2018年10月21日出発<中国国際航空利用>天空列車とエベレスト~ラサからカトマンズを駆け抜ける3,200kmの旅13日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年10月21日出発ツアー添乗員レポート
- ※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
- 添乗員/吉田 直子(よしだ なおこ)
- <中国国際航空利用>天空列車とエベレスト~ラサからカトマンズを駆け抜ける3,200kmの旅13日間 にご参加を頂きまして、誠にありがとうございます! 添乗業務が立て続き、レポートの作成が遅くなりました事、お詫び申し上げます。 まもなく、本格的な春がやって参りますがエベレストのご旅行を思い出して頂き、中国・チベット・ネパールの思い出話に花を咲かせるいいきっかけにして頂けたら嬉しく思います。
- 1日目
- 10月21日/晴れ/10〜15℃
- 早朝に成田空港へと集合をした今回の旅の仲間は9名様。おのおのチェックインを済ませて、搭乗ゲートへと進みました。中国国際航空CA460は定刻の9時に出発し、まずは中国の成都へ。ここでは同じ飛行機での乗り継ぎながら中国は日本同様に、最初に到着をした場所で入国審査を受けなければなりません。そのため、一旦飛行機を降りて手続きを済ませて同便へと再搭乗し、この旅の出発点でもありチベットへの玄関口でもある西寧へ移動。空港では西寧の専属ガイドの張さんとカトマンズまでご案内してくれた李さんの二人が私たちを出迎えてくれました。到着後そのまま夕食を済ませてホテルへチェックインをし、長い一日が終わりました。 そうそうチェックイン時にホテルが停電しているというトラブルがありましたが、懐中電灯がともすライトの中での自己紹介は、初日ながらなんだか皆さんの気持ちをぐっと近づけてくれたように思います。
- ホテルからの夜景
- ホテルにあったフルーツ盛り
- 2日目
- 10月22日/晴れ/1〜13℃
- 2日目は快晴の中を出発。初日が長い一日だったので、ゆっくりとお昼にホテルをチェックアウトし、まずは昼食レストランへ。本日の観光の目玉ともいえるチベット仏教六大寺院のひとつでもあるタール寺の近くのレストランにて西寧の郷土料理をいただきました。そして今回は9名様ということで、13日間ほとんどの食事を一つの円卓にていただきました。 お昼のあとはさっそくタール寺へ。国の重要文化財でもあるタール寺は、明代1583年に創建されたといわれています。入口広場にある八仏塔をはじめとして、寺院にはとても貴重で豊富な文物も収蔵されており、チベット刺繍、壁画、バター細工などもご覧いただきました。 タール寺を見学したあとは西寧の街へと戻り、イスラムモスクを見学し、ご夕食後、この旅の目的のひとつである天空列車の始発駅西寧駅へ。20時30分過ぎには出発し約22時間の列車の旅がスタートいたしました。
- タール寺にあるむ仏塔
- 西寧の中心にあるイスラエルモスク
- 3日目
- 10月23日/曇りのち晴れ
- 3日目のはじまりは、西寧を出発してから約7時間後の3時20分に到着した標高2826mのゴルムド駅(下車不可)からとなりました。朝食は食堂列車にておかゆをいただきました。そしてこの列車のいいところは寝台車両にお湯があるところ。世界の屋根ともいわれるほど高所の旅となるチベット旅行は、高山病を防ぐことも旅を楽しむにはとても大切でした。血中酸素量を測りながら皆様には本当にたくさんの水分をとって頂きました。そして車窓を楽しみながら、話に花を咲かせて列車での時間は過ぎていきました。 そして、お昼前に鉄道世界最高点・標高5072mのタンラ峠を通過し、14時10分ごろには、標高4283mの那曲駅に到着。ここではホームに降りる事が出来、降りられた方はチベットの空気をはじめて吸った場所にもなりました。終着駅でもあるラサに到着したのは18時30分。そのまま夕食レストランへ移動し、ホテルに到着となりました。
