DJココロとクマ吉ディレクターです!
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阪急交通社では「おうちで学ぶ日本のこと!」をテーマに、知っていたようで知らなかった日本に関するいろいろな知識を発信していきます。
今回は、「お花見」についてです。桜の木の種類や日本三大桜を知っている人の割合やお花見目当ての旅行についてのアンケート調査を実施しました。その結果を公開します。
【調査概要】
有効回答数:554名
調査期間:2021/12/21~2021/12/28
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート
貴族の間でお花見の宴が催されるようになったのは平安時代だと言われています。そして江戸時代には庶民の間でもお花見が一般的になり、毎年の恒例行事として親しまれるようになりました。お花見といえば宴会で楽しむというイメージが強いかもしれませんが、コロナ禍の影響もあり大人数での宴会が自粛となる状況が続いています。
しかしせっかくのお花見の季節に美しい桜の観賞を楽しめないのは残念です。宴会中心ではなく、純粋に桜の花の観賞を中心とした楽しみ方もいいかもしれません。
近所に咲く桜の木や、誰もが知っているような桜の名所に咲く桜が、いったい何という種類の桜の木なのかはっきりと答えられるでしょうか。桜の種類はいくつかあり、それぞれ特徴があります。
また、お花見スポットというと、桜の木の本数の多さに注目されがちですが、1本の桜の木がとても貴重であるケースもあります。日本三大桜などがそうですが、どこの何という桜の木が該当するかご存じでしょうか。
阪急交通社では、桜やお花見について、全国500名以上の方を対象とした調査を実施。お花見目的で遠方まで旅行したことがあるかどうかについても回答してもらいました。
それではアンケートの結果を紹介していきましょう。
お花見目当てで遠方まで旅行したことはある?
日本全国には桜の名所がたくさんあり、観光で訪れる人がたくさんいます。実際どれくらいの人が、お花見目当てで遠方まで旅行することがあるのかについて調べてみました。
お花見が目当てで遠方まで旅行したことが「ある」と答えた人の割合は30.9%で、「ない」と答えた人の割合は64.4%となっています。
お花見が目当てで行ったことのある行先を具体的に聞いてみたところ、「京都」「弘前」「河津」と回答された方が特に多く見られました。日本三大桜の三春滝桜や、吉野山を挙げた方も多くいます。
京都は、神社仏閣に咲く桜はもちろん、円山公園、嵐山といった誰もが知る桜の名所があり、各所の桜を観賞して回ることができます。
<京都・嵐山の桜>
弘前城のある弘前公園には、2600本の桜の木が植えられています。日本で代表的な桜ソメイヨシノが主ですが、りんごの剪定技術をもとに剪定をすることで、ひとつの房から咲く花の数が通常より多くなり、ひときわ美しい姿になっていると言われています。
<青森・弘前公園の桜>
桜の種類名は「ソメイヨシノ」が知名度1位
桜には色々な種類があり、その違いを知るのも楽しいものです。「以下の桜の種類について、その特徴がどのくらいわかるかについてお答えください」という質問の結果を見てみましょう。
「ソメイヨシノ」は、「よくわかる」と「なんとなくわかる」を合わせると75.3%です。日本の桜の7割以上を占めるソメイヨシノなだけあり、知名度1位という結果となりました。
なお、ソメイヨシノは漢字にすると「染井吉野」で、江戸時代に染井村(現在の東京都豊島区駒込あたり)の植木職人が「吉野桜」として売りに出したのがはじまりだと言われています。種からではなく接ぎ木によって増やされているのが特徴で、ソメイヨシノは全て1本の原木からのクローンだと言われています。
ソメイヨシノで有名な花見スポットとしては、北海道の五稜郭があります。4月下旬頃より星形要塞のいたるところでソメイヨシノが咲き乱れ、見事な絶景が楽しめます。
<北海道・五稜郭のソメイヨシノ>
