2019年4月13日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／石山 聖子（いしやま せいこ）

イベリア航空利用「聖地へ続く道100㎞を歩く スペイン巡礼の旅10日間」皆様こんにちは！今回 皆様が楽しみに待ちに待ったと言うクリスタル・ハート企画の旅の中でも大変ユニークな10日間で100㎞歩く！旅がいよいよ始まりました。なかなかご参加人数が集まらなかった為に催行決定をお待ちになられたとの事。本当に参加出来て良かったと皆様声を合わせておっしゃっておられましたね！ そんな皆様の思いを大切に10日間ご一緒させていただく私はなんてラッキーなんでしょうか！ ご出発前のお電話でもお話し致しましたが、10日間で100㎞歩く旅は私も初めてでしたので、何名様かのお客様と同じ様に本当に100㎞歩けるかしら、、、と正直なところ不安でもありました。ですが、その気持ち以上に実は私もとても楽しみにしておりました。皆様と同じ気持ち！

1日目

4月13日/曇り/13〜15 ℃

皆様おはようございます！そしてはじめまして！春休みの時期にさしかかり、成田空港は朝から大変混雑しておりました。今回私達は直行便が復帰してくれて良かった！のスペイン・イベリア航空にて目的地スペインへ無駄なくまっすぐ行ける航路です。搭乗口では春休みで帰省されるスペイン人が目立ちました。丁度キリスト教の大切な聖週間であるセマナサンタ(復活祭)の時期！機内もほぼ満席でしたが、皆様お連れ様同士お席が取れていて安心でした。そして離陸！今日は気流の状態が良かったんですね！ なんとユーラシア大陸最西端であるイベリア半島のスペインですが、首都マドリッド空港にたったの13時間ぴったりで着陸しました。順調です〜 ！ 乗り継ぎもスムーズに次のサンティアゴ・デ・コンポステーラ到着は定刻より早く、出迎えて下さったアシスタントのホセさんもホッとされてました。笑 ホテル GELMIREZにチェックイン。

2日目

4月14日/曇り/14〜21 ℃

本日よりずっとご一緒して下さる現地ガイドさんのピラールさん！ よろしくお願いします！聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへのスタート100㎞地点の「FERREIROS」にて昨夜いただいた巡礼手帳クレデンシアルの最初のページにサインを入れ、最初のスタンプを押しました。気の引き締まる瞬間！バモース！いざ私達は歩き始めたのでした。本日歩く距離は約13.6キロ。心配していた程気温も寒くなく、歩きながらのお喋りも弾み、途中mirallosのサンタマリア教会(殆どの教会が巡礼の最盛期であった12世紀頃から歴史があるもの)等の歴史的建造物やオレオと呼ばれるガリシア地方独特の酪農地で見られる高床式穀物倉庫も見ましたね。今はミーニョ川の底となった過去を持つポルトマリン村で移転したニコラス教会を見てから昼食。更にトシボ村まで行きウォーキング終了！今日からGRAN HOTEL LUGOに4連泊です〜素敵！

出発地点のモハン

ポルトマリン村の入り口

3日目

4月15日/雨風のち晴れ/5〜14 ℃

ウォーキング2日目。本日歩く距離は約17.1キロ。今日は朝から小雨と天気は思わしくありませんでしたが、ピラールさんが教えて下さいました。「ブエン・カミーノ！」良いみちゆきを！に励まされてトシボ村からウォーキングスタートです。途中castro de castromaior、BC4〜AD1世紀のケルトとローマの町の遺跡を見た後は一時急に雨や風が強くなって大変でしたね〜汗。助けを求めたBARは私達と同じずぶ濡れで駆け込んだ人で一杯。しかし、スタンプは忘れない〜笑。冷えた体に温かい飲み物で元気を与えてもうひと頑張り！LIGONDE村の昼食は地元ケールの入ったガリシアスープ、そして豪快な！ビーフステーキに更に元気を取り戻した私達は本日目標地点のブレア村に到達しました。ホテルに帰り、大好きなスーパーで私達の優しいガイドさんピラールさんがお勧めのお土産を丁重に案内して下さいました。嬉しかったですね！

