2019年9月10日出発<ターキッシュエアラインズ利用>紺碧のエーゲ海クルーズとサントリーニ島に2連泊ギリシャ縦断10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年9月10日出発ツアー添乗員レポート
- ※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
- 添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
- お待たせしました。「紺碧のエーゲー海クルーズとサントリーニ島に2連泊ギリシャ縦断10日間」の旅日記をお届けします。見どころ満載、盛り沢山のギリシャの旅。前半は少し疲れも出ましたが、後半はクルーズとサントリーニ島で2連泊でしたので体にも楽でしたね。猫好きな私の為に猫を見つけては声をかけて下さった優しい皆様に、心がほっこり温かくなりました。今回訪れなかったロードス島など、エーゲ海にはまだまだ素晴らしい島々が沢山あります。ぜひまたギリシャにいらして下さい。
- 1日目
- 9月10日/晴れ
- ★成田空港→イスタンブール(機中泊)トルコ航空を利用してイスタンブールへ。先の台風15号の影響で帰国できなかった方も大勢おり、どの便も満席。全日空のラウンジも大混雑。充分な食材が届いていないのか、対応が追い付いていないようでした。前日出発の他のツアーの方は、空港内で寝袋で休まれたとの事。「たった1日でも辛かったのに、様々な被災者の方々はあとどれくらい続くか判らない中でこんな生活を強いられていると思った時、涙が出てきました。」そう語る添乗員の言葉が胸に残りました。これまで利用してきたイスタンブールのアタチュルク国際空港は、今年の4月6日に全ての運用を終え、その役割をイスタンブール新空港にバトンタッチ。新しい空港は、東京ドーム1636個分。成田空港の8倍の広さだとか。ラウンジもアタチュルク空港より内容が充実。飛んでイスタンブールからギリシャのテッサロニキへ。
- 以前スターウォーズジェットに乗った時、フライトアテンダント席にヨーダーが!「機長はダースベイダーですか?」と伺ったら、「飛行機乗っ取られちゃいますね。」とにっこり。
- 2日目
- 9月11日/晴れ/16〜29 ℃
- ★イスタンブール→テッサロニキ→メテオラ→カランバカ(アマリアホテル)ギリシャで2番目に大きい都市とは思えないぐらいこじんまりとしたテッサロニキ空港を後にして、メテオラへ。迫害を受けたキリスト教徒達の聖域でもあったメテオラ。セルビア王国の王位を捨てて、アサナシオスのもとで修道士の道に入ったヨアサフの富と特権により、メテオラ最大の修道院「メガロメテオラ修道院」が約600mの岩山の上に建てられました。岩の表面を削って階段が造られたのは20世紀に入ってからの事。それまでは梯子を繋いだり、滑車につるした縄袋で修道院まで上がっていたそうです。上まで引き上げるのに約30分。生きた心地がしなかったでしょうね。女子修道院である聖シュテファノス修道院に流れるミサの際の男性の歌声。これは女性は聖職者になれない為、ミサの際に他の修道院から司祭達が来ているからなんですね。ひとつ勉強になりました。
- メガロ・メテオロン修道院に次ぐ規模の、ヴァルラーム修道院
- メガロメテオラ修道院の壺の中でお昼寝中の猫ちゃん
- 3日目
- 9月12日/晴れ/20〜28 ℃
- ★カランバカ→テルモピレー→デルフィ→アテネ(アマリアホテル)デルフィに向かう途中、ドライバーさんのご好意でスパルタ軍とペルシア軍の戦いの舞台「テルモピレー」にて写真ストップ。テルモピレーとは「熱い道」その名の通り、近くには温泉が!足湯にしたら喜ばれそうです。デルフィでは英語ガイドのジュリさんが、判りやすく写真を使いながらデルフィ古代遺跡と博物館を案内してくれました。博物館の見所のひとつ、4頭立ての戦車レースの優勝を記念して奉納された「青銅の御者像」は本当に素晴らしく、今にも動き出しそうな御者の瞳やまつ毛にうっとり。2500年前の技術の高さに驚かされます。夕食にギリシャのお酒「ウゾ」を飲まれたお客様も。ブドウの蒸留酒にアニスで香り付けしたウゾのアルコール度数は40度。ジュースで割ると結構飲みやすかったですね。ホテルの屋上から、綺麗なパルテノン神殿とリカヴィドスの丘のライトアップが見えました。
