2019年2月21日出発<エミレーツ航空利用>ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年2月21日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/森田 洋平(もりた ようへい)
- ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間ご参加ありがとうございます。ご夫婦6組様、お一人参加4名様の20名様で成田空港よりチュニジアへ向かいます。2011年の革命、そして2015年のテロ事件としばらくのツアー中断に、待ちに待ったご旅行でもあり多少のご不安もあるかと思いますが、私自身1月の再開後2度目の添乗に、2800年前からのカルタゴの歴史は変わることなく、遺跡はさらに発掘が進みバルドー博物館のコレクションもさらなる充実を見せ、また以前と変わらずあたたかく迎えてくれる人々に感動と癒しを確認したところです。今回初めてのアフリカと言う方も初めてのイスラム教の国と言う方も、様々な国に行き行く所がなくて来てみた、と言う方にも安心してお楽しみ頂くべく、チュニジアの持つ魅力をしっかりお伝え出来たらと思います。8日間どうぞよろしくお願いします。
- 1日目
- 2月21日/晴れ/5〜14 ℃
- ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間の始まりは成田空港。19時30分のご集合ですが18時前から集合場所にスタンバイします。なぜなら2010年に就航したエミレーツ航空の成田ビジネスラウンジの評判が良いからです。早速ですがラウンジでゆったりして頂きます。21時30分ゲートにはザトウクジラの様な巨大な飛行機が、エアバス社A380は総2階建てで世界一大きな機体。その巨体は22時の定刻で成田を飛び立ちました。エコノミーの添乗員にとっては開かずの扉でビジネスクラスへは行けませんが、ゆったりフルフラットな席に食事や飲み物の種類も豊富で、さらにバーカウンターも併設されていると聞きます。時計の針を5時間戻した12時間後、ドバイには日付が変わった午前5時に到着、24時間眠らない世界のハブ空港は朝から賑わっています、の4時間の乗り継ぎも世界一広いラウンジでゆったりして頂きました。
- 成田空港エミレーツ専用ラウンジ。
- 世界一広いドバイのエミレーツラウンジ(入口)、」
- 2日目
- 2月22日/晴れ/9〜18 ℃
- ドバイにて4時間の待ち時間の後、9時20分エミレーツの機内で3時間時計の針を戻し6時間55分、13時15分いよいよ機体はチュニジアのチュニス国際空港に着陸しました。入国後の出迎えはこれからの旅でお世話になるガイドハマダンさん、本日はチュニスより160キロ南に走りケロアンへ向かいます。天気は良く、郊外に出るとローマ時代の穀倉と言われた大地はすでに麦の芽がでて青々としています。1時間ほど走ると平らな麦畑と牧草地帯に転々と石積みが、ローマ時代の水道橋です。ポエニ戦争後のチュニジアを領土にするにあたり2世紀のハドリアヌス帝はザグーアンの山から天然水を都とするチュニスまで持ってくる水道橋の建設に着手、その距離132キロは世界最長で現在は20キロほど遺跡として確認できます。そして17時ケロアン到着、観光は明日ですがお泊りはケロアンを守り続けたカスバ(要塞)に。夕食を取り明日からの観光に備えます。
- ザグーアンのローマ水道橋。
- ケロアンへ、現在日の入りは18時。
- 3日目
- 2月23日/晴れ/8〜18 ℃
- ケロアンではチュニジアのイスラム文化にじっくり触れます。イスラム社会をぐるっと囲む城壁の中をメディーナと言い、それを守るためのカスバ(ホテル)を出て歩いてチュニス門より入城すると迷路の様な路地に。ビルバルーダは647年にアフリカ初のイスラム都市となるきっかけにメッカからの水が湧いたとされる場所で、今でもラクダが聖なる水を汲み上げていました。669年建設のグランドモスクは今も聖都としての威厳を保ち、また9世紀にアグラブ朝の都となってから郊外には当時最高技術の貯水池がありました。イスラム教の創始者ムハンマドの友人が眠るシディサバブ霊廟はイスラム建築的にも見応えがありました。エルジェムに移動後は再びローマ時代に、円形闘技場を眺めながら鶏のカツレツを食べた後内部へ、天気雨降る中でしたが地下から客席まで見て頂きました。海辺の町スースでは2連泊するホテル到着後スーパーへお散歩、夕食はバイキングでした。
- ケロアン、グランドモスク。
- エルジェムの円形闘技場。
- 4日目
- 2月24日/強風/9〜12 ℃
