旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2021年11月19日
こんにちは!ご覧いただきありがとうございます(^^)/
フレンドツアー添乗員です★
今回は、長崎県の五島列島と雲仙のツアーに
添乗してまいりました。
お食事だけでなく、ツアーの雰囲気を感じて
いただけますよう、風景の写真もたくさん撮ってまいりましたので、
次のご旅行先選定の参考にしていただけますと幸いです♪
それでは、スタート♪~♪~♪
◆◇◆1日目(10月8日)◆◇◆
昨夜関東は、大きな地震に見舞われましたが、
皆様ご無事に全員揃って出発!感謝感謝。
長崎空港到着後、ボンバルディアという
39席しかないプロペラ機でイザ!五島へ。
最初の訪問地は井持浦教会・ルルド
フランスのルルドと同じ様に、人を癒す泉があり、
100円で聖水を購入することも出来ました。
でも・・私たちは、お昼ご飯を食べるタイミングを外していたので
ここでしか食べられない“おやき”に満たされました(^^♪
おやきの写真がないのはいただいて、すぐに食べてしまったからです( ;∀;)
井持浦教会②
江戸時代末期、大村藩から迫害を受けたキリシタンが五島に流刑されたが、
五島藩主に唯一許されて住んだのが、ここ玉之浦一帯です。
キリシタン達は、玉之浦湾で捕れた魚を塩づけにする
大切な塩を作らされていたそうです。
そして日曜ごとに、この教会に通ったのでしょうね。
生きられて良かった!
大瀬崎灯台展望台からの眺め
九州本土で最後に夕日が沈むスポットです。
夕日にはちょっと早い時間でしたが、
東シナ海の大海原の雄大な風景を堪能しました。
大瀬崎灯台展望台からの眺め②
ここは邦画『悪人』の舞台としても
有名になりました。参加者の皆様は、
「自宅に戻ったら観てみます!」!と仰ってました♪
初日のお夕飯
え!離島でこんな美味しくて
垢ぬけたイタリアンに出会えるなんて!!
美味しすぎて、他のメニューを取り忘れました(+_+)
◆◇◆2日目(10月9日)◆◇◆
朝ごはん
お夕飯もそうでしたが、感染対策バッチリ!
パンも、炊き立てご飯も美味しく、
メニュー豊富なお朝食。優雅な朝でした。
朝食後は、ホテルの前に広がる海辺を
散歩された方も多くいらっしゃいました(^^♪
朝ごはん②
五島地産の魚で作ったかまぼこ
美味でした~
今日はじめの観光は、福江城址
近くの武家屋敷通りです。
江戸時代、ここには30~40石の
中級武士が住んでいたそうです。
武家屋敷~400年前そのまま~
石垣に使われている石は、鬼岳が
噴火してできたものだそうです。
武家屋敷~石垣のこぼれ石~
石垣の一番上にはこぼれ石が乗っています。
誰かが屋敷に忍び込もうと石垣に乗ると石が
落ちて知らせるという仕組みになっています。
その石は武器としても使えました。日本でも
数か所にしか見られない石垣だそうです。
武家屋敷~民謡を堪能~
五島市文化財保護審議会委員の
中村眞由美さんが、深かみのある
美声で民謡を聞かせてくださいました♪♪
武家屋敷の〝おもてなし〟
五島の定番おやつ「かんころもち」と
お茶をいただきました。かんころもちは
干し芋に似た味でした(^^♪
お昼ごはん~五島コンカナ王国にて~
五島はお刺身が美味しい!
レストランと同じ敷地には、
五島ワインのセラーもありますが、
ワイン通のお客様曰く「ヨーロッパの
ワインと比べると・・・」だそうです。
お昼ごはん②
メインは五島名物『箱ふぐ』
珍しいわぁ~というお声と、
匂いが苦手というお声がありました。
「高級品なんですよ~」とバスガイドさんからの一言。
午後は海上タクシーで小島巡りへ
とても素朴なタクシーですが、乗り心地は最高!