- 天空列車からの車窓
- 車両
- 4日目
- 10月24日/快晴/1〜18℃
- 今日からチベット自治区の観光です。昨夜はホテルに到着してから高山病の診察をうけていただいていたので、全員で出発ができました。ラサは富士山より標高が少しだけ低い3700mにあります。そこでまず訪れたのは、創建1419年のセラ寺です。そして次は、ポタラ宮です。はじまりは吐番王朝が都をラサに移した7世紀。外観からも伺えますが、見ごたえも歩きごたえも十分にあるところ。真っ青な空と、それに映える白と朱色が壮大な建築物をよりいっそうに引き立てていました。 昼食後に訪れたのは、7世紀創建の大昭寺です。そして最後は、チベット仏教の巡礼の地でもある八角街を訪れました。一見古いショッピング街のよう見えますが、すぐに人の流れがあることに気付かされます。仏教の巡礼方式に則って時計回りにマニ車をまわしながら、五体投地しながら巡礼する人々の様子は心に焼きつき、いつまでも残映がのこる壮観な光景でした。
- 革命を記念するポタラ宮広場から見たポタラ宮
- 八角街の街の様子
- 5日目
- 10月25日/晴れ/-1〜10℃
- 本日はラサから約320キロ離れているシガツェへ。いよいよ世界の屋根を走るバスの旅がスタートです。途中にいくつかの展望所などをご覧いただきながらの移動となります。ホテルを出発してから一つ目の検問所に到着したのは、午前10時20分ごろでした。チベットを旅行するには、こうして何か所も検問を通過しなければなりません。その都度手続きが必要である現状は、チベットが自由に旅行できるところではないということを強く認識させられます。そして、ターコイズブルーに輝くチベット三大聖湖のひとつであるヤムドゥク湖(4421m)を見下ろすカンパラ峠に(4998m)に到着したのは11時頃でした。そこから湖を間近に見られる展望所には正午ごろ到着し、カロラ峠(5040m)には14時30分ごろ到着いたしました。頭上には日本隊が初登頂をしたノジンカンサン(7206m)の氷河が迫ります。そして、ツガツェの街へと到着いたしました。
- 眼下にせまるヤムドゥク水受け
- カロラ峠から見上げるノジンカンツォンと氷河
- 6日目
- 10月26日/快晴/-4〜11℃
- 前日にキャンツェの街にて滞在の手続きができず、朝から現地ガイドの李さんと添乗員とで公安に手続きに行き、ホテル出発はお昼前となりました。まず訪れたのは、シガツェ城(城内見学不可)です。街自体が標高3900mと高所なため、駐車場から展望所まで歩くだけでもなかなか息が切れましたが、全員が街の景色を見ることができました。街に戻り、市民の台所でもある農業自由市場を散策いたしました。魚から肉、野菜や調味料など現地でしかみることができない食材などもたくさんご覧いただけました。 昼食後に訪れたのは、創建1447年のタシルンポ寺です。ここはダライラマ1世によって建てられ、ゲルク派六大寺院のひとつでもあります。最盛期には4500人もの僧呂がいました。時代の流れと共に減少しましたが、今でも1000人近い僧侶が生活をしています。またここも街の高い場所にあるので、真っ青の空に映える素晴らしい展望もご覧いただきました。
- 丘の上に立つツガツェ城
- ツガツェの街の景色
- 7日目
- 10月27日/快晴/-4〜10℃
