
旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2025年8月25日
フレンドツアー 関西発 2025年7月23日出発
エミレーツ航空
ヴェローナ音楽祭でオペラ「アイーダ」鑑賞とサンマリノ共和国 9日間
【コースコード:FE228】
にて実際にお召し上がりいただいたお食事、一部観光内容をご紹介します。
1~2日目 大阪~ドバイ~ボローニャ~ラヴェンナ
深夜、関西空港よりEK317便にてドバイへ(9時間50分)。翌朝ドバイにて乗継EK93便にてイタリア、ボローニャへ(5時間50分)。
ボローニャ到着後、ラヴェンナへ。
夕食:Osteria Il paiolo
ロマーニャ地方の名物、酵母を入れないで薄く焼いたパン「ピアディーナ」。

最初に夏野菜のグリルが出ました(写真が行方不明になりました)。
今日のメインはエビとトリュフ入りカチョ・エ・ペペパスタです。訳すとチーズとコショウのパスタという意味です。

パンナコッタ、ベリーソース添え。

宿泊:NH RAVENNA
3日目 ラヴェンナ
朝食:ホテル内レストラン
NH系のホテルの朝食は、いつも種類豊富なビュッフェスタイルです。





朝食後、世界最古の共和国、サンマリノへ。
サンフランチェスコ門より世界遺産サンマリノ歴史地区へ入っていきます。

朝一番の旧市街は落ち着いた雰囲気の街並みを楽しめます。

イルカントーネ展望台より眺めるアドリア海と街並み。

グアルディア・ディ・ロッカ(城塞の衛兵)が議事堂を守っています。この後、衛兵交代式もご覧いただきました。

旧市街の中心に位置するリベルタ広場。中央には3つの塔がある冠をかぶった自由の女神像が立っています。

新古典様式のサンマリノバジリカ内部。奥には聖マリーノの像があり、祭壇の中には彼の聖遺物が収められています。

ティターノ山に聳える最古の要塞ロッカ・グアイタを下から眺めます。

ロッカ・チェスタも遠くに見えました。

昼食:Ritrovo Dei Lavoratori XXVIII Luglio
日本ではなかなかお目にかかれない、珍しいサンマリノ産の赤ワインをご賞味いただきました。

ポルチーニ入りタリアテッレ。

野趣あふれるTボーンステーキ&野菜のグリル。巨大なお肉で食べ応えがありました。

自家製プディング、チョコレートソース添え。

ご希望の方には、パスポートに入国記念のスタンプを押してもらいました。

昼食後、ラヴェンナに戻りフリータイム。到着翌日でゆったりと休まれた方が多かったようです。
宿泊:NH RAVENNA(連泊)
4日目 ラヴェンナ~パドヴァ
朝食後、世界遺産ラヴェンナの初期キリスト教建築物群見学へ。
まず、5世紀に建てられたガッラ・プラチディア廟外観。ギリシャ十字が特徴的なレンガ造りの建物です。

内部に足を踏み入れた途端に、色鮮やかなモザイク装飾に目を奪われます。内部はアラバスタの窓から差し込む弱い光のみですが、モザイクの輝きがそれを上回っています。

霊廟入口近くの壁面に描かれた「善き羊飼い」のモザイク。美しいコプト風のアーチ装飾も見事です。

6世紀に建てられたサン・ヴィターレ聖堂外観。ビザンチンモザイク美術の頂点を極めたといわれる豪華な聖堂です。

後塵の半円形ドームに描かれた「青色の球に腰掛ける救世主キリスト」。左右に聖ヴィターレと大司教エレクシウスを従えています。

有名な「ユスティニアヌス帝のモザイク」。 モザイクでありながら人物たちの描写が、それぞれの特徴を際立たせており驚かされます。

向かいにあるのが「テオドラ妃のモザイク」。金箔をふんだんに使用された女性たちの衣装に目をみはります。

当時の貴重なオリジナルの床も残っています。

長い流浪生活の中、最後の安住の地ラヴェンナで亡くなったダンテ。とっても格好良く仕上がっています。

ダンテのお墓。彼は出身地のフィレンツェではなく、ここラヴェンナで眠っています。

ラヴェンナの各通りには、モザイクで書かれたプレートが掲げられています。 この後、サンタポリナーレ・ヌオーヴォにも入場しました。

観光後、フェラーラへ。
昼食:CUSINA E BUTEGA
コッピア・フェラネーゼ。フェラーラの郷土料理レストランに入ると必ず出てくる摩訶不思議な形のパンです。

ラザニア・ボロネーゼ(ミートソース)。結構ボリュームありました!

