2019年2月15日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／山条 太栄子

ご参加いただきありがとうございます。「東洋のパリ」とも呼ばれる南部の大都市ホーチミンから、中部では旧市街でのランタン祭りや世界遺産の遺跡を訪ね、北部ではハロン湾で1泊2日クルーズ…というベトナムの魅力を詰め込んだこのコースに、みなさまとご一緒できること本当に嬉しく思っております。南北に長い国土、北に行くほど涼しくなる…とは言っても、ツアー期間中の予想最高気温は35℃。立春過ぎてもまだまだ寒い日本から来たカラダは、あまりの気温差にビックリしているに違いありません。食事も美味しく、人も優しく、お買い物も楽しいベトナムですが、体調にも気をつけながら、毎日の観光を満喫しましょう！8日間、どうぞよろしくお願いいたします。

1日目

2月15日/くもり/27 ℃

日本航空759便に乗って約7時間、ベトナム最大の都市ホーチミンに到着しました。夜22時を回っているのに、入国審査は長蛇の列。スーツケースを受け取って、空港の外に出ると、今度はお出迎えの人の多さに圧倒されました。ガイドのトゥエンさんによると、先週は旧正月でもっと混雑していたとか。ホテルのエントランスには、まだ旧正月の名残りがありました。お部屋に入る頃には日付けが変わってしまいましたが、まずはしっかり休息を取って、これから始まる盛りだくさんの観光に備えます。

華やかな旧正月のディスプレイに迎えられ、チェックイン

2日目

2月16日/はれ/24〜34 ℃

午前中はホーチミン・シティ市内観光。まずは、元大統領官邸「統一会堂」を訪れました。建物は地上3階、地下1階の4階建て、部屋の数は95もあるそう。会議室や宴会場などのほか、ベトナム各地から大統領に贈られた珍しい品々、屋上に展示されたヘリコプター、そして地下の軍事施設フロアなどを見学しました。バスで5分ほど移動して、サイゴン大聖堂と中央郵便局を見たあとは、ドンコイ通りでお買い物タイム。昼食は「南部ベトナム料理」をいただきました。代表選手の「バインセオ（ベトナム風お好み焼き）」のほか、花のつぼみや花びらを具にした「花鍋」も登場。エビのダシにトマトの酸味がアクセントとなり、ビーフンとの相性もバッチリ。珍しいお料理に会話の花も咲きました。午後は国内線で中部の都市「フエ」に向かいます。

ベトナムの食事はいつも好評ですが、この花鍋は見た目も味も珍しさも格別！

皇太子様もお泊りになった、フエ「インペリアル・ホテル」の屋上からの眺め

3日目

2月17日/はれ/21〜31 ℃

ベトナムの朝ごはんに欠かせないもの、それは「ヌードル」。ここ、フエのご当地麺は「ブンボーフエ」。さっぱりスープの牛肉麺です。この日の昼食にも登場しましたが、お店ごとに味わいが違うので、何度でも食べられそう。ベトナムのヌードルは日本の味噌汁に似た存在なのかもしれません。フエではベトナム最後の王朝「阮（グェン）朝」の遺跡を訪れました。広大な敷地の王宮はカートを利用、13代続いた皇帝のうち、いちばん派手好きだったと言われるカイディン帝の墓廟は、壁も天井もガラスや陶器のモザイクに覆われ、その美しさに驚きの声があがっていました。午後はホイアンへ向け約3時間のドライブ。途中6kmのトンネルを抜け、ダナンのビーチを眺めながらホテル到着。ひと休みしてから、夕食と「ランタン祭りイブ」に出かけました。

阮朝王宮の中庭。旧正月の飾りが残っていて、華やかな雰囲気でした

カボチャやニンジンを使った飾り切りは、宮廷料理の特徴

4日目

2月18日/はれ/21〜31 ℃

ホイアンの朝ごはんはフルーツいろいろ。マンゴー、パッションフルーツ、ランブータン、ドラゴンフルーツ…もちろんヌードル、そしてバインミー（ベトナム風サンドイッチ）も。たっぷり食べて、観光に出発です。まずはシクロに乗って旧市街をゆっくり眺めながら、日本橋（来遠橋）へ。フーフンの家、福建会館、海のシルクロード博物館…と旧市街の名所を巡ります。西洋料理の昼食のあとは、オプション組（ミーソン遺跡）とフリータイム組に分かれて行動。夕方、再び日本橋で集合し、旧市街のレストランでフォーなどの軽めの夕食、そして「ランタン祭り」の見学です。ホイアン旧市街には毎晩ランタンが灯されていますが、月に1度、旧暦14日の夜は近隣の家々が照明を落とし、ランタンの灯りと、川を流れる灯篭だけが旧市街を照らします。ボートに乗って川からもランタン祭りを鑑賞。月もキレイに見えました。

