2019年1月17日出発<エミレーツ航空利用>ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年1月17日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/平井 春介(ひらい しゅんすけ)
- Crystal heart ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり 8日間 この度は、チュニジアのツアーに御参加いただきまして、ありがとうございました。北とは言えアフリカとの距離は、とても長く帰国してからいかがでしょうか? 今回はドバイに着いて前日のチュニジアでのストライキの話を聞き、到着して審査官がおらず入国出来るのか?、混乱が続いてて街が大パニックになっててホテルにたどり着くのが夜になるのではないか?など気になっておりました。それよりも予想していなかったスーツケースが出て来ないという待ち時間の問題だけで終わったのは、幸いだったと思っております。この状況でスーツケースが出て来たのも運が良かった事と思います。チュニジアの人達は古代の遺跡と共に生活せねばならず、開発もままならない国です。今後発展する事も難しい国です。重要な遺跡も多く不便さは残りますが、このまま頑張って欲しいと切に思います。
- 1日目
- 1月17日/成田空港 晴れ/7 ℃
- いよいよ出発の日を迎えました。約3年ぶりに復活した北チュニジアを巡るコースの始まりです。各地からの参加された方々は成田空港から15名様、関西国際空港から1名様でした。チェックインの後は、ラウンジやショッピングなどで出発までの束の間のひと時を楽しんでいただきました。チュニジアまでの直行便はありませんので、経由便を利用する事となります。今回の利用便はアラブ首長国連邦ドバイを起点としているエミレーツ航空です。500人は乗れる2階建ての巨大なエアバス380を100機以上保有しているそうですが、まだ50機増やすそうです。機内とは思えない広いラウンジが特徴です。ちょうど4年に一度行われるサッカーのアジアカップがドバイやアブダビで行われていました。
- いよいよ出発します
- 何とかチュニスに行けそうです
- 2日目
- 1月18日/ケロアン 晴れ/6〜18 ℃
- ドバイの空港に着いて、ホッとしたのも束の間の事でした。チュニジアの公務員のストライキが前日あり予定の飛行機が飛ばずに今日も影響が出ているとの事でした。一日ドバイに滞在するか?そのまま乗るなら座席クラスを下げてチュニスに向かうか?の選択を余儀なくされました。どちらもエミレーツ航空が好条件をプラスして付けてくれましたが、予定通りに出発しないと3日目の観光が不可能となる為、そのまま乗り継ぎ便で向かう事になりました。ここで関空からのお客様とも合流し、全員ファーストクラスのラウンジで暫し休憩。ドバイは出稼ぎ労働者が多いので金曜の便で里帰りする人が多かったです。入国はすんなりでしたが、スーツケースが出るまでとにかく願いながら待機しました。現地ガイドは女性のアーレムさん、ドライバーは男性のモハメッドさんです。本日は古代ローマ時代の水道橋を真近で見て、ケロアンの城塞を利用したカスバホテルへと向かいました。
- ザクーアンのローマ水道橋
- 最初に泊まったカスバ(城塞跡)を利用したホテル
- 3日目
- 1月19日/スース 晴れ 夕方雷雨/7〜16 ℃
- 日の出時間前にアザーンが街に響き渡る音で飛び起きました。朝は日本の冬と同じくらいの寒さ。メディナと呼ばれる旧市街を歩きました。地元の人は、服も電化製品も使えるなら捨てずに他の人が使うリユースがまだまだ残っています。次は、9世紀のアグラブ朝時代に造られた当時の最高技術の貯水池を見学しました。現代でも使われているそうです。 シディ・サハブ(友人)霊廟は、預言者ムハンマドの同志で聖者となったベラウィ氏が眠っています。聖都ケロアンの最後に見学したのは、北アフリカ最古のグランドモスク(670年建立)で、習慣に従い女性はスカーフを着用しての入場でした。 次はエルジェムの街へ移動し、コロセウムの中へ入りました。保存状態がとても良くローマ時代に残忍な闘技が行われていたままの姿です。そしてモザイク博物館へ。エルジェムはモザイク作りが盛んな街で輸出もしています。今日から地中海の目の前に建つスースパレスに連泊です。
- アグラブ朝時代の現役の貯水池
- エルジェムの円形闘技場
- 4日目
- 1月20日/ナブール 晴れ/7〜16 ℃
