旅行の楽しみの一つ、食事。それがどんなものかわからないと、不安なもの。
阪急交通社ではツアーでの食事の様子を添乗員自ら、ブログでお届けします。
2016年7月12日
今年4月中旬にモロッコに視察に行って参りました!
みなさまにモロッコの最新情報をお伝えしたいと思います!
さて、今回の視察ではモロッコへはスペイン側からジブラルタル海峡をフェリーで渡って入国しました。
まずはヨーロッパから北アフリカへの玄関口、ジブラルタルの様子をお知らせします。
ジブラルタル遠景。岩山のように見えるのがそのまま「The Rock」と英語で呼ばれているジブラルタルにある山です。
ジブラルタルはスペインの中の英国領ということで、国境通過のゲートを通ることになります。
観光シーズンはこのゲートに列ができるほどですが4月のこの日はガラガラでした。
なんと国境通過は滑走路を歩いて横断!
ジブラルタルに入り観光スポットでもあるヨーロッパポイントというところから遥か、ではなくすぐそばに見えるアフリカ大陸を眺めることができます。
The Rockの頂上に向かうロープーウェー。すごい傾斜です。
スペイン側を望みます。
ザ・ロックにはお猿さんがたくさんいました。
さらに山にはまさかの鍾乳洞がありました。
中に入るとさすがにひんやり。
ライトアップはどの国も一緒ですね。
洞内で演劇やコンサートも行われるそうです。
さて、夕刻、スペイン側のタリファ港からフェリーに乗り、モロッコ側のタンジール(タンジェ)港へ。
ちょうど日の入り時間で赤焼けに染まるヨーロッパ大陸、綺麗でした。
ここからいよいよモロッコです。
最初に訪れたのはシャフシャウエン(以下シャウエン)という街。
個人的にも一番興味のあった街です。
どこを取っても素敵でついつい写真を撮り過ぎました~
シャウエンはモロッコの北側、地中海地方にあり、ここ数年「モロッコで一番美しい街」とか「青い街」としてとても人気が出てきました。
実際訪れて本当にその通りだと思いました。
フレンドツアーの2016年10月~のモロッコツアー(お問い合わせコースコード:G501)ではこの素敵な街に1泊しますよ。
新市街から旧市街の眺め
旧市街に足を踏み入れると、、まさに一面が青!
建物も道も、何もかもが鮮やかな青色に塗られていておとぎの国にきたようでした。
狭い路地ももちろん青色一色。
シャウエンの街中ではたくさんの野良?猫をみかけました。
この後もいろいろな街で猫をみかけましたがモロッコの猫は日本の猫より小さいです。
とっても可愛かったです。
基調カラーが青色なので何を置いてあっても絵になるんですね~。
もうデジカメのシャッター押しまくりです。
細い迷路のような路地を歩いているうちにぱっと道幅の広い通りに出ると、道路脇に市場が。
葉野菜を売っているところが多かったです。
メディナの中心となるウタ・エル・ハマム広場からは街の名前、アラビア語で「角」を表す「シャウエン」の由来となった、2つの峰を見上げることができます。
ずっと歩きっぱなしで少し疲れたな~と思っていたらちょうどお昼。
レストランはこちら。「BAB SOUR」。
オーナーさんは日本語が上手で、日本のメディア取材もたまに受けているそうです。
旧市街にある建物は敷地が狭く上に伸びていてこちらのレストランも細い階段を3階まで上りました。
オーナーさんがやたら美味しいとおすすめしていた「アボカドジュース」。
一口目はとっても美味しく感じましたが。。。まあまあでした。
モロッカンサラダ。今回の旅行では私はこればっかり食してました。
ドレッシングはオリーブオイルだけですがとっても新鮮でした。
山羊のチーズ。臭いかなと構えて口に入れましたがとんでもない!とっても美味しかったです。
こちらも山羊のタジン。
山羊は初めてでしたがタジン鍋で煮込んであるのですぐほぐれ、とっても美味しかったです。
一緒にナツメヤシも入っていて味のアクセントにちょうど良かったです。
こちらはシャウエンでも今人気のリアド風ホテル「Dar echchauen(ダル・エクシャウエン)」。
高台の傾斜に沿って建てられていてシャウエンの街並みが見渡せます。
フレンドツアーの2016年10月~のモロッコツアー(お問い合わせコースコード:G501)ではこちらのホテルを指定してます。
夕刻には到着しますのでお天気良ければ綺麗な夕景のシャウエンをホテルから眺めることができると思います。
名残惜しくシャウエンを後にし世界遺産の古都、フェズへ。
フェズの街並み
美しいタイル装飾の「ブージュルード門」
フェズのメディナは香料や銀細工、大工さんの仕事場、衣料、食糧など
それぞれ作っていたり売っているもの、商品によってスーク(市場)のエリアが分かれていて
その中に神学校(マラドサ)やモスクなどが点在していてまさにひしめき状態。
迷路の街と言われるだけあり、ガイドさんがいなかったら間違いなく迷ってました。
こちらはタンネリ(革染色職人街)。
作業場を上から見下ろしたところ。
中世そのままの手仕事で革を染めている様子が見られます。
が、臭いが強烈!傍らに置いてあるバケツの中にはミントの葉が積んでおり
案内の店員さんがそのミントをみんなに渡し、鼻に持っていくジェスチャーを。
あ~なるほどねぇー、、これで臭いが全くしな、、くなるはずないっ!
