2019年7月16日出発 <ルフトハンザドイツ航空利用> カプリ島・ランペドゥーサ島2つの碧の島と南イタリア・シチリア10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年7月16日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
- 「君知るや南の国 レモンの木は花咲き くらき林の中に こがね色したる柑子は枝もたわわに実り 青き晴れたる空より しづやかに風吹き ミルテの木はしづかに ラウレルの木は高く 雲にそびえて立てる国や 彼方へ君とともに ゆかまし(ゲーテ作 森鴎外訳 ミルテとは、白い花を咲かせるキンバイカのドイツ語名。愛と美の女神に捧げられた花で、結婚式などお祝いの際に使われる花です。ラウレルとは月桂樹の事)」 文豪ゲーテの愛した南イタリア。一般的に南イタリアとされるのは、ナポリのあるカンパニア州から南とシチリア島を含む地域。これはイタリアが現在の形に統一される以前、この地を治めていた両シチリア王国の領域に由来しています。南イタリアには魅力溢れる場所が沢山あります。青の洞窟のリベンジも兼ね、ぜひまた訪れてください。 この度は、「カプリ島・ランペデューサ島 2つの島を巡る 南イタリア・シチリア10日間」にご参加誠にありがとうございました。
- 1日目
- 7月16日/晴れ/19~29 ℃
- ★羽田空港→フランクフルト→ナポリ(ナポリホテル泊)ルフトハンザドイツ航空にてフランクフルト経由で南イタリア最大の都市ナポリへ。ヨーロッパでは、ロンドンヒースロー空港・パリのシャルル・ド・ゴール空港と並ぶ大規模空港のフランクフルト。私達と同じタイミングで複数飛行機が到着したのか、EU以外の方の入国窓口はこれまで経験したことがないほどの長蛇の列。乗継に間に合わないと係に訴える姿も見られましたが、「みんな一緒。並んで待って」と係員。幸い私達は乗継時間に余裕があったため問題ありませんでしたが、もし羽田空港からの便が遅れていたらと思うとぞっとします。増加する利用者に対応する為、2021年完成予定で第3ターミナルの建設が進められているようです。入国窓口と係員も増えるとよいですね。夜遅いホテル到着、大変お疲れさまでした。
- 季節感の移り変わりを感じる羽田空港の飾り付け。
- 色とりどりの朝顔を見ると、浴衣を着てお祭りに行きたくなりますね。
- 2日目
- 7月17日/晴れ/17~31 ℃
- ★ナポリ→アマルフィ→ナポリ→カプリ島(ラ・パルマ泊)早めの出発のお陰で、アマルフィまで全く渋滞無くスーイスイ。造船技術と海洋術を武器に10世紀前後にはベネチアやジェノヴァに並ぶ海洋国家に上り詰めたアマルフィ。外敵の侵入を防ぐのに適していた入り組んだ海岸線。限られた土地で生活する為、断崖絶壁に張り付くように家が建っています。聖アンドレアの遺骨を護る為に建てられたアマルフィの大聖堂。イスラム建築の影響を受けたファサードを飾る縞模様のアーチや煌びやかな金のモザイク。コンスタンチノーブル(現イスタンブール)にて鋳造された青銅の扉や天国の回廊など、見所の多い大聖堂をご覧頂いた後は昼食へ。ブーゲンビリアが美しい「DA CICCO」で頂いた、キンキンに冷えたレモンチェッロ・メロンチェッロがとても美味しかったですね。高速船でナポリからカプリ島へ。夕食前にお買い物やアウグストゥス公園に行かれた方も。
- アマルフィーの大聖堂内部
- 景色もお味もスタッフも最高だった「DA CICCO」からの眺め
- 3日目
- 7月18日/晴れ/19~29 ℃
