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2020年1月27日出発 <ターキッシュエアラインズ利用>5つ星ナイル川クルーズ船で行く 優雅に旅するエジプト10日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2020年1月27日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/山条 太栄子(さんじょう たえこ)
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『優雅に旅するエジプト10日間』添乗員の山条 太栄子です。エジプトには2年ぶりに参りますが、アガサ・クリスティゆかりのホテルに宿泊、ナイル川のクルーズ船は5つ星クラス、スフィンクスの足元で特別観光...と、個人的にも心ときめく内容です。 ご出発前にみなさまにお電話した際、多くご質問をいただいたのは、「エジプト・ポンドの両替について」。両替はカイロの空港到着時に、1万円または100ドルからのご案内となります。とはいえ、レストランや土産物店ではアメリカ・ドルも使えるので、今回のコースではエジプト・ポンドはほとんど必要ないのですが、「念のため」と、1万円程度両替される方が多いです。 お天気や治安についてもご質問いただきましたが、行ってみなければわからないことも多いのが旅。スーツケースにドキドキとワクワクを詰め込んで、みなさまと一緒に過ごした10日間で、私も一層エジプトが好きになりました。
1日目
1月27日/くもり/6〜8 ℃
エジプトの観光には、いちばんいいシーズンと言える1月後半から2月、14名様にご参加いただきトルコ航空でイスタンブール経由カイロへ。 成田空港では、この頃の「コロナ・ウイルス」報道で、航空会社カウンターのスタッフさんにもマスク姿の方が目立ちます。 約12時間のフライトののち、トルコの首都・イスタンブールに到着。1年ほど前に新しくなったイスタンブールの空港は、とても広くて、乗り継ぎ便への道のりは、ちょっとしたハイキングのよう。 冷たい雨の降るイスタンブールから、エジプト・カイロまでは約2時間。時差はマイナス1時間(日本からだとマイナス7時間)です。
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エジプトの国旗は、赤、白、黒の3色に国章の鷲。赤は革命で流された血、白は明るい未来、黒は革命前の暗い過去を表しているそうです。
2日目
1月28日/晴れ/8~21 ℃
カイロに到着。エジプト入国に必要なビザは空港で買うことができます。パスポートにビザを貼り、入国スタンプをもらって、さっそく観光へ。ガイドのイマドさんと合流し、この旅の最初の観光地「エジプト考古学博物館」に向かいます。 収蔵品の総数は20万点を超え、現在でもスペースの都合で展示していない物のほうが多いそうですが、主な収蔵品は今年の年末にオープン予定の「大エジプト博物館(GEM:Grand Egyptian Museum)」に少しずつ移管されているとのこと。それでも、人気の「ツタンカーメン王の黄金のマスク」は、私たちを待っていてくれました。 カイロでは「コンラッド」ホテルに宿泊。22階のラウンジからナイル川が見えます。あちこちから聞こえるアザーン(イスラム教の礼拝の呼びかけ)に、異国情緒を感じる夕暮れでした。
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カイロの名物と言えば「渋滞」。高速道路から見えるのは、いったい何車線なのかわからない車の列と、信号もないのに横切る人々...
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エジプト考古学博物館を案内してくださったガイドのイマドさんと、翌日から最終日までご一緒する、ガイドのサムさん
3日目
1月29日/晴れ/9~25 ℃
今日から最終日まで、私たちをご案内してくださるガイドのサムさん。「サム」は通称で本名は「サミーハ・ハッサン・なんとかなんとか...」と、まるで落語の「寿限無」のように長いお名前。エジプトでは、自分の名前のあとに、お父さん、おじいさん、ひいおじいさん、ひいひいおじいさんまで、4代の名前が続くそうです。日本語を勉強したきっかけは日本人のガールフレンドができたから(もう別れてしまったそうですが)。最初から、爆笑トーク連発の楽しいガイドさんです。 早朝の国内線でアスワンへ。そこからアブシンベルまで約280kmのバス移動です。途中、アスワンハイダムに立ち寄り、ナセル湖の写真を撮りました。 アブシンベルではコテージタイプのリゾートホテル「セティ」に宿泊。ボートでのナセル湖遊覧やアブシンベル神殿の音と光のショーも楽しみました。
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以前は、アスワン〜アブシンベル間は砂漠の中、約3時間半ノンストップのバス移動だったのですが、1年ほど前にトイレ休憩のできるドライブインが、ややアブシンベル寄りの地点にできたそう。水は毎朝アスワンかアブシンベルから運ばれますが、利用者が多いと、午後には水が足りなくなることも。砂漠の真ん中に水洗トイレ、本当にありがたいですね。
