテドラル。
内部は概ねシンプルですが、天井画とバロック様式の絢爛豪華なパイプオルガンに目を奪われます。
聖週間に合わせて正面祭壇には、特別に紫色の布がかけられていました。
旧大司教館と、庭師たちの手入れが行き届いたサンタバルバラ庭園。
観光後、ポルトガル第2の都市「働く町」ポルトへ。
昼食:CASA DE AGRICOLA
ポルトガルでは多くのレストランでパン、バター、自家製のオリーブがテーブルに用意されています。
新鮮な生野菜のサラダ。
ポルトガルの鍋料理、シーフードのカタプラーナ。本日は野菜とエビとアンコウを煮込んであり、ホクホクにゆでたジャガイモが添えられていました。おかわりをされているお客様も多かったです。
ポルトガルではポピュラーな、一時期日本でも流行ったエッグタルト。
評価は星5つ★★★★★です。
昼食後は、世界遺産ポルト歴史地区の観光です。
まずはイギリスの新聞で「世界で最も美しい書店」のひとつに選ばれたレロ・イ・イルマオン書店へ入場します。(あまりの人気ゆえに大混雑し、入場料が必要になりました)
優先入場可能なゴールドチケットの為、皆さまにはお好きな本を1冊お持ち帰りいただきました。(一部の限定本のみ)
入店すると正面に見えてくる「天国の階段」は大人気の撮影スポットです。
ポルトの重要な史実や人々の暮らしを描いたアズレージョが美しいサンベント駅。
大西洋を指さすポルトで生まれたエンリケ航海王子広場。
日本にもゆかりのあるサンフランシスコ教会。
教会内部はブラジルから持ち帰ったまばゆいほどの金を使ったターリャドラーダ(金泥細工)で装飾されています。(写真撮影禁止の為、ポスターを撮影)
旧市街の対岸のガイア地区からドウロ川眺望。この先に大西洋が広がります。昔、上流からポートワインの樽をここまで運んだ小舟のラヴェーロが見えます。
旧市街とドンルイス1世橋。このカモメは人が近づいても全く臆せず、ポーズまでとってくれます!
実際に橋の上段も歩いてみました。上段はメトロが走っています。
本日の宿泊はガイア地区のホテルです。夕食までのほっとタイムの間に隣接する大型ショッピングセンターに行かれているお客様が多かったです。
夕食:ホテル内レストラン
本日の夕食は私達だけのためにビュッフェを用意してくれ、お好きなドリンクも選んでいただきました。
嬉しいサラダバー。
ミニ前菜4種。(ラタトゥイユ、生ハム&メロン、トマト&チーズ、ひよこ豆&タラ)
豆とキャベツのスープ。
メインのチキンフリカッセとマッシュポテト。
インゲン豆とピラフ。
デザートも6種がラインナップ。
評価は星5つ★★★★★です。
宿泊:MERCURE PORTO GAIA
4日目 ポルト~リスボン
朝食:ホテル内レストラン
ビュッフェスタイルの朝食です。甘いものと温野菜の種類は多かったです。種類豊富なコーヒーマシーンは好評でした。
朝食後、ポルトガル最古の大学のある「学びの町」コインブラへ。
世界遺産アルタ地区のコインブラ大学へ。鉄の門から入っていきます。
昔、ポルトガル王国の首都だったコインブラはレコンキスタ終了後、イスラム教徒の王城跡を利用し王宮を築きました。その一部だった帽子の間は現在、学位の授与式や総長の就任式などに使用されています。
バルコニーからは旧市街の眺望が広がります。正面には初代国王アフォンソ1世の命によって建てられた旧カテドラルが見えています。
昔から厳しい問答が行われていた試験の間。歴代総長の肖像画が並んでいます。
図書館の最下層に位置する学生牢も見学できます。
18世紀に造られたジョアニナ図書館。入った瞬間にあまりの美しさに驚嘆の声が上がります。(写真撮影禁止の為、ポストカード撮影)
壁面のアズレージョが美しいサンミゲル礼拝堂。
コインブラ大学の正装である黒いスーツにカパ(マント)を身に着けた学生さん達に出会いました。素敵な笑顔です。
旧市街散策中、ユニークなフォルムの女性とファドギターの彫刻を見かけました。右側にはイスラム教徒が築いた門も見えます。
日本の金平糖の元祖であるコンフェイトウをお土産にいかがですか?