- デルフィ古代遺跡のアポロ神殿
- 天然の石が入った透き通った瞳と美しいまつ毛(青銅の御者像)
- 4日目
- 9月13日/晴れ/21〜30 ℃
- ★アテネ→ミコノス→(船泊)アマリアホテルはシンタグマ広場まで数分の距離。その立地の良さを生かして、朝食後無名戦士の墓の前で1時間ごとに行われる衛兵交代を見に言ったお客様も。エヴゾナスという民族衣装を着た衛兵は、1823年からの独立戦争などの戦いで命を落とした衛兵たちの慰霊碑を護っています。ピレウス港で、セレスタイルオリンピア号に乗船。昼食後ご希望の方を船内案内。知る人ぞ知る最上階のBARからの景色は最高でしたが、強風でエレベーターが止まっており上がるのが大変でしたね。その後、看板への出入口が閉鎖されてしまうほどの強風に、ミコノスの港から安全の為ミコノス島への入港不可の連絡が。ミコノス島に行けなかったのはとても残念でしたが、空いた時間で有料レストランでゆっくりとロブスターを頂いたり、身体を休める事ができて良かったですと温かい皆様の言葉に本当に救われました。
- 無名戦士の墓を護る衛兵の交代式
- アマリアホテルの屋上から見たパルテノン神殿(3日目撮影)
- 5日目
- 9月14日/晴れ/18〜30 ℃
- ★クシャダシ(エフェソス)→パトモス→(船泊)当時の様子が想像しやすい形で遺跡が残るエフェソスは、私のお気に入りの場所のひとつです。何よりも、私の心を捉えて離さないのがエフェソスの猫達。カメラを向けるとハイポーズ。どの角度からが一番綺麗に撮れるかよく知っているようです。パトモスは聖ヨハネが黙示録を書いた島として知られ、多くの巡礼者が訪れます。今回は、複数の日本人グループが混乗。聖ヨハネが横になった場所や、立ち上がる際に手を置いた場所。また、聖ヨハネが神の啓示を受けた際に大きな音と共に洞窟の天井にできた、三位一体を表す3つの割れ目などをご覧頂きました。その後、聖ヨハネ修道院を護るように白い家が城壁のように建ち並ぶホラへ。宗教的な場所なので、ご興味が無い方はオプションには参加せず、テンダーボートが到着するスカラ港で街歩きをしたり、ゆっくりと船内で過ごされました。
- まるで動物写真家の岩合さんの世界「エフェソス遺跡」。
- 様々な旅行会社の添乗員の皆様が、一日早い誕生日を祝ってくれました!
- 6日目
- 9月15日/晴れ/18〜28 ℃
- ★クレタ島→サントリーニ島フィラ⇔イア(エル・グレコ泊)ギリシア最南端に位置するクレタ島は、ホメロスの詩にも出てくるエーゲ海で一番大きな島。広島県とほぼ同じぐらいの面積です。当時東エーゲー海を支配する世界最強の海軍を有していたミノア文明は、ヨーロッパ最古の文明とも言われています。その最盛期につくられたクノッソス宮殿とベネチア支配時代の趣を残すイラクリオンを訪れました。巨大な災害により終わりを告げたミノア文明。フリータイムに、遺跡から発掘されたフレスコ画や蛇の女神像などが展示されている考古学博物館に訪れた方も。サントリーニ島の新港は、昨日強風で連絡船が欠航し、島に取り残された人達で大混雑。今日はイアに到着する前に夕日が沈んでしまいそうでしたので、白いパンクラチウム・マリティムンの花咲く海辺で夕日鑑賞。イカのグリルやエビのパスタ。レストランカステッロのお料理はどれも美味しかったですね。
- テンダーボートでサントリーニ島の新港へ。さよならセレスタイルオリンピア号。
- 青いドームが美しいイアの街。花嫁さん達の姿も。(7日目撮影)
- 7日目
- 9月16日/晴れ/20〜33 ℃
- ★フィラ⇔イア(サントリーニ島連泊)かつて大爆発を起こした火山が形成したカルデラ地形のサントリーニ島。もともとは円形の島だったのが、火山の爆発により中心部が海に沈み、現在は三日月型に。イアの街は朝から観光客で大賑わい。ハネムーンやプロポーズの場所として大人気のサントリーニ島のイア。写真スポットではいつも場所取り合戦が。私もいつかウェディングドレスを着て参戦したいものです。絵葉書でよく使われる青いドームのフィロステファニを訪れた後は、メガロホリ村のワイナリーでワインの試飲。2週間ブドウを天日干しして作る甘いワイン「ヴィンサント」が美味しかったですね。フィラの街に戻り午後は自由散策と自由食。お客様と、ロバ道を通って海を見ながらケーブルカー乗り場へ。本当はケーブルカーで旧港に降りて、ロバで上がってきたかったのですが、下りのケーブルカーの長蛇の列に断念。イアで夕日鑑賞を楽しまれたお客様も。
