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2019年12月6日出発 エジプト航空ビジネスクラス復路直行便(カイロ⇒成田)>エジプトの軌跡8日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2019年12月6日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
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古代四大文明発祥の地のひとつエジプト。今から約5000年前、古代エジプト王国時代が幕を開けます。ナイル川沿いに発展したエジプト文明をクルーズで巡る旅は、体にも優しく、船内にバスタブが付いているので日本人には大満足な船旅です。エチオピア付近での季節的な豪雨により起こるナイル川の氾濫がもたらす肥沃な土が、エジプトの農作物と文明を育てました。ナイル川を航行していると、日本とエジプトの国旗が描かれた施設を見ることができます。これは、日本の支援により不足する農業用水の供給の為つくられたポンプ場です。日本の技術がエジプトの農業の支えになっているのは嬉しい事ですね。エジプトをはじめ、素晴らしい文明を築いてきた国々が、今は他の国より歩みが遅れている事への不思議。そして当時の遺産が時代を超えて国民を支える糧になっている事を感じた旅でした。
1日目
12月6日
★成田空港(機中泊) エジプト航空MS965にてカイロに向け出発。古代文明の素晴らしさを今に伝えるエジプト。アラブの春の後減少していた観光客も、少しずつ戻ってきています。2011年初頭から中東・北アフリカ地域で起こった民主化運動「アラブの春」の動乱の中でムバラク政権が倒れ、その後成立したモルシー政権も1年という短命で終わりました。この政変で、エジプトの古代文明の遺産も多大な被害を受けました。今回私達が訪れたカイロ博物館からも、当時ツタンカーメンコレクションを含む貴重な文化財が盗まれたそうです。エジプトにとって観光は重要な経済の柱。観光客の安全を守るため、観光警察の数も増やされ、ホテルや観光地入口ではセキュリティーチェックが行われています。2018年年末にギザで爆破事件がありましたが、その後大きな事件もなく不安を感じる事無く過ごすことができてよかったですね。
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「安全な飛行を」という願いを込めて機体の垂直尾翼に描かれている「空の神様ホルス神」。
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 偶然3回もエジプト航空の国内線でお会いしたフライトアテンダントのディナさんと一緒に。
2日目
12月7日/晴れ/15〜24 ℃
★カイロ(リッツカールトン泊) 「メナハウス」にて朝食と素晴らしいピラミッドの景色を楽しんだ後は、ガイドのワイルさん(わっちゃん)と合流し、ギザの3大ピラミッド観光へ(クフ王約146m・カフラー王約143m・メンカウラー王約65m)。ひとつ約2.5トンの巨石を積み重ねられて造られたピラミッド。約1万2500年前のオリオン座の三ツ星とギザの3大ピラミッドの配置が一致するとも言われ、未だ多くの謎と神秘に包まれた建造物です。クフ王のピラミッドの玄室に行くには、一部腰を曲げて歩いたり急な階段を上らなくてはいけません。汗びっしょりで玄室から戻られた皆様。お疲れさまでした。限られた人しか入ることができないスフィンクスの足元。そこに入ってきてしまうやんちゃ坊主達。それを叱るわっちゃんさんの声の方が、スフィンクスより迫力があるように感じたのは私だけでしょうか?
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メナハウスの朝食レストランからのピラミッドの眺めが最高でしたね。
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スフィンクスの足元にて
3日目
12月8日/晴れ/12〜25 ℃
★カイロ→アスワン→アブシンベル(セティ泊)朝早い出発、ご協力ありがとうございました。エジプト航空にてアスワンへ。遅れるのが当たり前のエジプト航空も、VIPが乗っている時は違います。見送りの人々をお待たせしない為か、何と!定刻通りに出発。機内では、要人のSPに安全確認の手伝いをさせるフライトアテンダント。これにはSPも私達もびっくりでした。切りかけのオベリスクとアスワンハイダムで写真ストップ後、アブシンベルへ。途中、蜃気楼が綺麗に見えました。昼食後、クルーズ船に乗ってナセル湖からアブシンベル神殿をご覧頂きました。満天の星の下アブシンベル神殿の壁面を使って行われる音と光のショーで、神殿の移設そして神殿が建てられた歴史などをご覧頂きました。月明りが強く、映像があまりはっきりと見えなかったのが残念でしたが、ライトアップされたアブシンベル神殿は神秘的で素敵でしたね。
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アブシンベルに向かう途中出会った、可愛い猫ちゃん。人懐こくて、癒されました。
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セティホテルのプールサイドからの夕日
4日目
12月9日/晴れ/15〜24 ℃
★アブシンベル→アスワン(AMWAJ泊)人が少ない中、ゆっくりとアブシンベル神殿を見学できるのは、アブシンベルに泊まった人の特典。アスワンハイダム建設に伴い、水没の危機にさらされた神殿を世界が力を合わせこの場所に移設したのは1960年代の事。今より3000年以上も昔に建てられたアブシンベル神殿とネフェルタリ小神殿は、小さなブロックに切り分けられ62m高い場所へ移設されました。アスワン到着後、ハヤブサの頭を持つホルス神をイシス女神が産んだイシス神殿が残るフェラエ島へ。(現在のフェラエ島は、アスワンハイダム建設による水没から神殿を守るため隣の島に移転されたもの)。今日から3日間宿泊するクルーズ船AMWAJにて昼食後、アガサクリスティがナイル川殺人事件を書いたホテルとしても有名なオールドカタラクトホテルにてアフタヌーンティ。対岸のエレファンティネ島や夕日も素敵でしたね。
