2019年9月24日出発 <フィンランド航空国際線復路直行便利用>中世の栄光輝く古都巡りバルト三国10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年9月24日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/後藤 千帆(ごとう ちほ)
- 「中世の栄光輝く古都巡り バルト三国10日間」それぞれの歴史・言葉を持つ3つ国々は北欧、ロシア帝政、ナチスドイツなど大国の干渉を受け続ける苦難の道を歩みますが、ソヴィエト連邦への抵抗の際には一致団結して「文字通り」手を繋ぎました。独立からまだ30年も経っていないリトアニア・ラトビア・エストニアを、片道を飛行機で移動する一筆書きルートで効率よく回り、かつ10日間ならではのカウナス宿泊や、ラヘマー国立公園の湿原散策など、盛りだくさんなコースです。
- 1日目
- 9月24日/晴れ/9〜12 ℃
- 成田空港から6名様とフィンエアーにて出発。ヘルシンキは成田からの所要時間が約10時間、とヨーロッパでは日本から最も近い空港です。今回の便はガラガラでした。今回はそのまま乗り継いでリトアニアの首都ヴィリニュスへ。ヴィリニュス空港は小さいながらもターミナル内装はまるで宮殿のようでとても素敵です。今日のホテルは街から少し離れたとても静かなところにあるヴィリニュス・グランド・リゾート。お部屋からは広い庭が見えました。明日からの観光に備えてゆっくりとお休みください。
- ヴィリニュス国際空港
- ホテルの部屋より
- 2日目
- 9月25日/曇り・雨/3〜16 ℃
- リトアニアはバルト三国でいちばん南に位置し、かつて15世紀には黒海にまで及ぶ広大な領土を持つ大帝国でした。ヴィリニュスは三国の中で唯一海を持たない首都です。観光初日の今日は、昨日の空港で迎えてくれたガイドのガビヤさんの案内で、最初に訪れたのは杉原千畝のモニュメント。2001年に母校早稲田大学から贈られたものです。この時に植えられた桜の苗木もすくすく育って毎年きれいな花を咲かせているそうです。続いては真っ白な彫刻群のある聖ベテロパウロ教会へ。ちょうどミサが行われていました。3つの十字架の丘から市街を眺め、街のシンボルである大聖堂に入り、さらにナポレオンにフランスへ持って帰りたいと言わしめた聖アンナ教会へ。色々な形のレンガで作られたファサードが印象的でした。また人々から熱烈な信仰を集める聖母のイコンがある礼拝堂のある夜明けの門を見てランチレストランへ。午後は自由時間です。
- 聖ベテロパウロ教会(ミサ中)
- 聖アンナ教会
- 3日目
- 9月26日/晴れ/5〜16 ℃
- 3日目は古代遺跡のケルナヴェ古代遺跡から。2004年に世界遺産に指定されましたが、遺跡というよりも緑豊かな丘陵地帯という雰囲気です。14世紀にドイツ騎士団によって焼き払われた谷あいの町は再建されることなく人々は丘の頂上へと移り住みました。そして町の遺構は土に覆われてしまったのです。遺跡というのは想像力が必要です!続いて向かったのはトラカイ城です。首都ヴィリニュスから少し移動するだけで広大な森とたくさんの湖の自然あふれる風景が広がります。城はガルヴェ湖に浮かぶ一つの島に要塞として建設されましたが、後は大公の住居として利用されました。カウナスでは杉原千畝の記念館(旧日本領事館)で彼の功績を偲びました。第二次世界大戦時、ナチスに追われて行き場のなくなったユダヤ人に日本の通過ビザを発行する英断をした人です。世界に誇れる日本人のひとりですね!
- ケルナヴェ遺跡
- トラカイ城を望む
- 4日目
- 9月27日/晴れ/8〜17 ℃
- カウナスの教会や旧市庁舎の塔に見送られながら、向かう先はシャウレイにある、おびただしい数の十字架に埋め尽くされた「十字架の丘」。19世紀のロシアに対する蜂起で命を落とした人々への慰霊のために十字架が置かれたのがきっかけで、その後さまざまな祈りを捧げる人々によってその数は増える一方。リトアニア以外からも巡礼に来る人が絶えません。確かに前に来た時より十字架の範囲が広がったような...。お客様も一つ購入されていました。国境を超えラトビアに入ります、といってもバスであっという間に通過。バウスカにあるルンダーレ宮殿は18世紀ロシア帝国のアンナ大帝の寵臣、ピロン公によって建てられた「バルトのヴェルサイユ」。建築開始から4年でアンナ大帝が崩御、後盾のなくなったピロン公は一旦流刑されますが、24年後にルンダーレに戻り宮殿を再建。絵画や漆喰細工に飾られた大きなお部屋や、調度品、食器などに思わずため息が...。
- 無数の十字架
- ルンダーレ宮殿・庭より
- 5日目
- 9月28日/晴れ・曇り・雨/8〜13 ℃
- 朝は快晴!でも、天気予報は13時から雨...。降らないことを祈りつつ、日本語ガイドのイルさんとホテルを出発。世紀末芸術とも言われるアールヌーボー建築群は今では外交官などの住む高級集合住宅なんだとか。リガ駅近くのツェッペリン格納庫を利用した中央市場では魚の燻製や酢漬けの野菜などがたくさん。北国ならではの保存食ですね。旧市街では教会などを見ながら散策です。大聖堂近くでは秋の収穫祭のイベントテントがたくさん出ていましたが、とりあえずオルガンコンサートのある大聖堂へ。レストランを出ると雨が...。続くオペラ座のバックヤードツアーでは、普段入ることのできないステージや大統領用のVIPボックス席などに入りました。ツアーの最後にオペラ座のガイドさんが歌ってくれました!でもどうせならステージで歌ってほしかったな、と思ったのでした。その後はフリータイムですが、雨のためホテルに帰るお客様も。残念そうでした。
