2019年11月4日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／瀧 紗野佳（たき さやか）

１２月４日出発の「天空列車で行くチベット・ヒマラヤ横断ネパールへ　エベレストベースキャンプの旅１３日間」のツアーにご一緒させて頂きました。添乗員の瀧　紗野佳と申します。今年はLR599のツアーは２回目となります。冬の季節ですので寒さは厳しいのですが、エベレストが綺麗に見えると言われているシーズンです。たくさんの素晴らしい景色が見えるとよいと思います。あとは標高がかなり高い場所になりますので、皆様の体調が大丈夫かといった所が心配ではございますが、気にしないというのが一番の薬になると思っておりますので、皆様問題ないと思って出発したいと思います。このツアーで一番の心残りは添乗員が一番体調が悪くなりそうと言うことでしょうか・・・ですが今回は前回よりも万全の装備で乗り切れると信じております！ほうじ茶、酸素タブレット、バファリン、ロキソニン、五苓散の漢方など高山予防になるらしい物を持ち行って参ります。

1日目

11月4日/晴れ/−3〜13 ℃

本日からLR599MYの13日間のツアーが始まります。朝11：50に集合ですが、中国系の航空会社ですとﾁｪｯｸｲﾝがかなり混むことが多いので早めにご集合頂き、スムーズにﾁｪｯｸｲﾝを行って頂く事が出来ました。今回も中国東方航空を利用です。成田の第二ターミナルから出発し上海へまずは参ります。飛行時間は3時間くらいです。上海では最初の難関、指紋採取です。毎回苦戦する方が出ますが、もう少し読み取りのしっかりしたマシーンを入れて下さると嬉しい・・・と思ってしまいます。そしてとっても不思議ですが、指紋マシーンで取った後、再度入国審査で指紋を取り直すという、さっきの難関は何だったの？？とちょっと脱力してしまう事が起こります。難所を超え、次のフライトは上海から西寧への移動です。こちらも3時間くらいの飛行時間となります。西寧に到着するとガイドの張さんがお出迎えして下さり、ホテルへと向かいました。

上海の空港から

上海空港　西寧行きのゲート

2日目

11月5日/晴れ/0～10 ℃

おはようございます。本日から観光がスタート致します。8：15ホテルを出発し西寧の観光へ出発致します。ガイドさんは昨日と同じ張さん、ドライバーさんはコさんです。西寧の海抜は2260ｍくらいあります。朝や夕方になると気温がぐっと下がりとても寒いです。西寧の観光はタール寺をご見学頂きます。冬なのでシャトルバスも運行をしていないそうで、観光バスのまま直接入口へ参りました。院内の建物をいくつか観光し、お昼を召し上がって頂き、西寧駅へ参ります。Z917便の蘭州からラサまで行く鉄道です。本日の難所は上段ベッドの方でしょうか。上ったり下ったりがかなりよい運動になります。本日の夕食は食堂車で召し上がって頂き、ゴルムド駅（約2828m）で一度外の空気を吸って本日はお休み頂きました。

タール寺内のバターで作られたもの（ガイドさん許可の為撮影）

ゴルムド駅

3日目

11月6日/晴れ/−4～10 ℃

本日は朝7：00にモーニングノックをさせて頂き、皆様の体調確認を致しました。ゴルムドの駅を過ぎますと海抜がぐっと上がって参りますので、皆さまがお休みになっている間に、4000m近い場所を鉄道は走っておりました。朝食を食堂車で召し上がって頂き、ラサまで車内で自由にお過ごし頂きました。添乗員も秘策が功を奏したのか、体調は前回よりもかなりよく、車内を歩き回ることが出来ました。ラサには11：20定刻通りに到着致しました。ラサ駅の外ではラサのガイドさんトウさんがお出迎え下さりました。西寧のガイドさんとバトンタッチとなります。先ずはお昼を食べに参ります。ラサで一番美味しいといわれている水餃子のお店でお昼をお召し上がり頂き、ホテルへと参りました。午後はこれから海抜の高い所へ参りますので、先生の健診を受けて頂き、ゆっくりお体を高地にならして頂きました。

ポタラ宮の現地カフェ（４日目の写真）

西蔵鉄道からの朝日

4日目

11月7日/晴れ/4〜15 ℃

本日はラサの観光へと参ります。ラサの海抜が3650mくらいございますので、少し動くと息切れしてしまいますが、今回のツアーの中ではまだまだ低い場所となります。本日の観光はこのツアーの中でメインの1つとなります、ポタラ宮のご見学です。360段くらいの階段と坂道があり、途中で観光をストップする方もいらっしゃいましたが、観光をストップされた方はお茶屋さんにて現地で大人気のミルクティを飲んでお待ち頂きました。ポタラ宮の観光の後はお昼休憩を挟み、セラ寺の観光です。こちらの観光地は坂道はありますが、階段は少ないのでそれ程大変ではありません。次に大昭寺と八角街のご散策をして頂き、歩いてネパール料理屋さんへ。その後バスにてホテルへと参りました。