- フィラの旧港に続くロバ道
- 夕日も美しかったですが、それ以上に心に残ったイアの残照。
- 8日目
- 9月17日/晴れ/15〜30 ℃
- ★サントリーニ島→アテネ(アマリア泊)機上からサントリーニ島に別れを告げ、あっという間にアテネ到着。ギリシャが舞台になった映画「日曜日はダメよ」などの演奏を聞きながら昼食を頂き、アテナイのアクロポリスへ。現在残っているアテナイのパルテノン神殿は紀元前5世紀頃のもの。アテネの衰退後、ビザンチン帝国時はキリスト教の聖堂に。その後、オスマン帝国統治時代にはモスクへ改修。壊滅的な被害を受けたのが17世紀の事。ベネチア軍の砲撃を受け、当時火薬庫として使用されていた神殿は炎上。現在神殿は1834年から本格的に修復が進められています。考古学博物館ではミケーネで出土した黄金のマスクやエーゲ海に沈んでいた素晴らしい肉体美のポセイドン像など、2000年以上前につくられたとは思えない作品の数々を見学。カメラマン大活躍のディオニソスでの夕食も、忘れられない思い出のひとつです。
- もとは円形だったサントリーニ島。火山の噴火で中心部が沈んだのが上空からだとよくわかります。
- 馬の蹄の音が聞こえてきそうな、躍動感ある作品。
- 9日目
- 9月18日/晴れ/18〜28 ℃
- ★アテネ→イスタンブール 本日は終日フリータイム。皆様、ギリシャ国内で最も保存状態がよいと言われるヘファイストス神殿(アゴラ)や新アクロポリス博物館・お土産屋さんが集中するプラカ地区、そして眺望が楽しめるリカヴィドスの丘などへ。かつてはアクロポリスの丘の上に博物館がありましたが、現在アクロポリスからの出土品は新アクロポリス博物館に展示されています。本物を間近に見学できるのも素晴らしいですが、更に映像を通して当時の色合いやどのように神殿が造られたかなどを知ることができ、とても興味深い博物館です。地下鉄も慣れればとても便利。シンタグマ駅にあったフレッシュオレンジジュースマシーンが面白かったですね。ホテルの立地が良い上、18時まで部屋を使う事ができたので、午前中観光して一旦ホテルで休んでから再度観光したり、シャワーを浴びてから出発できてよかったですね。
- 新アクロポリス博物館の最寄り駅には、破風の一部が展示されています。
- 途中スリに合いそうになったり、場所取りでちょっぴり嫌な思いをしたり。でも、美しいイアの夕日が全てを癒してくれました(7日目撮影)
- 10日目
- 9月19日
- ★イスタンブール→成田空港 アテネからの便の出発が遅れ、乗継時間ギリギリ!と焦っていたら、なんとイスタンブールの到着ゲートのほぼ隣が成田行きの出発ゲートで拍子抜け。幸いにも台風15号の影響を受けず始まった今回の旅。強風によるミコノス島の抜港や、ご覧頂けなかったサントリーニ島イアでの夕日鑑賞。予定通りにいかない事に申し訳ない気持ちでいっぱいだった私に、皆様が下さった温かい言葉の数々。思い通りにいかない事への怒りを添乗員にぶつけるお客様もいる中、私は何て素敵なお客様に恵まれたのだろうと、感謝感謝の毎日でした。更に、私の誕生日にはバースディーソングまで歌ってくださり、忘れられない誕生日になりました。時折パンフレットやHPを通して私の生存確認をして頂けたら嬉しいです。またいつかご一緒できる日を心より楽しみにしています。10日間本当にありがとうございました。
- イアのメインスクエアにあるEkklisia Panagia Platsani にて、ガイドのアンドレアさんと一緒に。
- 両手に花?(夜景が美しいディオニソスにて)
条件を指定して添乗レポートを探す
カタログや新聞に掲載のコース番号や国名・都市名、添乗員の名前などで検索いただけます。
※添乗員の名前で検索される場合は、名字と名前の間に全角スペースを入れてください。
ありふれたツアーでは物足りない。思い出に残る旅がしたい。クリスタルハート海外旅行は、そんなお客様の声にお応えいたします。イタリアやスペインなどヨーロッパから、アジア、南米まで豊富なツアーをご用意しております。