ケルト遺跡のカストロマイオール

巡礼路サンティアゴまで78km！

4日目

4月16日/晴れ/7〜18 ℃

ウォーキング3日目。本日歩く距離は約17.3キロ。今日はなんて素晴らしいお天気なんでしょう！ 昨日の雨が全てのわだかまりを洗い流してくれた様なキラキラした清々しいウォーキング日和です。「ブエン・カミーノ！」「ブエン・カミーノ！」ここでもあそこでも誰もが楽しげに幸せそうに歩いています。palas de reiのサンティルソ教会や、サンジュリアン教会、休憩した巨大なホタテ貝が印象的なアルベルゲ兼BAR、巡礼者の為に造られた14世紀のフレロスの石橋も見事な物でしたね！今日も沢山スタンプが集まりました。目的地MELIDEの町に到達！昼食はこだわりのタコ専門にてまるで今日のご褒美？信じられないくらい柔らかく美味しかったポルポ・ガジャコ(ガリシア風タコ)私も今迄こんなうまいトルティージャ(オムレツ)は初めて！等々お腹いっぱいになりましたね！ピラールさんの得意げな表情でタコ！にも笑えました。

フレロスの石橋

ガリシア風タコ

5日目

4月17日/曇りのち雨/10〜15 ℃

ウォーキング4日目。本日の歩く距離は約15.8キロ。朝の出発時にピラールさんが教えて下さいました。今日は何度かキツい坂があるから頑張ってね！バモース！ドキッと私。皆様にご迷惑かけない様頑張ります〜汗。ですがサンタマリア・デ・メリーデ教会の8世紀の素敵な壁画や、ボランティアで働く男性に元気をもらったり、歩いている最中あちらこちらから今日も聞こえてくる「ブエン・カミーノ！」に明るく励まされて、なんだ坂こんな坂〜と頑張りましたね！ウォーキング後半のRIBADISOのアルベルゲはその昔巡礼者の救護院だったと説明を受け、何もなかった時代、昔の人達はそれこそ命がけでもっと大変だったんだろうなと思い知らされました。私なんて今日の昼食ミックス・パエリアを楽しみに思って歯を食いしばって坂道をどうにか頑張った訳です。反省。ARZUAにて昼食後、もうひと頑張り！プレグントーニョに到達しました。

サンタマリア・デ・メリーデ教会

RIBADISOの元救護院

6日目

4月18日/晴れ/10〜18 ℃

ウォーキング5日目。本日の歩く距離は16.8キロ。そして慣れ親しんだルーゴの街ともお別れの朝をむかえました。世界遺産の素晴らしい城壁、毎晩の様に通った復活祭の聖行列やBARでのフリー食なども素敵な思い出になりましたね！さて、日程表には本日難易度上級の日となっておりお客様よりご質問を頂きましたが、ピラールさんは昨日より楽！と教えて下さり全員でホッとする。笑。そして天気も最高です！今日もまた春の訪れならではの清々しい新緑や可愛らしい草花を楽しみながら、牛や家畜たちのフンに気を付けながら笑、歩きます。ふと思いましたが、日に日に歩くこと自体に喜びを感じ始めたのはきっと私だけではない様な気がして、何か感謝の気持ちが心に響いてきました。そうか、これが巡礼というものなのかも！なんて思いながら。昼食はSALCEDA村にて山盛りの炭焼ポークリブ！その後ペドロウソの先まで歩き終了。モンテ・ド・ゴゾ泊。

 

