2019年6月11日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／藤井 博志（ふじい ひろし）

この度はクリスタルハートLR592「天空の鏡」チャカ塩湖と天空列車でめぐる世界の屋根チベットの旅9日間に１６名様のお客様がご参加くださいました。当ツアーにご参加くださいまして、誠にありがとうございました。広大な中国の国土でも秘境は中国の西に在りと言われますが、今回の旅ではその秘境あたるチベット自治区と青海省を訪れる旅であります。青海省にあるチャカ塩湖はここ数年アジアを中心に人気を博しており、またチベット自治区には歴代ダライラマ法王の聖地宮殿があるポタラ宮を中心に観光客が多く訪れるようになりました。その青海省とチベット自治区を繋ぐのが天空列車と呼ばれる「青蔵鉄道」です。チベット高原を２０００キロ駆け抜ける列車の旅もこのツアーのハイライトのひとつであります。さあ、９日間の旅をふり返ってみたいと思います。

1日目

6月11日/晴れ/7〜19 ℃

中国東方航空５２４便は上海へ向けて定刻に出発いたしました。本日６月１１日からダライラマ法王の聖地チベットと素晴らしい自然の造形美チャカ塩湖の青海省の旅が始まりました。上海では入国審査を通り青海省の都、西寧まで約３時間のフライトです。中国は北京時間で統一されているので中国の西にあたるエリアでは２０時過ぎても明るいです。私たち一行は予定時刻通り西寧に到着し、ホテルにチェックインした頃は２４時をまわっておりました。明日から観光が始まります。本日より６日目のラサ到着まで現地の日本語ガイドはMR張朋鳥さんです。どうぞよろしくお願いいたします。明日からの観光皆さま高山病に負けず頑張っていきましょう！

チャカ塩湖にある塩の像

チャカ塩湖のトロッコ列車

2日目

6月12日/晴れ/10〜26 ℃

本日から青海省地区の観光が始まります。西寧は標高２２７５メートルで本日はチャカ塩湖のあるチャカまで向かいますが、チャカは３０５９メートルの高さに町があるため約８００メートルほど標高が上がります。西寧を出発して一度３５２０メートルまで日月峠を上がり、峠の頂にある日月亭に立ち寄り、そこから峠を下りチャカ塩湖まで約３時間の道のりです。夕方チャカに到着後、早速チャカ塩湖の観光となりました。バス駐車場から塩湖まではトロッコ列車を利用します。約２０分乗車するのですが、乗車して５分後にチャカ塩湖が見えてきます。トロッコを下車して長靴をレンタルして塩湖に足を浸かりますが、なかなかうまく塩湖内を歩けませんでした。今日はなかなか体力を消費した一日でありました。

チャカ塩湖①

チャカ塩湖②

3日目

6月13日/晴れ/11〜26 ℃

本日行程３日目も昨日に続きチャカ塩湖を満喫します。昨日は塩湖に長靴履いて直接塩湖内に入りましたが、本日は趣旨を変えてまず遊覧船に乗って塩湖を周ります。が、実際は遊覧船ではなくてボートでありました、、しかしこのボートなかなかのスピードでそれなりのスリルがあり楽しかったのは私だけでしょうか？？(笑)そして午後からは広いチャカ塩湖の中でも個人で経営しているという天空一号へ行きました。天空一号はカートを利用して塩湖の一部を一周することができます。また途中下車して美しい塩湖の写真も撮ることができるのがとても楽しいです。とくにこの日は青空と白い雲と白い塩湖とエメラルドに輝く塩湖が混然一体となり見事なコントラクトが美しい景色を映し出しておりました。

チャカ塩湖の朝日

チャカ塩湖の夕陽

4日目

6月14日/くもり/10〜24 ℃

早朝のチャカ塩湖朝日鑑賞は厚い雲の影響で中止となりました。本日は２連泊したチャカの星際酒店ホテルをあとにして、青海湖に向かいます。チャカから青海湖まで約１５０キロ３時間のバスの旅であります。車窓からは牧歌的な牧草地帯が広がります。モンゴルに近い景色でモンゴルにある移動式テント（ゲル）が見えるのもその要因かもしれません。青海湖畔にある青海湖賓館に先にチェックインして、その後青海湖遊覧に出かけました。ガイドの張さん曰く青海湖はチャカ塩湖同様に塩分濃度が高いので一種類の魚しか生息していないようで、その魚の名前もズバリ「青海湖魚」というそのままの名前だと説明しておりました。(笑)青海湖で標高３２６０メートル。少しずつ高地低酸素濃度に慣らしていきます。