ローマ風ナスのオーブン焼き&ラタトゥイユ。

チョコレートケーキ、シャンティクリーム添え。

昼食後、世界遺産フェラーラ観光へ。
フェラーラの守護聖人、サンジョルジュに捧げられた大聖堂。
フェラーラ出身のドメニコ会修道士サヴォナローラ像。晩年は民衆の支持を失い、フィレンツェにて火刑に処されました。

角ばった外観とお堀に囲まれた珍しいお城、エステンセ城。 イザベラ・デステが生まれたエステ家の居城です。

城内の台所跡。エステ家お抱え天才料理家メッシスブーコが現在の西洋のコース料理の基礎を作ったといわれています。

ボルジア家から嫁いできたルクレツィアのために造られたといわれるオレンジの中庭。

エルコレ2世のプライベートルームであった「オーロラの間」。天井に「時」「朝」「昼」「夕方」「夜」と1日の時間を寓意する絵が描かれています。

「遊戯の大広間」の天井も色々なスポーツのシーンが描かれており大変興味深いものです。

サンジョルジュ大聖堂内の有名なバロック期の画家、グエルチーノが描いた祭壇画。

観光後、パドヴァへ。
夕食:ホテル内レストラン
ジェノベーゼパスタ。

ミートボールトマトソース&ミニサラダ。

プロフィテロールビアンカ。 巨大なシューアイスが3玉もありました。

宿泊:SAVHOTEL MANTEGNA
5日目 パドヴァ~ヴェローナ
朝食:ホテル内レストラン
12階の見晴らしの良い場所での種類豊富なビュッフェでした。



朝食後、パドヴァ観光へ。
1831年創業のカフェペドロッキ。地上階にイタリア国旗の3色である緑、赤、白のサロンがあることでも有名です。

フルッタ広場とラジオーネ宮殿。奥に時計塔のあるシニョーリ広場が見えています。

ボー宮殿(パドヴァ大学)中庭。壁にはここで学んだ学生たちの家紋が飾られています。

世界遺産14世紀のパドヴァのフレスコ画のあるスクロヴェーニ礼拝堂に入場します。ルネサンス絵画の先駆けといわれるジョットのフレスコ画を堪能しました。アーチの中段には「受胎告知」が描かれています。

「最後の審判」のフレスコ画。左右の壁面には「聖母マリアの生涯」「キリストの生涯」などが描かれています。

「キリストへの哀悼」。キリストが亡くなった事による各々の悲しみがシンプルな線で見事に表現されています。

スクロヴェーニ礼拝堂のシンプルな外観。

観光後、イタリア最大の湖、ガルーダ湖畔のシルミオーネへ。
昼食:Cliento
ムール貝白ワイン蒸し。

スパゲッティポモドーロ。フレッシュなプチトマトがゴロゴロ入っており美味でした。

バロッチーノ。チーズムースの上にチョコレートがのっかっており、よくアイスクリームとして登場します。

ヴェローナの領主、スカラ家の砦として13世紀に岬の上に建てられたスカリジェロ城。

お城の塔からは美しいガルーダ湖の眺望が広がります。

同じく塔の上から見る半島と旧市街のいらかの波。

旧市街もおとぎ話に出てくるような街並みです。

晴天に恵まれ、ガルーダ湖の水の色も透き通って見えました。

旧市街の小さなサンタアナ・デ・ラ・ロッカ教会内部。

観光後、ヴェローナへ。早めにホテルチェックインして夜のオペラ鑑賞に備えます。
野外オペラが開催されるローマ時代の円形闘技場「アレーナ」。

私たちが入場する平土間席の1番ゲート。入場時には特別にレッドカーペットが敷かれます。

宿泊するホテルはアレーナに近く、終演後の混雑に煩わされることなく歩いてお戻りいただける立地がポイントです。

夕食:MAMMA MIA
ボリューム大のミックスサラダ。
ピッツァ・カプリチョーザ。一人に1枚大きなピッツァがサーブされます。

ジェラートは3玉のところを2玉にしてもらいました。

夕食後、いよいよオペラ「アイーダ」鑑賞です。多くの観客が吸い込まれるように1番ゲートの中に入っていきます。

入ってっ直ぐのスペースには、バーカウンターが用意されています。既にプロセッコ片手に多くの方が談笑されていました。

開園30分前の舞台。今回の座席は平土間中央プラチナ席、最前列と2列目の席で大好評でした。

同じく30分前の観客席。だんだんと日も暮れていきます。

会場では色々なグッズやクッションも販売してました。(平土間席はクッション不要です)