少しはマシでしたけど。
こちらは高級染料「サフラン」を黄色く染めている作業中。
屋内では壁ぎっしりと革製品が売られていました。
私はお土産用に日本でも売っているバブーシュ(スリッパ)を5足買いました。
日本では雑貨屋さんなどで一足3,000円くらいで売ってますがこのお店では1,300円くらいで。
でも少し高いのを買ってしまいました(><)
店員さんいわく「品質もピンキリです」。
フェズでは「一般家庭でミントティー体験」もしました。
いろんなツアーで日程に組み込まれていますが今回も一般家庭にお邪魔しました。
こちらのご家庭はよくグループを受け入れしているようで、対応も要領よく慣れていました。
モロッコのお家はソファーが一脚ではなくたくさん置いてあり、お客がたくさんきても
みんな座れ、団欒の場となっています。
銀食器の茶器。ミントティー、茶葉、お砂糖など。
ご主人がミントティーを入れるパフォーマンスをしてくれます。
ミントティーはあったかくってフェズの路地を歩き疲れた体にはとっても美味しく感じました。
ご馳走さまでした。
フェズの旧市街から少し車で行ったところにある「陶芸村」も訪れました。
中では職人さんがろくろで陶器を作っていました。
これはタジン鍋の蓋部分を作っています。
みるみるあの形ができあがっていきました。
こちらの女性は絵付けをしていました。
ショップもあります。どれもこれもとても職人さんの手仕事がすばらしく、つい買いたくなってしまいました。
でも小皿で500円くらい。。あんまり安くなかったです。
後日マラケシュで立ち寄った総合土産物店のほうがずっと安かったです。
お待ちかねのランチタイム。
前菜盛り合わせと名物料理「マス料理」をいただきました。
マスはホイル焼きでレモンをかけていただきました。薄味で日本人好みでした。
この日はフェズからアトラス山脈を越えてメルズーカへ。
アトラス山脈越えはいくつかのルートがあり、フレンドツアー(G501)ではフェズからメルズーカ、北東から南東へモワイヤン・アトラスを超えて超えるルート(6日目)と、
ワルザザードからマラケシュへ南西から北西へオート・アトラスを超えるルート(8日目)と2回、アトラス山脈越えがあります。
本日はフェズからのモワイヤン・アトラス越えルートですが、こちらは比較的緩やかな道路で、途中、イフレンというおよそモロッコとは思えないような欧風アルペンリゾートを通過したりと、後日走るオート・アトラス越えとはまた違ったルートでした。
さて、山脈を越えエルフード到着。
ここで砂漠の街、メルズーカへの移動手段4WDに乗り換えます。
通常のコースでは運転手とは別に6人乗りでの利用が主ですが、フレンドツアー(G501)では4人乗りで分乗です。
道路状態はほぼ砂漠道なのであまり良くはないながらも、少しでもお体の負担を軽減できればと思ってます。
私たちはガイドさんも入れて5人で乗りました。
実はこの日、かなりスケジュールがおしていてエルフード到着時すでに夜の9時過ぎ。
真っ暗な中をメルズーカへ向かったので写真が撮れてません。すみません。
さて、宿泊はフレンドツアー(G501)でも指定しております、「オーベルジュ・トンブクトゥ」です。
ホテルのエントランスの明けて朝の様子です。
お部屋は典型的なモロッコスタイル。
ファブリックがとってもかわいく、また、タオル掛けやライトスタンドもアイアンや木を使用していたりして
お洒落な雑貨屋さんのようでした。
照明カバーは、なんとかごバッグ!モロッコらしい~
このホテルはバスタブの無い、「シャワーのみのお部屋」でしたけれど、シャワーの水圧も強く、快適でした。
ホテル内レストラン。ビュッフェスタイルです。
さて、翌日はサハラ砂漠の夜明け鑑賞。
早朝(この日は5時45分)にホテルを出発!
