旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2020年12月16日
フレンドツアー 関西発 2020年12月7日出発
憧れの名旅館「由布院 玉の湯」に泊まる
神々の里高千穂と由布院・黒川温泉3日間(コース番号:H004K)
のツアーで実際にお召し上がりいただいたお食事と観光地の様子をご紹介します。
お食事の評価は★の数で表しています。星5つ★★★★★で満点です!
第1日目 伊丹空港 ~ 熊本空港 ~ 黒川温泉
伊丹空港から全日空523便にて熊本空港へ。約1時間半のフライトです。空港到着後、バスに乗り込み、火の国、熊本のシンボルでもある、阿蘇くじゅう国立公園へ。
阿蘇の山々を車窓からご覧いただきながら、草千里へ向かいました。阿蘇5山の一つ、中岳からは噴煙が上がっているのがよく見えました。硫黄のにおいも少しします。
お天気が良いので、外輪山や放牧されている馬などもよく見えました。
こちらが草千里の駐車場。数件のお土産物店やレストハウスがあります。
その後、内牧温泉近くにある、レストランへ。
昼食 : 農家れすとらん 田子山 (たんごやまと読みます)
阿蘇のすそ野で育った、あか牛を使ったメニューです。
まずはサラダや和え物、あか牛の煮込みなどが出されました。
お肉が運ばれ、各自でお肉を焼いていただきます!
お肉には、塩、塩コショウ、ポン酢をお好みでつけていただきます。
お肉は中心部分で焼き、後から運ばれてきたお野菜は周りで焼きます。阿蘇の自然で悠々と育った牛のお肉なので、歯ごたえのあるお肉でした。
びっくりしたのが、皮のついたニンニクがあり、そのまま焼いて、ほくほくに焼けたにんにくを皮をむいていただきました。
こちらがレストランの入り口。お店を出るころにはすでに数人のお客様が待っていました。
こちらのレストランでは、農家レストランと名前が付くだけあって、自家製のお野菜やお漬物が出され、あか牛も農家で飼われている牛のお肉を提供しているそうです。
農家に嫁いだお嫁さんとお母さまが厨房を仕切っていました。
地元では知られたレストランで、地元新聞にも紹介されたようです。
食事の評価 ★★★★
マンホールのふたにも紹介されている赤牛です。熊本らしく、阿蘇山も描かれています。
昼食後、阿蘇五山が展望できる、大観峰展望台へ。少し歩けば、360度のパノラマが満喫できる展望台があります。
お天気が良かったので、周りの外輪山もきれいに見えました。
パラグライダーを楽しんでいる人がいました。12月の割には暖かです。
その後、山の中にたたずむ、昔ながらの風情を残している、黒川温泉へ。
この温泉には8種類以上の源泉があり、ニーズに合わせて温泉を楽しむことができます。
このツアーでは入湯手形をつけているので、好きな温泉3か所を選んでほかの温泉をお楽しみいただくことができます。
ただし、コロナの関係で、宿泊者以外は入湯できなかったり、15:00に閉館になったりするところが多く、温泉巡りにも制限があって残念でした。
こちらが遠目から見たホテル優彩の眺め。
川沿いには風情ある旅館が軒を連ねています。
電話ボックスがかわいい・・・
九州は紅葉が有名なところではありませんが、晩秋の雰囲気が残っていました。
優彩の屋上には天文台が置かれているテラスがあり、お天気が良いと、星空を楽しむことができます。
毎晩、20:00~23:00までホテルのスタッフが星に関する説明をしてくれます。
大きな望遠鏡もあります。こちらがそのテラスです。
夕食 : ご宿泊ホテル「優彩」でのお部屋食
季節の前菜盛り合わせ、お刺身などが最初に運ばれました。
内容は、食前酒として梅酒
先附として養老もずく、雲丹、木の芽。花なた豆、美味出汁
柔らか海老の柚子香漬け、穴子月冠、燻し豆腐、石垣アボカド、
季節の和え物、ずいき甘酢漬け、ブルーベリー鉄扇
小さくて見えにくいとは思いますが、燻し豆腐というのが、ちょっと変わっていて面白い食感でした。
熊本と言ったら、馬刺し。
全然臭みがなく、やわらかくてとてもおいしい!
