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2019年9月16日出発 <フィンランド航空利用> クロアチア・スロベニア9日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2019年9月16日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
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LE150「ドブロブニクとプリトヴィッツェ・イストラ半島を徹底攻略クロアチア・スロベニア9日間」ツアーにご同行させていただきました。チトー大統領率いる旧ユーゴスラビア連合国は6共和国+2自治州、5民族、4言語、3宗教、2文字から成っていました。両国とも91年に独立。スロベニアは10日間、クロアチアは4年間もの内戦が続きました。スロベニアは人口200万人程の小国ですが国土の60%が森林、1/3が保護区、クロアチアは400万人程で8つの国立公園、国土の10%が保護地区に指定されていて、風光明媚な所。私が添乗員になってすぐイタリアの美しさに感動し、イタリア人から勧められて初めてのバカンスで訪れた思い出の地。何度でも変わらず癒されるこの国で皆様と毎日楽しく過ごし、素敵な思い出作りができて光栄です。さて、一日ずつ振り返ってみましょう。
1日目
9月16日/晴れ/20 ℃
朝早く成田空港にお集まりいただき、満席のフィンランド航空エアバスA350でムーミン(カバではありません!妖精です)の国のヘルシンキへ。アメニティーは可愛いマリメッコ、新しく綺麗で快適な機材でした。日本から一番近いヨーロッパで、飛行時間はたったの9時間強。日本語案内表示があるコンパクトな空港なので、EUの入国乗り継ぎ地として最も安心便利。次の便は2時間半でスロベニアの首都リュブリャーナ到着。本日宿泊のブレッドまで、お身体に優しい最短ルートです。お天気が良くちょうど夕焼け時間にホテルイン!国旗の紋章にもなっている最高峰トリグラフ山が見えました。レイクビューのお部屋から見えたライトアップされたブレッド城と湖の眺めが長旅と時差の疲れを癒してくれた移動日でした。
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ヘルシンキ空港のムーミンショップ
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ホテルのお部屋から見えるブレッド城のライトアップ
2日目
9月17日/曇晴小雨/12〜27 ℃
アルプスの瞳ブレッド島へはハプスブルク家のリゾート地だった頃からの伝統世襲制手漕ぎボートで向かいます。朝一の静かなうちに!結婚式で人気の教会まで99段階段を上り、幸せの鐘を鳴らしながらどんなお願い事をされましたか?島からは高い岩山の上にお城が、お城からはロマンチックな湖と島、最高峰トリグラフ、オーストリア国境カラバンケ山、ユリアンアルプスなど遠くまで見渡せました。スロベニアのもう一つのハイライトは、世界一美しいポストイナ鍾乳洞。トロッコで往復4㎞、徒歩で1kmを1時間半かけて見学するコースは想像を絶するスケール。不思議な人類魚がいました。四国程の小さな国の半分以上は不毛のカルスト台地ですが、素晴らしい景勝地2カ所を大満足に観光し、クロアチアへ入国。イストラ半島の付け根にあるハプスブルク家の海のリゾート地として開けた「アドリア海の貴婦人」オパティアの海岸沿いの素敵なホテルに連泊です。
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アルプスの瞳ブレッド島
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ポストイナ鍾乳洞の石筍と鍾乳石
3日目
9月18日/曇雨晴/6〜22 ℃
イストラ半島攻略!ベネチア共和国の一部でしたが、イタリアが統一したときにはオーストリアハプスブルク領、第一次世界大戦後にイタリア領になったことがあるためイタリア文化が色濃く残ります。訪れた町は3つ。「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われる290mの丘の上、霧もやに浮くモトブン。トリュフ、ワイン、オリーブ産地です。次は、美しく絵になる小さな港町で芸術家に愛されるロヴィニ。ローマ時代に円形闘技場で車輪で拷問されライオンにかみ殺されて殉教した聖女の風見鶏が街の最高点で見守っていました。ランチは名物の高級トリュフ手打ちパスタでした。3か所目は、シーザー時代に繁栄したプーラ。ローマ世界に計230建造した円形闘技場の中で6番目の規模で、コロッセオと同じ年に完成。2千年前と変わらず現在も中心広場、古代フォロにはアウグストゥス神殿など、保存状態の良い遺跡があちこちにありました。
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天空の町モトブン
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プーラの古代円形闘技場
4日目
9月19日/晴曇/3〜17 ℃
内陸からの強風ブーラのため、高速道路は大型車通行禁止。海岸線も山がちな地形のため、ぐねぐねと長閑な田舎道を移動。華やかな海岸の街とは違い、素朴画ナイーブアートの世界です。91年独立後の内戦の傷跡が住宅の壁にたくさん見られ、野外戦争博物館もありました。危機にさらされた世界遺産に登録されたこともあるプリトヴィッツェ国立に向かう途中で立ち寄ったのは、標高が違う2つの川の合流点にあり、軒下を水が流れて滝となって低い川に合流し、水車で粉ひきをしていた可愛らしいラストケ村。ランチは名物のマスグリル。午後はプリトヴィツェ国立公園散策です。標高6~700mに上の湖群12、下の湖群4湖を92の滝で段々に流れ下る川はやがてドナウ川と合流し黒海へ。何とも言えない透明度の明るいエメラルドグリーンの湖にウグイ、カワカマス、カモがたくさんいました。ボート遊覧後は220段上って国立公園内のホテルへ。
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プリトヴィッツェ国立公園木道散策
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ラストケ村