開演5分前。 ステファノ・ポダに演出によるシンプルな人の指を思わせる舞台セットは新解釈オペラだと確信させるのに十分でした。最近は既存のオペラ作品を演出や解釈を新しくし、舞台美術、衣装、照明などを変更、従来のものとは全く異なる世界観を生み出している作品が多くなってきています。今夜の「アイーダ」もまさにそれで、ピラミッドやファラオ、ヤシの木など一切エジプトらしさを感じさせるものはありませんでした。

第2幕終了後に約25分間の休憩が入りました。舞台セットの指は折り曲がった状態です。

第4幕が終了し全キャストが舞台に登場します。従者たちの衣装も驚くほどモダンで斬新です。

本日のアイーダ役を務めたアレクサンドラ・クルザクさんは、キャストの中でもひときわ大きな喝采を浴びていました。

主要キャスト勢揃いで観客席に向かってご挨拶。

最後には指揮者のダニエル・オーレンも加わって締めのご挨拶。

終演後、ホテルまでオペラの余韻に浸りながら歩きました。ホテル着は0時50分頃でした。
宿泊:HOTEL INDIGO VERONA
6日目 ヴェローナ
朝食:ホテル内レストラン
このホテルも種類豊富なビュッフェです。こちらはスパークリングワインのプロセッコもおいてあり、シャンパンブレックファースト気分でいただくこと事もできます。





F

朝食後、ゆったりめの11:00にホテル出発、歩いて世界遺産ヴェローナ観光へ。
昨晩、オペラ鑑賞を楽しんだアレーナ(円形闘技場)は、2000年の時を経て現在も保存状態よく残っています。

シェークスピア作「ロミオとジュリエット」で有名になった「ジュリエットの家」。物語のモデルとなった館には有名なバルコニーも見えています。

中庭にあるジュリエット像は多くの観光客にタッチされ、こんな姿に。

S字に流れるアディジェ川の対岸、丘の上にはサン・ピエトロ城跡が見えています。

ジュリエットの家とは対照的に、ひっそりと静まり返った「ロミオの家」。

スカラ家の廟。

中央にダンテ像があるシニョーリ広場。ここでもダンテは皆に愛されています。

ローマ時代からフォロ(公共広場)があり、現在でもにぎやかな市が立つエルベ広場。

スカラ家のお城、カステルヴェッキオ。

昼食:L'ANGOLO DI CAVOUR
ハム&チーズの盛り合わせ(取り分け)。お好みでモスタルダ(北イタリア名物、フルーツをマスタード風味のシロップで漬けた保存食)と一緒に食します。

ヴェネトを代表するワイン、アマローネワイン風味の肉詰めトルテッリ。北イタリアで伝統的に作られている詰め物パスタです。

自家製ティラミス。ちょこっとサービスでコーヒーまたはお茶を出してもらいました。

昼食後はフリータイム。皆様はショッピングやえ観光、散策、休憩と思い思いに過ごされたようです。
ホテルロビーには、昔の「アイーダ」のポスターが飾られています。こちらはなんと、1913年にヴェルディの生誕100年を記念してアレーナで初めて上演された際のものです。

宿泊:HOTEL INDIGO VERONA(連泊)
7日目 ヴェローナ~ボローニャ
朝食後、ヴェルディのオペラ「リゴレット」の舞台、マントヴァへ。
着後、世界遺産マントヴァ観光。
現在は観光案内所として使用されている「リゴレットの家」。中庭には道化師姿のリゴレットの像がありました。