- スースはチュニジア第三の都市で、サヘル地方の真珠と呼ばれる白い砂浜が広がる人気のリゾート地です。スースの考古学博物館はカスバを利用して造られ、海を舞台にしたモザイク作品の展示が中心です。本日もメディナを徒歩で観光しました。1000年前には、ここに店が立ち並び商売が始められた事を想像すると日本の歴史は浅く感じてしまいます。中にあるチュニジアで唯一尖塔がなく重要なのに街のはずれにあるグランドモスクとリバトと呼ばれる要塞、どちらも同じ街を守る目的で使われていたそうです。リバトの塔は地上約38mで頑張って上がった方もいました。ふもとには、おとなしくしている猫がたくさんおり、地元の人達にも可愛がられていました。 次は、瀬戸市と姉妹都市の陶器とオレンジで有名なナブールへ。色鮮やかな陶器の配色は17世紀にスペインを追われたアンダルシアの人々が伝えた技術だそうです。この日もスースに連泊でした。
- 今回一番盛り上がったモザイク絵(エルジェムの博物館)
- 壺との共存(陶器の街ナブール)
- 5日目
- 1月21日/チュニス 晴れ/6〜12 ℃
- シーズン前で静かだったスースを後にして、北アフリカ最大で100万人都市のチュニスへと向かいました。2011年1月14日にベン・アリ大統領政権が崩壊した、ジャスミン革命があった街です。アーレムさんの話には、よくこの泥棒大統領が出て来ました。メディナは多くの人で賑わい、金のスークや花嫁のスークと専門街などありました。昔はここで奴隷も売買されていたそうです。 チュニスからたった30分の場所には地中海を表現する白と青のコントラストが似合うシディ・ブ・サイド(白と青の小さな楽園)があります。ここの絶景カフェ(シディブ・シャバーン)でのミントティーは格別でした。街ではドーナツも95年前からの名物です。夕食は、メディナ内にある昔は宮殿だったレストランでマールーフと呼ばれる弾き語りを聞きながらの夕食でした。旅行中に誕生日を迎えられたお二人の為に歌って下さいました。ホテルはガマルトのル・パラスに連泊します。
- 一番の賑わいを見せるチュニスのフランス門
- 絶景カフェで飲む最高のミントティー
- 6日目
- 1月22日/くもり/3〜7 ℃
- 午前中はカルタゴの観光です。平和で豊かだったフェニキア人の街が三回目のポエニ戦争でローマ人に占領されて埋められてしまった街の一部をビュルサの丘から見ました。そして海に面した景色の良い場所に造られたアントニヌス(ローマの皇帝の名前)の共同浴場は、現代と共通するサウナ・噴水・談話室・プールなどを備えていた社交場だったそうです。 とにかく眺めが良いので当日は寒かったですが、それでも入れば最高の気分だったでしょうね。 午後は山の中へ入り、ドゥッガへ。唯一のレストランのあるトゥッガホテルでの昼食では、この地方ならでは猪料理も出ました。ジビエが出るのは、最近珍しいですが、いかがでしたか? ドゥッガの遺跡には2~4世紀に1万人くらいは住んでいたそうです。夏は暑く冬は寒そうな場所ですが、床暖房も備えた浴場がありました。この日の夕食はグランブルー(地中海)でのシーフード料理でした。すぐ近くのル・パラスに連泊。
- 絶景のアントニウスの共同浴場跡
- ドゥッガの古代遺跡
- 7日目
- 1月23日/晴れ/8~12 ℃
- いよいよ帰国日となりました。やはりチュニジアで、ここは外せない場所といえばバルドー博物館でしょう。元々フランスの保護領となったバルドー条約が結ばれた宮殿であったそうですが、三菱自動車が協力して2012年に現代の建物が出来ました。これほどの床のモザイクを最初に造った人達も凄いですし、根気強く修復した人達も大拍手です。昨日行ったドゥッガ遺跡から発見された有名なオディッセウスとセイレーンの物語を説明するアーレムさんは説明が難しい所なんだと必死でした。 観光が全て終了し、そのままチュニスの空港へと向かい、アーレムさんとモハメッドさんに別れを告げチュニジアを出国しました。ドバイに到着し、時間もあるのでラウンジへ殆んどの方が行かれました。24時間稼働している空港なので、00:00を過ぎても昼の活気と変わりありませんでした。
- オディッセウスとセイレーンの物語
- バルドー博物館の至宝でもあるヴェルギウスの肖像
- 8日目
- 1月24日/成田空港 晴れ/−1~12 ℃
- エミレーツ航空318便は、ほぼ予定通りに出発し成田を目指します。再び大型便ですが、ファーストクラスやビジネスクラスの乗り心地はいかがでしたでしょうか?チラッとお聞きしたら機内食はイマイチだったとの事。私は、運動不足の環境に長時間いるのでカロリーの事が気になり一口くらいずつしか食べられませんでした。サッカーのサポーターが多いのかと思いましたが、日本はこの時点でベスト4に残っていたので、大混雑はしてませんでした。帰国便は行きよりも短い飛行時間の9時間少々で到着です。関空からご参加のお客様はいかがでしたでしょうか?到着してからは、さすがスピード王国の日本だけあって、顔認証システムが最近導入されて入国も再入国も並ぶ事がなくなり、スーツケースもチュニスみたいに待たされる事もなかったと思います。 ありがとうございました。
- チュニジアの国花 ジャスミンの花
- 地中海の静かな波
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