旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2023年3月 6日
フレンドツアー 伊丹/羽田発
2023年2月22日出発
FE224 ITAエアウェイズ利用 地中海の楽園 煌めきのシチリア島8日間
にて実際にお召し上がりいただいたお食事、一部観光内容をご紹介します。
お食事は★の数で評価します。
満点が星5つ★★★★★となります。
1日目 大阪~東京~ローマ
伊丹空港よりNH(全日空)18便にて羽田空港へ。
羽田空港にて他のお客様と合流してAZ(ITAエアウェイズ)793便にて一路ローマへ。
ITAエアウェイズは2022年11月羽田-ローマ間を結ぶ直行便として就航しました。飛行時間は約15時間です。
ローマ着後、空港近くのデラックスホテルに宿泊。 長時間のフライト後、ベッドでお休みいただけますので身体が楽ですね。
宿泊ホテル:MARRIOTTO ROME PARK
2日目 ローマ~パレルモ
朝食:ホテル内レストラン
朝食は全てのホテルでビュッフェスタイルでサービスされます。
どこへ行っても陽光あふれるイタリアだけあって果物のジュースは豊富です。
もちろん果物も盛りだくさん出てきます。
卵やソーセージ、ベーコンなど温かい料理も並びます。
イタリアでは朝食に生野菜が出ることは少ないですが、ここはハム、チーズの種類も豊富でした。
イタリアの朝食の特徴は甘いパンがたくさん並ぶことです。まるで、デザート大集合です!
朝食後、いよいよシチリア島パレルモへ。機材はイタリアらしいアズーリ(青)で塗られています。
パレルモ着後、市内の昼食レストランへ。
昼食:RISTORANTRE CIN CIN
最初に登場したのは、カラスミ入りバヴェット(ロングパスタ)です。 こちらのカラスミはマグロから作られたものでシチリアも主な生産地として知られています。
メインはカジキマグロのインボルティーニとサラダです。インボルティーニとは、肉や魚に様々な食材を混ぜて揚げたり、煮たり、焼いたりする料理です。
本日はシチリアらしくカジキマグロを使い、中にはペコリーノチーズ、松の実、香草などが入っておりパン粉で揚げています。それぞれの食材の味が感じられるように薄味になっています。
デザートはこちらもシチリアらしく、アーモンド風味のセミフレッド(アイスケーキ)でした。
評価星4つ★★★★です。
午後、世界遺産パレルモ観光へ。旧市街はほとんど徒歩にてご案内します。
まずは16世紀に造られたポルタヌオーバ(ヌオーバ門)から始まります。
歴代王の居城ノルマン王宮です。現在はシチリア州議会場としても使用されています。左半分はルネサンス期に建造された建物です。
こちら右半分はアラブ・ノルマン様式の建物が残っています。
建物内に入ると美しいルネサンス様式の中庭が目に入ってきます。
王宮内にあるパラティーナ礼拝堂の内部です。まばゆいばかりのビザンチンモザイクと手の込んだ装飾に圧倒されます。
天井はアラブのムカルナス様式で仕上げられています。
小さな礼拝堂の壁一面がびっしりと金箔モザイクで荘厳されています。
モザイクだけではなく、多色の石を細かくカットしてある象眼細工(コズマーティ)の職人芸も見事です。
様々な建築様式が融合したパレルモ最大の大聖堂。
大聖堂内部は大地震や大幅な改築で、現在は新古典様式で大変シンプルになっています。
旧市街の真ん中に位置する「四つ辻」クアトロカンティ。3階建ての建物が四方に配置され、1階には4つの季節を表す寓意像、2階にはスペイン支配時代の王様像、3階にはパレルモの守護聖人像が置かれています。
クアトロカンティの隣には、ルネサンス期の彫像と噴水のあるプレトリア広場があります。
さらに進むとベッリーニ広場があり、左がマルトラーナ教会、右がサンカタルド教会です。こんなにも異なる建築様式の建物が隣り合ってるのもパレルモならではですね。
ウィーンのオペラ座、パリのガルニエオペラ座に次いでヨーロッパで3番目に大きいマッシモ劇場です。映画「ゴッドファーザーPart3」のロケ地としても有名です。
フリータイムに内部見学を楽しまれた方もいらっしゃいました。
