2018年11月25日出発<エジプト航空ビジネスクラス復路直行便>ナイル川クルーズを楽しむエジプト8日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年11月25日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/太田 亮(おおた りょう)
- エジプトへ行って参りました、太田亮です。 エジプトの旅というと5000年といわれる歴史、文明を実際に肌で感じたい、という思いが強くあったと思います。そして実際にその大きさ、文明の高さを感じられたことでしょう。また現在イスラム教であり、トイレの紙が流せなかったり、時にチップチップ言われたり、アグレッシブに物を売りに来たりということも含め、エジプト人の生活から、街から発するエネルギーが日本と全く違うことも感じられたのではないでしょうか。本コースはアラブの春以降しばらくなかったエジプト航空直行便利用でした。またナイル川クルーズではカテゴリーの高い「ファラー号」で3連泊のゆったりとした船旅でした。アスワンでは著名人も多く泊まった歴史的ホテル「オールドカタラクト」、カイロでは街中心の高級ホテル「リッツカールトン」でした。エジプト料理に食べ疲れない様、和朝食、イタリアン、中華など変化に富んでいました。
- 1日目
- 11月25日/晴れ/12℃
- エジプトに行きたい。アラブの春以降、他のツアー添乗中そんなお声をよく聞きました。エジプト航空直行便も再開し、皆様も念願のエジプトへ行けるようになり嬉しいかぎりです。他社も含め多くのツアーが同便になりエジプトへの期待の高さが伺えます。アルコール機内サービスなしもイスラム教圏だからこそ。エジプトでは暑い日中を避け涼しい時間帯のフライトが多いため、我々も夜明け前にカイロに到着、入国、乗り継ぎ、朝日を浴びながらルクソールへ向かいます。
- カイロ空港にて乗り継ぎ便のエジプト航空
- 2日目
- 11月26日/晴れ/15〜27℃
- ルクソールはエジプト観光の華です。カルナック神殿に入り、まず第一塔門の威容に圧倒されるところからこの旅は始まります。世界で一番大きな礼拝堂といわれます。大列柱室はまるで柱の森、開花式未開花式のパピルス柱が埋め尽くします。いくつもの塔門、中庭、オベリスクを抜け、最奥部に至聖所があり、脇の聖池そばにはフンコロガシ像もあります。 初日機内泊だったため早めにクルーズ船「ファラー号」にチェックインし、昼食と休憩。なぜ夕方にルクソール神殿を訪れるかというとライトアップが綺麗な神殿だから、これも訪れると納得です。 カルナック神殿とルクソール神殿はかつてスフィンクス道で結ばれていました。カルナック神殿が礼拝用に対して、ルクソール神殿は年に10日間の洪水の祭り(オペトの祭り)のために造られました。その時に食べられる牛のご馳走のレリーフも残っています。古代エジプトではさぞお祭り騒ぎだったことでしょう。
- カルナック神殿の大列柱室へ
- ルクソール神殿ライトアップ
- 3日目
- 11月27日/晴れ/13〜28℃
- ルクソール西岸は「死者の都」と呼ばれています。現代建築のようなモダンなハトシェプスト女王葬祭殿は3500年前とは思えません。女王の愛人といわれるセンムトの設計です。女王の治世下ではナイル川と紅海が運河で繋がれ、ソマリアやシナイ半島との行き来が盛んになり、ソマリアへの旅というレリーフも残されています。しかし彼女は父の側室の息子と結婚し、夫の側室の息子(トトメス3世)に殺された女王でもありました。 王家の谷には歴代ファラオの墓群があります。世界初のストライキのことや、ビールは女性が作らないと美味しくない、など書かれた労働者の墓もあります。ラムセス4世、ラムセス3世、ツタンカーメンの墓内部に入りました。王妃の谷にあるネフェルタリの墓は入場料1人なんとUS$70、極彩色の美しい内部はラムセス2世が彼女のために自分の墓より素晴らしく造らせました。 クルーズ船は出航、夕刻に6m落差のエスナ水門を超えました。
- モダンなハトシェプスト女王葬祭殿
- 王家の谷の墓内部にある石棺
- 4日目
- 11月28日/晴れ/15〜31℃
