2019年11月20日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／木藤 久美子（きとう くみこ）

１１名様と一緒に「麗しきイタリア８日間」ミラノ・ベネチア・フィレンツェ・ローマと人気の４都市を巡るツアーに行ってきました。ベネチアはジュデッカ島、ローマは観光名所やお買い物、自由食にも便利な立地に2連泊×２回、フィレンツェも歴史地区徒歩圏内にあるホテル泊。旅程に含まれている観光だけではなく、ゆっくり出発の朝やホテルに戻ってからの自由な時間も有意義に過ごせました。ちょうどクリスマスツリーやイルミネーションの準備が始まり、点灯しているところもあって綺麗でした。ハイシーズンとクリスマスシーズンの間の今がちょうど観光客が減って穴場の時期。内部観光は並ばずゆっくり見学でき、街歩きも寒くなく。自由時間や自由食もあり、皆様とたくさん遊んで美味しいものを食べて、楽しく過ごしてきました。

1日目

11月20日/曇/8 ℃

午前、羽田空港にご集合いただきました。全日空でミュンヘンへ、お乗り継ぎはドイツルフトハンザ航空でミラノへと向かいます。スーツケースはミラノまで預け、搭乗券もミラノまで2枚発券され、両区間とも全日空のマイレージ加算対象でした。国際線は12時間弱、ヨーロッパ線は1時間の空の旅。乗り継ぎ便ミュンヘン発はもっと早い便があったのですが、今回の予約はミラノ着最終便。5時間半のトランジットは長すぎて、皆様搭乗口の椅子で居眠り。ミラノ/マルペンサ空港からバスでホテルに向かったのが既に午前0時でしたので、さすがにいつもの渋滞はなくスムーズにホテルに到着。時差が日本より8時間遅れのため、本日は32時間の長い一日でした。おやすみなさい。ボナノッテ！

ミラノ大聖堂ドゥオモ（２日目より）

テヴェレ川から見たサンピエトロ寺院（７日目より）

2日目

11月21日/曇晴雨/8〜12 ℃

ミラノでは、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後５００周年イベントを開催中。スフォルツェスコ城内では、「アッセの間」が特別公開されました。私も初めてでワクワク。天井、壁がまるで深い森のように樹木のフレスコ画で覆われた一室でした。ミケランジェロが視力を失いながら亡くなる3日前まで手掛けて未完に終わったピエタ像も見学。尖塔がツンツンしたゴシックの大聖堂、ミラノコレクションが行われるお洒落なアーケード街ガッレリア、有名なスカラ座と街中を走るクラシックなトラムなど、街も人もお洒落なファッションの都でした。午後はポー平野を東へと高速道路で移動してベネチアへ。今晩からベネチア・ジュデッカ島ヒルトンモリノスタッキーに連泊です。貸し切りボートで渡りました。ディズニーシーの世界が楽しみ！って、どっちが本場？今日は水の都のさわりだけ。明日が楽しみで胸がはずみます。

十字架型のヴィクトリオエマヌエーレ2世アーケード

ダヴィンチの描いたアッセの間の天井

3日目

11月22日/曇雨/8〜13 ℃

先週は、観測史上２番目の高潮の水位上昇でベネチアの85％が浸水。地盤が低いサンマルコ広場は1.8m、立っていると１ｍ水に浸かる程で、泳いでいた人がいました。今日は浮き輪をつけて観光することを覚悟すべきかと心配していましたが、早朝に足首程まで水位が上がった位で観光には影響なくホッとしました。ビザンチンモザイクが素晴らしいサンマルコ寺院ではテラスに登りサンマルコ広場を一望。迷路のような小路をリアルト橋まで散策したり、運河を黒一色のゴンドラで遊覧したり、ベネチアンガラス工房見学もしました。１８３０年創業の老舗レストラン「アンティコピニョーロ」ではベネチア名物イカ墨スパゲッティー、魚介フライを頂きました。ご自分の様子が見えていないでしょうけど、黒い唇とお歯黒の皆様の笑い顔がちょっと怖い...。自由行動後はホテルのボートで帰りました。自由食は人気の魚介レストランへ。

サンマルコ寺院と総督の館ドゥカーレ宮殿（右）

大運河に架かるリアルト橋

4日目

11月23日/雨曇/12〜16 ℃

ルネサンスが開花したまるで町全体が美術館のような芸術の花の都フィレンツェ観光は、最初に大きな丸い屋根の大聖堂を中心にオレンジの屋根が広がる旧市街を一望するミケランジェロ広場から。まるで映像の様な眺めで素敵すぎます。ランチ後、ホテルチェックイン。便利な立地のため、ホテルから徒歩観光です。いろんな色の大理石の化粧張りが女性的で崩れないのが不思議な巨大なクーポラの大聖堂、まるで屋根のない博物館のように彫刻が飾られたシニョーリア広場、貴金属店が軒を連ねその上をメディチ家の回廊がのびるベッキオ橋。クリスマスイルミネーションもはじまり、魅力的は革製品やお洒落なお店もたくさんあって、お買い物や散策もゆっくりしたいところでしたが、36万人の街に明日のマラソンイベントで4万人位も集まっているとかで、大巡礼のように人で溢れかえっていました。こんなにきれいな街を走れるのですから大人気のマラソンイベントですね。