山盛りの炭焼きポークリブ！

7日目

4月19日/晴れ/13〜24 ℃

いよいよウォーキング最終日。本日の歩く距離は約20キロ。歩き始めて1時間半程でサンティアゴ・デ・コンポステーラの町の入口に立つ大きな石碑に到達しました。空港の脇の道を進みガリシア州TV局の前を歩く頃には道もほぼアスファルトに変わり、そろそろ田舎とはお別れになりました。少し寂しい気持ちです。モンテ・ド・ゴゾ(歓喜の丘)の入口に立つサンマルコス教会で最後のスタンプをいただいた後、ヨハネ・パウロ2世がいらした記念碑や2人の巡礼者の像を見てから昼食に焼きイカを！さあ再び！聖ヤコブ様が眠る大聖堂カテドラルに向かって出発です。どんどん街の中心部に入って行き信号機も現れ始め、何度か赤信号で止まって待った時は逸る思いと安堵感とすぐそこまで迫った期待と寂しさが一緒になった気持ちで一杯になった事を覚えています。そしてゴール！！大聖堂前のオブラドイロ広場は沢山の同じ人々で溢れていましたね！

サンティアゴの町の入り口に立つ石碑

モンテドゴゾの巡礼者のモニュメント

8日目

4月20日/晴れ/13〜24 ℃

おはようございます！昨夜は聖週間の内キリストが十字架に架けられた金曜日という事でサンティアゴの街も盛大な行列が3回もあり私達は少々寝不足気味でしたが、笑。 世界遺産大聖堂の観光です！まずは予約が大変な「栄光の門」に入場しました。修復に約10年を要し、12世紀の巨匠マテオが創り上げたロマネスク様式の傑作は現代科学の力を費やしようやく生まれ変わりました！ピラールさんは誇らしげにとくとくと語って下さいましたね。聖週間でもあり大変な人の列が出来ていて聖ヤコブ様の抱擁は諦めざるおえず、街の市場を歩き、サンフランチェスコ教会で行われるミサに参加しました。6日間を歩き終え、皆様は何を思っていましたか？ピラールさんが巡礼事務所より正式にいただける私達の巡礼証明書コンポステーラを貰って来て下さいました！嬉しかったですね！昼食後フリータイム！そして私達の最後の晩餐はシーフードとワインで盛り上がりました！

サンティアゴの旧市街

9日目

4月21日/晴れ

あっという間にご帰国日になってしまいましたね。昨夜もやはり皆様と最後の食事をご一緒し、楽しくてもっとお話ししていたい気持ちのまま夜が終わりました。復活祭イブの聖行列(素晴らしかったですね！)にご一緒しましたが、二次会に行かれた方もいらっしゃいましたね！皆様と共に旅の最後の夜を惜しまれる思いがあった様に感じてなりませんでした。ホテルに帰っても私はなかなか寝付けず、今回の旅の日々を思い返して感謝の気持ちで一杯になって、もっとこの旅が続いたらいいのに！とちょっと泣いてしまいました。笑朝早めのご出発、ラテン系ならではの空港係員ストライキは緩和されたようです。サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港にてガイドのピラールさんともとうとうお別れとなってしまいました。ピラール！本当にありがとうございました！ グラシア〜ス！！

サンティアゴの大聖堂

10日目

4月22日/晴れ

お帰りも再びスペインの首都マドリッド空港にてお乗り継ぎ、出国審査会場は復活祭の休暇を終えて帰る人々でごった返していましたね。なんと今回の旅はぴったりスペインの復活祭の聖週間にはまりましたので、そちらも楽しむ旅の様でもあり、幸運でしたね！思い出が一杯になりました。そして皆様に感謝です。本当に皆様に！お一人お一人とお別れするのがとても寂しい気持ちでした。私にとりましても数々の場面で心のシャッターを押す旅になった事はなによりも皆様とご一緒出来たからこそ！本当にありがとうございました！心から申し上げます！一生の思い出です！！かけがえのない思い出をありがとうございました。またいつかお会い出来る日を楽しみに、これからも皆様のご健康と楽しい日々！を願っております。これからもずっと。ブエン カミーノ！！！

朝の巡礼路

夜のルーゴの町