- 朝、馬車にてエドフの街を駆け抜けて、ホルス神殿見学です。一番保存状態がよい神殿ともいわれます。エドフとは「仇を討つ」の意味です。神話でオシリスが弟セトに殺され、息子ホルスがセトを殺し父の仇を討ったためです。ハヤブサの像はホルスの象徴です。カバはセトを象徴し、カバ退治のレリーフはストーリー風に描かれています。 昼間は船で流れ行くナイル川の景色を見ながら過ごしました。夕方はコムオンボ神殿の見学です。2神を左右並列で祀っている非常に珍しい神殿です。大ハヤブサのハロエリスとワニのソベクを祀っています。洪水、収穫、種蒔きの4ヶ月ごと3つの季節を表したカレンダーのレリーフがあり、当時は農作業、イベントを知りました。医学も進んでおり、最古の医療器具や無痛分娩のレリーフも残っています。ワニの神を祀っていたため当時ワニも飼っておりワニのミイラも残されています。 クルーズ船は目的地アスワンへ向かいます。
- ホルス神殿の塔門
- 夕日を浴びるコムオンボ神殿
- 5日目
- 11月29日/晴れ/16〜29℃
- クルーズ船では3日間和朝食が出ましたが、専用シェフが乗り込んで作ったものでとても美味しかったですね。ここからアブシンベルまで3時間半バス直行です。ただただ砂漠が続きますが、この間に北回帰線があり、蜃気楼も発生します。 そして旅のハイライト、アブシンベル神殿です。小神殿はヌビアの王の娘から妻にしたネフェルタリのために銀婚式のプレゼントとして造りました。ネフェルタリと愛の女神イシスと美の女神ハトホルが繰り返し描かれています。大神殿はラムセス2世王位30周年で建造されました。正面の4つの座像は4つの表情が異なり、1体20m、1000トンです。内部はヒッタイトとのカディシュの戦いなど描かれ、最奥部に春分秋分の日に太陽光線があたるよう計算されています。アスワンハイダムはナセル大統領になった時、工業用電力の必要性から造られました。 本日はアガサクリスティーも泊まった名門ホテル「オールドカタラクト」です。
- アブシンベル大神殿のラムセス2世像
- 優雅な夕食レストラン「1902」
- 6日目
- 11月30日/晴れ/12〜29℃
- アスワンは水の都とよばれ、また「花崗岩」の意味を持ち、以南はヌビア人が住む地域でもあります。世界中にあるオベリスクはアスワン産の花崗岩で、エジプト6本のほかに、ローマ36本、ロンドン16本、アメリカ2本、フランス3本持っていかれています。切りかけのオベリスクは推定1200トンで完成すれば最大でしたが、ひびが入り放棄されました。 イシス神殿はフィラエ島にありモーターボートで訪れます。イシスはここで夫オリシスをミイラにして復活させ、ここでホルスも産んだため、古代エジプト人の巡礼地となりました。内部にはイシスがミイラのオシリスを羽を広げて守っているレリーフ、イシスがホルスに乳をあげているレリーフなどあります。 ファルーカという帆掛け船でヌビアン音楽を聞きながら昼食へ。粒子が細かいといわれるアスワンの砂もお土産にして一路カイロへ。市内ど真ん中高級ホテル「ナイルリッツ・カールトン」に泊まりました。
- 「オールドカタラクト」朝食のテラス
- ナイル川の帆掛け船ファルーカ
- 7日目
- 12月1日/晴れ/13〜25℃
- 考古学博物館で古代エジプトの歴史の遺物を年代ごとに目の当たりにします。5000年前初めて上下エジプトを統一したナルメルの石板はエジプト最古の物。ピラミッド造ったジュセル、メンカウラー、カフラー、クフの像や、夫婦、当時エリートの書記座像。イアフメス1世以降新王国時代の遺物、独特なアマルナ芸術。中でも必見はツタンカーメンの墓からの宝物で、厨子や黄金のマスクなど見応えありました。ファラオ達のミイラ室も見どころです。 午後はピラミッドエリアにて旅の締めくくりです。 ピラミッド建設を現代で試算すると40年間ですが、パピルスによると20年間の毎年洪水期4カ月のみとあります。また非常に正確で誤差が21cmだけであり、宇宙人説があるほど今も謎に包まれています。クフ王ピラミッドの急階段と暑さの中、王の間まで行きました。また今回はスフィンクスの足元まで入場し迫力ありました。中華の夕食後、カイロ空港へ向かいました。
- 考古学博物館に来ていた女の子
- 巨大なクフ王ピラミッド足元からの眺め
- 8日目
- 12月2日/晴れ/10℃
- カイロ空港でお世話になったヤセルさんとお別れです。往路で見かけた他社ツアーも集まってきました。チェックイン、エジプト出国し、夜中にエジプトを後にします。順調に飛行し、無事成田空港到着、それぞれ家路へ向かわれました。皆様この度はクリスタルハートのエジプトツアーにご参加いただきましてありがとうございました!皆様にとって印象に残る瞬間があれば幸いです。お身体お大事にまたお目にかかる日を楽しみにしております。
- 考古学博物館の村長像とガイドのヤセルさん
- ナイル川クルーズ船「ファラー号」からの夕景
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