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2019年3月4日出発 時を紡ぐ北スペインとポルトガル8日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2019年3月4日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/原田 務(はらだ つとむ)
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ヨーロッパ大陸の最西端にあるポルトガル。古くから日本の歴史にも関わっているのに、遠いせいか、真っ先に訪問地として選ばれることはあまりありません。また、ヨーロッパを旅していても、他国でポルトガルの国名を耳にすることは稀です。でも、ポルトガルを旅すると、アジア、アフリカ、ヨーロッパと世界中の国々が歴史に絡んできています。そこには、日本も含まれています。お隣にスペインという強国があったため、早くから陸でなく、海の向こうへ突き進んでいくことを選んだのがポルトガルという国でした。ある意味、世界で最初に地球全体に目を向けた国と言えるかもしれません。この国を旅すると、大航海時代の世界中を眺めることができます。食事も日本人の口に合います。わざわざお店を探さなくても、海産物はどの店でも美味しいのです。見るものは楽しく、しかも美味しく、こんな旅しやすい国はありません。さあ、今回の旅を振り返ってみましょう
1日目
3月4日/晴れ/16 ℃
夕方、成田空港に集合。夕方発の飛行機は、自宅をゆったり出発できて楽ですね。今回は、10名様と比較的、小さなグループでの出発でした。利用航空会社は、エミレーツ航空。いま、世界でもっとも評価されている航空会社の1つです。成田空港に、専用なラウンジがあるのも大きな魅力です。乗り心地は、いかがだったでしょうか?私は、ずっと寝てました(笑)
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サンチャゴの大聖堂とアーモンド。
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通勤客で忙しいポルトのサンベント駅
2日目
3月5日/くもり時々雨/14℃
ドバイ空港乗り継ぎで、昼頃にリスボン空港に到着。この時間帯は混雑していることが多いのですが、本日は空いておりました。案内人のエリコさんとお会いして、バスに乗り込みました。ポルト行きの列車まで時間があったので、少しだけ市内観光。エドワード7世公園の展望台からの眺めは最高でした。緩やかな坂になっているため。はるか遠くの大西洋がうっすらと見えるほどです。その後、アルファマ地区へ。古き良き時代のリスボンの様子を残す街並みの散策は楽しかったですね。散策もそこそこに、リスボンのアポローニャ駅へ。特急列車でポルトに向かいました。最高時速226キロ。日本の新幹線並みのスピードで飛ばしていきます。途中、コインブラ、アベイロとこのツアーで訪問する街をなぞるように通過していきました。ポルトに着いた時は暗くなっていましたが、ドウロ川を通過するときの、ポルトの夜景は美しかったですね。
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エドワード7世公園の眺め。
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夕食で出されたビールのボトル。ここまでくると愛嬌。中身は普通のビール
3日目
3月6日/曇り時々晴れ、一時雨/14 ℃
午前、ポルト市内観光。ドウロ川からそそり立つ丘の上に建てられたポルトは坂道の街。バスに乗ってても、常に体が傾いてる感じ。だから自転車を利用してる人がほとんどいません。そんな中、最初に訪れたのがサンベント駅。壁びっしりにアズレージョが設えられていました。大きな作品は、偉大なポルトガルの歴史的瞬間を、比較的小さなものは、ドウロ地方とミーニョ地方の伝統的か生活が描かれています。続いて、レロ・イ・イルマオン書店へ。19世紀に建てられた書店は、内装の大半が木材で、繊細で大胆で美しく、本を買う人よりも写真を撮る人が多いほどです。サンデマンのワイナリーでも盛り上がりました。ポルトワイン、美味しかったですね!観光の締めは、サンフランシスコ教会。イザヤの樹と言われるキリストの家系図、ブラジルからもたらされた金を大量に設えた祭壇。ため息をつくほどの美しさでした。
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サンベント駅の美しいアズレージョ
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レロ・イ・イルマオン書店の美しい内装
4日目
3月7日/くもり時々雨/11〜14 ℃
朝、ギマランイスへ。ここは、ポルトガル初代王朝のブルゴーニュ朝、最後のブラガンサ朝と、2つの王朝が生まれた場所。城塞の近くでバスを降りて、歴史を感じる城塞、初代国王アフォンソ・エンリケスが洗礼を受けたサン・ミゲル教会、ブラガンサ公の宮殿を通り過ぎて、静かな旧市街をのんびり散策。その後、国境を越えてスペインへ。大西洋の激しい波でつくられた入江の風景をドライブでお楽しみいただきました。夕方、ホテルに到着。名高き五つ星のパラドールです。目の前は、世界遺産の旧市街のど真ん中。散歩しない手はありません。歩きながら、早速土産も物色。さすが世界有数の巡礼地で、旧市街全体が世界遺産。どこまでも続く美しい街並みの中に、センスの良いお店がたくさん。ホテルに戻る頃は暗くなっていました。昔ながらの黄色い光の街灯で照らされた旧市街。白くライトアップされた大聖堂の美しは圧巻でした。
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ライトアップされた大聖堂
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夜の旧市街の様子
5日目
3月8日/晴れ/14〜18 ℃
朝、ゆっくりとホテルでお過ごしいただいてから、サンチャゴ・デ・コンポステラ観光。オブラドイロ広場の建築群を楽しんだ後、銀細工の門から大聖堂内に入りました。内部は、工事中で決して条件は良くありませんでしたが、ヤコブの胸像を抱きしめたり、お墓参りすることはできたから、よかったと思います。美術館では、教会に伝わる古文書が揃う図書館と、美しいクラスター(修道院の中庭)をご覧いただきました。その後、一度旧市街を出てアラメダ公園へ。アーモンドの花と大聖堂のコラボレーションが絶妙でしたね。その後、中世としては珍しいアーケード付きの旧市街通りを歩き、自由行動。ミニトレインに乗ったりパラドールでゆっくりされたり。この日のランチは美味しかったですねえ。タコのガリシア風にタラのコロッケ、子牛のステーキ。午後は国境を越えてポルトガルへ。この日の宿泊はポサーダ。ここもまた、良い眺めでした。