ほとんど揺れませでした。
お天気に恵まれ、船長さんにも感謝です!
旧五輪教会(久賀島)
明治初期、キリスト教信仰が
ようやく許された時に建てられ、
約140年の歴史を伝えます。
教会の窓からの眺めは、今回の旅で、
私の一番のお気に入りです★
旧五輪教会のイエス様
信仰を守り通した静かな決意が伝わる像です。
天井はヨーロッパのゴシック建築を模しています。
旧五輪教会前の海
どこまでも美しく蒼く透き通った
海が広がっています。筆舌に尽くしがたく。
次に訪れたのは、久賀島から
海上タクシーで約15分にある奈留島です。
こんな可愛いバス停がありました。
住人は2家族だけとのこと。
私たちがバスパーキングから江上天守堂まで
歩いている最中に(5分)自転車に乗った男性が一人、
私たちに手を振ってくれました(^^♪
あの方が住人のお一人なのか・・・
江上天守堂
明治14年、4家族がここで洗礼を受けたのが、
この可憐な教会の始まりでした。
江上天守堂②
大正7年、この島の住人であり
信者の40家族~50家族がきびなご漁
で得た収入で教会を立て直し、現在の
姿になりました。日本における教会建築の父
鉄川与助の設計。彼は一度もヨーロッパを
訪れたことはなく、キリシタンの熱い信仰に
感銘を受け、素敵な教会を造ってあげたい!と
いう思いで建築の勉強をしたそうです。
トンボリ または トンボロ(tombolo)
トンボリはイタリア語で、陸を繋ぐ砂州の意。
普段は海によって隔てられている島と島が、
干潮時になると、海から道が現れて、離れていた
陸地と陸地が繋がり現象のことです。ちょっと
見ずらいかもしれませんが、向かって左の前島と、
右にある末津島に伸びるトンボロが見えます。
時間はちょうど午後3時でした。
隠れキリシタン洞窟
明治元年、ひどいキリシタン弾圧が行われ、
山下久八や下本仙之助らは迫害を逃れ、
船でしか行くことの出来ないこの洞窟に身を隠しました。
そんな歴史のある洞窟ですから、船上からでは、彼らの暮らした洞窟内は覗けません。
今日は波がほとんど無いので「船をぎりぎりまでつけるから
洞窟に上ってもいいよ~」って船長が。
「わぁ足元に気を付けて、気を付けて~!!」
添乗員の私はドキドキ( ;∀;)
若松大橋
西海国立公園/若松瀬戸に架かる全長522mの
橋が見えてきました。16:00少し前。
午後のキリシタンの歴史を伝える教会と、宝石の様な
輝きを放つ海を堪能するミニ船旅もそろそろ終わりです。
2日目のお宿“ホテルMARGHERITA奈良尾”
写真ではシンプルに見えますが、吉永小百合さんも
CM撮影時に滞在された高級リゾートホテルです。
吉永小百合さんは「五島の椿プロジェクト」のサポーターに就任されています。
ホテル内レストラン【海ト空〇ト星】にてお夕食
とっても美味!とっても上品なお夕食に感激です。
【海ト空〇ト星】にてお夕食②
五島で獲れ、超がつくほどの
高級魚といわれるクエもいただきました(^^♪
【海ト空〇ト星】にてお夕食③
五島牛は、潮風に吹かれた自然の草で飼育されるので、
お肉がとても柔らかで、優しいお味です。
◆◇◆3日目(10月10日)◆◇◆
【海ト空〇ト星】にてお朝食
贅沢かつ上品な和定食に、朝から優雅な
気分に満たされました(^^♪
五島は魚が本当に美味です。
【海ト空〇ト星】にてお朝食②
お天気が良かったので、グループの皆様全員で
優しい朝風に包まれて、東シナ海を眺めながら
テラスでお朝食をいただきました♪
バスガイドさんお手製の地図
五島列島は5つの島ではなく、大小あわせて152島々からなっています。
そのなかで大きな島が、福江島/久加島(ひさかじま)/
奈留島(ひさかじま)・中通島/若松島の5島です。
福江島・久賀島・奈留島を下五島(しもごとう)と
呼び、中通島と若松島を上五島(かみごとう)と
呼ぶそうです。今回のフレンドツアーでは、1日目と
2日目に下五島を訪ね、2日目の夜から下五島に入りました。