世界遺産ソフィア地区にあるサンタクルス修道院付属の教会。
教会内部は静謐な雰囲気につつまれています。初代国王アフォンソ1世はここで眠っています。
昼食:CARMINA DE MATOS
野菜スープ。今日はパンと一緒にバター、オリーブオイル、イワシのパテがついていました。ポルトガル中部以南はオリーブの生産も盛んで風味もよくパンによく合います。
バイラーダ地方の名物料理、子豚の丸焼き&ポテト&サラダ。乳飲み豚はとても柔らかく皮はパリッと焼き上げられ、おかわりをされているお客様も。
オレンジ風味のロールケーキ。
評価は星4つ★★★★です。
昼食後、「谷間の真珠」と呼ばれるオビドスへ。
お城のテラスからは、1500mの城壁で囲まれている旧市街を眺望できます。
現在、お城は9室あるポサーダとして使われています。
街の中心広場にあるサンタマリア教会。
教会内部の壁面は美しいアズレージョで覆われています。
ただいま、オビドスではチョコレート祭りのイベント開催中でした。
観光後、ポルトガルの首都、「楽しむ町」リスボンへ。
夕食:ホテル内レストラン
いつものパンとピリピリ(唐辛子)入りバター、オリーブオイル、オリーブ。
ポーチドエッグ入りトマトスープ。
サーモンのフィレ&ハッシュドポテト&温野菜。
バニラアイスクリーム&ベリー。コーヒーまたはお茶もサーブされました。
評価は星5つ★★★★★です。
宿泊:DOM PEDRO LISBOA
5日目 リスボン
朝食:ホテル内レストラン
種類豊富なビュッフェでした。生野菜もあり、ここにもスパークリングワインが置いてありました。
午前、リスボン観光へ。まずは世界遺産ベレンの塔へ。
発見のモニュメント前の広場にはポルトガルが到達した場所の地図が描かれています。日本も描かれています。
イベリア半島からセウタ攻略を皮切りに大西洋へと航海し、小国ポルトガルは大航海時代の礎を築きました。
巨大な発見のモニュメント。先頭にいるのがエンリケ航海王子です。
次は世界遺産ジェロニモス修道院へ。
マヌエリーノ様式の美しい修道院回廊。
教会内部には国民的詩人カモンイスの石棺が置かれています。
大航海時代のマヌエリーノ様式で造られた教会内部。
カモンイスの反対側にはインド航路を開拓したバスコ・ダ・ガマの石棺が置かれています。
代々秘伝のレシピで作られた大人気のエッグタルトちょこっとプレゼントで皆様にご賞味いただきました。
町の中心広場に近いレスタウラドーレス広場にあるカルサーダス(石畳)を造る石工さんたちの像。リスボンの町中にはこんな風に面白い像が置かれています。
昼食:VERANDA DE LISBOA
本日の昼食は中心部のホテル最上階にあるレストランでいただきます。ぐるっとリスボンの町の眺望が楽しめます。
テーブルの上にはおつまみのコロッケ2種(エビとチョリソ入り)が置かれていました。
ポルトガル名物のタラのコロッケとミニサラダ。
本日のシーフードリゾットには、エビとホタテ、カニカマが入っていました。
デザートはベイクドアラスカが派手な演出で登場!メレンゲ部分にアルコールをふりかけ火をつけます。
メレンゲの中にはスポンジ生地で覆われた冷たいアイスクリームが入っています。
評価は星4つ★★★★です。
午後はリスボン郊外の観光へ。
まずは世界遺産シントラ王宮へ。2本のとんがり帽子のような煙突が目印です。
王宮から世界遺産ムーア人(イスラム教徒)の城壁が山上に見えます。
天正遣欧使節の少年たちがもてなされた白鳥の間。
ユニークなタイルが目を引くセバスチャン王の間。
王族と貴族の紋章と美しいアズレージョで装飾された紋章の間。
煙突の下にあるキッチンには巨大なオーブンや肉の丸焼き機などがあります。
ベネチアングラスで作られたシャンデリアと鏡が目を引くマヌエリーノ様式の間。
ここではケイジャーダと言われるチーズタルトをご賞味ください。お土産にもおすすめです。(帰国後早めに食べること!)