最後に劇場裏のカーポ市場を散策しました。冬季のため早くに閉店したお店が多く、開いているお店が少なく少し残念でした。
夕食:ホテル内レストラン
パスタ・アラ・ノルマ
ベッリーニのオペラ「ノルマ」の名前を冠したシチリアではポピュラーなパスタです。トマトと揚げ茄子の組み合わせで、上にリコッタチーズを削ってかけます。
豚肉のフィレ&ローストポテト。 適量でした。
シチリア名物カンノーロです。 元々カーニバルの際に食されていたということで、特別に出してくれました。
評価は星4つ★★★★。
宿泊ホテル:HOTEL FEDERICOⅡ CENTRAL PALACE
3日目 パレルモ~チェファルー~パレルモ
朝食:ホテル内レストラン
こちらのビュッフェもひと通り揃っていました。
シチリアらしい珍しいオレンジの花とマンゴーの蜂蜜がありました。
朝食後、色々な映画のロケ地になった「イタリアの美しい村」にも選ばれたチェファルーへ。
お天気に恵まれ、ティレニア海の美しさも格別でした。
世界遺産チェファルー大聖堂にご案内します。背後には、ラ・ロッカと呼ばれる岩山が聳えています。
パレルモの礼拝堂と同様ルッジェーロ2世によって建造されたこちらの大聖堂もビザンチンモザイクで有名ですが、修復中のため足場の間からご覧いただきました。
側廊のモダンなステンドグラスは現代のアーチストの作品で、陽光が降り注いでいました。
旧市街散策中、中世の洗濯場にも立ち寄りました。実際に1960年代まで使われていたそうです。
有名な映画「ニューシネマパラダイス」の海岸シーンが撮影された場所です。本日は珍しく気温が24度に上がり夏日のようでした。
チェファルーのパノラマを写真に収めました。
昼食:AGRITURISMO LE CAMPANELLE
人気のアグリツーリスモでゆったりと名物料理を召し上がっていただきました。
内部は田舎風にシンプルな内装でまとめられていました。
シーフードと季節の野菜の前菜です。イワシのマリネや、ズッキーニと小エビのスフレ、スモークしたマグロ、ボッコンチーニチーズとサーモンのフリットなど勢揃いでワインが進みます‼ これだけで結構お腹がいっぱいになります。
プリモピアットはイワシのパスタです。イワシと野生のフェンネル、松の実が歯ごたえのしっかりとしたパスタに絶妙に絡んだパレルモ地方の名物料理です。
セコンドピアットはメルルーサのポルペット&ローストポテトです。
通常ポルペットは肉団子をトマトソースで煮込んだ料理ですが、こちらはシチリアらしく魚で調理されてました。
評価は星5つ★★★★★です。
アグリツーリスモの周辺はオリーブ畑で遠方には海も見渡せ、もう少しゆったりとしたいなと思わせるのどかさでした。
皆様、満腹で帰りの車内ではシエスタを楽しまれた方も多くいらっしゃいました。
ホテル帰着後、フリータイム。 ホテルが新市街の中心にあるため、周囲を散策された方が多かったようです。
お腹いっぱいで夕食は自由食でしたが、近くのカフェやスーパーでテイクアウトや名物のアランチーノ(ライスコロッケ)など軽く召し上がった方が多かったようです。
宿泊ホテル:HOTEL FEDERICOⅡ CENTRAL PALACE
4日目 パレルモ~アグリジェント
朝食:ホテル内レストラン(3日目と同様)
朝食後、トイレ休憩で映画「ゴッドファーザー」で有名になった、実際に何人かのマフィアのドンたちを輩出したコルレオーネ村に立ち寄りました。現在はむしろアンチマフィアを訴え博物館などもある小さな村で、映画を思い起こさせるものは皆無ですが、バールの片隅にマーロンブランドのラベルのお酒や、ドンコルレオーネのアマロ酒がありました。
その後、映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地になったパラッツォアドリアーノに向かいました。
今回はちょっとしたサプライズがあり、ロケ地巡りミニツアーで各所をご覧いただきました。
まずは、映画技師アルフレッドの家です。現在でも人が住んでいらっしゃいます。青年トトが失明したアルフレッドを迎えに行くシーンが撮影されました。
次はトト少年の家へ。階段下で母親に叱られるトトと上からそれを見るアルフレッドのシーンが撮影されました。
