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2019年1月10日出発<エミレーツ航空利用>ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2019年1月10日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/森田 洋平(もりた ようへい)
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クリスタルハート『ゆったり旅するチュニジア世界遺産めぐり8日間』へ成田と関空からご参加頂きました17名様、ありがとうございます。私自身チュニジアの添乗が決まったとき、ああチュニジアが始まったんだなあ、とうれしくありました。2011年の1月に市民革命、数年後に細々と再開するも2015年にテロがあり、いつしかチュニジアやカルタゴがはるか遠い国になっていました。この度の再開が嬉しくもあり、数年間のツアー中断で観光業面にマイナスを与えていた事への少しの不安もありますが、2800年前にフェニキア人が理想郷とし築き上げたカルタゴの地、ハンニバルを生んだ国、ローマが欲した帝国を支えた土地と頭脳がここにあり、イタリア以上にローマ遺跡が残る国。青い海に映える白壁の町並みは冬でも十分な陽光を浴びている事でしょう!イスラム圏の中では食事もワインも美味しくて、ああ楽しみになってきました!さあチュニジアに参りましょう!
1日目
1月10日/晴れ/6 ℃
ゆったり旅するチュニジアとはツアー内容のことですが、エミレーツ航空利用で、ご集合も19時半とゆっくりです。ビジネスクラスでいかれる皆様に評判のエミレーツラウンジで少しでも長くおくつろぎ頂けるよう私は少し早めにスタンバイ。2010年に成田へ就航したエミレーツ。近年は成田関空共に総2階建てのA380機がドバイへ向かい、そして24時間眠らない世界のハブ空港から世界中へ行けるようになりました。ラウンジでおくつろぎ頂いた皆様のお顔を拝見する21時過ぎのゲート前、成田空港EK319便は22時、関西空港EK317便23時35分、それぞれ所要12時間弱のフライトでドバイを目指します。ツアー名通り、ゆったりビジネスクラスで美味しいワインとお食事を、そしてゆっくりゆったりお休みを。では行ってきます。
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成田空港A380機専用のゲート66よりご搭乗、
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ゆったりビジネスシート。
2日目
1月11日/晴れ/5〜11 ℃
ドバイ空港には5時到着、ラウンジでおくつろぎ後、関空からのお客様と合流し17名様になりまして9時20分発、EK747便はチュニスへ向け6時間55分のフライトへ。チュニス着13時15分。予定通りの到着は嬉しいものです、空港でチュニジアディナールに両替、1ディナール37円。チュニジアをお供頂くガイドはハマダンさんに運転手ダリさん、バスにはゆったり二席をお一人でお掛け頂き本日お泊りのケロアンへ160キロのドライブへ入ります。欧州より早く大地は緑の麦畑、良い天気に外で草を喰む羊、牧歌的景色の中に世界最大級のローマ時代の水道橋ザグーアン、全長132mだなんて凄すぎる!実はもっと長い事も判明。五賢帝時代の130年ハドリアヌス時代の勢いがここに、ローマのカルタゴをいかに豊かにさせたか、その源を見た気がします。水タバコ香るカフェで休み、青空と雨雲のなか車窓に立派な虹が出て、ケロアンの要塞カスバホテルに到着。本日はカスバにてお休みです。
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ザグーアンの水道橋と羊と黒い空、
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ザグーアンの水道橋と青い空、
3日目
1月12日/晴れ/6〜14 ℃
カスバでお目覚め。ゆったりの9時、カルタゴ、ローマに行く前にイスラム教のチュニジアを見にケロアン観光開始です。649年アフリカで初のイスラム都市、800年にアグラブ朝の都となりその繁栄を物語るアグラブ朝の貯水池、ムハンマドのヒゲを持つ友人のシディサハブ霊廟は美しいイスラム建築、イスラム社会のメディーナに入りビルバルーダではメッカの水引くラクダを見、商売賑わう路地を歩き、アフリカ初669年からの聖なるグランドモスクを見学しました。イスラム見学の後は69キロを走り2000年前のローマ時代を見にエルジェムヘ。ターキーのカツレツにビールにワインのランチ、そしてローマより形残るエルジェムの円形闘技場を地下から舞台から客席まで見て回ります。博物館ではローマ居住区から発掘されたモザイクの数々を、アフリカハウスなるお屋敷を再現し移築した中、その芸術にローマ市民の豊かさを感じます。本日は、海に面したスースにてお休みを。
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ケロアン、グランドモスクのミナレット。
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エルジェムの円形闘技場、
4日目
1月13日/曇り/7〜15 ℃
サヘル(地方)の真珠と呼ばれる綺麗な海に面したスースホテルでお目覚め。2連泊のゆったり気分でスース市内観光へ。9世紀ケロアンの港として851年海に面し要塞化したグランドモスク、見張りの塔を持つリバト要塞はスース最古の建物で内部を見学。38mの塔に上がれば地中海からカスバへメディーナが一望でした。メディーナを歩けば革製品に陶器に買い物が楽しそう。カスバに入るスース博物館ではローマ時代のスースの守護神ネプチューンを中心としたモザイクを観賞しました。100キロ北のボン岬半島の付け根にある古くからの陶器の町ナブールへ、エビのスパゲティーの後少し町を歩き、郊外の陶器工房へ。17世紀スペインアンダルシアから戻ってきた職人の技術が継承されています、素敵な作品に手頃な値段、購買欲が刺激されます。スースに戻りスーパーやお土産物屋、ホテルのプールでゆったりと。夜は展望レストランで牛のお肉を頂きました。