- ホテル裏の海岸線は雨に強風で大荒れの朝、出発に合わせたかの様に雨が止みスース観光へ。海からの攻撃に備え8世紀に38mの見張りの塔を備えた要塞リバト、塔に上がるとメディーナにグランドモスク、ハマメット湾に遠くカスバ(現考古学博物館)が一望できました。アラブの町のカスバでは考古学博物館に行き、昨日のエルジェムに引き続きローマ時代のモザイクコレクションを見ます。エルジェムはワインの神バッカスをモチーフにしたものが多かったのに対し、港町スースでは海の神ネプチューンが多く描かれていました。17世紀にスペインを追われたアラブ人を受け入れたチュニジアにアンダルシア風の陶器が根付いたナブールの町では工房の見学、陶器だけでなく様々な民芸品が売られるメディーナもくまなく歩きました。昼食はシーフードスパゲティー、夜はホテルの展望レストランで鶏をメインにフルコースを頂きました。雨の予報の一日でしたが降られずに済みました。
- リバトの塔よりスース一望。
- スース考古学博物館、ネプチューンのモザイク画。
- 5日目
- 2月25日/晴れ/10〜19 ℃
- 2度目のチュニジアツアーに少し順番を変えてシディブサイドの観光から始めます。カフェシャバーンでのミントティータイムは穏やかなチュニス湾の海を眺め、白壁に青の家並みも天気に恵まれより色鮮やか見えました。猫も気持ち良さそうに過ごす町を歩き、スズキを食べて、ナツメヤシを仕入れ隣町チュニスに移動。1060万人の国の87万人の首都には様々な時代が重なり合いますが、13世紀ハフス朝の都が置かれ建設された地区世界遺産のメディーナを歩きます。迷路の様な路地を歩き、ある建物の屋上からグランドモスクに連なるミナレット(モスクの塔)眺め、お店を覗き、水タバコの香りたつカフェで休み、夜にはアラブの宮殿を改装したレストランでマールーフ音楽を聴きながら夕食を頂きました。食事終わりの夜のメディーナも素敵でした。2泊するホテルはルパラスは町の喧騒離れたガマルト地区、海だけが広がる場所でゆったり過ごします。
- シディブサイド、カフェシャバーンにてミントティーを。
- チュニス、メディーナとある建物の屋上から。
- 6日目
- 2月26日/晴れ/6〜14 ℃
- チュニジアの歴史の始まりはカルタゴから。紀元前814年フェニキアの都レバノンを出たエリッサ王女はカルタゴにイカリを下ろしビュルサの丘に町を建設。700年の平和もハンニバルがローマに敗れた地は地上から消し去られますが、ほんの少しだけカルタゴ時代の遺跡が顔を出します。丘を下り1881年からのフランス時代に発掘されたカルタゴの墓トフェ、そしてローマが再利用したことで残った港の遺跡を見学。カルタゴのハイライトは、ローマで2世紀に建設されるアントニヌスの公衆浴場、スケールと技術と保存状態にローマの凄さを感じます。内陸へ120キロ、麦畑の緑の真ん中にもローマの遺跡ドゥッガ、イノシシを食べた後に良い保存状態の劇場に神殿と広場、銭湯に町並み全体がとても絵になります。ローマ以上にローマがありながら人気のない遺跡を歩くチュニジアのお得感がここにあります。夜は大テーブルを囲みフルコースを楽しみました。
- カルタゴ、アントニヌスの公衆浴場。
- ドゥッガ、ローマの遺跡。
- 7日目
- 2月27日/晴れ/9〜17 ℃
- 観光最終日に残されたハイライトはバルドー博物館。紀元前814年始まるカルタゴの歴史から、ローマを経てゲルマン、イスラム教社会に20世紀のフランス時代と町並みに見ましたが、最後にもう一度ローマ時代を。チュニジア各地で発掘されたローマ遺跡の民家の床を飾った色石によるモザイクの傑作を精巧な技術で剥がし、ここで重ねたコレクションをここに見ます。さらにそれらは2013年に拡張し、見やすく充実しています。エルジェム、スースの博物館で見てきたモザイクの集大成ですが、ギリシャ神話に基づいたテーマにはオドゥッセウスとセイレーンから当時の生活を描写したものに心踊り、あらためてローマ時代のチュニジアの繁栄を感じます。20年前は町の郊外にあった空港周辺にも近代的な開発が迫るチュニジアを出る時が来ました。14時55分発エミレーツ便は定刻に飛び立ちます。行程を全て無事にこなせた事全ては、お客様そしてチュニジアのお陰です。
- チュニス、バルドー博物館。
- オドゥッセウスとセイレーン。
- 8日目
- 2月28日/晴れ/9〜17 ℃
- 5時間50分後ドバイに到着、日付が変わった深夜2時55分成田へ向けた最後の飛行機は飛び立ちました。 ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間いかがでしたでしょうか、季節の変わり目に空模様が心配でしたが、お天気には恵まれたと思います。雨上がりのエルジェムの円形闘技場に、青と白のコントラストが映える日差しのシディブサイド、雨の予報も降られづに歩けたセピア色のドゥッガ遺跡など印象的な写真も多く撮ることができました。チュニジアはお食事もアラブ料理というよりは地中海料理の要素が強くイスラム教圏の旅の中ではおいしく頂ける国であると再認識しました。出発前の多少の不安もいつも明るく接してくれるガイドハマダンさん、完璧な運転のリダさんにどこでも温かく迎えてくれるチュニジア人に日々気持ち良く過ごせた気がします。そして全ての行程を見ることができたのは全て皆様のお陰です。17時20分成田到着、お疲れ様でした。
- 最終日、ホテルルパラスから地中海の眺め。
- ガイドハマダンさん、有難うございました。
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