階段を下りて右の家ですが、現在は廃墟になっています。
こちらはパラダイス座の館内として使われたカルメロの聖母教会です。
特別に中を開けて実際の内部も見せてもらいました。
教会の入り口には大きな十字架があり、村も見渡せます。
ウンベルト1世広場に戻ってきました。映画に何度も登場した噴水とアルフレッドのお葬式に使われたルーメの聖母教会が奥に見えます。
この広場の一角、車のあるあたりにパラダイス座のセットが作られました。
アグリジェントに向かう途中でスカーラ・デイ・トゥルキにて写真ストップ。真っ白な石灰岩でできた自然の造形物です。
昼食:VILLA KEPHOS
シチリア名物ピスタチオのパスタです。 これを食べて、スーパーでピスタチオペーストを購入される方もいらっしゃいました。
メインはチキンのカチャトーラ(漁師風)&ポテト。チキンをトマトソースで煮込んでいます。しっかりとした味付けでギュッとチキンの旨味が出ていました。(ちょっと手元がぶれてしまいました)
デザートはさっぱりとレモンケーキ。
評価は星4つ★★★★です。
午後は世界遺産アグリジェントの遺跡地域観光へ。
ギリシャ時代の荘厳な神殿が立ち並ぶ神殿の谷の観光は全て徒歩にて巡ります。まず最初は、最も東に位置するヘラ神殿から。
2月のこの時期、シチリアをドライブしていると各所でアーモンドの花がご覧いただけます。特にこのアグリジェントは「アーモンド祭り」が催されることで有名です。よく見るとアーモンドの実が見えますね。
後世になり教会として転用されたため、保存状態の良いコンコルディア神殿。神殿前にはポーランド人アーティストによって造られたギリシャ神話に登場するイカロスのブロンズ像があります。
神殿の谷周辺でしか見ることができないヤギの固有種、ジルジェンターナです。角が特徴的です。
イギリス人ハードキャッスル卿が住んでいた住宅と、彼が崩れていた瓦礫の中から8本の柱を復元させたヘラクレス神殿。
夕食:ホテル内レストラン
小エビ入りかぼちゃとピスタチオのリゾット。シチリアらしい具材の組み合わせです。隣にあるゴマパンはよくシチリアで食されています。
ポークのスカロッピーネ&さやいんげん。上にはモッツァレラチーズとナスがのっています。
アーモンドのセミフレッド(アイスケーキ)
評価は星4つ★★★★。
宿泊ホテル:HOTEL DE LA VALLE
5日目 アグリジェント~タオルミーナ
朝食:ホテル内レストラン
こちらのビュッフェはシンプルでしたが、シチリアらしくカンノーロやピスタチオなどがありました。
ホテル内の庭園にはレモンの木が植えられており南国の雰囲気が満載でした。
午前はピアッツァアルメリーナ近郊にある世界遺産ヴィラ・ロマーナ・デル・カサーレを訪れます。こちらは3世紀末から4世紀初頭において建てられたローマ時代の別荘で見事なモザイク画が残っています。
まずはペリステリウム(列柱に囲まれた中庭)。
全長60mの大きな狩りの廊下。
ビキニ姿の女性の間。
オデッセウスと巨人ポリュペモスの間。
ピアッツァアルメリーナの街のパノラマ。シチリアではこのような丘の上の街が多く点在しています。
この後、陶器の街カルタジローネに向かいます。
昼食:TRATTORIA ANIMA E CORE
シチリア風カポナータ。本土と異なり甘酸っぱく、こちらではアーモンドのスライスと細かくカットされたモディカのチョコレートがのっていました。
ノルマ風パスタ。トマトソースとナスが入ったストロッツァプレーティと呼ばれるねじりパスタです。
シチリアらしいアーモンドがザクザク入ったケーキで美味しくいただきました。
評価は星4つ★★★★。
食後、世界遺産カルタジローネの街の自由散策をお楽しみいただきました。
最大の見どころサンタマリア・デル・モンテ階段です。残念ながら上の教会は修復中でした。
142段それぞれの段が全て絵柄が異なる色鮮やかなマヨルカ焼の陶器で装飾され、左右には陶器屋さんが軒を連ねます。
頑張って1番上まで上がると街全体が見下ろせます。
教会の中に入ってみると、カルタジローネらしく陶器で作られたプッレゼッピオが展示されていました。しっかり作られています。
