2019年11月13日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／石原 啓江（いしはら ひろえ）

この度は阪急交通社クリスタルハートLE172 「美しきアマルフィ海岸　南イタリア8日間」にご参加いただきまことにありがとうございます。 ご一緒させていただきます、添乗員の石原啓江です。どうぞよろしくお願いします。 イタリアは長靴の形で面積30万1302平方キロメートル。日本よりやや小さいですが、海に囲まれた国で今にもシチリア島をサッカーボールのように蹴り出そうとしています。 アモーレ、カンターレ、マンジャーレ 人生とは愛すること、歌うこと、食べること そんな言葉がイタリアにはあります。 今回はイタリアのカンパーニャ州、バジリカータ州、プーリア州を旅します。 青い海と青い空、美食と芸術、そして快楽の国に出発です！ 楽しい8日間になりますように！

1日目

11月13日/晴れ/15 ℃

初めまして。 今回皆様とご縁がありまして同行させていただきます、添乗員の石原啓江です。どうぞよろしくお願いします。 今回総勢15名さま。 羽田空港より全日空でミュンヘン国際空港へ。 乗り継ぎ時間が長く、大変お疲れ様でした。眠気がピークの頃ルフトハンザドイツ航空でナポリへ。ナポリでは全員荷物も無事に届き真っ暗の中ホテルへ。 今日は大変お疲れ様でした。 ゆっくりとお休みください。

ミュンヘンよりナポリへ

2日目

11月14日/晴れ/18 ℃

今日のホテルはナポリ民謡でお馴染みのソレント半島にあり、昨日見たナポリ湾と、アマルフィのあるサレルノ湾をちょうど隔てているのがここソレント半島です。 サレルノ湾の道路がアマルフィ海岸道路。今日は青い海を見ながらドライブしました。 アマルフィ手前のポジターノ展望台では、ポジターノの街、石灰岩の岩山、青い海と三拍子揃った展望台からの景色を堪能しました。 この辺りはレモンやブドウ、イチジク、オリーブの畑が多く、南イタリアの特産品です。 アマルフィはイタリアで最も古い海洋共和国でした。10〜11世紀頃にはヴェネツィア、ジェノヴァ、ピサと並び東西貿易で発展します。この街のサイズには釣り合わないドゥオモが大階段の上に佇み、当時の力を物語っています。 午後はお天気も良くなり、ラヴェロへ。音楽の街ラベッロは毎年開催される音楽祭が有名です。その美しいコンサート会場「ヴィラ・ルーフォロ」を訪れました。

アマルフィ

ラヴェッロ

3日目

11月15日/晴れ/20 ℃

今日はカンパーニャ州からバジリカータ州に行きましょう。長靴のような形のイタリアの土踏まずのあたりに位置しています。 この辺り夏の気温は40度以上。 しかし最近は雨が多く、緑豊かな自然を今日は見ることができました。 カステルメッツァーノはドロマイトと呼ばれる石灰岩の岩山が特異な景観を醸し出しています。岩山にへばりつくような集落も、よくこんなところに町を造ったなと感心します。アップダウンの町歩きを楽しみ、アグリツーリズモへ。 お昼のボリュームはすごかった！！食べ切れませんでしたが、どれも美味しくいただきました。 マテーラは旧石器時代から続く洞窟住居が広がります。過酷な生活環境から一時は廃墟と化していましたが、時代が変わると次第に歴史的価値が認められました。 サッシと呼ばれる洞窟住居を見下ろすように建っているドゥオモの横のホテルに宿泊。夜になってもお腹いっぱいでした。

カステルメッツァーノ

唐辛子のパスタ

4日目

11月16日/晴れ/15 ℃

今日は公共機関でのアクセスが不便なポリニャーノアマーレへ。 アドリア海に面したこの街は、美しい海を見下ろすようにこじんまりとした旧市街が印象的です。白壁と青い海、品の良いこの町で宇多田ヒカルさんの結婚式が行われたそうです。 そしてロコロトンド。まず訪れたレストランではどのお料理も美味しく、ロコロトンドワインを合わせました。お昼の後に葡萄畑を見学。ここのワイン、日本ではなかなか飲めません。 午後はとんがり屋根の連なるメルヘンチックな町、アルベロベッロへ。灰色の屋根を持つ円錐形の建物が並ぶ姿は、「あー、これこれ！テレビで観たー！」でも、税金逃れのために生まれた家とは誰も思いませんよね。インスタ映えする写真が撮れたことと思います！ プーリア州は農業の州です。オリーブオイルの名産地。高品質なトマトの香りのするオリーブオイルをご紹介しました。