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スース、リバトの塔からグランドモスクの眺め。
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ナブールの陶器工房にて、
5日目
1月14日/曇り/11〜16 ℃
2連泊したスースを離れ、142キロ先の首都チュニスを目指します。月曜日の今日は2011年のジャスミン革命後制定された革命記念日の休日で道も空いています。13世紀ハフシド朝時代に都となり以後オスマン、フランス時代とチュニジアの中心であり続ける首都に87万人が暮らします。イスラム社会メディーナ内はグランドモスクを中心に活気に満ち、商人と買い物客でごった返しています。午後は地中海に面しカルタゴ時代の灯台があった高台の町シディブサイドで海を見ながらタイを食べ、カフェシャバーンで海を眺め甘いミントティーを頂いて、チュニジア一美しい町並みと、植民地時代に多くのフランス人が好んだ白壁に青の町並みを歩きました。スーパーに立ち寄った後、リゾート地ガマルト地区のルパラスホテルへ一度入りますが、夜に再びチュニスメディーナへ。暗い路地の先、扉を開けるとマールーフ音楽!豪邸で夕食を。伝統的でお酒はないけどお誕生日を祝いました。

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チュニスメディーナ、グランドモスク界隈。
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シディブサイドのカフェより、地中海チュニス湾。
6日目
1月15日/晴れ/8〜13 ℃
3500年前、地中海の付け根レバノンに始まるフェニキアは航海技術を駆使し、ジブラルタルまでの交易ネットワークを持つ大国に。そんな地中海のど真ん中チュニス半島にやってきたエリッサ女王により紀元前817年にフェニキアの新たな都市カルタゴが建設されました。そんなカルタゴ観光の始まりはビュルサの丘、3度に渡るローマとのポエニ戦争の結果、紀元前146年に葬り去られますが、その後のローマの町並みから少しだけカルタゴの住居が発掘されています。丘を下りカルタゴ時代の墓トフェや港を見、ローマ時代150年のザグーアンの水道橋による巨大スーパー銭湯アントニウスの共同浴場に圧倒されます。ローマは続き120キロ東へ、ローマの穀倉とされたグリーンの大地が広がります、ドゥッガ遺跡では劇場に神殿、居住区と保存状態の良い遺跡を散策。チュニスに戻り大統領官邸前グランブルーにて最後の夕食は魚を中心としたフルコースでした。

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ビュルサの丘、遺跡と19世紀サンルイ教会。
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ローマ遺跡ドゥッガ、キャピトル神殿と住居群。
7日目
1月16日/晴れ/7〜18 ℃
帰国日の朝は春の様に暖かく、ホテルの庭に出ると爽やかな海風に浅く明るいブルーの海が印象的でした。エミレーツ航空は午後便のため、7日目も観光へ。最後は世界一のモザイクコレクションを見にバルドー博物館へ。チュニス湖を突き抜ける道を走り近代的なチュニスの一面も車窓にみてバルドーへ。ローマ時代の後に訪れた東ローマビサンチン時代にも、石棺や体全身浸かる洗礼盤などにモザイクが使われた事がわかります。モザイクのメインはやはりローマ時代、ギリシャ神話に基づいた神々や英雄、ネプチューンやオデッセウスのシーンです。日常を記録した2000年前のモザイクからは当時の生活が手に取るように感じられました。中心に程近いチュニス空港、ダリさんそしてハマダンさんとお別れし14時55分発のEK748便に搭乗、所要5時間50分で再びドバイ、3時間程ラウンジで過ごし成田行きEK318便、関空行きEK316便に搭乗します。ゆったりお休み下さい。

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バルドー博物館、ビサンチン時代の石棺。
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バルドー博物館、ローマ時代のオデッセウスとセイレーン。
8日目
1月17日/晴れ/10 ℃
皆様お疲れ様でした、関空17時5分、成田17時20分、無事の到着です。計4回のフライトは全て順調に、荷物の問題もなく良かったです。ツアー再開後のチュニジアで未熟な添乗員に不便もあったかと思いますが、カルタゴからの歴史あるチュニジアは少しの政変では揺るがない歴史に遺跡にガイドさん始め素敵な民族性を十分に感じさせてくれました。経済が低迷しディナールの価値が低くなっているのは気になりましたが、逆にワインやなつめやしやオリーブオイル、イスラム的な手工芸品のお買い物も楽しめました。ヨーロッパと違い、ツアー実績も乏しい面もありますが、予定を全て見ることができ、更にそれ以上も見られたのは17名様皆様のご協力、日々和気あいあいの雰囲気を作ってくださったおかげです。心より感謝申し上げます、ありがとうございました、そしてお疲れ様でした。

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帰国日、ホテルのテラスにて。
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ありがとう、ハマダンさん。

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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