- リーヴ広場より
- 煌びやかなオペラ座
- 6日目
- 9月29日/曇り/7〜14 ℃
- リガを流れるダウガヴァ川のリバークルーズはあいにくのお天気で、テレビ塔の先端は雲の中。それでも河岸の木々が黄葉していたりして1時間のクルーズをお楽しみいただきました。今日はリガに大型客船のクィーンエリザベスⅡ号も寄港していました。今日はリガの街中、きっと大混雑ですね...。向かったスィグルダではトゥライダ城とグートマニャ洞穴を訪ねます。この地域には若い男女の悲恋物語が伝わっており、教会の中でその映像資料を見ることができます。それがなんと砂絵アートでなんです!これがまたよくできていました。城址の塔の上からは見事な黄葉のパノラマが広がります。「黄葉のいい時期に来られましたね」と城のガイドさんに言っていただきました。ここから今日の目的地、エストニアの首都タリンまではこの旅一番の長距離移動で、杉原千畝のDVDを見ながらお過ごしいただきました。より理解が深まると幸いです。
- トゥライダ城・塔からのパノラマ
- ダウガヴァ川・リバークルーズ
- 7日目
- 9月30日/曇り・晴れ・雨/2〜8 ℃
- 朝から雨模様ですが、気を取り直してガイドのナオコさんと出発!今日はまずラヘマー国立公園へ。短いコースではなかなかここまで足を延ばすことはできません。10日間ならではの観光です。ヤガラの滝はエストニア最大の落差を誇る滝なんです!といっても実のところ落差8m(笑)それだけ起伏のない国土なんですね。冬なので水量が少なく、夏に見てみたいと思いました。ヴィル湿原では約3.5kmの湿原ウォーク。松の木や苔、キノコなどを見ながら木道を歩きました。とても空気がきれいでタリンの人々もリフレッシュしによく来るのだとか。タリンに戻って旧市街散策です。上の町、下の町に分かれているので坂を上ったり階段を下ったり。展望台からは教会の尖塔や海が見えます。店々に置いてある商品の色合いやデザインのセンスがよく、特に手工芸のものは一点ものが多く、「わたしを日本に連れて帰って〜」と訴えてくるものがあれば即買いですよ!
- ヴィル湿原・展望台より
- 聖カタリーナの小径
- 8日目
- 10月1日/晴れ・雨・曇り/0〜10 ℃
- 今日から10月。この一週間、バルト三国あたりはお天気が不安定で、晴れていると思えばみるみる曇ってきて、嵐のような雨が...。そして雨ごとに寒くなっていく気がします。旧市街の聖ニコラス教会では有名な絵画の「死の舞踏」をご覧いただきました。老若男女、身分の貴賎を問わず死は平等に訪れる、というのが作品のモチーフだそうです。楽しそうに踊るガイコツとは対照的に、イヤイヤ踊(らされ)る人間たちの無表情な顔...。聖ニコラスは海の守護聖人でもあり、中世の船乗りは船を出す前に必ずお祈りに来たそうな。少し郊外にあるカドリオルグ宮殿はロシアのピョートル一世(大帝)が妃エカテリーナ一世のために建てた宮殿で、今では美術館として公開されています。公園内の黄葉もきれいでした。今日のご夕食は2007年に天皇・皇后両陛下(当時)が来られた時のメニューをお楽しみいただき、ご宿泊されたお部屋も見せていただくことができました。
- 聖ニコラス教会
- カドリオルグ庭園
- 9日目
- 10月2日/雨・曇り/4〜10 ℃
- いよいよバルト三国ともお別れです。ヘルシンキへは2時間の船旅です。スーツケースは荷物車が運んでくれるのでラクラクです。今日の船は平日ですいていましたが、週末ともなるとお酒の買い出しに来るフィンランド人でいっぱいです。どれぐらいの頻度で通うのかはわかりませんが、みなさん3ケースぐらいをキャリーカートに乗せて帰っていきます。ヘルシンキでは港のマーケットやエスプラナーデ通りの散策などをお楽しみいただきましたが、わずか1時間足らずのためカフェでのお茶も出来ずに慌ただしく空港へ。もう1時間あればなぁと思うのでした。空港でゲートに向かう途中、窓の外を見るとフィンエアーのマリメッコ柄の機体がとまっている!残念ながら東京行きではなかったのですが... でも一応、マリメッコ仕様でない機体もビローカバーや紙コップ・紙ナプキンはマリメッコ柄。ビジネスクラスのアメニティーもきっとマリメッコ仕様なんでしょうね〜
- ムーミンカフェ看板
- マリメッコ仕様
- 10日目
- 10月3日/曇り/25 ℃
- 10日間、目まぐるしく変わる天気と真冬並みの寒さの中、街歩きに、お城・宮殿見学にとたくさんの場所をご観光いただき、さらには森林の多いバルト三国、あちこちに黄葉しはじめた美しい景色をお楽しみいただくことができました。また杉原千畝の足跡を辿ったり、天皇・皇后両陛下(当時)がお過ごしになった場所でのひとときを体験していただいたり、と日本とのつながりも感じていただけたと思います。ご夫婦3組様のご参加で、バスはゆったり、トイレ休憩もスムーズ!お食事はだいたいひとテーブルになるので、旅行のお話や近況のことなど和気あいあいとお話しされていました。私もご同席させていただいた時には色々なお話をお伺いし、楽しい時間を過ごさせていただきました。始まってしまうとあっという間の10日間でしたね。皆様のまたのご参加を心よりお待ち申し上げております。
- タリン・花屋さん
- ヴィリニュス・杉原千畝モニュメント
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