ユーラシア大陸最西端のロカ岬の断崖と灯台。ここでは最西端到達証明書をプレゼント、記念にお持ち帰りいただきます。
リスボンに戻った後、オプショナルツアーのファドディナーショーへご案内しました。
夕食:CAFE LUSO
おつまみとしてコロッケ、チョリソ、オリーブ、チーズが用意されていました。
前菜はカルドベルデ(ポルトガル名物のスープ)または地中海風サラダ。
メインは数種からチョイス。(タラ、スズキ、牛肉ステーキ、ローストチキン、ポークステーキ、ヴェジタリアン)添乗員はポルトガルの国民食タラを選びましたが、とても美味でした。
食事の合間にファドの歌声とギターの美しい音色に耳を傾けます。
デザートも数種からチョイス。(フルーツサラダ、チョコレートムース、ライスプディング、アイスクリーム)
この後はエスプレッソコーヒーまたはお茶もサーブされます。ドリンクはワインが飲み放題でどんどん注がれます。
ここでは男性が歌うコインブラのファドも聴くことができます。
評価は星5つ★★★★★です。
宿泊:DOM PEDRO LISBOA(連泊)
6日目 リスボン
本日は終日フリータイムです。皆様メトロ、バス、トラム、ケーブル、エレベーターに使える便利な24時間チケットを購入し思い思いにリスボンの休日を楽しまれました。
午前中、添乗員は希望者と共に色々な乗り物を利用して中心へ繰り出しました。坂道の多いリスボンでは3か所にあるケーブルが大活躍します。
バイロアルト地区にあるサンペドロ・デ・アルカンタラ展望台からの眺望。
天正遣欧使節の少年たちが滞在したイエズス会のサンロケ教会にも入ってみました。
日本にもゆかりのあるフランシスコ・ザビエル礼拝堂。
シアード地区にある有名なカフェ。左側にはポルトガルの国民的作家フェルナンド・ペソアの座像があります。
エレベーター乗り場からの眺望。空も晴れ渡り、丘の上のサンジョルジュ城もクリアに見えています。
廃墟になったカルモ修道院のそばにサンたジュスタのエレベーター乗り場があります。
クラシックなエレベーター内部。下りはそれほど待つこともなくスムーズに乗れます。
下った先のバイシャ地区からエレベーターを見上げて撮影。この後、中心のロッシオ広場とフィゲラス広場までご案内後解散しました。
本日はコロコロと変わりやすいお天気で美しい虹も出現。
ホテルは青いガラス窓が目印、中心までバスやトラムで1本で行ける場所に位置しています。また道路を挟んで大型ショッピングセンターもあり大変便利です。
24番のクラシックなトラムは地元の人が多く、並ぶことなく終点のカモンイス広場まで行くことができます。
ロビーも広々としており、椅子も多く、夕方にはピアノの生演奏もありました。
宿泊:DOM PEDRO LISBOA(連泊)
7~8日目 リスボン~マドリード~香港~大阪
ルフトハンザドイツ航空のストライキにより急遽帰国便が変更になり、本日の朝食はボックスタイプで用意しました。
思いがけず、早朝リスボンからイベリア航空にてスペイン・マドリードへ。(約1時間)
マドリードにて出国手続き後、キャセイパシフィック航空にて香港へ。(約11時間45分)
香港到着後、乗り継ぎ引き続きキャセイパシフィック航空にて大阪へ。(約3時間弱)
夕刻、関西空港到着。長い空の旅お疲れ様でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
旅の最後にストライキによる帰国便変更というトラブルもありましたが、皆様の温かいご理解とご協力により、無事に全員そろって帰国することができ感謝申し上げます。
雨の多い季節の中、概ね天候には恵まれのんびりとポルトガル各都市をお楽しみいただきました。
日本が初めて出会ったヨーロッパであり、なぜか郷愁を感じさせるポルトガルをじっくりと旅してみませんか?
皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。
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