2020年2月24日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／藤井博志 （ふじい ひろし）

クリスタルハートLE163HC「旅する美しき中欧8日間」2020年2月24日ご出発に6名様のお客様がご参加くださいました。 当ツアーにご参加くださいまして、誠にありがとうございます。添乗員の藤井博志です。 今回の中欧はハンガリーから始まり、スロバキア～チェコ～オーストリアという４か国を８日間の日程で巡りました。 1990年以降、民主化を勝ち取ったハンガリー・チェコ・スロバキア。東欧革命以前、隣接する社会主義国の中でドイツと密接な関係を築き、資本主義国として現在でもＥUのリーダー国であり、ヨーロッパを牽引しているオーストリア。 マジャール人（ハンガリー）、スラブ人（チェコ・スロバキア）、ゲルマン人（オーストリア）と民族がすべて違う今回の国々。深くそして複雑な歴史を辿る国々の魅力あふれる8日間をふり返ってみたいと思います。

1日目

2月24日/成田・晴れ/12 ℃

「旅する美しき中欧８日間」２月２４日出発は、成田国際空港から始まり、全日空便にてドイツのデュッセルドルフを経由して、ハンガリーの首都ブタペストからツアーが開始され、帰路はオーストリアの首都ウィーンから直行便にて羽田国際空港へ帰国する行程となっております。 成田国際空港への集合時間は午前８時５５分。８日間の旅が始まりました。 全日空２０９便は定刻に成田国際空港を出発して、約１２時間のフライトでデュッセルドルフに到着です。そして、ドイツ・ルフトハンザ航空の傘下にある、ユーロウイング航空に乗り換えて、ハンガリーのブタペストまではさらに約１時間３０分のフライトです。現地ブタペストへ予定通り１９時３０分に到着し、本日から２連泊するインターコンチネンタルホテルへチェックイン。明日から始まるブタペストの観光に備えて就寝となりました。

チェスキークルムにいる熊(行程５日目)

ウィーン ・シュテファン寺院(行程6日目)

2日目

2月25日/晴れ/5 〜 15℃

本日から観光が始まります。行程２日目の本日は終日ブタペストに滞在して、午前はゆっくり市内観光をして、午後から自由行動、そして夜はドナウ河ナイトクルーズという行程です。 そして本日の日本語ガイドはＭＳアンジェリカさんです。ハンガリー人ですが、非常に流暢な日本語を話します。 アンジェリカさんのもと、最初に向かった先は、聖イシュトバーン大聖堂です。聖イシュトバーン大聖堂はハンガリー建国１０００年を記念して建てられたカトリックの聖堂です。 その次に向かったのは、国会議事堂でここは入場して内部を観光します。１７年の歳月を費やし１９０２年に完成した議事堂には、イシュトバーン国王依頼受け継がれた王冠が飾られており必見です。その後、私たち一行は王宮の丘を観光して自由行動に入りました。自由行動のあと、一度ホテルに集合して昼間とは違う幻想的で美しいドナウ河クルーズを１時間楽しみ、充実した観光初日を終えました。

聖イシュトバーン大聖堂

国会議事堂

3日目

2月26日/くもり/4 〜 8℃

私たちは２連泊したインターコンチネンタルホテル・ブタペストをチェックアウトして、スロバキアの首都ブラチスラバに立ち寄り、チェコのプラハまで向かう行程で３日目が始まりました。 本日は８日間の日程で一番長い距離をバスで走ります。 今日一日の総走行距離は約５００キロで、ブタペストからブラチスラバまでは約２００キロ、３時間の道のりです。 ブラチスラバに到着して、現地日本語ガイドのＭＳホシュコバさんとともに、ドナウ河のほとりの小高い丘に立つ１４３１年に王宮と要塞を兼ねてゴシック様式で建てられたブラチスラバ城を中心に旧市街を観光しました。 観光後、ブラチスラバにて昼食を取り、残り３００キロを途中トイレ休憩をはさみ約３時間３０分のドライブでチェコのプラハに入りました。そして、今日からプラハも２連泊となります。明日のプラハは、少し気温が下がりそうです。

ブラチスラバ旧市街①

ブラチスラバ旧市街②

4日目

2月27日/くもり/1 〜 5℃

本日行程４日目は、プラハに終日滞在して、午前中はプラハ市内をゆっくり観光して午後からは自由行動となります。 そして本日プラハ市内を案内してくれるのは、ＭＳ横井さんです。横井さんは１５年以上プラハに在住しているベテランガイドさんです。まず先に向かったのは、プラハ城がある王宮の丘です。バスを下車して午前中は、ここから旧市街まですべて徒歩観光になります。 プラハ城は９世紀後半から建設が始まり、１４世紀のカレル４世の時代に現在の形になりました。マティアーシュ門から城内に入り中庭を抜けると、ゴシック様式の２本の尖塔を持つ聖ヴィート教会があります。この聖堂は１４世紀前半から建設が開始されましたが、増改築と長い歴史の中で建設が中断された時期もあり、完成したのは１９００年代に入ってからという深い建設の歴史を持つ大聖堂です。その後、ヴルタヴァ川にかかるプラハのシンボル、カレル橋を渡り自由行動に入りました。