中ノ浦教会
大正14年竣工。今日のバスガイドさんの
母教会です。生まれた時から親に
連れられ、今も毎週通っている教会の
説明には、愛が感じられました(*^-^*)
中ノ浦教会②
海辺に映る姿が可憐で風情がある
ため「水鏡の教会」と呼ばれているそうです。
中ノ浦教会③~椿の装飾~
内部は椿の絵で彩られていて、とても可愛い教会でした。
椿は五島列島の島花です。
青砂ヶ浦教会(アオサガウラキョウカイ)
この教会も鉄川与助設計施工によるもので、
明治43年建立の現教会は信徒が総出で
レンガを運びあげた3代目の教会です。
真っ白なマリア像が出迎えてくれました。
矢堅目(やがため)の駅
矢堅目という名前の由来は、この塩窯工場の
目の前に広がる奈摩湾に浮かぶ奇岩が、
昔から外敵を見張るため矢(守備兵)で堅めた場所
であったことから名付けられました。
矢堅目(やがため)の駅②
五島近海の澄んだ自然海水を汲み上げ、
十分な時間と手間を掛けて塩作りをして
いらっしゃる窯元さんです。ツアーご参加のお客様も
貴重な塩を、お土産に買っていらっしゃいました。
つばき油のお土産も充実していましたよ。
ここの塩アイスクリームが絶品です(*^-^*)
頭ケ島天守堂(かしらがしまてんしゅどう)
1軒をのぞいて皆キリシタンだったという
頭ケ島地区。五島崩れ(明治政府によるキリシタン
迫害)の時の悲しい歴史を伝承する資料館もあります。
この教会は2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連世界遺産」に登録されました。
頭ケ島天守堂②
砂岩造りの天守堂は100年を経た今も
ヨーロッパに見られる教会のように
落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
内部は五島椿・ハマギク・百合の花柄文様で
彩られており、心が癒されました。
曜日によっては内部見学が不可の日もあるようです。
頭ケ島天守堂からの眺め
高台に位置する天守堂からは、
白浜に面した、美しいキリシタン墓地が見られます。
頭ケ島天守堂からの眺め②
キリシタン墓地の前には、白浜と呼ばれる
遠浅の海水浴場が広がっており、弾圧の末に
今は天国で安らぐキリシタン達の魂が、現在の
自由な世界を静かに喜んでいる気がしました。
五島の有川港から長崎港へ
遠くまで旅をしてきたなぁ~という
感動を胸に、五島列島に別れを告げ
長崎港行きのフェリーに乗り込みました。
約1時間半の船旅は、揺れることもあり
ますが、横になって休める小部屋が
2ケ所用意されています。五島出身の女優
川口春奈さんも、故郷と東京を往復するために、
フェリーを頻繁に利用するそうです。
長崎ルークプラザホテルにてお夕食
長崎港に16:03到着。ホテルの送迎車で
稲佐山に位置するルークプラザホテルにチックイン。
ホテルは高台に位置しているので、
街中までの無料シャトルバス
サービスがあるのが、とても便利でした。
お夕食はホテルのバンケットルームにて
召し上がっていただきました。
卓袱料理なのに、コロナ禍で円卓を囲めないのが
本当に残念でした( ;∀;) お味はグッとです☺
お部屋からは、1000万ドルの夜景を
ご堪能いただきました。添乗員の部屋からは
夜景が見えなかったので、写真がなくてごめんなさい(^_-)-☆
◆◇◆4日目(10月11日)◆◇◆
国宝『大浦天守堂』
明治政府がキリシタンを弾圧したが、
海外の不評をかって、日本もキリスト教を
認める時がきました。1864年に大浦天守堂が
建てられ、そのすぐ後に信徒達がこの教会で
「われらはキリストの十字架を信ずる」と公に告白し、
プティジャ神父は喜んで、この件をヨーロッパに報告したそうです。
ガイドさんがいないので、添乗員のつたない
説明で内部見学をして頂きました。
参道にあるジュースBARで長崎特産のビワジュースを飲んだら、
とっても美味しかったです!!