お刺身も山の中ですが、新鮮でした。
前菜の拡大写真と煮物。
かぼちゃ団子のようなものでした(メニューには南京万十とありました)
大根と生麩、椎茸、隠元豆添えです。そしてなめこの入ったお味噌汁。
茶碗蒸しと阿蘇の豚肉の蒸ししゃぶ。
胡麻だれでいただきました。
茶碗蒸しはふかひれロワイヤルとあり、表面にあるとろみがふかひれ??あまりよくわかりませんでした。。。
阿蘇の豚肉は阿蘇美豚(あそびとん)とです。野菜にとても甘みがあって、お肉と一緒にいただくとお肉の味が引き立ちました。
もちろん、ごはんもありましたが、ボリュームがありすぎて食べれませんでした。
デザートは季節のフルーツと自家製プリン。
小国ジャージー牛乳を使用したものでした。とろりとした食感で濃厚なミルクの味が感じられました。
写真は撮ったはずなのに、なぜか消えていました。すみません。
食事の評価 ★★★★★
宿泊地 黒川温泉 : ホテル 優彩
第2日目 黒川温泉 ~ 高千穂 ~ 瀬の本高原 ~ 由布院温泉
朝食 : ご宿泊ホテルのお部屋にて
温泉卵に、名物の辛子レンコン。
ほんのりつーんとからしの香りがしました。辛子レンコンは作るのにかなり手間暇がかかるそうです。
ごはんも熊本の地元米、甘くておいしかったです。ヨーグルトも出されました。
お味噌汁の具はお揚げだけ、温泉豆腐は濃厚な味で、そのままでも十分おいしかったです。
食事の評価 ★★★★
優彩の屋上から見た、黒川温泉の風景です。
ホテルを8:30に出発。
野焼きが行われるという丘陵地を見ながら、高千穂へ。
まずは高千穂神社の参拝です。立派なご神木がたくさんありました。
高千穂神社の参道、そして階上にある木造つくりの貴重な神社。神社本殿は国の重要文化財に指定されています。
高千穂神社の祭神である、ミケヌノミコトが荒神「鬼八」を退治したという伝説をもとに作られた彫刻が神社裏手に行くとみられます。
その後、ジャンボタクシーに分乗して、高千穂峡へ。
眞名井の滝近くでタクシーを降りて、高千穂峡の遊歩道を歩きました。思わぬところで紅葉も見られ、自然美を満喫しました。
神々しい風景です。
柱状節理の絶壁は圧巻です。
槍飛橋からは高千穂峡にかかる3つの橋を見上げることができます。
昼食 : そば処 天庵
高千穂のそばを使った、地元でも人気のあるお蕎麦屋さんです。
ツアーが使う観光レストランは避けて、地元の食を味わっていただきたくて選んだお食事処です!
メインはお蕎麦(かけそばかざるそばかはチョイスできます)ですが、
こんにゃくの田楽やいなりずしも出ましたよ。こんにゃくはとてもやわらかく、手作り感がありました。
おいなりさんはちょっとご飯が柔らかすぎたように思いました。
そしてお蕎麦と天ぷら。
野菜中心の揚げたての天ぷらをいただきました。お蕎麦は細めの麺ですが、ほどよくこしのあるお蕎麦でした。
デザートは蕎麦湯を使った淡雪間。かるーく、甘みの抑えたデザートでした。
食事の評価 ★★★★
その後、瀬の本高原で休憩をし、熊本県ともお別れ。
水分峠を越えて、湯布院へ向かいました。
こちらがお泊りの玉の湯。由布院温泉では老舗旅館として有名です。バスが入口まで入れないので、近くの駐車場から少し歩きました。
メインストリートから少し離れたところにあるので、とても静かです。
暖炉のあるロビーで、お茶と自家製の柚子のコンポート(?)をいただきながら、館内案内や夕食メニューの説明がありました。
時間は18:30~19:30の間でお好きな時間にいただきます。こちらがその暖炉のあるロビーです。
こちらが夕食時のテーブルセッティングの様子です。
夕食は添乗員は別ホテルだったので、写真はありませんが、味、サービスともにご好評でした。
館内にある売店。こじんまりしたお店ですが、おしゃれなものが売られていました。
宿泊地 由布院温泉 : 玉の湯
第3日目 由布院温泉 ~ 別府 ~ 大分空港 ~ 伊丹空港
朝の由布院の風景。由布岳がきれいに見えています。
あちこちから温泉の湯気が上がっているのが見えます。
