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2019年11月19日出発 時を紡ぐ北スペインとポルトガル縦断9日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2019年11月19日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
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2010年に日本と修好通商条約締結150周年を迎えたポルトガル。歴史的に繋がりが深いポルトガルですが、その魅力は日本ではまだあまり知られていないようです。それだけに、ポルトガルを訪れた皆様から「こんなに素敵な国だとは思わなかった」との言葉を頂くととても嬉しくなります。狐の嫁入りや虹が連日現れたりと、不思議なお天気が続いた9日間でした。旅日記を読みながら、今回の旅を楽しく思い出して頂けたら嬉しいです。
1日目
11月19日
★成田空港→フランクフルト→ポルト(EUROSTARS DAS ARTES泊)全日空223便にてフランクフルトへ。ANAのイメージカラーと言えばブルー。空の青と思っていたのですが、実はギリシャ神話の海の波と風を鎮めたと言われる海の神様「トリトン」の青。海と空の違いはあるものの「旅の安全」を願う気持ちを込めて「トリトンブルー」と呼ばれているそうです。制服も青い印象が強いですが、実はオレンジ系の制服を導入した時代も。大阪万博に合わせてイメージチェンジした制服は、夏は青と白・冬は黄色と茶色のAラインのミニ!東京ー大阪間の飛行時間も超ミニの26分!(同区間の飛行時間は通常1時間10分)万博開催時、パイロット達は競って早飛行時間にトライしていたそうです。同じ飛行機で移動する仕事なのに、なぜこうもおしゃれ度が違うかフライトアテンダントと添乗員。パーツの問題でしょうか・・・。ポルトまでの長い移動、大変お疲れさまでした。
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以前ANAのスターウォーズジェットに乗った時、フライトアテンダントの席にヨーダーが座っていました。
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スターウォーズジェット搭乗証明書。いつかまた乗ってみたいです。
2日目
11月20日/晴れ・曇り/11~23 ℃
★ポルト(連泊)リスボンに次ぐポルトガル第2の都市ポルト。ローマ時代にはポルトゥス・カレ(カレの港)と呼ばれ、貿易やポートワイン積み出しで栄えました。ハリーポッターの世界観に影響を与えたと言われる「世界一美しい本屋トップ10」にも選ばれている「レロ書店」。その美しさは中に入らないと判りません。2000枚のアズレージョで彩られたサンベント駅・サンディマンでポルトワインの試飲をして頂いた後、気持ちよい気分のまま聖フランチェスコ教会へ。大航海時代にブラジルから運んできた金をふんだんに使った煌びやかな内装以上に私の心に残ったのが、長崎の大殉教の木彫りでした。昼食後のフリータイムは、ドウロ川クルーズや美し眺望を楽しみながらロープウェイでドン・ルイス1世橋の上へ。夕食は地元で人気のElbe Baixaで選べるメニューをお楽しみ頂きました。
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クリスマスシーズンのレロ書店の内部
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ロープウェーから見た、ドン・ルイス1世橋
3日目
11月21日/晴れ・雨/11~24 ℃
★ポルト→ギマランイス→ミーニョ川を越えスペイン→ビーゴ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ(パラドール泊)ポルトガル初代国王、アフォンソ・エンリケス生誕の地ギマランイスを散策後、港町ビーゴへ。素材の味を生かしたシンプルな料理ですが、愛情いっぱいな「O PORTION」は、私のお気に入りのレストランのひとつ。歓喜の丘に寄ってからサンティアゴ・デ・コンポステーラに行くつもりでしたが、ひどい雨でしたので明日に変更。スペインには90以上のパラドールがありますが、その中で5つ星はたった2か所。そのひとつが、今回宿泊するサンティアゴ・デ・コンポステーラのパラドール。スペイン王家の方が泊まられる事も。もともとカトリック両王が巡礼者の宿泊施設兼病院として建てた建物。歴史ある建物故に、シリンダーキーの開閉にちょっと難があったりするのはご愛敬。ちょっとおしゃれして夕食へ。
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ギマランイスにある教会のアズレージョ。よく見ると、マリア様の足元に、ギマランイス城が。
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夜は雨が上がってよかったですね。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂のライトアップが綺麗に見えました。
4日目
11月22日/小雨・くもり/7~20 ℃
★サンティアゴ・デ・コンポステーラ→ミーニョ川を越えポルトガル→ヴィゼウ(ポサーダ泊)パラドールの朝食は、何を食べようかと悩んでしまうぐらい種類が豊富。中でも私のお気に入りは「チュロス コン チョコラーテ」。ホットチョコレートにチュロスを付けて頂くのがスペイン風。チュロスの起源は諸説あり、代表的なのがスペインとポルトガル。「ナバホ・チュロ」という羊の角の形が名前の由来とか。ヨーロッパのチョコレートの歴史もスペインから。16世紀、メキシコから運ばれてきたカカオをカルロス1世に献上したのが始まりとか。ご希望のお客様と朝市へ。ガイドさんと一緒に大聖堂付属博物館・大聖堂を訪れ、主祭壇にある聖ヤコブの背中に触れて旅の無事を祈りました。スペインらしく昼食はタパス。歓喜の丘を訪れてから、再び国境を越え。虹を追いかけヴィゼウへ。