鉄道の朝食（３日目の写真）

大昭寺

5日目

11月8日/晴れ/−3〜15 ℃

おはようございます。高地到着の2日目になり、少しお体も順応してきたのではないでしょうか。本日はラサからシガツェへと移動して参ります。シガツェまではガンバラ峠を越えヤムドゥク湖やカローラ氷河をご見学頂きながら参ります。景色も良いので車窓観光もお薦めです。道は少しガタガタしておりますが、今回のコースの中ではとってもきれいな道です。途中検問が何度もございますが、中国もネパールも場所によっては町の出入り口に検問所があるためです。走っている途中ヤルザンボ川が見えて参ります。水量が多い時はガンバラ峠の途中の展望台からも見える川です。この展望台ではチベット犬やヤギ、ヤクがモデルさんをしておりました。今回のベストモデルさんはきっと「どうしても眠たいチベット犬」ではないでしょうか。私も写真を撮ればよかったと後悔しております。

ヤムドゥク湖とヤク

カローラ氷河へ向かう途中の断崖にいるイワヒツジ。右上

6日目

11月9日/晴れ/−4〜13 ℃

旅もそろそろ中ごろの6日目になりました。本日はシガツェの観光です。シガツェは海抜3832mくらいございます。皆さまもかなりお体が慣れてきたようでかなり体調が悪いという方はいらっしゃらない様で、安心しております。本日はゆっくり出発の10：30です。ザシルンポ寺へまずは参ります。このお寺はゲルク派四大寺院と言われているお寺で、（タール寺と甘粛省のラプラン寺を合わせるとゲルク派六大寺院）パンチェンラマ4世以降の霊廟などが奉ってあるそうです。観光後は新宮へと参りましたが、残念ながら入場が禁止されておりました。お昼をお召し上がり頂き、シガツェの高台へバスを走らせ、町を一望し、ホテルへ戻ります。農業自由市場は歩いてすぐの場所にございますので、ご一緒に見学後、現地のスーパーへご案内致しました。

タシルンポ寺日向ぼっこにゃんこ

シガツェの展望台

7日目

11月10日/晴れ/−4〜12 ℃

おはようございます。本日から海抜も5000mを超える場所が出てきます。本日は国道の318号線を走って、シカールの町まで参ります。上海からずっと繋がっているで、景勝地を走って行くことが出来る道だそうです。峠は2か所越えて参ります。ツォーラ峠とギャツォーラ峠といいます。ホテルを出発し2時間くらい走った所で上海から5000キロの記念碑がありますので、そちらでお写真ストップをし、ツォーラ峠へと入って参ります。峠の展望台でお写真ストップを取りました。こちらは海抜4500mくらいとなります。峠を越え、サキャ寺のご見学とこの町でお昼をお召し上がり頂きました。出発後ギャツォーラ峠へと入って参ります。峠の5248mくらいの所でお写真を撮りました。ここでは聖なる山のカンプレ山を見る事が出来ました。4533mくらいあるエベレストの展望台ではエベレストもしっかりお写真に収めて頂いホテルへ参りました。

サキャ寺

ホテルに向かう途中

8日目

11月11日/晴れ/−7〜10 ℃

本日はシカールからエベレストベースキャンプを経由してオールドティンリへと参ります。今回のツアーの中で一番寒いホテルとなります。現地の情報では水道が凍っているとのこと・・・寒そうです。シカールは4200mくらいある町となります。本日は朝日を見るため早朝の出発です。ホテルを6：00出発し、ジャウラ山の峠で朝日を待ちます。5128mくらいある峠で、こちらからはマカルー、ルーツェ、ロッツェ、エベレスト、プモリ、ギャチュンカン、チョーオユーなどがご覧頂けます。とてもきれいに見えたので、皆さま寒さに負けずずっと外でお写真を撮っておられました。添乗員は寒さに負けバスから皆さまを見守らせて頂きました。日が昇ってから少し下の展望へ移動し、シシャパンマ、カンペンチンも見る事が出来ました。エベレストベースキャンプでも迫力のあるエベレストを写真に収め、現地の民家風レストランでお食事をし本日のお宿へと出発致しました。

