旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2023年8月15日
フレンドツアー 関西発 2023年7月14日出発 エミレーツ航空利用
北イタリア絶景ドロミテ街道から美食の地ピエモンテの旅 10日間【コースコード:FE106】
で実際にお召し上がりいただいたお食事と一部観光内容をご紹介いたします。
お食事は★の数で評価させていただきます。満点は評価 星5つ ★★★★★となります。
1~2日目 大阪~ドバイ~ベネチア~パドヴァ
関西空港よりエミレーツ航空にてドバイ乗り継ぎ、翌日ベネチアへ。ベネチア空港着後、パドヴァへ。
夕食:ホテル内レストラン
本日の夕食は、長い空の旅の後のため、少し軽めにしております。
まずは、トマトとムール貝入りリガトーニ。
トマト、ハーブ、モッツァレチーズ、キャロット入りサラダ。
さっぱりとレモンタルト。
評価は星4つ★★★★です。
宿泊ホテル:NH PADOVA
3日目 パドヴァ~コルティナダンペッツォ
朝食:ホテル内レストラン
NH系ホテルの朝食はビュッフェの種類が豊富でうれしい!
お泊りいただいたホテルはとてもモダンな建物で、ロビーもシンプルにまとまっています。
朝食後、古くからローマ帝国の拠点として栄えたパドヴァ観光へ。
アレーナ公園を散策中、後ほど入場するスクロヴェーニ礼拝堂の後陣外観を眺めます。
2021年、世界遺産「パドヴァの14世紀フレスコ作品群」に登録された構成資産のひとつ、エレミターニ教会へ。
こちらは教会内にある、マンテーニャにより描かれたオヴェタリ礼拝堂の壁画。
いよいよ世界遺産スクロヴェーニ礼拝堂へ。
内部はルネサンスの先駆けと言われるジョットによる聖母マリアとキリストの生涯を描いた素晴らしいフレスコ画に覆われています。鮮やかな青色が印象的です。
礼拝堂壁画群の中でも有名な1点、「哀悼」です。
1831年創業の老舗「カフェ・ペドロッキ」。内部はそれぞれ緑、白、赤のイタリアンカラーのサロンがあります。
フリータイムでこちらの名物のカフェ(エスプレッソにミント風味の生クリーム、その上にチョコレートがかけてある)を飲まれた方もいらっしゃいました。
ボローニャに次いでイタリアで2番目に古い、1222年創立のパドヴァ大学の中庭。ガリレオやペトラルカもここで教鞭をとりました。
元は裁判所として建てられたラジョーネ宮殿とエルベ広場。
時計塔があるシニョーリ広場。
昼食:ANTICO BROLO
ズッキーニの花のリコッタチーズと野菜詰め。
北イタリアは、パンの種類が多く美味です。
ローストビーフ&温野菜
イチゴのセミフレッド。
評価は星5つ★★★★★です。
昼食後、ドロミテのリゾート地コルティナダンペッツォへ。
本日から連泊のホテルのロビー&バーラウンジと外観。 町の中心に位置しておりとても便利です。
夕食:ホテル内レストラン
野菜たっぷりのミネストローネ。
七面鳥のソテーマデイラソース&ローストポテト。
フルーツサラダ。
評価は星4つ★★★★です。
宿泊ホテル:DE LA POSTE
4日目 コルティナダンペッツォ
6:00前、朝焼けした世界遺産ドロミテの山々。
雄大なトファーネも美しい!