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朝のサンチャゴの大聖堂
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ヴィアナ・ド・カストロのポサーダからの眺め
6日目
3月9日/晴れ/14〜18 ℃
朝、ホテルからの眺望が素晴らしかったですね!この日もゆっくりと出発しました。アベイロの町でアズレージョが美しい駅舎を写真撮影して、それからコインブラの町へ向かいました。この日のランチのレストランはTABERNA。肉によく塩が染み込んだステーキが大好評。付け合わせが選べるのも良かったです。そして、いよいよコインブラ大学入学。卒業式が行われる帽子の間、試験の間、ヨーロッパでもっとも美しい図書館の1つと言われる旧図書館を見学。室内の虫退治をコウモリに任せてるのは傑作でした。学生牢も印象深かったですね。最後に王室礼拝堂を訪問して、やはりアズレージョやパイプオルガンを見学した後、無事に卒業したのでした。その後、旧市街を歩いて旧大聖堂では、ゴシック式の見事な祭壇、タイルの装飾などを楽しみ、最後はお菓子屋さんへ。大学の卒業証書替わりに、お一人様一袋ずつコンペイトウを差し上げました。
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名門コインブラ大学の概観
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ラテン語しか話せないラテン回廊では、ラテン語でご案内しました...というのは冗談
7日目
3月10日/晴れ/15〜25 ℃
朝、ナザレへ。シティオ地区の展望台から漁港の街並みと大西洋をご覧いただきました。この旅行で、はじめて大西洋をゆっくり眺めました。昔ながらの巻きスカートで、ナッツを売っているマダムたちは、今日も健在。なんだか頼もしくて笑ってしまいました。その後、歴代のお妃様が支配していたというオビドスの町へ。しっかり残った城壁と白い街並み。とても写真映えするものでした。そういえば、この日にいただいたイワシの塩焼きは美味しかったなあ。そしてリスボンへ。ここでようやく日本語ガイドの直原さんがやってきました。大航海時代の繁栄の象徴であるジェロニモス修道院とベレンの塔。その時代を支えた勇者たちが描かれている発見のモニュメントをご覧いただきました。夜はファドディナーショーへ。眠かっ...いや、素晴らしいムードある音楽でした。街の雰囲気と歌がぴったり。ほんと、上手でしたね。
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歴代の王妃が支配したオビドス
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ジェロニモス修道院の回廊
8日目
3月11日/快晴/15〜26 ℃
この日は雲ひとつない空の中、まずはロカ岬へ。「ここに地終わりて海始まる」というカモンイスの碑文には、北緯38度47分、西経9度30分の数字が掘ってあります。世界地図を見て、ユーラシア大陸の一番端に行ったのだと思うと、感慨深いものです。続いてシントラの宮殿へ。厨房の大きな2つの煙突が印象的。中もカササギの間や、イスラムを思わせる天井など優れたデザインの装飾や、中国の皿や日本の屏風などもら飾られており、豊かな国際性を感じさせました。リスボンに帰ってからは、クラシックな車両貸し切りのトラム体験。実際に大型バスで入れないところを走ったのですが、とにかく雰囲気いっぱい。路線切り替えや、ブレーキがすべて手動というのも、なかなか渋いポイントです。その後、名物エッグタルトを楽しみ、夕食は希望者でシーフードを満喫して、ポルトガル最後の日を終えたのでした。
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ロカ岬の記念碑
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断崖絶壁のロカ岬の風景
9日目
3月12日/晴れ/18 ℃
朝、ゆっくりホテルを出発してリスボンの空港へ。チェックインをスムーズに済ませて、最後の自由行動。 ポルトガルの空港は、単純な免税店ではなく、コルク製品などのお土産的なものがたくさん売ってるのがポイントです。最後のお買い物やラウンジはお楽しみにいただけましたか?
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貸し切りトラムの車内の様子
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トラムの車窓。一般車両と同じ路線を走ります
10日目
3月13日/晴れ/11 ℃
リスボンからドバイで乗り継いで、その後成田に到着。皆さま、お疲れ様でした。ポルトガルと北スペインの旅はいかがだったでしょうか?世界有数の巡礼地サンチャゴ・デ・コンポステラ、ドウロ河畔にそびえるポルト、ヨーロッパ有数の歴史を持つコインブラ大学、中世さながらの姿を残すオビドスや断崖絶壁と長い海岸線を併せ持つナザレ、ユーラシア大陸最西端のロカ岬、そして大航海時代に世界中に向けて多くの船が旅立っていったリスボン。こうしてみると、毎日がハイライトなのです。それを、このような無理のない、ゆったりとした行程でご案内できたこと、比較的優れた宿泊施設にご案内できたことに大きな喜びを感じます。体力に自信がないとおっしゃる一部の方から、「こういう内容なら、しばらく旅が続けられる」というお言葉をいただけたときは、誇り高かったです。本当によかった。またいつか、一緒に旅をしましょう!添乗員 原田務
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夕方、ホテルの廊下から眺めたサンチアゴ大聖堂
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コインブラ大学の鉄の門

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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