グラバー園~長崎開港の歴史~
大浦天守堂の隣に位置するグラバー園は、
1859年の長崎開港後に来住したイギリス人
商人の邸宅が残されています。グラバー邸は、
修復中で内部は見られませんでしたが、あと
1週間で再オープン予定だと言われました!
リンガー邸とオルト邸は、ガイドさんの説明つきで見学ができ、
当時の繁栄と優雅さが伝わってきました。
グラバー園~長崎開港の歴史②~
開港当時の偉人やお金持ち達も魅せられた
稲佐山や長崎港が一望できるロマンティックな場所です♪
四海楼~長崎ちゃんぽんの本家~
この日のランチは、ちゃんぽん!
若く貧しい中国人留学生にお腹いっぱい
ご飯を食べてもらおう!と、四海楼初代店主
の陳さんが考案したと言われています。
汁なしちゃんぽんといわれる皿うどんも
いただきました。熱々だともっと美味しいのですが・・・
~お昼ご飯の後は、バスでお昼寝タイムzzz
1時間15分後に雲仙市内にご到着♨~
雲仙地獄谷
~エネルギーは椿湾の海底のマグマ溜り~
雲仙観光ホテルからほど近い雲仙地獄谷を
全員でお散歩してきました♪
至るところから高温の温泉が噴き出している
“もうもう”とした様子は、確かに地獄を
連想させます。ここのゆで卵が名物ですが、
素晴らしいお夕飯に備えて、誰も召し上がりませんでした(^_-)-☆
雲仙観光ホテル
今夜のご宿泊は、昭和初期創業の由緒ある
高級ホテルにて。上品なレトロ感が漂い、
ロビー横の“お土産コーナー”も充実して
います(^^♪ カフェでお茶をいただく
のが私の一押しですが、コロナ禍のため
現在はカフェが休業中でした( ;∀;)
半水盧~優雅さと日本美の競演~
今回は特別な理由があり、雲仙の
お宿が二か所に別れていました。
半水盧の“おもてなし“は素晴らしく、
翌日、お迎えにあがった際のお客様の
ご満足された笑顔が、全てを物語っていました(*^-^*)
◆◇◆5日目(10月12日)◆◇◆
雲仙岳~活火山の迫力~
雲仙岳は、総計20以上の山々から
構成されています。三峰といわれる
有名な普賢岳・国見岳・妙見岳の三峰、
そして最高峰の平成新山も今日は
くっきり眺めることができました!!
普賢岳の噴火から30年が経ちました。
今日は、私たちの旅の終わりを静かに
見守ってくれました。
いかがでしたでしょうか(^^)?
五島列島はなかなか個人で訪れにくいので
添乗員・ガイド付きのツアーで行くのがおすすめです♪
雲仙温泉はそれほど大きな温泉街ではないですが、
上質なお宿のお食事・温泉・サービスが最高だったと
皆さま雲仙滞在を楽しんでいただけたようでした。
海外旅行再開に向けて準備を進めておりますが、
フレンドツアーの国内旅行も是非ご検討いただけますと幸いです。
皆さまにお会いできる日を心待ちにおります♪
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