青海湖①

青海湖②

5日目

6月15日/晴れ/8〜24 ℃

本日行程５日目はいよいよ青海省をあとにして、チベット自治区のラサ（拉薩）まで向かいます。と、言いましてもチベット高原２０００キロを天空列車が２１時間かけて駆け抜ける訳ですから、本日は１等列車で車中泊となります。天空列車の正式名は「青蔵鉄道」で世界一標高の高い山岳鉄道でありますが、途中標高５０００メートルを通過するときも常に車内の酸素濃度は一定（標高２５００メートル相当の酸素濃度）に保たれているので酸欠の心配がないのは本当にありがたいことです。それでも万が一の場合に備えて酸素チューブも枕元にあるので、なおさら安心です。標高６０００メートル級の峰々を横断して明日はいよいよチベットのラサに到着します。

青蔵鉄道　唯一の下車できる駅「クルムト」駅ホーム

天空列車とラサのホーム

6日目

6月16日/晴れ/11〜26 ℃

昨日１４時に青海省・西寧を出発した天空列車。チベット高原を一昼夜走り続けて、本日定刻より１０分遅れて１１時３０分にラサに到着いたしました。ラサのホームに降り立つと空気の薄さを若干ではありますが感じ取れます。そうここラサは富士山とほぼ同じの３７００メートルに位置している都市であります。ラサに到着後６日間お世話になりました青海省地区担当ガイド張さんとお別れして、チベット自治区担当ガイドのMR呉鮮洪さんにバトンタッチです。呉さんも張さん同様日本語がとても上手です。私たち一行は早くこの３７００メートルの低酸素濃度になれるためホテルに早々チェックインして体を安静にして休みました。今日は徐々にこの低酸素に体をならして明日は今回のツアーのハイライトのひとつであります、ポタラ宮の観光です。明日は皆さま頑張りましょう！！

チベット仏教の僧侶

セラ寺　寺門　（行程７日目）

7日目

6月17日/晴れ/8〜27 ℃

ラサはチベット仏教の総本山があるダライラマ法王の聖地であります。そのダライラマ法王の宮殿が世界遺産に登録されている「ポタラ宮」で本日行程８日目はこのポタラ宮を中心に観光いたします。しかしながら、ポタラ宮がある丘は勾配がきつく約３８０段の階段が私たちを待ち受けております。（ちょっと大げさではありますが、、）それに加えて富士山とほぼ同じ標高３７００メートルであります。入場口よりゆっくりゆっくり休みながら約１時間かけて宮殿を目指します。昨日はあえて観光を入れず標高の高い低酸素に体を慣らして安静にしていた甲斐があり１６名様皆さま全員宮殿にたどり着くことができました。宮殿内はチベット仏教の素晴らしい文化を目の当たりにして息をのむほどでした。本当に感動した忘れられない一日となりました。

ポタラ宮①　遠方から

ポタラ宮②　中庭より

8日目

6月18日/晴れ/8〜24 ℃

本日９日日目はいよいよ平地の西安へ向かいます。高地から離れる安堵感と達成感がありました。先ずは２連泊したラサの新鼎大酒店ホテルをチェックアウトしてエメラルドブルーに輝く神秘的な湖ヤムドゥク湖を観光いたしました。その後ラサの空港に向かい、中国東方航空にて約３時間のフライトで西安に到着いたしました。同じ中国国内にいるとは思えないほど、湿度の違いに驚きました。ちなみにチベットや青海省では極度の乾燥地帯でホテルに加湿器があります。そこから空路３時間で湿度が約９０パーセントの世界に到着しました。ですが、もう高山病や体調の心配をしなくてよいのが一番の安堵感でありました。明日は早いもので帰国の途へ向かいます。

ポタラ宮③

ポタラ宮④　しつこくてスミマセン・・

9日目

6月19日/晴れ/成田 26 ℃

９日間の旅も早いもので帰国日の朝を迎えました。早朝６時に西安空港内にあるホテルをチェックアウトして中国東方航空にて上海経由で日本（成田）に到着したのは定刻より少々早い１５時３０分でした。今回の旅を思い起こすと、初日に標高２２００メートルの西寧から始まり徐々に高度を上げて最終的には３７００メートル地点のラサまで上がりましたが、多少なりとも体調が芳しくなかったお客様もいたかと思いますが、皆さま気丈に振る舞い今回の旅を自ら満喫しようと心かけていた姿に添乗員として感動いたしておりました。思いかけず「皆さま全員で写真撮りましょう！！」とポタラ宮でお声掛けしたのは、その思いが溢れたからでありました。今回ご参加くださいました１６名様の皆さま本当に当ツアーにご協力くださいまして誠にありがとうございました。またクリスタルハートのツアーでお会いできるのを楽しみにしております。

皆さま全員で‼　ポタラ宮前にて

やっぱり素晴らしいチャカ塩湖