「シダレザクラ」は枝が垂れた桜の総称、もしくはエドヒガンという桜の変種のことを指します。名前から形状がイメージしやすいこともあってか、「よくわかる」割合はソメイヨシノと同じくらいで33.8%となりました。
秋田県の角館(かくのだて)では4月中旬頃から、武家屋敷の町並みの中シダレザクラが咲き誇ります。樹齢300年以上というシダレザクラもあり、一部は国の天然記念物にも指定されています。
<秋田・角館のシダレザクラ>
花が何枚も重なって咲く八重咲きをする桜「ヤエザクラ」は、「名前だけ知っている」の割合が32.3%と高い結果となり、実際にどのような桜を指すのかはわからないという人も多いことがわかります。
ヤエザクラが見事なのは大阪の造幣局。毎年4月中旬の1週間だけ全長約560mある通路が解放され、桜の通り抜けとして知られています(令和4年度は事前申込制で開催予定)。
<大阪・造幣局の通り抜けのヤエザクラ>
「ヤマザクラ」はソメイヨシノと違って、自生する桜です。明治時代より前は、桜といえばこのヤマザクラで、お花見の主な対象となっていたそうです。しかし今では「名前だけ知っている」「名前も知らなかった」の合計が5割近くと、あまりよく知られていない種類となりました。ソメイヨシノとの見た目の違いとしては、ヤマザクラは桜と共に赤い葉っぱも花と同時期に出てくることが挙げられます。
日本一の桜の名所とも言われる奈良の吉野山を埋め尽くすように咲く桜は、このヤマザクラ(白山桜)です。
<奈良・吉野山のヤマザクラ>
一番知名度が低い結果となったのは「カワヅザクラ(漢字では河津桜)」で、「名前も知らなかった」割合が33.6%となりました。静岡県河津町で発見された早咲きの桜で、2月上旬から咲き始めます。原木のある河津町では約8,000本ものカワヅザクラが咲き、多くの観光客で賑わいます。ソメイヨシノよりも濃いピンク色の花びらであることも特徴的です。
<静岡・河津町のカワヅザクラ>
国の天然記念物にも指定されている「日本三大桜」の知名度は?
次は、桜の種類ではなく、桜の木自体に注目してみましょう。中には1本1本に名前の付けられた桜があり、日本三大桜がその代表格です。いずれも国の天然記念物にまで指定されている木なのですが、その知名度についてはどうでしょう。
日本三大桜をそれぞれ知っていたかどうかについての結果がこちらです。
日本三大桜で一番知名度が高かったのは三春滝桜(みはるたきざくら)で「知っている」が21.7%。根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)は17.7%、山高神代桜(やまたかじんだいざくら)は16.6%となりました。
<三春滝桜>
三春滝桜は、福島県田村郡三春町にあります。四方に伸びた枝から、薄紅色の小さな花を無数に咲かせた様子が流れ落ちる滝のように見えることから「滝桜」と呼ばれるようになったと言われているそうです。推定樹齢は1,000年を超えています。場所はJR磐越東線の三春駅から約8km。開花の時期には臨時バスが運行されます。
<根尾谷淡墨桜>
岐阜県本巣市の根尾谷淡墨桜は、推定樹齢1500年以上とも言われます。散り際に薄い墨色になるのが名前の由来です。
<山高神代桜>
山梨県北杜市の山高神代桜は、樹高10.3m、根元・幹周り11.8mという見事な巨木です。ヤマトタケルノミコトが東征の折に植えたという伝説が、名前の由来になっているそうです。
桜の名所を目的とした観光について
日本には桜の名所が数多くあります。近くの小さな公園でお花見というのもいいものですが、ぜひ全国的に有名なお花見スポットも訪れてみてください。桜の種類にも詳しくなっておけば、よりお花見も楽しくなるでしょう。国の天然記念物である日本三大桜の観賞を目的とした旅行もおすすめです。
阪急交通社では、今回ご紹介した、北海道の五稜郭、青森の弘前公園、京都の嵐山、奈良の吉野山などをはじめとした、桜の名所を訪れるツアーを多数催行しています。各名所の桜の見ごろもご紹介しておりますので、ぜひ満開の桜をお楽しみください。
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