- 快晴の中を出発し、320キロ先のシカールへ。本日はこの旅初のエベレストの眺望が期待できるとのことで、朝から心が躍ります。 まずバスが停車したのは、国道318にある上海からの距離が5000km地点の記念碑でした。次に訪れたのは5色の祈祷旗・タルチョーがなびくツォーラ峠(4500m)です。チベットの旅も5日目ともなると4500mという高所にも驚かなくなってきます。さてこの5色の旗ですが、青・白・赤・緑・黄の順に決まっていて、それぞれが宇宙を構成しているとする天・風・火・水・地の五大を表現しているといわれています。次は、創建1268年のチベット仏教四大宗派のひとつのサキャ南寺です。国道を外れ悪路を通過して訪れた寺院は、人口数千人の小さい街ながら今なお息づく寺院に思いを馳せずにはいられません。 さて、手打ち麺の昼食をいただいたあとはギャツオラ峠(5248m)を越え、エベレスト眺望地点の展望所です。遠くながらエベレストがご覧いただけました。
- サキャ寺
- 遠くに見えるのはこの旅初となるエベレスト
- 8日目
- 10月28日/快晴/-5〜10℃
- 本日は連なる名峰を望める展望所からの日の出鑑賞もあり、早朝6時45分に出発。そしてもう一つ、皆さまの旅の一番の目的といっても過言ではないエベレスト・ベースキャンプを訪れる日でもあります。 さて、真っ暗の中を走り出したバスはまず検問所で停止し、バスから全員降りてチェックを受けました。それでも展望所(5198m)へと到着したのは、しらじらと遠き山々が明るく照らされはじめた頃でした。風も少し強かったのですが、どんどんと見えてくる景色は、一瞬寒ささえも忘れさせてくれるほど素晴らしいものでした。雄大な景色のなか曲がりくねった道をバスは走り抜けます。そして、迫りくる山の景色の一番先にはエベレスト(8848m)が悠々とそびえ立ちます。いよいよ5200mのベースキャンプに到着。全員が元気に足跡を残し、皆様の自然とこぼれる満面の笑みが、私もこころに刻まれました。
- 朝のジャウラ峠からの展望
- エベレスト・ベースキャンプ
- 9日目
- 10月29日/曇り/-4〜10℃
- 今日は、オールドティンリからネパール国境近くにある吉隆まで約300キロを走り抜けます。また、道中エベレストが見られるラストチャンスがあるとのことでしたが、高き山々は恥ずかしいのか、今日は雲の中に隠れてしまいました。さて、9時過ぎにタンラ峠(5126m)に到着いたしました。雲が多い中での到着でしたので、30分ほど天気待ちをして、ようやく遠くに8000m級の山々を少し見ることができました。 今日のお昼はお弁当です。なぜなら道中にはお店がありません。ガイドの李さんが事前に用意してくれていた、パンなどの軽食をいただきまた。ベクツオ湖の湖畔にバスを停め、車内で食べる方、バスを降りて食べる方と、散策も含めおのおのが自由に過ごしたひとときでした。また、運よく遊牧民の方との出会いもあり、とても貴重な時間にもなりました。そして、15時半にはホテルへ到着。夕食時にはチベットの旅が無事に終わったことへの祝杯を楽しみました。
- バスを降りて景色待ち。山々は雲の中。
- お昼ご飯を食べたペクツオ湖
- 10日目
- 10月30日/晴れ/9〜25℃
- 今日は、チベット自治区最後の日でもあり、またネパールへの旅がはじまる日でもあります。予定より一時間早く出発したのは、入国手続きに時間がかかるかも知れないという懸念と、9月に起きた台風で道の状態が悪く通常以上に時間がかかるかも知れないということを踏まえての出発でした。 ホテルから約1時間で国境到着。ここで初日から案内をしてくれた李さんと別れを告げ、ネパール側では、ラビンさんが4WDの車3台とともに、私たちを迎えてくれました。そして中国との時差が2時間15分生じます。国境では全ての荷物を細かく一つひとつチェックされ、入国手続きを済ませて出発できたのは9時前となりました。そしてここから、カトマンズまでは悪路100キロも走り抜けます。通常の道では2時間もかからない100キロという道のりを、途中レストランに昼食で立ち寄りながらもホテルに到着できたのは、なんと9時間後の18時前となりました。皆さま本当にお疲れさまでした!