ジャウラ峠の朝日

エベレストベースキャンプ

9日目

11月12日/晴れ/−5〜10 ℃

ﾂｱｰもあっという間で本日が中国最後のお泊りとなります。本日はオールドティンリから吉隆（キドン）へと参ります。オールドティンリは海抜4350mくらいあります。本日も朝日を見にすぐ近くの展望台へと出発致しました。とてもきれいな山々をご覧頂き、バスはトンラ峠へと出発です。途中最後のエベレストをご覧頂き、シシャパンマを車窓からご覧頂きました。トンラ峠ではカンペンチンも見る事が出来、峠の展望でお写真タイムです。5126mくらいあります。トンラ峠ではニクマ、デガマ、ザブクマ、ガンカクマ、チュツォラマ（と仰っていたと思います）という山々が望めました。峠を越えペクツォ湖で中国風ピクニックを楽しんで頂きました。とてもきれいな湖です。食後はコンタンラム峠を越え展望（5236mくらい）でお写真を撮り、ホテルへと向かいました。

トンラ峠へ向かう途中の道路

ペクツォ湖

10日目

11月13日/晴れ/−10〜20 ℃

本日は国境を越えネパールへと入って参ります。ラサからずっとご一緒下さいましたガイドさんトウさん、ドライバーさんの頼さん、ドクターの周先生ともお別れとなります。一番若いのは周先生だそうです。一番童心に帰っていたので納得です。昨日の夕食の後、周先生が急に思い立って渓谷を見に行こう！と仰られ連行されたのもいい思い出です。（渓谷は真っ暗でしたが・・・）昨夜空を不思議な光が通過するのを見ました。花火の様に上がり、弾けたと思ったらたくさんの星の様な光が長く一列になり、ゆっくり山の方へ進んでいきました。ガイドのトウさんもびっくりしておられました。しかも町が停電しているおまけ付きで、電気を持って行っちゃった？と不思議体験を致しました。本日はほぼ移動でカトマンズまで参ります。この日の難所はとってもガタガタ道です。私は楽しめましたが皆さまはどうだったでしょうか・・・

吉隆の夕日

カトマンズまでの道

11日目

11月14日/晴れ/6〜25 ℃

本日からネパールの観光が始まります。カトマンズは海抜1350mくらいございます。低くなり高山病の心配はございません。本日は5：30ホテルを出発し、マウンテンフライトをお楽しみ頂きます。たまにこれまでたくさん素晴らしい山々を見たのでもう十分だよと仰られるお客様もいらっしゃるのですが、そういった方も実際飛んで空から見ると大興奮しておられ、空からの角度で見るヒマラヤの山々はまた別の感動を与えてくれます。1時間くらいのフライトから戻り、朝食後再出発を致します。本日はカトマンズのダルバール広場内とスワヤンブナートのご見学です。ダルバール広場は王宮広場といい、この中にクマリの館、旧王宮、寺院などがございます。クマリの館では生き神様にも会う事が出来ました。お昼には日本食を召し上がって頂き、ホテルで休憩後、ご夕食では伝統舞踊を見ながらお召し上がり頂きました。

マウンテンフライトへ　空港の朝日

マウンテンフライト　エベレスト

12日目

11月15日/晴れ/12〜25 ℃

本日はパタンの観光後昆明へと出発致します。早いもので最後の観光日となりました。中国とネパールには時差が2時間15分ございますので、本日昆明に着くのは夜中になります。朝は10：00とゆっくりの出発にし、パタンの観光へ参りました。ゴールデンテンプル、ダルバール広場にて旧王宮、クリシュナー寺院、市場の散策などをして、カトマンズに戻り、お昼をお召し上がり頂きました。食後空港へ向かい、ガイドのラビンドラさん、ドライバーのパダムさん、アシスタントのスバスさんとお別れし、昆明へと出発です。16：55出発予定が、バングラデシュの大統領が本日ネパールから出発するそうで、空港が混乱し遅れが出てしまいました。18：00過ぎ出発する事が出来、昆明には23:00過ぎ到着致しましたが昆明は入国を致しますので、ここでも難所の指紋検査が待っております。空港の外でガイドさんとお会いしホテルへ向かいました。

ゴールデンテンプル

旧王宮

13日目

11月16日/曇り・晴れ/8〜21 ℃

本日はツアーの最終日、日本へ帰国です。5：30出発し、昆明の空港へ向かいます。とっても短いお付き合いとなりましたが、ガイドの陳さん、ドライバーの杜さんとお別れをし、3時間程のフライトで上海に到着致しました。今回上海は新しくできた空港に到着となり、S1ターミナルに到着致しました。通常出国とセキュリティチェックをし、国際エリアへと進むのですが、なんとセキュリティチェックが免除されておりました。スムーズに乗り継ぎすることができました。上海から3時間くらいのフライトで日本の成田第二ターミナルへ到着となります。この度はツアーにご参加頂き、誠にありがとうございました。皆さまそろって無事帰国出来ました事とてもうれしく思っております。それも皆様のご協力合ってのことと思います。ありがとうございました。また別のツアーでお会いできる事を楽しみにしております。

昆明空港

上海空港からの夕日