ポリニャーノアマーレ

アルベロベッロ

5日目

11月17日/雨時々曇り/15 ℃

今日はプーリア州からカンパーニャ州に戻ります。 今日のメインはポンペイの遺跡の見学です。紀元79年のヴェスビオ火山の噴火により街全体が火山灰の下に埋まり、17世紀の発掘まで忘れられていた古代の街です。 今は度重なるベスヴィオの噴火により海岸線からは遠くなってしまいましたが、かつては海を臨む良港でした。 電気と車がないだけで、今の私達とほぼ変わらない生活を営んでいたポンペイ人。 見学は剣闘士養成所から。花形剣闘士には女性のファンが多くいたとか。 大劇場は5000人収容。オーケストラピットやVIP席も！ 公衆浴場では装飾の残るアーチ型の天井やロッカーも残りました。 パン屋さんや貴族の家、バールなど、当時の生活が手に取るようにわかります。 最後に秘儀荘を見学して２時間２０分。あっという間でした。 夜はホテルのそばのレストランでシーフードのお食事。美味しかったですね。

ポンペイの遺跡

秘儀荘

6日目

11月18日/晴れ/20 ℃

今日はオプショナルツアーでエルコラーノ遺跡とカゼルダ宮を訪れた方、フリータイムで町歩きを楽しまれた方、それぞれナポリの休日を楽しんで頂きました。 エルコラーノはポンペイとは違い、79年のヴェスビオ山噴火の際溶岩が流れてきました。今日は博物館もご覧いただき、出土されたアクセサリーや彫刻、キッチン用品などとても興味深いものでした。アクセサリーは今でも十分オシャレに付けられるようなものばかり！ そしてここではフレスコ画が素晴らしい保存状態で残りました。庭を飾るモザイクも細かい作業で作りあげられたのがわかります。また、デザインがそのまま残る炭化した木のドアは驚きでした。 午後のカゼルダ宮はヨーロッパ最大です。お庭も見事ですが、宮殿内は圧巻！各部屋の装飾も素晴らしく、天井画や壁画、調度品、どれをとっても当時ヨーロッパ1の物ばかり。 たくさん歩いた１日でしたが、とても充実しました見学でした。

エルコラーノ遺跡

カゼルダ宮

7日目

11月19日/曇り時々雨/16 ℃

今日はとうとう帰国の日です。外は寒く、私たちの旅行がお天気に恵まれていたことを実感しました。 10時出発でナポリ国際空港へ。搭乗のお手続きも終わりミュンヘン行きの機内へ。雷予報が出たのでまず機内待機。その後システムトラブルでさらに待機、そしてパイロットが欠航と発表し私たちは外へ。その後手続きに時間がかかり、大変お待たせしてしまいましたが、翌日の便に振り替えられました。 ルフトハンザ航空が用意してくれたホテルへ移動して、一泊。皆さま大変お疲れの中、とても優しく、あたたかいお言葉をいただき、わたしも疲れがふっ飛ぶほど嬉しかったです。ありがとうございました。

ルフトハンザ航空

8日目

11月20日/曇り時々雨/12 ℃

朝4時、ホテルを真っ暗の中出発してナポリ国際空港へ。チェックインを済ませてから昨日と同じ道を通り、同じ搭乗口C18へ。 今日は飛びそうです！無事にミュンヘン到着して２つのグループに分かれました。 フランクフルト行きの方、ミュンヘンでお別れです。1つのツアーで帰国が2つのグループに分かれてしまうのはとても残念でしたが、仕方ありませんでした。皆さんの後ろ姿を見て、無事にご帰国できますようにと、お祈りしました。 そして、ミュンヘンからのグループは乗り継ぎ6時間半。これもかなりキツかったですが、皆さんと白ソーセージと白ビールで、盛り上がりました。本来とてもお疲れなはずなのに、楽しい話しで盛り上がり皆様には感謝しかありません。そして私たちもルフトハンザドイツ航空で羽田へ。

ミュンヘンの白ソーセージ

美味しかったロコロトンドのパスタ

9日目

11月21日/晴れ/18 ℃

私たちのルフトハンザドイツ航空は無事に羽田に到着しました。 先に到着された全日空グループも無事だったと聞き、ホッとしました。 今回のイタリア旅行、ナポリから始まり青い海と空のアマルフィ海岸、音楽祭のラヴェロからの景色も最高でした。 アグリツーリズモのランチ、カルスト地形の谷間に重なる洞窟住居マテーラ、夏のリゾートポリニャーノアマーレ、トンガリ屋根のアルベロベッロ、1700年間忘れられていた古代都市ポンペイ、ヨーロッパ最大の宮殿カゼルダ宮など、色々な南イタリアの景色を楽しんでいただきました。 8日間のツアーで１日プラスの9日間でしたがあっと言う間でした。たくさんのご協力ありがとうございました。これからも安全で楽しい旅を続けてください。いつまでもどうぞお元気で。またお会いできる日を楽しみにしています。9日間ありがとうございました。

アマルフィ