- チベット自治区側の国境
- ネパール入って最初の食事
- 11日目
- 10月31日/晴れ/7〜25℃
- 今日はネパール側から飛行機にてエベレストを望みます。本日も素晴らしい快晴。ホテルを5時半に出発して、カトマンズ空港国内線空港より6時55分にUT100にて離陸。約1時間の遊覧飛行を楽しみました。機内では、一人ひとり順番にコックピット内からの景色もご覧頂く事ができました。遊覧後ホテルに戻り、朝食をお召し上がりいただき、市内観光へと出発をいたしました。 最初に訪れたのは、世界遺産でもあるダルバール広場。ここにはクマリの館やかつて宮廷があったハヌマーンドカなどを観光いたしました。この地区も地震の被害が大きく、復興には日本の援助も伺えました。約1時間半の散策のあとに訪れたのは、小高い丘にあるスワンヤブナート寺院です。ネパール最古の仏教寺院でもあります。昼食は日本食レストランにてお弁当いただき、久しぶりの日本食には自然と顔がほころびました。夕食は、民族ショーをご覧いただきながら楽しみました。
- エベレスト遊覧飛行で搭乗した飛行機
- スワンヤブナート寺院の頂上にある仏塔
- 12日目
- 11月01日/晴れ/7〜23℃
- カトマンズ最終日は、市内から30分のところにある世界遺産のバクダプール観光です。バスを降りてから、ガイドのラビンさんが入場チケットを用意してくれてからの出発です。これといった入口があるわけではないので、気が付かないと、街へそのまま入れてしまいそうですが、外国人である私たちは必ずチケットが必要となります。 さて私たちは、普通の商店街のようなところから入場したので、現地の方々のお店を見学しながら、ダルタラヤ、ニャタボラ、王宮広場へと歩みをすすめました。最後に、王宮広場からすぐのレストランにて昼食をいただき、バスへと戻りました。 午後は、中国成都への飛行機に乗りました。14時50分発CA438便です。約3時間のフライトののち、現地時間19時40分に到着。空港では、現地ガイドの王さんが迎えてくれました。ツアー最終夜は、ホテルのロビーのBARにて宴を楽しまれました。
- バグタプール散策で出会った食器屋さんと現地の方
- バグタプールのランドマークのニャタポラ寺院
- 13日目
- 11月02日/晴れ/14〜22℃
- いよいよ最終日、午前中はホテルでゆっくりとお過ごしいただき、出発前には全員での記念撮影をいたしました。 出発して向かったのは、ツアー最後の食事となる昼食レストラン。飲茶と中華料理を召し上がっていただきました。最後の円卓での食事です。そして、15時15分発のCA459にて同日21時には日本へと帰国いたしました。 こうして天空列車とエベレスト13日間の旅が終わりました。13日間という長さと、標高が高いチベットへの旅行は、意を決してご旅行された方もおられましたが、元気に全員が日本の地を踏めたことは、大袈裟ではなく本当に嬉しい思いでいっぱいです。また、この旅の記録をお渡しするのが遅くなってしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。 最後になりますが、これからも旅を大いに楽しんでください。みなさん本当に、あっぱれでした! 心から感謝を申し上げます。吉田直子
- 13日間の旅の最後の昼食
- 昼食レストランがある武侯祠横街
条件を指定して添乗レポートを探す
カタログや新聞に掲載のコース番号や国名・都市名、添乗員の名前などで検索いただけます。
※添乗員の名前で検索される場合は、名字と名前の間に全角スペースを入れてください。
ありふれたツアーでは物足りない。思い出に残る旅がしたい。クリスタルハート海外旅行は、そんなお客様の声にお応えいたします。イタリアやスペインなどヨーロッパから、アジア、南米まで豊富なツアーをご用意しております。