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アブシンベルのホテルのプールサイドから。エジプトは夕陽の美しい国です。
4日目
1月30日/晴れ/9〜23 ℃
4日目の朝は、アブシンベル神殿の朝日から始まりました。夜は星がキレイでしたが、朝焼けに染まる神殿の神々しさも格別。この時期のエジプトは、日中は20℃を超え、日差しも眩しく、汗ばむこともあるくらいですが、朝晩は10℃前後とひんやり。薄手のダウンくらいの装備が必要です。 そして、再びアスワンまでの長距離移動。この日はアガサ・クリスティも宿泊した老舗ホテル「オールド・カタラクト」に泊まります。彼女が100日以上も滞在したという部屋は、現在も宿泊予約が可能だそうですが、なんと1泊8000ドルだとか!?  ホテル内のレストラン「1902」での夕食は、「スマートカジュアル」。男性はジャケット着用(ネクタイは不要)、女性はワンピースなど。「ドレスコード」なんて聞くと緊張してしまいますが、少しドレスアップすることで、アガサ・クリスティの小説の登場人物や、俳優になったような気分も味わえた気がします。
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アスワン〜アブシンベル間の長距離移動は、ドライバーさんも2人体制。バスの中にトイレも付いているのですが、砂漠のドライブインの登場で、出番が少なくなってきたようです。
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アガサ・クリスティも滞在したホテルのレストラン「1902」。イスラム調の内装が荘厳な雰囲気。どこかに名探偵が潜んでいるかもしれません。
5日目
1月31日/晴れ/20〜23 ℃
午前中はアスワンの市内観光へ。船でイシス神殿を訪れたあと、切りかけのオベリスクへ。 そして、いよいよ3連泊のナイル川クルーズのスタートです。ナイル川には約300のクルーズ船がありますが、途中通過する水門のサイズに合わせて、全ての船が同じ大きさなんだそうです。船着き場の数に限りがあるため、ひとつの船着き場には複数の船が並列して停泊。自分たちの船の停泊位置によっては、乗り降りの際に、ほかの船の中を通過するので、船ごとに個性のあるロビーの様子も楽しめます。 一旦、クルーズ船を降り、「ファルーカ」の体験へ。上りは風に任せ、下りは流れに任せてナイル川を移動する「ヨット」です。風も波もないときは、ほかの船に引っ張ってもらうそうで、そんなふうに人生も乗り切りたい、と思ったのは私だけでしょうか...ヌビア人の船頭さんとアシスタントさんが、歌い踊り、笑わせてくれました。
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イシス神殿のまわりには猫がいっぱい。遺跡と観光客を見守っています。
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ヌビア人の船頭さん。アスワンから南の地域を、ヌビア地方と呼びます。ヌビア地方に住む人々はヌビア人と呼ばれ、ほかの地域のエジプト人よりも肌の色が濃く、髪の毛が縮れていて、独特の言語、生活習慣を持っているそう。
6日目
2月1日/晴れ/8〜24 ℃
クルーズ船はルクソールに向かって移動。途中コム・オンボとエドフに立ち寄ります。 コム・オンボの神殿へは下船後、歩いて向かいましたが、エドフでは馬車を利用。1台は2人乗り、エドフの市街地を片道15分くらいで颯爽と駆け抜けます。 夜はガラベイヤ・パーティ。「ガラベイヤ」とはエジプトの民族衣装のこと。頭からすっぽり被る丈長のシャツのような衣類で、コットンのシンプルなものから、刺繍などの装飾を施したきらびやかなものまで様々。「郷に入っては郷に従え」、地元の服を着て、地元の人のように、フレンドリーに交流しましょう、という気楽なイベントです。ガラベイヤは船内のショップなどでも買うことができますが、「民族衣装パーティ」ということで、過去には「浴衣」や「チャイナドレス」で参加された方も。ガイドのサムさんがユニークなダンスやゲームで盛り上げてくれました。
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馬車から見えるエジプトの集合住宅。気になったのは「洗濯物の干し方」。ガイドのサムさん曰く「すぐ乾くけど、すぐ砂ぼこりまみれになる」とのこと。
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3日間のクルーズで感動したのが、お掃除スタッフさんのタオル技! お部屋に戻ったときに思わぬ形のタオルが出迎えてくれます。
7日目
2月2日/晴れ/8〜22 ℃
船はルクソールに到着。午前中は東岸、午後は西岸をバスで回ります。 この日のスペシャル観光は「ネフェルタリ王妃の墓」。約3250年前に建てられたラムセス2世の正妃ネフェルタリのお墓は、人が訪れることで遺跡内の湿度が上がり、壁画を傷めてしまうという理由から、人数制限と時間制限があり、入場料もほかの観光地とはケタ違い!そのため、通常のツアーではあまり訪れることがありません。私たちは、この日最後のグループだったようで、本当は10分しか滞在できないのですが、15分ほど見学させてもらえました。それでも、もっともっと眺めていたい、とのお声が聞かれるほど、美しい壁画で埋め尽くされた空間でした。 そして、ルクソール神殿のライトアップを見るため再び東岸へ。バスでは橋のあるところまで大回りの移動になってしまうので、ナイル川を渡し舟で横断。ちょうど日没の時間、美しい夕焼けも見ることができました。