ホイアンの旧市街をシクロで移動

川面に映るランタンの灯りが、なんとも神秘的

5日目

2月19日/くもり/21〜28 ℃

国内線でハノイへ。初日からお世話になったガイドのトゥエンさんとお別れです。トゥエンさんも飛行機でホーチミンへ戻り、今度はベトナム人のグループを日本に案内するそう。ひょっとしたら、日本のどこかで会えるかもしれません。ハノイに到着、今日から最終日まで案内してくれるガイドさんはトーイさん。ものすごく日本語が上手で、バスの中ではテレビモニタとご自分のタブレットを繋いで、ベトナムについてのプレゼンをしてくれました。一柱寺とホーチミン廟を見たあとは、一路ハロン湾へ。ハノイから約200km、バスで約4時間。途中、車窓からはたくさんの水田が見えました。ベトナムのお米は北部では2期作、南部では3期作で、その生産量は世界1だそう。ツアーの食事にもビーフンや生春巻きのライスペーパーなど、お米を使ったものが多く登場しています。そしてハロン湾エリアのホテルに到着。明日はいよいよクルーズです！

ホーチミン廟では衛兵交代を見ることができました。

ガイドのトーイさんによる「なんでもあり」の国・ベトナムについての説明、面白かったですね

6日目

2月20日/くもり/21〜23 ℃

今日はゆっくり11:30のチェックアウト。今回宿泊したホテルは、とても大きく、レセプションは「フエ棟」、お部屋は「サイゴン棟」、夕食は「ハロン棟」そして朝食は「ハノイ棟」…建物にベトナムの地名がついていました。 ホテルからカートで10分ほど移動して乗船。30人ほどが乗れる船とのことで、私たちのほかにはドイツやスペインのグループが。スタッフさんから船での注意事項の説明を受けたあとは、水墨画のようなハロン湾の景色を眺めながらの昼食です。クルーズ船での滞在中には、鍾乳洞や真珠養殖場の見学、生春巻きの作り方教室、早朝の太極拳体験…と意外？にもプログラムが盛りだくさん。とはいえ夜はとても静かで、海を眺めながらグラスを傾けるひとときで、これまでの旅の疲れも癒されたのではないでしょうか…

ハロン湾でいちばん美しいと言われる「スンソット鍾乳洞」を見学。スンソットとは「驚き」という意味だそう。

夜のハロン湾はとても静か。イカ釣りにも挑戦しましたが…

7日目

2月21日/くもり/18〜29 ℃

クルーズ船の朝は、ベトナム式太極拳の体験からスタート。このあと訪れるティートップ島では400段の階段を上るので、いいウォーミングアップになりました。 1962年、ホーチミン大統領と旧ソビエト連邦の宇宙飛行士Ghermann Titovが訪れたことを記念して名付けられた「ティートップ島」に上陸。頂上からはハロン湾の絶景が堪能できました。来年の年賀状用の写真もバッチリ！クルーズ船に戻って朝食、そして下船。再びハノイに戻りますが、途中、陶器で有名な「バッチャン村」に寄りました。村には100軒以上の工房があり、村民のほとんどが陶器作りに従事しているとか。蓮の花や菊、トンボなどの伝統柄のほか、籐で縁取りをした鍋敷きやコースターなどが人気だそうです。ハノイに到着、ホアンキエム湖周辺でのフリータイムと水上人形劇を鑑賞したあとは、ベトナム最後のお食事、そして空港へ向かいます。

ティートップ島の頂上からの絶景

意外におもしろかった⁉︎ 水上人形劇。生演奏との息もピッタリ！

8日目

2月22日/はれ/2〜13 ℃

月末に米朝首脳会談を控え、空港の警備はいつもに増して厳重でした。首脳会談が終わるまで「飛行機に乗る人」以外は空港内には入れないそうで、入り口周辺はお見送りの人たちでいっぱい。3日間お世話になったガイドのトーイさんとも、ここでお別れです。手荷物検査は長蛇の列。抜けるまでに1時間近くかかったでしょうか…。往路は7時間近くかかったフライトも、帰りは4時間ほどで到着です。空港が違い、風向きの関係とはいえ、3時間も縮まるのは不思議ですよね。あっという間の8日間でしたが、みなさまの日頃の行いのおかげで、天候に恵まれ、大きなトラブルもなく、楽しいツアーとなりました。みなさまは何が一番印象的だったでしょうか？ 成田空港に到着したときの気温は2℃でした。急激な気温変化に体調を崩されませんように。そしてぜひまた次のご旅行にお出かけください！ ご参加いただき、本当にありがとうございました。

空港に向かう途中で見かけた、資源ゴミを運ぶバイク。「なんでもあり」のベトナム、ぜひまた訪れてください。