ミケランジェロ広場から眺めた花の都フィレンツェ

アルノ川に架かる古い橋ヴェッキオ橋

5日目

11月24日/雨曇/11〜16 ℃

フィレンツェ市内マラソンで朝からあちこち通行止め。早く抜け出さねば！早めの出発でローマへ。ピザランチ後にバチカン市国とテヴェレ川に近い便利なホテルにチェックインし、市内観光へ。細い道が多くバスの規制が厳しいローマでは、小回りの利くミニバン２台で各観光地廻り。VIPのように観光客をかき分けでモニュメントのすぐそばで乗降。コロッセオ、トレビの泉では願いを込めてコインを投げてからジェラートを食べ、スペイン階段ではローマの休日のアン王女になり切って記念撮影。サンタマリア・イン・コスメディン教会の真実の口では嘘つきで手が抜けなくなったフリのグレゴリーペックとビックリするオードリー・ヘップバーンを真似てみたり。３時間半観光でもミニバンなので社葬も含めたくさんの名所が見れました。夕食はラザニアと仔牛の赤ワイン煮込みでした。

コロッセオ前の凱旋門

皇帝のお墓、要塞、教皇の避難所だったサンタンジェロ城

6日目

11月25日/晴れ/9〜19 ℃

終日自由行動。午前はホテル周辺散策。屋内市場では、珍しい野菜、豊富なチーズがずらり。スーパーマーケット、高級食材店などを巡り、女性陣の目がギラギラでした。スーツケースの重さを気にしながらあれも、これも。午後は、全員バチカン博物館とサンピエトロ寺院のオプショナルツアーにご参加されました。今日もラクラクミニバンで移動です。博物館は予約済み。日本の花火大会、お祭りの人出のように押されるように流れのままノンストップで見学するほど混雑していることが多い内部が空いていました。ラファエロの間、ミケランジェロの傑作システィーナ礼拝堂もゆっくり見学し、グループ用抜け道からカトリック総本山サンピエトロ寺院へ。ローマ教皇はちょうど来日中のため不在でした。自由夕食はアンナおばあちゃまの家庭料理レストランで、ズッキーニフラワー天ぷら、ライスコロッケ、朝鮮アザミ、ポルチーニ茸、季節の野菜など美味しく頂きました。

サンピエトロ寺院内部

ヴァチカン博物館の地図の間

7日目

11月26日/晴れ/10〜18 ℃

あっという間に日本に向けて出発する日ですが、ホテル出発が１２時。半日遊べちゃうなんてラッキー！タクシーでコロッセオとフォロロマーノの入場観光に出かけた方もいらっしゃいました。お買い物やカフェに出かけた方も。私と散策へ出かけた方は、サンタンジェロ城やサンピエトロ寺院をテヴェレ川越しに撮影しながら、ベルニーニ作彫刻噴水があり美しいナヴォーナ広場、古代ローマ世界最大の石造り傑作パンテオン、カラヴァッジョとラファエロの絵があるサンタゴスティーヌ教会へ。美味しいコーヒー店タッツァ・ドーロで休憩し、食材屋で水牛のモッツァレーラチーズも物色しました。 そしていよいよ、「アリベデルチ・ローマ（さよなら、ローマ）」です。フィウミチーノ空港、愛称レオナルドダヴィンチ空港からミュンヘンへ。アルプス山脈越えの眺めが楽しめちゃうルートでこれまたラッキー。

市場の新鮮な野菜

サンピエトロ寺院の天国の扉（６日目より）

8日目

11月27日/雨曇/9〜12 ℃

ヨーロッパ方面からの復路は、気流の関係で往路より飛行時間が短いことが多いようです。ミュンヘン空港での乗り継ぎは２時間強。手荷物検査がなく出国審査も空いていたため、お買い物、ビジネスクラスラウンジでひと休憩するのにちょうど良い位。さすがビール祭りで有名な街！搭乗口エリアにもビール醸造所があります。「エアブロイ」で小麦のヴァイツェンビールを飲んだらドイツの思い出も増えましたね。順調に無事帰国。東京はしばらく雨続きだったようで、すっかり寒くなっていました。ローマの真っ青な青空と陽だまりがもう恋しく感じます。旅の疲れがとれたら、今度はイタリアではあまり見かけない黄色い銀杏と赤い紅葉の綺麗な日本の秋景色が楽しめますね。

ミラノのスカラ座とトラム（２日目より）

サンピエトロ寺院内のミケランジェロ作ピエタ像（６日目より）