街のいたるところに陶器の装飾が目につきます。
今回町はずれにある駐車場から中心広場までプチトレインで往復しました。ちょっとしたミニ観光でお客様に大好評でした。
夕刻、シチリアを代表するリゾート地タオルミーナに到着。お客様のお部屋のバルコニーから撮影させていただきました。移動中くっきりと見えていたエトナ山は雲の中でしたが、
美しい夜景でした。
夕食:MALVASIA
シチリア前菜盛り合わせ。
メインはウニのパスタです。個人的にはもっとウニを入れてほしかったですが、常時豊富にある食材ではありませんので仕方ないですね。
最後はさっぱりとレモンシャーベットです。
評価は星3つ★★★
宿泊ホテル:VILLA DIODORO
6日目 タオルミーナ
朝食:ホテル内レストラン
これまでの朝食と比べると野菜も少なくシンプルな内容でした。シチリアならではのチーズが並んでおり、リコッタチーズ(手前の大きなプディング状のチーズ)は美味でした。
午前は徒歩にてタオルミーナ観光です。
まずは街のシンボル、ギリシャ劇場へ。ギリシャ人により建設され、ローマ時代に改築されています。周りに広がる素晴らしいパノラマも見事です。
メインストリートのウンベルト1世通り。全長800mほどのこの通りにはグルメやショッピングのお店が集中しています。
4月9日広場は街の人々の集いの場でもあり、テラスからは素晴らしいイオニア海の景色も楽しめます。
ドゥオモ広場。小さなドゥオモ(大聖堂)とバロック様式の噴水があります。
カターニア門は街の南側にあります。
市民公園。19世紀末イギリス人によって公園に改装され、後に市に寄付された公園です。ホテルのすぐそばにあります。
観光後はフリータイム。それぞれショッピング、散策など思い思いにタオルミーナの休日を楽しまれました。
添乗員は希望者と共にカステルモーラとマドンナ・デ・ラ・ロッカに出かけました。
カステルモーラはタオルミーナの背後の高台にある小さな村です。「イタリアの美しい村」にも選ばれています。
村の中心広場であるサンアントニーノ広場から階段を上っていくと城壁跡があり、そこからの眺望は見事です。
村の小さなドゥオモ。この村の名産は甘~いデザート酒のアーモンドワインです。
次はマドンナ・デ・ラ・ロッカへ。展望台から見るタオルミーナのパノラマです。
ズームアップすると私たちのホテル(プールのあるところ)とギリシャ劇場が見えます。
観光で訪れた場所以外にもタオルミーナの見どころはあります。
ギリシャ劇場を下った先にある聖カタリーナ教会と教会内部です。
教会裏手にはローマ時代のオデオン(音楽ホール)が残っています。
ホテル近くにはギリシャ、ローマ時代の遺構であるナウマキエが残っています。
今回連泊したホテルをご紹介します。ホテルロビーは明るい色彩でまとめられています。
ロビーの奥に進むと美しいイオニア海が見渡せます。
地階の陽光あふれるレストランで朝食をいただきます。
南国のような雰囲気のホテル外観。フレンドツアーでは海側バルコニー付きの部屋を予約しております。
レストランテラスから見た世界遺産エトナ山です。サンセット後美しい夕焼けが出現しました。
宿泊ホテル:VILLA DIODORO
7~8日目 タオルミーナ~カターニア~ローマ~東京~大阪
朝食:ホテル内レストラン(6日目と同様)
タオルミーナよりカターニア空港よりローマ乗り継ぎ、AZ792便にて羽田へ。帰りは11時間45分の空の旅となりました。
羽田集合のお客様とはここでお別れ、更にNH27便にて伊丹空港へ。思わぬトラブルがありましたが、皆様のご協力もあり無事にツアーを終えることができましたこと、感謝申し上げます。
最後までご覧いただきありがとうございました。今回はどこもすいていて、ゆっくりと観光できました。古代から多くの民族が行き交い、それぞれの文明がこの島に残した遺産、食べ物、美しい自然など、1年を通じて観光客を魅了するシチリア島。イタリアリピーターの方にもおすすめです‼ 皆様のご参加お待ちしております。
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