聖ヴィート教会

ヴルタヴァ川とカレル橋

5日目

2月28日/雪→くもり/-1 〜 5℃

昨日は充実したプラハ市内観光でたくさん歩きました。 そして、本日は２連泊したグランディウムホテルをチェックアウトして、チェスキークルムロフを立ち寄り、最後の目的地オーストリアの首都ウィーンを目指します。 プラハから約１８０キロ、約３時間の移動でチェスキークルムロフに到着です。昨日まで積雪を見る景色はありませんでしたが、本日はプラハを出発して約３０分後に周りの景色が一面雪景色に変わりました。チェスキークルムロフでお世話になる日本語ガイドのＭＳロマーナさんによると、今シーズンの初積雪が今日だと言っており、皆さま驚いておりました。今年は毎年厳しい寒さのボヘミア地方も暖冬のようです。そのロマーナさんのもと、ヴルタヴァ川に囲まれるようにして立つ、１３世紀から建てられたチェスキークルムロフ城を中心に観光して、オーストリアの首都ウィーンに入りました。明日はいよいよハプスブルク家ゆかりの地を観光します。

チェスキークルムロフの旧市街①

チェスキークルムロフの旧市街②

6日目

2月29日/くもり/-1 〜 11℃

本日は早いもので、観光最終日となりました。本日は終日ウィーンに滞在して、ウィーン市内観光をしたあと、午後からは自由行動という行程です。 本日のガイドはＭＳりつ子さんで、ウィーン在住２０年以上のベテラン日本人ガイドです。 りつ子さんのもと、最初に向かったのはベルヴェデーレ宮殿です。ベルヴェデーレ宮殿は、ハプスブルク家に仕えたプリンツオイゲン公の別邸で１７２３年に完成した宮殿です。 この宮殿は現在美術館となっており、クリムトの絵画「接吻」が見どころです。その後、私たちは一行はハプスブルク家の夏の離宮、シェーンブルン宮殿に向かいました。 「美しい泉」という意味のシェーンブルン宮殿はマリアテレジアイエローと呼ばれる淡い黄色の外壁が特徴で、ヨーロッパ有数のバロック建築であります。この宮殿には観光客の一般公開の間とは別に、現在１２５０世帯の住民が住んでいるというから驚きです。明日は帰国日となりました。

ベルベヴェーレ宮殿

シェーンブルン宮殿

7日目

3月1日/くもり/3 ℃

昨日はシェーンブルン宮殿のあと、ウィーン市内中心部に入り、ケルントナー通りを中心に散策して自由行動となりました。そして２連泊したインターコンチネンタルホテル・ウィーンをチェックアウトして、本日は早いもので帰国の途へ就きます。 ウィーン国際空港から羽田国際空港まで約１１時間のフライトです。アジア系民族マジャール人が祖先のハンガリーから始まった今回の旅をふり返りながら、帰国の途へ就きました。チェコやスロバキアがひとつの国を構成していた旧ソ連時代、オーストリアのハプスブルク家が繁栄し、ハンガリーまで治めていたオーストリア・ハンガリー二重帝国時代。 そのような複雑な深い歴史を持つ陸続きの国々を、日本に近づく機内の中で島国で生まれた日本人として、何か考え深いものがありました。もうすぐで日本へ到着します。

チェスキークルムロフ城(行程５日目)

聖ヴィート教会のステンドグラス(行程4日目)

8日目

3月2日/羽田・雨/12 ℃

ウィーンから飛び立った全日空２０６便は定刻より４０分早く、羽田国際空港へ無事到着しました。 今回のツアーでは、毎日の天気予報があまり芳しくない予報ばかりでありましたが、当日は傘を必要とする日が一度もなく観光が出来ました。 そして何より、大きな事故もなく無事にすべての行程を進めることが出来たのは、今回ご参加くださいました、皆さまのご協力があってこそと心から感謝しております。 激動の時代を抜け、民主化と独立を勝ち取り、平和を取り戻した、ハンガリー・チェコ・スロバキア。そして音楽とハプスブルク家のゆかりの地、オーストリア。 今回の旅が思い出深いものとなりましたでしょうか？ またいつかクリスタルハートのツアーでお会いできることを楽しみにしております。 本当にありがとうございました。

ドナウ河ナイトクルーズより①(行程２日目)

ドナウ河ナイトクルーズより②(行程2日目)