旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2022年3月10日
1日目
今回のご旅行は、京都から出発。
バスで梅田からご乗車のお客様と合流し、まずは白壁の町並みが残る倉敷美観地区へ向かいます。
ご昼食は旅館くらしきにてお召し上がりいただきました。
『春の散歩道御膳』という名前に相応しい、
見た目も可愛らしく、綺麗で楽しいメニューでした。
~お品書き~
太刀魚昆布〆 白菜浸し 青梗菜揚げ浸し 鴨団子 葉牛蒡金平
子芋甘煮 生湯葉 キャラ蕗 魚色々レーズン煮 絹さや
ひじき旨煮 釜揚げしらす 鰆梅味噌焼 赤大根甘酢煮
蓮根 人参 筑前煮 飛竜頭 銀餡 生姜
茶碗蒸しと香の物、水菓子、金柑もあり、
味も大変美味しかったです。
星★★★★★です。
ご昼食後は、倉敷美観地区を散策。
穏やかに流れる川も、当時の景観を伝える白壁も美しいです。
その後は竹原製塩町の街並み散策へ。
竹鶴酒造の外観。
新酒の季節を感じられる、杉玉が飾られていました。
少し前になりますが、とあるCMで嵐の大野君が見つけるハート型の格子。
ぜひ『幸せのハート』を探しに竹原へいらしてください。
夕刻が近づく風景も穏やかで美しいです。
こちらはニッカウヰスキーの創業者であり「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝さんと、
40年にわたり夫を支え続けたリタさんの像です。
今からおよそ100年前、スコットランドの小さな町に住んでいたリタさんは留学していた竹鶴政孝と出会います。
お互いの家からの反対を押し切り日本で結婚し、二人三脚で日本に本格ウィスキーを作り上げていきました。
ご宿泊は、『NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町』にて。
お部屋のあるMOSO棟は、明治35年に旧芸備銀行(現広島銀行)として建てられたものです。
客室内の浴槽はヒノキ風呂でした。
館内の様子です。
明るく新しい内装ですが、趣のある雰囲気はしっかりと残っていました。
こちらはフロント棟。
もとは、江戸期に創業し、昭和50年頃まで料亭として営業していた「旧水儀本店」が
ホテルのフロントとダイニングとして蘇ったそうです。
ご夕食は、ホテル内で。
こちらがお品書きです。
先付け 地元農家さんの野菜を使用した一皿
御前菜 山海の幸 春の贈り物
凌ぎ 広島産穴子のベニエ 筍のおこわと一緒に
椀物 春野菜と蛤のお吸い物
焼き物 旬の鮮魚のポワレ
吉名のじゃが芋と春キャベツ
峠下牛ロースの天火焼き
文田しいたけのグランメール
甘味 苺とピスタチオのシブースト
雰囲気も良く、一品一品丁寧に調理されたお料理でした。
星★★★★★です。
ちなみに、こちらはホテル名物の魚飯です。
夕食時、追加オプションでお召し上がりいただけます。
魚飯は、お祝いなど大切な日に食べられる竹原の伝統的な郷土料理。
コチや太海老、穴子といった瀬戸内の海の幸に、錦糸玉子をご飯に載せて
出汁と、お好みでワサビを合わせてお召し上がりいただけます。
2日目
朝食はホテルこだわりの和食でした。
2日目は瀬戸内多島美チャータークルーズからスタートです。
良く晴れ、今日も観光日和です。
御手洗港に到着し、大崎下島・御手洗散策へ。
とても立派な雛人形が飾られていました。
こちらが御手洗唯一の土産店。
昔懐かしい風情のお店でした。
島内の風景を何枚か撮りましたので、ご覧ください。
とても穏やかな時間が流れていましたよ。
神社の境内の梅が、ちょうど見頃をむかえていました。
気温はまだ低いですが、春が近付いてきているのを感じますね。
鮮やかな外装の理髪店。
芝居小屋『乙女座』は、1972年に、当時の御手洗町長が町民の文化向上に貢献するためにと、私財を投じて建てた劇場です。
当時の建築の粋を集めたモダン劇場として、映画・芝居・大道芸の興業や、青年会の社交場に利用されていました。
その後空き家になっていた期間もありましたが、当時を知っている人々により2002年に当時の姿に復元されました。
再度クルーズ船に乗り込み、宮浦港へ向かいます。
フレンドツアーのチャータークルーズのため、移動も安心です。
ご昼食は料理旅館 茶梅にて、瀬戸内海の新鮮な海の幸をお召し上がりいただきました。
カレイの南蛮漬けと釜飯
タコの酢の物とカンパチの刺身
豚の鍋(魚の出汁で)
お吸い物
サービスも良く、星★★★★です。
ご昼食後は、大三島・大山祗(おおやまづみ)神社へ向かいます。
本殿正面に力強くそびえる御神木は「小千命-おちのみこと(乎知命)御手植の楠」と呼ばれ、
樹齢は2600年あまりとのことです。
その後、道後温泉へ移動。
有名なからくり時計が出迎えてくれます。
駅前には、夏目漱石の「坊ちゃん」に登場したことから
「坊ちゃん列車」と呼ばれる伊予鉄の蒸気機関車が展示されています。
