2020年1月20日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／市倉 友理恵（いちくら ゆりえ）

2020年1月20日出発「5つ星ナイル川クルーズ船で行く優雅に旅するエジプト10日間」にご一緒させて頂きました。4000年以上もあるエジプトの古い歴史にふれ、偉大なるファラオ達が残した素晴らしい建造物に圧倒され...最初から最後まで見所たっぷりのエジプトです。砂漠の中では蜃気楼も見れました。ピラミッドの中を登るときも皆様見事なチームワークだったという話を聞いてとても嬉しかったです。また、是非お会いできればと思います。

1日目

1月20日

ご出発は成田空港第一ターミナルより。ご参加者12名様お集まり頂き、ターキッシュエアラインで出発です。この便は予定では23時出発なのですが、なぜかいつも22:30出発に早まります。今回も時間を早めての出発でした。イスタンブールまで約12時間。ビジネスクラスではwififが無料でお使い頂くこともできますが、時間が時間なので、映画鑑賞もそこそこに、皆様おやすみなさいませ。エコノミークラスでも途中おにぎりの軽食サービスなどありましたが、気がつかないほどぐっすりお休みでしたでしょうか。イスタンブール空港到着後、広い広い通路を進んで乗り継ぎへ。少し時間がありましたので空港のお店を覗きつつ、搭乗口へ。いよいよカイロへ向かいます。

いざカイロへ

2日目

1月21日/曇り、晴れ/13 〜 25℃

カイロ空港で私たちを迎えてくれたのは日本語ガイドのアイマンさん。あまりの日本語の流暢さにびっくりしてしまいます。今回のエジプト旅行は彼の案内で進んでいきます。さっそくエジプト考古学博物館からスタートです。「日本人がここで何より楽しみにするのはツタンカーメンではないですか？行きましょう！」と入っていきましたが、ツタンカーメンのマスクに辿りつくまでも長く楽しいエジプト講学でした。見事に綺麗に残っている3400年前のパピルスや、可愛い動物デザインの香油瓶、雪花石膏のアラバスタの壺...1日いても見尽くせないほどたくさんあります。お昼の後はホテルコンラッドにチェックインしました。

香油瓶

古代のパピルス

3日目

1月22日/晴れ/14 〜 25℃

ナイル航空81便に乗り、カイロからアスワンへ。途中アスワンハイダムを通りました。1970年の完成を記念して70mの高さの記念碑が入口に立っています。このダムによってできたナセル湖は南北500kmもの長さ。このダムのおかげで今のエジプトは水にほとんど困らないとか。ここから約280km南下して、アブ・シンベル神殿へ。途中、ドイツが土地を購入した農地や、日本の日立が協力した運河などが見えました。ピラミッドのような形をした山もたくさん見えます。ドライブインでは見事な蜃気楼も見えました。目的地のアブシンベルではホテルは2つしかありません。そのうちのひとつ、セティに宿泊です。いったん休憩し、ナセル湖遊覧で神殿全体を眺めました。夕陽の後は神殿の前で「音と光のショー」をご覧いただき、今日も朝早くから夜まで長い1日、お疲れ様でした。

ホテルのプールサイド

ナセル湖遊覧

4日目

1月23日/晴れ/13 〜 25℃

まだ神殿がライトアップされている暗闇のなか、いよいよ神殿の中に入ります。大神殿はラムセス2世のために、小神殿は彼の最愛の妻ネフェルタリのために建てられました。大神殿は手前が人であるファラオ、次の部屋が人から神に近づいたファラオ、最奥は神となったファラオの姿が描かれています。小神殿はネフェルタリが亡くなってから建てられたというのだから驚きです。彼はよほど彼女を愛していたのでしょう。そして朝日も見事にまんまるな太陽が見えました！ホテルに戻って朝食の後はアスワンに戻ります。宿泊はオールドカタラフト。チャーチルやアガサ・クリスティが泊まったことでも知られていますが、今回はそのスイートルームの中も見ることができました。

蜃気楼もくっきりと

オールドカタラフトのスイートルーム

5日目

1月24日/晴れ/15 〜 28℃

ボートに乗ってフィラエ島のイシス神殿のご観光へ...乗り場前でお客様の思わぬ転倒事件もありましたが、この神殿もアスワンハイダムの建設によってナセル湖に半水没状態でしたが、をユネスコに助けられてこの島に移設された、巨大な塔門を持つ神殿です。世界で最も大きなオベリスクを切り出そうとしたのに、大きすぎたのか、亀裂がいくつか入ってしまいました。おかげで今私たちはあの巨大なオベリスクがどのように作られたのかを知ることができます。午後からはいよいよナイル川クルーズの始まりです。メイフェア号に乗船し、お昼はバイキングスタイル。ファルーカでナイルの風に吹かれながらヌビアの踊りをご覧頂きました。夜も船でヌビアンショーがありましたが、皆様今日は早々おやすみなさい...?