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日本語では「ツタンカーメン」ですが、「TUT ANKH AMEN/トゥトアンクアメン」が正しい表記だそうです。
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夜はベリーダンス・ショー。日本では見る機会が少ないタンヌーラダンスはトルコのセマー(イスラーム神秘主義の旋回舞踊)がエジプト風にエンターテイメント化されたもの。
8日目
2月3日/晴れ/8〜22 ℃
今日はルクソールからカイロへの移動日。クルーズ船を降りて、空港へ向かいます。空港の警備は厳しく、3回もの手荷物検査があります。男女別の列に並ぶところが、イスラム教の国、エジプトらしさを感じます。 ところで、エジプトでは1時間や2時間の遅延は「オン・タイム」の範囲内だそう。今回はたった「30分」の遅れでルクソールを出発!カイロに無事到着しました。 6日ぶりのカイロですが、名物の渋滞は相変わらず。車窓から見かける露店では、季節のフルーツがピラミッド型に積まれています。 今日はピラミッドからいちばん近い、と言われる「メナハウス」ホテルに宿泊。中庭からもピラミッドがキレイに見えます。ホテルではどこかの企業が、大きなパーティを開催していて、とてもにぎやか。現代のエジプトの勢いを感じる、ツアー最後の宿泊日でした。
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エジプトの国内線はカイロ航空を利用。エジプト航空の子会社です。
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ホテルの中庭からの眺め。ピラミッドまではバスで3分ほど。
9日目
2月4日/晴れ/5〜19 ℃
エジプトと言えば「ピラミッド」! 朝イチで「クフ王のピラミッド」に向かいます。 クフ王のピラミッドは内部の見学ができますが、通路が狭く、天井も低いため、大きな荷物やカメラは持って入れません。ガイドのサムさんと、添乗員が荷物番、みなさま張り切ってピラミッド探検に出かけられました。 3つのピラミッドが見えるパノラマ・ポイントで記念撮影のあとは、今回の目玉とも言える「スフィンクス」観光へ。「足元エリアへの特別入場」で、スフィンクスの大きさを実感し、2ショットやトリック写真も撮り放題。来年の年賀状の写真候補となりそうです。 昼食後は、ピラミッドの歴史を遡り、ダハシュールとサッカラへ。クフ王のピラミッドよりも時代の古い「屈折ピラミッド」や「赤のピラミッド」「階段ピラミッド」を訪れました。 そしていよいよカイロ空港へ...
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三大ピラミッドの中でもいちばん大きなクフ王のピラミッド。現在の高さは約138m。内部見学の通路は幅も高さも1mほど、大きな荷物や上着、カメラは添乗員がお預かりして、入場口の列に並びます。
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通常のスフィンクス観光は、1段高い通路から(奥に人がたくさんいるところ)。足元から見上げるスフィンクスは本当に大きい!
10日目
2月5日/晴れ/1〜9 ℃
カイロを出発し、イスタンブール空港に到着、再び広い広い空港内を乗り継ぎハイキング...ですが、帰りは往路よりももっと乗り継ぎ時間が短いため、空港スタッフさんの誘導で近道を通りました。待ち時間が少なく効率的とも言えますが、ビジネスクラスのみなさまはラウンジに寄る時間がなく残念...。 成田到着は19時30分、気温は8℃と、エジプトの朝晩と同じくらい。違うのは星がよく見えないことでしょうか。 10日間、たくさん歩く日もありました。帰宅してホッとすると、ドッと疲れが出てくるかもしれません。日本は立春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続きそうです。体調にお気をつけて、ぜひまた次のご旅行にお出かけください。そしてガイドのサムさんからのお願い「家族やお友達にエジプトの安全について伝えてください」も、どうぞお忘れなく。ご参加いただき、本当にありがとうございました。
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お別れの挨拶で、ガイドのサムさんが歌ってくれたのは美空ひばりさんの「お祭りマンボ」。日本人でも難しいラップ調の節回しを見事に歌いこなし、その日本語力の高さには本当に驚くばかり。

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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