一度は列車の電化に伴い路線から姿を消しましたが、地元地域からの熱い声を受け
ディーゼルエンジンを採用して復元されて今も松山市内を走っています。
風情のある佇まいの道後温泉駅。
日本最古といわれる道後温泉のシンボル、道後温泉本館霊の湯(たまの湯)。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場しました。
2日目にご宿泊のふなやに到着です。
美しい庭園も。
夕食はふなや一階の『青磁の間』にて。
詳しいメニュー表もいただきましたので、お料理の説明も含めてご紹介したいと思います。
まずは食前酒 アイソーレ。
~早摘みしたみかんと純米酒を混合したリキュールで、キリッとした酸味が特徴です~
先付け
一、菜の花浸し
数の子土佐漬け、木耳、糸がき
~菜の花を数の子と共にあっさりとお浸しにしました~
一、竹の子と平貝の木の芽和え
山独活、花弁百合根
~これからが旬の筍と平貝の貝柱を木の芽味噌で和えた一品です~
一、小烏賊酒蒸し
長芋、一寸豆、フルーツトマト、梅肉ソース
~旬の小烏賊をサッと酒蒸しにしております。砥部町の七折小梅のソースでお召し上がりください~
椀 清仕立て
蛤真蒸桜花のせ、結びうるい、あわび茸、柚子、金箔
~椀種に蛤と白身魚のスリミを使って真蒸に致しました。昆布と鰹節から丁寧に引いた和風出だしでお召し上がりください~
造り 本日のおすすめ
~その日のおすすめをご用意致しております~
焚合 いとより煮付
伊予美人、椎茸、桜人参、絹さや、ホワイトアスパラあん
~瀬戸内海でとれた淡泊な味わいの「いとより」をクセがない甘みの強いホワイトアスパラのペーストをあんにした一品です。愛媛のブランド里芋「伊予美人」と共にお召し上がりください~
台の物 まながつお春香焼
緋扇貝、はじ神
~伊予灘沖でとれ、上品な味わいの白身でクセもなく身が柔らかい魚です。江戸時代の書物に「西国にサケなく、東国にマナガツオなし」と名産の違いが記されています。赤・黄・紫・オレンジの色鮮やかな貝殻が特徴の県ブランド「緋扇貝」。愛南町産。肉厚で甘みの強い濃厚な味です~
揚物 鰆竜田揚げ
蓮根、こごみ、つぼみ菜
~脂ののった鰆に下味を付け、片栗粉でから揚げにしました。つぼみ菜はからし菜の仲間で少し辛みやほろ苦さのある新しい春野菜です~
変り鉢 和牛ステーキ
インカのめざめ、パプリカ、行者ニンニク、スナックエンドウ
~和牛のロースと野菜を焼いて、醤油ベースのソースと地元の塩の花で召し上がって頂きます~
御飯 鯛飯
~愛媛には三種類の鯛飯があります。生の鯛を使った南予風鯛飯・醤油味の炊き込み御飯・塩味の炊き込み御飯。本日は旧北条の名物、塩味の炊き込み御飯になります~
留椀 合わせみそ仕立て
焼麩、なめこ、三つ葉
~地元の二種類の味噌を合わせた味噌汁です~
果物 愛媛の柑橘二種 苺
お料理は、お刺身が新鮮でお肉も柔らかく大変美味しかったです。
お客様からも大好評をいただき、星★★★★★です。
3日目
ご朝食はご夕食と同じ青磁の間にて。
くみあげ豆腐
だし巻き卵
タコの煮物
鰆と名物じゃこ天
味噌汁
朝からお腹いっぱい。星★★★★★です。
観光のスタートは萬翠荘から。
1922年に旧松山藩主の子孫である久松定謨(ひさまつさだこと)伯爵の別邸として建てられた、フランス・ルネッサンス様式の洋館です。
謁見の間
晩餐の間
美しい踊り場のステンドグラス
後の昭和天皇が宿泊された際、ここで朝食を召し上がりました。
若き日の昭和天皇の肖像画が飾られています。
大広間には、豪華な水晶でできたシャンデリアも。
純フランス風の建物。
外観を眺めていると、まるでフランスにいるようですね。
その後、ご昼食のレストラン『しまなみフレンチフィレール』へ。
内観はこんな感じです。
アミューズのイノシシのパテからスタート。
ブロッコリーのクリーム
サーモンマリネ添え
メインは2つから選べます。
↓舌平目のシャンパン風味
または、↓鶏もも肉のグリエ ソース・ディヤーブル
大三島産いちごのショート・ケーキ
コーヒーまたは紅茶
味・雰囲気・サービス、全て本当に素晴らしかったです。
お客様からも大好評をいただきました!
大満足の星★★★★★です。
最後の観光地は、平山郁夫美術館です。
こちらは5歳のときの絵。
幼い頃から絵が上手だったことがわかりますね。
こちらが今回ご乗車いただいたVIPバスです。
車内の写真を撮り忘れてしまいましたが、10席のみのシートでトイレも完備。
足元もゆったりとしたシートで快適にお過ごしいただけたようです。
お天気にも恵まれた今回のご旅行。
瀬戸内海のチャータークルーズや竹原・御手洗散策をお楽しみいただき、
道後温泉の老舗『ふなや』にてお寛ぎいただく行程でした。
ご参加いただきましたお客様、ありがとうございました。
まだどこかでお会いできることを楽しみにしております。
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