朝食:ホテル内レストラン
ブッフェの種類は少ないですが、ひと通り揃っています。
本日は岩峰トレチメ・ディ・ラヴァレードを望むハイキングを楽しみます。 高山植物の花々は満開でした。
タカネヒナゲシ
イトシジャン(カンパニュラ)
スタート地点のアウロンツォ小屋(2320m)からラヴァレード小屋(2344m)までは殆どが平坦の歩きやすい道です。
リナリア
アルプス3大名花のひとつ、アルペンローゼ。
サツキツツジ
途中、ガイドさんが恐竜の足跡が残されている岩を案内してくれました。今回、2億2千年前の二枚貝の化石「メガロドンテ」というハート形の化石も見せてくれました。
アルプス3大名花のひとつ、野生のエーデルワイスはガイドさんの案内なしでは見つけることは困難です。
ラヴァレード小屋からさらに坂道を上り鞍部(2454m)までご案内すると、見事にそそり立つトレチメの3山が間近に迫ってきます。
左からチマピッコラ(2857m)、チマグランデ(2999m)、チマオヴェスト(2973m)です。
今まで見えなかった反対側の谷の山々もクリアに見えました。
忘れな草の群生
帰りも満開の高山植物と美しい山々を見ながら、同じルートを戻りました。
シラタマソウ
その後、「ドロミテの真珠」と称されるミズリーナ湖畔の散策を楽しみました。 ここではマルタゴンリリーも咲いていました。
ミズリーナ湖とポパイ山。
ミズリーナ湖とソラピス。
角度を変えて、ミズリーナ湖と逆さトレチメ(右端)。少し風があり、水面がゆれています。
昼食:AL CAMIN
本日の昼食は、某有名ガイドブック掲載のレストランにて2時間かけてゆっくりいただきました。昔ながらの農家風レストランです。
温チキンサラダ甘酢ソース添え。松の実とベリーも入ってます。
アンペッツォ渓谷の名物料理、カスンツェイ。赤カブの入った半月形のラビオリです。上にはポピーシード(けしの実)がかかっています。
豚のすね肉煮込みローズマリー風味&ポレンタ&キノコ。 メニューの内容がだんだんとドイツ、オーストリアっぽくなってきていますね。
デザートも名物のアイスクリーム、温ラズベリー添えが出ました。さすがに北イタリアはミルク製品は美味です。
評価は星5つ★★★★★です。
ホテル前には聖フィリッポとヤコブ教会があり、誰でも中に入られます。手前の黄色の建物は旧市役所でベランダには2026年冬季オリンピックの案内が掲げられていました。
今年はヘミングウェイが初めてコルティナを訪れて100年、いつも定宿にしていたこのホテルの107号室は「ヘミングウェイルーム」として、彼が使用していたタイプライターなどもあり、昔の姿そのままに残されています。
北イタリアではポピュラーな食前酒「スプリッツ」(リキュールの1種アペロールとプロセッコのソーダ割)は、今回のツアーでは大人気でした。
宿泊ホテル:DE LA POSTE
5日目 コルティナダンペッツォ~ボルツァーノ
本日は世界遺産ドロミテ街道のドライブを楽しみながらボルツァーノに向かいます。途中、ファルツァレーゴ峠(2105m)に立ち寄り、ポルドイ峠(2239m)へ。
峠からロープウェイに乗って、サッソポルドイ展望台(2950m)へ。
まるで「猿の惑星」のような荒涼とした風景が広がります。
サッソルンゴの山々も美しく見えました。
ドロミテ最高峰マルモラーダ(3342m)の姿もクリアにみえました。年々万年雪や氷河が少なくなっていく様に驚かされます。
昼食:HOTEL COL DI LANA
この地方の名物料理シュペッツル。ほうれん草入りと普通のタイプ2種類の小ぶりのニョッキに生クリームとスペック(燻製生ハム)を和えています。
チキンのバルサミコソース煮込み&温野菜。
ストロベリーのアイスケーキ。
評価は星4つ★★★★です。
午後はカレッツァ湖に立寄り、湖畔を各自一周散策を楽しみました。
カレッツァ湖とラテマールの山々。水面に美しく山々が映っています。
湖とカティナッチョの山々。ここも水量が減っていくことに驚かされます。
ヤナギランの花を入れて撮影してみました。
夕刻、南チロルの代表的な街、ボルツァーノに到着 。熱波警報も出ており、とても暑く突然の雷雨にびっくり!