サンジョルジュ城内「結婚の間」にある有名なマンテーニャの天井画。天井に描かれた天使が上から下界を覗きこんでいるだまし絵は必見です。

彼は絵画であふれる空間の中で、こっそりと自画像も描いています。

ラファエロの門下生でもあったルネサンス期の建築家、画家でもあったジュリオ・ロマーノによる躍動感のあるフレスコ画。テーマはトロイの木馬戦争です。

天井全体に星座が描かれた「12星座の間」。
「大河の間」と呼ばれ、マントヴァ周辺を流れる5つの川を擬人化したものが描かれています。

ラファエロと工房によって制作された原画に基づき、フランドル(ベルギー)で織られたタペストリーが並んでいます。

1440年頃ピサネッロによって描かれたとされる貴重な壁画が、近年の修復作業中に発見されました。
マントヴァにおいて、ボナコルシ家に引き続き権勢を誇ったゴンサーガ家の居城として建設されたドゥカーレ宮殿は500以上の部屋を持つ巨大な建物です。

エルベ広場に建てられたアルベルティ設計によるサンタンドレア教会。

大きなクーポラ、高い鐘楼を持ち調和のとれた美しいルネサンス様式の教会内部。

教会内にはマントヴァ出身のゴンサーガ家お抱えの画家マンテーニャのお墓もあります。

11世紀後半から12世紀にかけて建てられたマントヴァ最古の教会、サンロレンツォ円形聖堂。

昼食:RISTORANTE SCRAVELLI
テーブルの上にはグリッシーニやタラリーニもおいてありました。
アンチョビとトマトのブルスケッタ&ブッラータ。

ランブルスコワイン風味のリゾット、カリカリベーコン添え。

マントヴァ名物「スブリゾローナ」、ザバイオーネソース添え。 トウモロコシの粉やアーモンド、砂糖を使った焼き菓子で豪快にこぶしで砕いていただきます。

昼食後、ボローニャへ。
着後、歩いてボローニャ観光。
アルキジンナジオ宮殿(かつてのボローニャ大学本館)。1088年創立のイタリア最古の大学です。

パドヴァ大学と同様、中庭の柱廊の壁にびっしりと生徒たちの家紋が並んでいます。

世界遺産ボローニャのポルティコ群。ボローニャの街の中至る所に張り巡らされたポルティコ(柱廊)は総延長62㎞に及びます。

街の中心、マジョーレ広場にはジャンボローニャ作の「ネプチューンの噴水」が置かれています。

未完成の質素で堂々としたファサードを持つサンペトロニオ聖堂。

イタリアンゴシック様式の典型といわれる教会内部は広く、柔らかなレンガ色と白色で統一されています。

側廊の小礼拝堂内の「最後の審判」の絵の中にイスラム教の開祖ムハンマドの姿が描かれているといわれています。

この何の変哲もない場所が、あのマセラッティの興した最初の工房です。

サントステファノ教会外観。すべてレンガ造りで4つの教会が内部でつながった、シンプルなロマネスク様式の教会群です。

シンプルな円堂は洗礼堂として使われ、その後に聖墳墓教会と呼ばれるようになりました。

柱廊を巡らせた中庭は「ピラトの家」を再現しているそうです。

散策途中に見かけた現在の柱廊の原型は、こんな感じだったようです。

「ドゥエ・トーリ」と呼ばれる2本の斜塔。ボローニャでは12世紀頃、勢力誇示の手段として多くの高い塔が造られました。

多くの食材屋さんが集中するメルカートを散策すると、エミリア・ロマーニャ州が食の都という事がよくわかります。

宿泊:STARHOTEL EXCERSIOR
8~9日目 ボローニャ~ドバイ~大阪
朝食:ホテル内レストラン
ここは生野菜や温野菜も多くビュッフェ内容も充実していました。ホテル出発時間もお昼前で、ゆっくりと朝食を楽しんだり、散策したり、お買い物に行かれるなどして最後のフリータイムを過ごされました。





午後、ボローニャよりEK94便にてドバイへ(5時間30分)。
日にち変わって、深夜ドバイにて乗継ぎEK316便にて帰国の途へ(8時間50分)。夕刻、関西空港到着。長い空の旅お疲れさまでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
一時の猛暑も少し和らぎ、北イタリアの古都に息づく美しい芸術と絶景を訪ねて回ってきました。夏季限定の「ヴェローナ音楽祭」では斬新な演出の「アイーダ」に驚かされましたが、各キャストの圧倒的な声量と野外ならではのスケール感に酔いしれたひとときをお過ごしいただきました。
まだ見ぬイタリア芸術の至宝や多くの世界遺産に出会う当ツアーは、イタリアリピーターの方にもおすすめです!
機会があれば、皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。
フレンドツアー

ヨーロッパ
アジア
アフリカ
中近東
北米
中南米
オセアニア
南太平洋
ミクロネシア