- ★カプリ島→ナポリ→アルベロベッロ→モノポリ( テヌータ・モナチェレ泊)古代ローマ皇帝アウグストゥス帝やティベリウス帝が愛したカプリ島。ティベリウス帝はここで隠居しながら政務を行っていたと言われ、島内に12の別荘を持っていたそうです。洞窟の入口の高さが海面から約1mしかない青の洞窟、それゆえ波が高いと中に入る事ができません。手漕ぎボートに乗った船頭さんもスタンバイしていたのですが、残念ながら風が強く洞窟内には入れず。代わりに、カプリ島をモーターボートで巡りました。ミニトマトのような赤サンゴや青の洞窟の色を思わせる海の色をお楽しみ頂き、再び高速船でナポリへ。小さなバジル入りのピザマルガリーターを頂いて走れ走れでアルベロベッロへ。領主が税金逃れの為、視察が来た時家の屋根を壊せるよう造らせたという過去を持つトゥルッリが建並ぶアルベロベッロは、今はまるでおとぎの国のようです。
- カプリ島の青ならぬエメラルドの洞窟
- アルベロベッロのトゥルッリが建ち並ぶ住宅地アイア・ピッコラ地区
- 4日目
- 7月19日/晴れ/15~31 ℃
- ★モノポリ→コゼンツァ→タオルミーナ(モンテタウロ泊)猫のジージョが朝食会場でお出迎え。サッシ(洞窟住居)で有名なマテーラ。ナポリ王国支配の下繁栄したマテーラの急激な人口増加に伴う貧富の差。高台の市街地の整備が進む中、サッシには貧しい農民や労働者が住み続け、電気も上下水道もなく、家畜と人が同じ空間に住むという悪環境の中疫病も蔓延。「南イタリアの悪夢」と呼ばれた痛ましい暮らしは、第2時世界大戦後の1952年まで続きました。マテーラの都市調整計画に基づき、住民は新市街へと移動。ゴーストタウン化したサッシの多くが政府の国有財産に。キリストも来ない土地とまで言われたマテーラは、十字架を背負いゴルゴダの丘へキリストの苦しみを描いた「パッション」の撮影場所となり、また世界遺産に登録され日々多くの観光客が訪れています。コゼンツアで昼食を頂き、メッシーナ海峡を越えタオルミーナへ。
- 昨晩に引き続き、今朝もお出迎えしてくれた猫のジージョにめろめろ。
- 1985年から続くヨーロッパ最大級の文化の祭典「欧州文化首都」に今年選ばれたのは「マテーラ」。街の至る所にサルヴァドール・ダリの作品が。
- 5日目
- 7月20日/晴れ/22~29 ℃
- ★タオルミーナ(連泊)ジャン・レノ主演の映画「グランブルー」のロケ地としても有名なタオルミーナ。リゾート地の印象が強いタオルミーナですが、その歴史は紀元前4世紀まで遡ります。「この劇場から見るパノラマは世界一の美しさだ」とゲーテが「イタリア紀行」に残した言葉通り、噴煙がたなびくエトナ山と劇場の美しい姿に感嘆の声が。舞台の上ではファッションショーの練習が行われていました。メッシーナ門やコルヴィア宮(シチリア伝統マリオネットがあったところ)・ギリシャ神殿の上に建てられた聖カテリーナ教会などを見ながら大聖堂広場へ。お昼のタコやパスタが美味しかったですね。午後は、ビーチや高台からの眺めが美しい「マドンナ・デラ・ロッカ(岩の聖母マリア教会)」に行かれた方も。私が訪れた時は結婚式の最中。教会内部は見られませんでしたが、美しい景色は堪能する事ができました。この教会側のレストランで自由夕食を楽しんだお客様も。
- 欧州最大の活火山エトナ山。昨晩噴火した様子をご覧になった方も。雲のようにたなびくのは噴煙です。
- マドンナ・デラ・ロッカ(岩の聖母教会)からのタオルミーナの眺め。ギリシャ劇場もはっきりと見えます。
- 6日目
- 7月21日/晴れ/22~30 ℃
- ★タオルミーナ→ピアッツアァ・アルメリーナ→アグリジェント(デラバッレ泊)ホテル前の急な坂とお別れしてピアッツアァ・アルメリーナから5kmほど離れたところにある「カザーレの古代ローマ時代の別荘」へ。今でこそ、緑豊かな山間部にあるヴィラですが、古代ローマ時代はカターニア~アグリジェント間を結ぶ道路が屋敷の近くを走っていたそうです。この屋敷のモザイクからは、当時の人々の衣装や生活習慣・食生活、そしてアフリカからローマ・エジプトのアレキサンドリアへの猛獣の輸出方法や猛獣の種類を知る事ができます。昼食はアグリツーリズモSAVOCAにて。アグリツーリズモとは、農業と観光を組み合わせたもの。葡萄畑やオリーブ畑に囲まれた農園の中にあるヴィッラで滞在したり、そこで採れた農作物などを使った郷土料理を楽しんで頂く事ができます。アグリジェントでは、陽子さんの案内でギリシャ以上に美しい形で残る神殿をご覧頂きました。