5日目
9月20日/晴れ/4〜24 ℃
さ、徹底攻略の続きは、通常訪れることが少ない上の湖群観光です。石灰華つまり炭酸カルシウムの沈殿物が堰堤を作って水を浄化し、ミネラルの分量で色も違って濃い目のグリーン。太陽光線、藻とコケで色が変わって見えます。下の湖群より観光客が少なく静か。高低差と滝の数が多く下とは違う自然美です。ランチは、鍋に炭火をかぶせて長時間蒸し焼きにする伝統料理仔牛のペカを頂きました。ホクホクで素材の味を楽しめます。午後はベネチア統治下で発展した海岸線ダルマチア地方へ。映画「紅の豚」の世界で1200以上の島があります。かつて国境で郡県として活躍したダルメシアン犬の黒い斑点の数も島数だとか。防衛のために水路で本土と分断し、中世芸術の傑作13c聖ロブロ大聖堂が見所のトロギールを観光してからスプリットへ。旧市街の中心にある有名なルクソールレストランでお夕食です。宮殿内のライトアップが綺麗でした。
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鏡のような湖(プリトヴィッツェ国立上の湖群)
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提供するレストランが少なくなった伝統料理ペカ
6日目
9月21日/晴れ/13〜22 ℃
スプリットでは、弱体化したローマ立て直しの4分割統治をしながら隠居準備をして自ら引退した皇帝の宮殿(東京ドーム2/3個分)観光。亡き後はごみ捨て場と化し、大迫害していたキリスト教の教会群に転用された皮肉な歴史がありました。無形文化遺産の男性アカペラを聞くこともできました。ベネチア共和国、ハプスブルク帝国、オスマン帝国から自治権を守り続けたかつてのラグーサ共和国へ行くには、ボスニア・ヘルツェゴビナを経由しなければなりません。9キロの海岸線でクロアチアが寸断されているのです。カキの養殖と塩の採掘で有名なストーンには、かつての防衛線、万里の長城並みの城壁が巡らされていました。今日からレストランからドブロブニク旧市街が望める贅沢なホテル、海側部屋に連泊です。夕焼け、ライトアップされた旧市街城壁が見えるレストランで手長エビディナーのあと、早速旧市街散策へ出かけた方もいらっしゃいました。
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ボスニアヘルツェゴビナのネウムからの眺め
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夕焼けに染まるドブロブニク旧市街
7日目
9月22日/晴れ/18〜23 ℃
アドリア海の女王ベネチアに対して、アドリア海の真珠と称されるドブロブニクは、「魔女の宅急便」のモデルになった街。1667年大地震被害、1991年独立時の内戦で廃墟と化し、危機の世界遺産から復興を成し遂げた街を2連泊で徹底攻略です!412mスルジ山まで30人乗りロープウェイで5分。絶景です。海に突き出た強固な要塞に守られた旧市街を囲む2キロの城壁ウォークも最高!街中は守護聖人聖ブラホの彫刻がドブロブニクを手にもってあちこちで見守っていました。素晴らしい晴天に恵まれ、クルーズで海側から難攻不落の城砦都市の大迫力を感じ、ヌーディストビーチや修道院やフランス軍の城砦跡がある無人島ロクルム島とぐるり。午後は自由行動をお楽しみいただき、自由夕食は美味しい魚介三昧。毎日ハイライトですが、最後のドブロブニクフィナーレは旅を盛り上げれくれました。
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スルジ山から見たドブロブニク旧市街
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ドブロブニク城壁ウォーク
8日目
9月23日/雨/9〜23 ℃
昨日までの天気が一変して、お別れを惜しむかのようにどんより暗い雲と雨。断崖道路を進むバスから振り返ると、しばらくドブロブニクが眼下に見えていました。ありがとう~さよなら〜!と思わず口にしたくなるような感動と思い出をくれた街。細長い国土はこの南部で幅が2㎞程。ディナルアルプス山脈の尾根沿いがボスニア・ヘルツェゴビナとの国境です。ドブロブニク空港は狭い敷地に短い滑走路で作られた小さな空港のため利用客が少ないのですが、このツアーは北部に戻ることなく一筆書きルートの行程です。空港で最後のお買い物を済ませ、フィンエアーでヘルシンキへ。新しく増築されたターミナルには、日本でも人気のマリメッコ、ムーミンショップやムーミンカフェもありました。今度はムーミンとサンタクロースに会いに行きましょう!モイモイ!
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クルーズボートから見た宿泊ホテル(7日目より)
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手長エビのグリル(6日目より)
9日目
9月24日/曇/24〜30 ℃
9時、無事に成田空港到着。飛行機から降りた瞬間モワッと湿度あるサウナに一歩入ったような毛穴の開きを感じました。日本はまだまだ夏日が続いています。やっとクロアチアの通貨クーナ(かつての交易品だったテン)リーパ(菩提樹)に慣れ、素朴でフレンドリーなクロアチア人との触れ合いが楽しく、旅仲間と仲良く盛り上がってきたころに夢のような楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。留守にしていた日本の懐かしくなってきた頃でしょう。写真と思い出はいつまでも心の中に残ります。そんな貴重な時間を共有させていただき、一緒にたくさん笑って過ごせた皆様に感謝いたします。またいつかお会いできる日を楽しみにしております。ご参加ありがとうございました。
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ブレッド城とトリグラフ山(2日目より)
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ブレッド島と伝統ボート

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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