夕食:HOTEL LAURIN
ナスとスカモルツァチーズ入りラビオリ、ジェノベーゼ風ソース添え。
スズキのフィレにオリーブとケッパー入りトマトソースを添えて&アーティーチョーククリーム
ティラミス
評価は星5つ★★★★★です。
宿泊ホテル:GREIF
6日目 ボルツァーノ
朝食:ホテル内レストラン
南チロルの名物スペック(燻製生ハム)やリンゴも並んでいました。テラス席でもいただけます。温かい卵料理はテーブルでオーダーします。
朝食後、ドロミテ最奥のフレス谷にあるサンタ・マッダレーナ村へ。この村はヨーロッパ美しい村30選にも選ばれています。
まずは、村内にある小さな教会を目指します。
小さな教会ですが、内部は美しいバロック様式の装飾が施されています。
更に高台のビューポイントを目指します。するとまるで絵葉書のようなサンタ・マッダレーナ村とそびえたつガイスラーの岩峰が見えてきました!
ボルツァーノ着後、午後はフリータイムです。
ホテルは街の中心ヴァルター広場の一角にありとても便利です。ホテルは右端の建物です。
広場の一角にはドゥオモ(大聖堂)もあります。
エルベ広場には、青空市場もオープンしにぎわっています。
約5300年前のエッツィ(アイスマン)のミイラが保存されている考古学博物館は入場を待つ人々で長蛇の列でした。
天気も良かったので、ボルツァーノよりロープウェイにてソープラボルツァーノ(1220m)へ行かれた方もいらっしゃいました。15分間のロープウェイからの景色も素晴らしい!
更にその先、名物の高原鉄道レノン鉄道にてコラルボまで足を延ばすのも楽しいですよ。(こちらの2枚は実際に行かれたF様より提供していただきました)
宿泊ホテル:GRIEF
7日目 ボルツァーノ~バローロ~トリノ
午前、高速道路をひたすらドライブし「ワインの王、王のワイン」として知られるバローロ村へ。
昼食:FORESTERIA
本日のランチはワイナリー内のレストランにて、それぞれのお皿に合う3種のワインとのペアリングを楽しみます。
まずは、季節野菜のプディング。合わせたのは、コルテーゼ種100%の白ワイン「GAVI DI GAVI」です。スッキリとした酸味が心地よい辛口のワインです。
次はピエモンテ名物手打ちパスタ「アニョロッティ・ダル・プリン」です。子牛、豚などの肉を詰めて作ります。「プリン」とは「指でつまむ」という意味のピエモンテ方言でつまむようにして包んだ小さなパスタです。
合わせるのは、もちろんネッビオーロ種100%の赤ワイン「バローロ」です。2018年物なのでもう少し寝かせるとさらに深みのある味になるとのことでした。
最後はピエモンテの代表的なデザートのひとつ、パンナコッタです。合わせるのは、甘口デザートワイン「Zagara Moscato D'asti」です。さわやかな甘口微発砲ワインでアルコール度も低く、優しい口当たりでした。
食事に供されたワインはどれも好評で、後でショップで購入された方も多かったです。
食後はワイナリーの見学です。伝統的な長期熟成のスラヴォニアンオークの大樽と子樽のバリックが並んでいます。
創業当時の200年前の大樽も保存されています。
紙芝居や楽しい仕掛けを駆使して、分かりやすくワイナリーの歴史を案内してくれました。
せっかくですから、バローロ村の散策も楽しみました。村の高台にあるカステッロ(お城)です。
お城の高台からは一面のブドウ畑と訪問したワイナリー(中央の黄色い建物)も見えます。
バローロ村と世界遺産「ピエモンテの葡萄畑の景観」ランゲ地区の葡萄畑を眺望。
その後、ピエモンテ州の州都トリノへ。
夕食:ホテル内レストラン「CARLINA」
季節の食材を生かした創作料理を楽しめる地元の方にも人気のレストランです。
おなじみ、数種のパンが並んでいます。上のスティック状の細長いパン、グリッシーニはトリノで誕生しました。
リコッタチーズと季節野菜添え。見た目にも美味しそうな彩の良さです。
トマトとイカ入りショートパスタ、ブロッコリークリーム添え。イカのエキスの入ったソースとブロッコリークリームが絶妙にマッチしていました。
スズキのグリル、パプリカ添え&ホウレンソウ&ズッキーニクリームソース。
カルリーナ風ボネ。「ボネ」はトリノ名物のデザートで、ちょっぴりお酒(アマレット)も入ったチョコレート風味のプリンです。通常はアマレッティというアーモンドが入ったビスケットが細かく砕かれて入っていますが、ここでは別に真ん中に添えられていました。最後にカフェまたは紅茶も付きました。
食べ終わった頃には、すっかり日も暮れて中庭も美しくライトアップされました。
評価は星5つ★★★★★です。
宿泊ホテル:NH COLLECTION PIAZZA CARLINA
8日目 トリノ
朝食:ホテル内レストラン
おなじみの甘いパンがずらり。
新鮮な野菜もあり、上には調理されたキノコや豆などもあります。
シェフ一押しのシーズナルプロダクツはこちら!