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修復の為足場が組まれた大聖堂の中で、主祭壇周辺だけは輝いていましたね。
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後から後から現れる虹に大喜びの添乗員。
5日目
11月23日/晴れ・小雨/14~20 ℃
★ヴィゼウ→アヴェイロ→コインブラ(チボリコインブラ泊)「良い眺め」という意味が語源のヴィゼウの歴史は古代ローマ時代に遡ります。出発までの時間を利用して、希望者とヴィゼウの大聖堂へ。時間になっても開かずヒヤリ。無事入る事ができた大聖堂の内部の美しさにうっとり。回廊のアズレージョもとても素敵でした。アヴェイロでは、私の大好きなアヴェイロ名物アヴォス・モーリス(鶏卵そうめんをモナカに詰めたようなこのお菓子)をお召し上がり頂き、古い駅舎のアズレージョやモリセイロの写真を撮ってコインブラへ。お昼の「タベルナ」のキノコのグリルと仔牛のローストは最高に美味しかったですね。午後は、高台にあるコインブラ大学へ。夜になると本の敵「紙魚」退治をしてくれるコウモリがいるコインブラ大学の図書館は、これまで訪れたチェコのストラホフ修道院やオーストリアのメルクの修道院の図書館に負けない美しさでした。
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ヴィセウの大聖堂内部
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アヴェイロのモリセイロ。昔は、肥料となる藻や海藻を集める為に使われていました。
6日目
11月24日/くもり・雨/15~18 ℃
★コインブラ→ナザレ→オビドス→シントラ→ロカ岬→リスボン(ドン・ペドロパレス泊)ひざ丈の7枚重ねのスカートにハイソックスというなんともキュートな民族衣装に身を包んだナザレの女性たち。残念ながら、若い人たちは特別な時にしか民族衣装を着ないそうです。展望台からは、パラグライダーを楽しむ人達の姿も見られました。歴代の王妃が愛した城壁に囲まれた街オビドスで自由散策&昼食後、リスボンへ。ジェロニモス修道院の白亜のマヌエル様式の回廊や、強風と雨の中ベレンの塔・発見のモニュメントをご覧頂きました。夜は世界的に有名なギタリスト、マリオ・パシェーコが手掛けるファドの名店「Clube De Fado」へ。運命・宿命という意味を持つファド。ファドの素晴らしさを世界に広げたアマリア・ロドリゲスが亡くなった時、ポルトガルでは3日間喪に服したそうです。
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EU加盟時に環境と景観の保全目的で、聖アントニオ祭り以外ポルトガルでは店先でイワシを炭火で焼くのが禁止されてしまったそうです。
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ファドは女性の歌い手が多いですが、男性の歌声も素晴らしかったですね。
7日目
11月25日/晴れ/15~20 ℃
★リスボン(連泊) 強風で有名なロカ岬はびっくりする位穏やかなお天気。その後、イギリスの詩人バイロンが「エデンの園」と評したシントラへ。シントラ版チーズタルト「ケイジャーダ」や昼食のシーフードたっぷりの「カタプラーナ」はお口に合いましたでしょうか?午後は貸切トラムでリスボンの街を駆け抜け、エッグタルトで有名な「Pasteis de Belem」でティータイム。今年から席の予約ができなくなった為、長く待たないといけないのでは・・・と心配していましたが、思ったより早く席に案内して頂けて良かったですね。昔修道院では卵の白身を僧衣の糊付けに使っていたことから、修道院で作られるお菓子には黄身を使ったものが多いです。リスボンのトラムの歴史は19世紀に遡ります。最盛期には28系統あったトラムも、現在はたったの6系統。リスボンの街は、レトロなトラムがよく似あいます。いつまでも市民の、そして観光客の足として活躍して欲しいですね。
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27歳でイギリスのチャールズ2世のもとに嫁いぐ娘の幸せを願い、27羽の白鳥を描かせたそうです。
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リスボンの街には、レトロなトラムがよく似合います。
8日目
11月26日/くもり/15~18 ℃
★リスボン→フランクフルト(機中泊) 早朝出発、ご協力ありがとうございました。ツアー中、疲れすぎて掛布団の上で寝てしまい、そのまま朝を迎える事も良くありますが、今日はベッドを使用しないまま出発の時を迎えてしまいました。お部屋掃除の方もびっくりされたでしょうね。ルフトハンザ航空でフランクフルトへ。
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シーフードたくさんカタプラーナ
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パラドールの中庭
9日目
11月27日/晴れ
ANA204便で羽田空港到着。空港到着後、預け荷物に着けた南京錠が開かないというハプニングがあり慌てましたが、ネットの情報を駆使して無事開錠!母と合流し、伊丹空港へ。無事お墓参りに行く事ができました。せっかくなのでという事で、一泊した京都。絵葉書のような美しい紅葉を母に見せてあげる事ができて本当に良かったです。新しい年が皆様に沢山の笑顔を運んできてくれますように。時折パンフレットを覗いて、私の生存確認をして頂けたら嬉しいです。9日間、どうもありがとうございました。
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歌舞伎を用いた背景には、機内安全ビデオに興味を持ってもらうという目的もあったそうです。

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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