- ビキニ姿で競技を行う女性達のモザイク。勝者にはシュロの葉と王冠が贈られます。
- 昔ギリシャのイカロスは、蝋で固めた鳥の羽・・・イカロスの像とコンコルディア神殿(アグリジェント)
- 7日目
- 7月22日/晴れ/22~32 ℃
- ★アグリジェント→チェラーザ村→パレルモ(グランドフェデリコⅡ泊)今日はモンレアーレのチェラーザ村にあるグッチョーネワイナリーへ。19世紀の初めから葡萄づくりを行っていましたが、ワイン造りを始めたのは2000年に入ってから。父親から受継いだ土地を利用し兄がオーナーとなりワイン造りを始めます。徹底したビオディナミ農法と標高500mという自然条件が生み出すワインの味わいは国内外でも高く評価。しかし兄が不慮の事故で亡くなり現在弟のフランチェルコ氏が自分が受継いだ畑を使ってグッチョーネのワインを世に送り出しています。郷土料理とワインテイスティングを楽しんで頂いた後は、パレルモへ。「今日がアグリジェント観光じゃなくて本当によかった」と思う程の厳しい暑さにもうフラフラ。月曜日は一般開放されている、シチリア州議会堂も特別に見学。マッシモ劇場では、私の大好きなカヴァレリア・ルスティカーナお聞き頂きました。
- パレルモの大聖堂。内部には、聖女ロザリアの礼拝堂も。
- イスラムとヨーロッパの建築様式が融合した煌びやかなパラティーノ礼拝堂
- 8日目
- 7月23日/晴れ/24~32 ℃
- ★パレルモ→ランペドゥーサ島→パレルモ(連泊)旅の最後を締めくくるランペドゥーサ島。パウラさんの案内で、島内一美しいと言われるラビットビーチやタバッカラ(島内で一番高いところ)・サントゥアリオ・デッラ・マドンナ・ディ・ポルト・サルヴォ(港を護る聖母の聖域・教会)を訪れ、早めにボートへ。石灰質の岩壁が波で削られ、海底に沈んだ白い砂と太陽の光が造る青い海。水着になるのは躊躇していた方も、その青さに魅せられ海に飛び込んでいました。船長の男の手料理も大好評。海の物は海へ。海に放り投げたスキャンピの殻を食べる魚たちに大興奮。青の洞窟・・それ以上に美しい海の色をご覧頂けて、本当によかったです。まだまだ昔ながらの週間が残るランペドゥーサ島では、夕方までシエスタタイム。カフェでジェラードやグラニータを頂き、喉を潤してからフリータイムへ。今日は朝日だけでなく綺麗な夕日も見る事ができて、何だかとても得した気分です。
- ボートが飛んで行く様子に、宇宙戦艦ヤマトのテーマが頭に流れるのは私だけでしょうか?
- 色々な自然条件がそろって見られるフライング・ボート。見られて本当に良かったです!
- 9日目・10日目
- 7月24日/晴れ/22~29 ℃
- ★パレルモ→ミュンヘン(機中泊)→7月25日10日目 羽田国際空港到着 パレルモの空港には、シチリアらしく「カンノーロ」や「アランチーニ(ライスボウル)」もあり、搭乗までの時間を使いモグモグ。そして、羽田到着後はとんこつラーメン。「今日は特別」と自分に言い訳をしながら、日々私の体重は増えてゆくのです。5月に中欧に行った際購入したオーストリアの民族衣装ディアンドル。8月の中欧のツアーで着られるのか心配です。ランペドゥーサ島の海の美しさはぜひ皆様に見て頂きたかったので、最高のお天気に恵まれて本当に良かったです。良い縁に恵まれた南イタリアの旅。以前ご一緒したお客様とも再びお会いすることができ、更に思い出深い10日間になりました。いつも優しい笑顔で支えてくださった皆様、どうもありがとうございました。時折パンフレットを見て私の生存確認をして頂けたら嬉しいです。
- マテーラの日本語が堪能なガイドのアンジェラさんと一緒にハイチーズ。
- ワイナリーで出会った猫ちゃん。アグリジェントで陽子さんに伝えた皆様の願いが叶いますように。
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