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アブシンベル神殿前で、影で遊ぶ皆様。
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オールドカタラクトでのティータイム。ガイドのわっちゃんと、小柄なウエイター。
5日目
12月10日/晴れ/10~24 ℃
★アスワン→コムオンボ→エドフ→(AMWAJ連泊) 早朝アスワンを出発。コムオンボ神殿は、ハヤブサの頭を持つ太陽神ホルスとワニの頭を持つ豊穣の神セベクを祀る神殿。神殿には当時のカレンダーや出産と医師のレリーフ。天井には、美しい色が今も残るハゲワシの姿が。午後は色々な意味でドキドキな馬車に乗ってエドフ観光へ。天空の神ホルスに捧げられたこの神殿には、父親であるオシリス神を殺した叔父のセト神に復讐するレリーフが。何度も何度も槍で刺される度小さくなっていったカバがセト神です。ナイルの水門通過の際、小舟に乗って物を売りに来る人達。船に投げ込まれた商品を巡ってのやり取りは忘れられない思い出です。色とりどりのガラベイヤを着てのガラベイヤパーティ。イギリスから来たお客様も参加して下さり、楽しいガラベイヤパーティになってよかったですね。
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ホルス神殿にて
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ナイルの水門。今回は明るい内に水門通過できて良かったです。
6日目
12月11日/晴れ/10~25 ℃
★ルクソール(AMWAJ連泊) ルクソールの「死(西岸)」と「生(東岸)」を観光。メムノンの巨像で写真ストップ後、王家の谷へ。ラムセス4世と9世・ツタンカーメンの墓に入場。ハトシェプト女王葬祭殿見学後、このツアーのハイライトのひとつ「ネフェルタリの墓」へ。先に見学した王家の谷の壁画が霞んでしまうほど、美しいネフェルタリの墓の内部。それは、ネフェルタリがラムセス2世から惜しみない寵愛を受けていた証のように思えました。ネフェルタリの墓の入場料1400ポンド(約1万円)以上にびっくりしたのが、ツタンカーメンの墓と同じく、ここも携帯電話での撮影が可能になった事。カメラやビデオが駄目で、携帯電話ならよいという理由がよく判りませんが、撮影ができるようになったのは嬉しい事です。昼食後、東岸のカルナック神殿とルクソール神殿&ライトアップへ。夜はベリーダンスと闇に光る現代的なタンノーラをご覧頂きました。
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ネフェルタリの墓の内部。壁画のあまりの美しさに、あっという間に滞在制限時間10分が経ってしまいました。
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ルクソール神殿のライトアップ
7日目
12月12日/雨のち曇り/10〜21 ℃
★ルクソール→カイロ 日本食のシェフが早起きをして作って下さった朝食を頂いて空港へ。到着したカイロでは、叩きつけるような雨と強風。シャトルバスから建物に入るだけでもびしょびしょに。雨に慣れていないエジプトでは、雨が降ると車の運転が慎重になり渋滞発生。幸いにも、カイロ博物館到着時は雨も止んでいました。2020年開館予定の大エジプト博物館に移設された作品もあり、昔に比べると展示数は減ったものの、十分見応えがありましたね。時価300兆円とも400兆円とも言われるツタンカーメンの黄金のマスク。1965年に来日した時の美術館動員数は、日本美術展市場最大の動員数約295万人。当時の混雑状況を考えると、何とも贅沢なゆったりとした空間で3000年以上前の黄金のマスクの輝きを目の前で堪能することができました。グランドナイルタワーホテルで休憩後、フォーシーズンズで中華料理を頂き空港へ。空港の手荷物検査で一波乱。
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カイロ博物館が開館してから117年の記念の年でした。
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2020年10月開館予定のエジプト大博物館。実は、人材育成から修復まで日本のノウハウが生かされているそうです。
8日目
12月13日
カイロ→成田空港 あっという間の8日間でしたが、皆様エジプトの旅お楽しみ頂けましたでしょうか?多くの出会いに恵まれた今回の旅。往路の成田空港・往復の国際線・ギザのメナハウスで、以前ご一緒した3組のお客様が声をかけて下さいました。旅が終わっても、名前と顔を覚えていて下さった事が嬉しくて嬉しくて、少し早いクリスマスプレゼントを貰った気分でした。更にエジプト航空国内線で2月にお世話になったフライトアテンダントの方と機上で再会。「久しぶり!」とギュッとハグとキス付きで喜びを表すDinaさん。全種類のジュースのパックと、ビジネスクラスのデザートを持ってきて下さったのには驚きました。皆様とお会いできたのも、何かの縁だと思います。時々パンフレットやインターネットの旅日記を覗いて、私の生存確認をして頂けたら嬉しいです。時折行われる懇親会、ご都合が合えばぜひいらしてください。またご一緒できる日を楽しみにしています。
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皆様ガラベイヤとってもお似合いでした。またご一緒できる日を楽しみにしています。
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ナイル川クルーズのAMWAJ。上手に写真に撮れなかったので、乗船カードで代用。

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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