切り掛けのオベリスク

イシス神殿

6日目

1月25日/晴れ/15 〜 25℃

船は７時過ぎにすでに「コムオンボ」に到着。陸に渡るために私たちの船からは隣の船のロビーを通りぬけていく必要がありました。他の船の内装が見られるのも面白いですね。 直接歩いてコムオンボ神殿へ。ここは紀元前３３２年頃建設された二重神殿で、右側半分はハトホルやワニ、左側半分はホルスまたはハヤブサに捧げられている神殿ですが、世界最古と言われるカレンダーや手術用具のレリーフなどがあるのが興味深いところです。船に戻ってラウンジではポロシャツやＴシャツのご紹介がガイドさんからあり、アラビア語のアラン先生に名前をパピルスに書いて頂いたりもしました。昼食後、午後は船はエドフへ。馬車に乗ってホルス神殿へ行きます。「ホルスとセトとの長年の対立に関連する神聖な物語の重要な場面と碑文」が有名です。船に戻ってアフタヌーンティーを楽しみつつ、美しい夕陽はご覧いただきましたでしょうか。

クルーズ船のラウンジ

夜はカクテルパーティもあります

7日目

1月26日

エジプトで最も人気の観光地のひとつ、ルクソールに到着です。古代エジプトの「テーベ」があったところ。日が昇る方角であるナイルの東岸にはカルナック神殿やルクソール神殿など「生」を象徴する建物が、また日が沈む方角であるナイルの西岸には「死」を象徴する王家の谷や王妃の谷、女王の葬祭殿などがあります。今回は行程を午前と午後と少し変えさせて頂き、まずは東岸のカルナック神殿。幸運が訪れるようスカラベの石像のまわりをぐるぐる歩きました。お昼のあとに西岸へ橋を渡り、メムノンの巨像の写真を撮り、ハトシェプスト女王葬祭殿をご覧頂いて、王家の谷に。人が少なくてとても快適でした。「ラムセス４世」そして「ツタンカーメン」「ラムセス３世」さらに「ラムセス９世」の墓ご見学。さらに王妃の谷の色鮮やかに壁画が残る「ネフェルタリ」の墓見学。 最後にライトアップされたルクソール神殿をご観光。

ネフェルタリの墓にも入りました

見事な美しさが遺された王家の墓

8日目

1月27日/曇り、晴れ/15 〜 28℃

今日はクルーズ船を下船して、飛行機でカイロへ戻ります。ナイル航空72便。最初に降り立った日が懐かしいですね。観光警察の許可が出るのに少し時間がかかりましたが、街の中は混んでいませんでしたのでラッキーでした。お昼を召し上がっていただいたあと、パピルスのお店に立ち寄り、今日はそのままホテルに入ってしまいます。ギザにあるマリオットメナハウスはピラミッドに最も近いホテル。鍵がなかなか出てこずお待たせしてしまいましたが、中庭から堂々たるピラミッドがよく見えましたね。皆様のお部屋からも素敵なお写真をお撮り頂けたでしょうか。

マリオットメナハウスの庭から

ホテルの夕食はバイキングが多いです

9日目

1月28日/晴れ/14 〜 25℃

観光最終日。今日はピラミッド三昧です。まずはホテルから歩いて行けてしまう距離のギザの3大ピラミッドへ。クフ王のピラミッドは腰を屈めて歩かねばならないお墓参りですが、入られた方はさささっと入って出てこられましたのでびっくりしました。少し距離を置いてパノラマ地区へ。クフ王、カフラー王、メンカウラー王。皆様見分けはつきましたでしょうか。スフィンクスの足元への特別入場もこのツアーのポイントです。獅子の足の間でハイチーズ。ピラミッド地区を出てお昼を召し上がって頂き、バスは田舎道を走ります。ダハシュールでは砂漠の中にぽつんと建てられたピラミッドの風景と、サッカラで最古の階段ピラミッドをご覧頂きました。観光の後は空港へ。カイロ空港からターキッシュエアラインでイスタンブールへ。TK52便で日本の成田空港へ帰途につきます。

スフィンクスの足元に特別入場

クフ王のピラミッドを下から見上げると...

10日目

1月29日

皆さま、この度は、阪急交通社Crystal Heartにご参加いただきありがとうございました。また世界のどこかでお会いできるのを楽しみにお待ちいたしております！

今日もナイル川に日が昇り、そして沈んでいきます。

渋滞の酷いエジプト、車線無視も多くみられますね！