ホテルの敷地内のデコレーションです。クリスマス前なので、クリスマス風に飾られ、素朴ですがほほえましいデコレーションでした。
リンゴは本物のリンゴです。保存用に外に置いているわけではないそうです。
夜になると、木の枝につけられている豆電球がライトアップされ、素敵です。
朝食後、別府温泉郷へ。
まずは海地獄から見学、大地のエネルギーを感じることができます。思わぬところで紅葉も楽しめました。
その後、血の池地獄へ。ほんと真っ赤です。
別府といえば、地獄めぐりが有名。市内にはこんなユニークなバスが走っています。
その後、別府市の隣町、海岸沿いにある日出町(ひじちょう)へ。
こちらにある、国の重要文化財にもなっている、的山荘にて懐石料理の昼食 です。
門をくぐると、紅葉の木々のアーチ、そして皇族の方々が移植した木々がありました。
昼食 : 的山荘
靴を脱いで、松竹梅の大広間に用意されたテーブルにてお食事をお楽しみいただきました。
まずは胡桃豆腐。
もっちりとした食感であまり胡桃の味はしませんでしたが、色は胡桃色でした。
季節山海の幸ということで、海老や魚の酢漬けの昆布巻き、とろろ芋などが盛り付けられて出されました。とても上品な味付けで、彩もきれいです。
椀物は清水仕立ての柚子ごま豆腐、薄く切られた大根に雪れい茸、芹が添えられたものでした。
優しい味付けで、食材同士がけんかすることなくとても良いコンビネーションでした。
最後にはやはり柚子の香りがほんのりと感じられました。
そしてお凌ぎとして出されたのが、辛子万頭。
見た目も色もきれい。器に合わせたのか、万頭に合わせたのか、ぴったりマッチングしています。
そして虎河豚の刺身、芽物あしらい一式。
ポン酢と香味でいただきました。コリコリというよりしっとり感のお刺身でした。
こちらは大分和牛のしゃぶしゃぶのお鍋です。
おおきな昆布が入っていました。お野菜をはじめに入れて、沸騰したらお肉を入れてポン酢でいただきました。
冬鮭の西京焼き、はじかみ添え。
ほんのり甘みのある鮭の味付け、淡雪かんのような添え物。はじかみがこの二つをつなげるアクセントになっていました。
そして河豚のから揚げ。
からっと、しまった河豚の身がおいしく揚げられていました。
彩の青唐ですが、これも素材の味を生かしてあげているので、河豚と交互にいただくと、さらに両方の味が引き立ちました。
その後、大分産のひのひかり、赤だし、香物3種。
この香物を食べ終わると、お皿の絵柄がかわいいことに気づきました。
銀杏の葉っぱは、料理に添えられていたものですが、あまりにもきれいだったので、手元に置いてしまいました。
デザートはりんごのコンポート。
甘すぎず、おなかがいっぱいで食べれるかなぁと思いましたが、ぺろりと食べてしまいました。
料理長は、福田 信一さんとお品書きに記されていました。
食事の評価 ★★★★★ おまけにもうひとつ★をつけて星6つ!!
サービスもお料理も大満足の内容でした。
重要文化財に指定されている建物だけあって、飾られているものも貴重なものばかり。お手洗いも昔ながらのお手洗いで、懐かしさを感じました。
食事のあと、仲居さんが少し展示物や建物の案内してくださいました。
お食事をいただいたお部屋から見たお庭の様子。
窓も大正ガラスなので、風景が見る方向によって違って見えます。ガラス自体も貴重です。
お食事をいただき、美しいお庭を見ながら、バスに戻りました。バスまでに中学校の中庭を通っていくのが面白かったですね。
その後、国東半島にある、大分空港へ。
全日空1690便にて伊丹空港へ。
まさかと思ったら、プロペラ機でしたが、お天気も良かったので、上空からの景色も楽しめました。定刻通り、伊丹空港に到着。流れ解散となりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
~12月なのに、普段よりも暖かめの九州の旅でした~
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