上段左からボネ、パイナップルタルト。 下段左からパンナコッタ、スイカのジャム、アプリコットとキャラメルのタルト。
フルーツもたくさんあり、どんどん補充されます。
ハム、チーズも種類が豊富。スモークサーモンも美味でした。
朝から優雅にシャンパンブレックファーストを楽しめます。
午前、徒歩にてトリノの観光です。 途中で、突然の雷雨もありびっくり!
「トリノの客間」と呼ばれるもっとも有名なサンカルロ広場。
カイロ考古学博物館に次ぐ規模のエジプト博物館は、フリータイムにお勧めです。
トリノのシンボル、牡牛はあちこちで登場します。これはカリニャーノ宮殿内の牡牛くんです。
イタリア初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世が生まれたカリニャーノ宮殿。現在はリソルジメント博物館となっており、世界遺産にも登録されています。
トリノで最も美しい教会と言われるサンロレンツォ教会内の荘厳なバロック装飾も必見です。
世界遺産「サヴォイア王家の王宮群」のひとつに登録されている王宮。
王宮中庭には、トリノ国立自動車博物館から移された貴重なクラシックカーが展示されていました。馬車と自動車のトランジット期を思わせますね。
ローマ時代の古代劇場跡と奥には1世紀のパラティーナ門も見えます。
ドゥオモ(聖ヨハネ大聖堂)と内部の聖骸布(イエス・キリストが磔にされて亡くなった後、その遺体を包んだとされる布)が保管されている礼拝堂。
観光後、フリータイムです。 王宮やエジプト博物館へ行かれた方も多かったようです。トリノ名物のチョコレートの食べ歩きもお勧めです。
一部王宮内部をご紹介します。王宮はいくつかのセクションに分かれており、かなり広いため歩き疲れた方もいらっしゃいました。
こちらは王宮入り口の階段の間です。
武器庫。
聖骸布礼拝堂。
ルーベンス絵画(サバウダ美術館)
考古学セクション。
カフェ巡りもお勧めです。 トリノ名物「ビチェリン」(ホットチョコ、エスプレッソ、スチームミルクが美しい層をなすドリンク)を飲んでみましょう!
スヴァルピーナアーケード内にある「バラッティ・エ・ミラノ」
カステッロ広場の一角にある、ミニサンドイッチで有名な「ムラッサーノ」
サンカルロ広場の「カフェ・サンカルロ」はアールヌーボーの装飾で有名です。
お店の入り口にある牡牛で有名な「カフェ・トリノ」は一口サイズのパスティッチーニも大人気です。
面白いモーレ・アントネッリアーナ(トリノを代表する建造物)の容器に入ったビチェリンのリキュールを見つけました。
今回トリノで連泊したホテルも街の中心にあり、フリータイムの際はとても便利でした。
パラッツォスタイルの建物でこちらの中庭で食事をいただきました。朝食の際は爽やかなテラス席も大人気でした。
最後にガイドブックに登場するトリノの代表的な眺望を写した写真で締めくくります。(熱波の中、汗だくでポー川対岸の高台から撮影されたN様に感謝!)
宿泊ホテル:NH COLLECTION PIAZZA CARLINA
9~10日目 トリノ~ミラノ~ドバイ~大阪
朝食後、一路ミラノ・マルペンサ空港へ。エミレーツ航空にてドバイ乗り継ぎ、翌日関西空港到着。
連日「ケルベロス」「カロン」といった強烈な熱波が襲来する中、大変でしたが、皆様には北イタリアの大自然と他の地方とは一味違う食文化もお楽しみいただけたかと思います。
イタリアリピーターの方にもおすすめのツアーです。 皆様のご参加をスタッフ一同お待ちしております。
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