といってもホテル出てすぐそばにラクダたちが待機していてるのですぐ騎乗し、ゆっくりと朝日鑑賞スポットに向かいました。
ラクダさん達、朝早くからごめんなさいね~
ラクダに乗る際のご注意ですが、ラクダが立ち上がる時と座る時はラクダの体が前のめりになります。かなりです。
その際に落馬される方が少なくないとか。
実際私もこの時、らくだが立ち上がる際に体がひっくり返るのではと思うくらい前のめりになり、かなり腕の力を使いました。
フレンドツアーではラクダに乗らなくてもいいので、もし腕力に自身の無い方は徒歩をおすすめします。。。
添乗員さんでも歩くのを選ぶ方がいるそうです。
さて、ラクダにまたがりゆったりとしたスピードで少し小高い場所まで行き、そこで朝日の日の出鑑賞です。
全く物音のしない砂漠の中でだんだんと暗かった空が明けていく様はとても綺麗でした。
観賞の後ホテルへ戻る途中、ホテルが前方に見えました。
「オーベルジュ・トンブクトゥ」は本当に砂漠の中に建っているなと思いました。
ホテル内はこんな感じです。棟がいくつかに分かれていて、敷地内には木々が植えられていてまさに砂漠の中のオアシス空間。
朝食後ホテルを出発。本日はカスバ街道を走りワルザザートへ向かいます。
メルズーカから出てすぐ、ノマド族のテント家屋を見学しました。
モロッコには複数の先住民がいるのですが、日本語で遊牧民という意味の「ノマド」族は季節によって砂漠と山を往復する民族だったそうです。
こちらは定住していて、昨年、大黒柱のご主人がお亡くなりになったそうで今はおばあちゃんと奥様と子供たちで一生懸命暮らしているそうです。。。
非常につつましく感じました。
再びエルフードでバスに乗り換えカスバ街道を走りトドラ渓谷へ。
道路はちゃんと舗装されていてドライブを楽しむことができました。
途中ティネリールの街並みをパノラマ地点より。ここからトドラ渓谷はすぐです。
ティネリールから15分ほど走っていくと切り立った岸壁がまっすぐ頭上までそびえたっています。
まるで「モロッコのグランドキャニオンのようだ」と行ったことのあるスタッフが言ってました。
1、2年?前にこの地方で大雨が降ったためがけ崩れが起きたそうです。
この岩壁の真下にツアーでもよく利用していたレストランがあったそうですが、そのがけ崩れで今は閉店。
とても残念だとガイドさん。
ティネリールに戻りランチです。
モロッコのレストランは内装はたいていこんなモロッコスタイルです。
どのお店も色使いが鮮やかで、とてもセンス良く感じられます。
本日のメニューはモロッコ名物料理の「ハリラ」と「ケバブ」。
ハリラはスープで少し疲れた体にはとても優しくお味もおいしかったです。
こちらのケバブは鶏肉でした。
こちらも日本人好みの味でおいしかったです。
再びカスバ街道を走り一路ワルザザートへ。
途中エル・ケラア・ムグナというバラの栽培で有名な村にあるお土産物屋さんにトイレストップで入りました。
バラの香水やらコスメ商品など売っています。
ワルザザート到着。
フレンドツアー(G501)では宿泊ホテルは「ベルベルパレス」指定です。
そのホテルがこちらです。
このベルベルパレスは南モロッコ唯一の5つ星ホテルで、
ハリウッドや各国の映画撮影が頻繁に行われるモロッコでは映画俳優の宿泊ホテルとしても利用されています。
エントランスロビーには水のオアシスが。
お部屋は中庭を挟んでコテージに分かれています。
お部屋はバスタブ付きです。
「カサブランカ」、「クレオパトラ」など、往年の映画ロケで使われた小道具(?)や砲台などの大道具などもホテル内に飾られてありました。
映画ロケで使われた???
なんか、どこかで見たような~~~
ワルザザートでは映画『シェルタリングスカイ』のタウリルトのカスバと『アラビアのロレンス』のティフルトゥトのカスバを見学しました。
どこの国でも偉い人は大きな邸宅に住むんだな~。
映画スタジオも見学してきました。
さすが、映画の街だけあって、いくつもの撮影スタジオがありました。
セットごとに何の映画で使われたものか英語で説明書きがあります。
クレオパトラになった気分で歩きましょう。
ワルザザート観光を終え、世界遺産の村アイト・ベン・ハッドゥへ。
アイト・ベン・ハッドゥの手前でフォトストップ。 奥に見えるのがアイト・ベン・ハッドゥです。
蛇使いのおじいさんがいましたが、蛇を写真に撮るとお金を取られるそうです。
この写真のおじいさんの足元に蛇が1匹いるんです。
アイト・ベン・ハッドゥは日干しレンガつくりの古い「クサル」(要塞)で
もう見るからにこの建物全体が映画そのもので異空間でした。
映画『グラディエーター』のセットもこの村入口横に作られたそうです。
この日は欧米系の観光客がたくさん訪れていて、狭い路地をお互い交互に譲り合ってすれ違いながら通りました。
村には観光客向けの絵描きのおじさんがいました。
絵は火であぶると浮かんでくる、、というもので、上手なんだかどうか、今一つわかりませんでした。
この日のランチはアイト・ベン・ハッドゥ近郊の「RIAD KSAR IGHNDA」にて。
リアド風ホテルの中にあるレストランです。
砂漠地帯にあるオアシスのようなホテルで、とっても優雅な気分で食事をいただくことができました。
フレンドツアー(G501)で利用予定です。
お皿の盛り付けがフレンチのようでとても美しかったです。
タジン鍋。
このデザートはなぜか”ファティマの左手”をかたどっていました。
さて、2度目のアトラス山脈越えです。
2日前のルートとは別のオート・アトラス越えです。
景観的にもこちらのルートが迫力ありました。
山の中をうねるように道路が敷かれ、見た通りくねくねカーブが続きます。。。
今回は大規模な道路工事中で、標高2,000m辺りで工事車両トラックが道路工事をしていて、別の意味でスリリングでした。。。
約4時間のドライブを終え、ようやくマラケシュ到着。
夜のマラケシュ。
マラケシュといえばジャマ・エル・フナ広場。
なんとまあ生命力みなぎる、活気ある広場なんでしょうか。
夜は食堂やジュース屋、革製品、陶器などの屋台が広場を囲むようにびっしり。
人もたくさんいて、はぐれないように気を付けました。
翌日マラケシュ観光です。
まず新市街にあるメナラ庭園。
広大な庭園で、真ん中に貯水池がありその周囲をぐるりとオリーブ林が囲んでいます。
メディナの西に建つクトゥビア・モスク。
高さ77mのミナレット(塔)はマラケシュのシンボルです。
史跡地区にある国王も宿泊する「バヒア宮殿」。
19世紀後半、当時の大宰相の屋敷として建てられました。
何人もの妃を持ち、その中でも一番の妃の建物は特に装飾が施されていました。
マラケシュ観光後、最後の訪問地、カサブランカへ。
カサブランカでは現地手配会社と会ったりして観光は車窓からでした。
さすが北アフリカ一の経済都市。
高層ビルが建つエリアや、ビーチ沿いの高級リゾートなど、今までの時が止まったかのような街々とは全く異なる巨大都市です。
モロッコ最大、世界で7番目に大きい「ハッサン2世モスク」。
モロッコ全土の材料、職人さんを集め8年がかりで完成。
全敷地には8万人、内部には2万5000人が収容できます。
このミナレットは高さ200mもあります。
昼と夜の光景。
こちらは「ホテル・リッツカールトン」
高級住宅街に今年オープン!とっても贅沢なホテルでした。
レストランからは大西洋を望むことができます。
以上でレポート終わりです。
もっと現地情報がわかりやすい写真を撮っていればと反省してます。
モロッコのそれぞれの街、村、都市では一口では言い表せない様々な顔を持っていることが
少しでもお伝えできればと願っています。
フレンドツアーでは2016年10月~2017年4月まで
エミレーツ航空利用「幻想のサハラ エキゾチックモロッコ11日間~青い迷宮の街と星降る砂漠に泊まる~」というツアーを
ただいま発売中!
エミレーツ航空ドバイ乗り継ぎでラバト、シャウエン、フェズ、メルズーカ、ワルザザート、マラケシュ、という順番です。
ぜひこちらのツアーもご検討ください。
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