2019年6月2日出発<フィンランド航空利用>中世の歴史を訪れるおとぎの国ポーランド9日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年6月2日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/中島 暢子(なかしま のぶこ)
- ポーランドの国土は日本の約80%、日本の北海道と本州を合わせたくらいの大きさで、人口は約3800万人の平らな国土を持つ国です。想像以上に暑く、(異常気象?)びっくりしてしまうほどでしたが、緑が多く、バスや列車の車窓からは一面美しい緑の、のどかな景色がみられました。ポーランドは、アウシュビッツ強制収容所のイメージが強く、なかなか訪れる人のまだまだ少ない国ですが、今回は、アウシュビッツだけでなく、ショパンコンサートや、ショパンの博物館等のショパンの世界もじっくり見学し、また小さなカラフルな建物が立ち並ぶ、可愛らしい中世都市をまわったりもしました。そして、人々はとっても親日で優しく、郷土料理もおいしく、物価が安いのもうれしいかぎりでしたね。素敵な10名様にご参加いただき、和気あいあい、ポーランドをまわってきました。
- 1日目
- 6月2日/晴れ/16 ℃
- 朝9時50分発のフィンランド航空72便にて、ヘルシンキ経由で、ポーランド・クラクフへ。ヘルシンキ空港での乗り継ぎ時間が長すぎて、本当に疲れてしまいましたね。ポーランドの南部、クラクフはかつてのポーランドの首都で、ポーランドの黄金時代、中世の時代は、ヨーロッパでも有数の文化都市として発展していました。14世紀の早い時代に、ポーランド最古のヤゲヴォ大学も創設されました。現在でも、丘の上には王国時代、王様の居城だった、ヴァヴェル城が聳えていて、中世の街並みも残っていて、世界でも最初に世界遺産に登録された街です。本日から、3日間、ヴァヴェル城のそばに建つ、シェラトングランドホテル宿泊です。
- クラクフ シェラトングランドホテルロビー
- クラクフ 旧市街の城門
- 2日目
- 6月3日/晴れ/26 ℃
- 本日は、13世紀から国営企業として塩を採ってきたという、ヴィエリチカ岩塩鉱観光からスタートです。中世の時代は、食物の保存に塩は欠かせず、高値で取引されたものだったそうで とても貴重なものでした。この世界最古の製塩企業だった岩塩鉱は地下327m、全長300㎞以上あり、その一部を観光しました。中に入ると美しい塩の彫刻(今までここに訪れた歴代の有名人の)がみられました。塩のおかげで空気中に菌がないため、塩鉱内は木も腐らず、空気がきれいで、肺にも良く、肺の病気の方などの療養でもこの場所が使われているそうです。空気を思いっきり吸いながら、歩きました。いったんホテルに戻り、少し休憩した後、夕食は伝統のフォークロアディナーショーでした。可愛い民族衣装を着た女性たちと全員参加で、フォークロアダンスを踊りました。
- ヴィエリチカ塩鉱内の塩で作られたコペルニクス像
- みんなで踊ったフォークロアショー
- 3日目
- 6月4日/晴れ/26 ℃
- 負の遺産として世界遺産になっている、アウシュビッツ強制収容所とビルケナウ見学。ポーランドの街の名前「オフィチエンチム」がドイツ語で「アウシュビッツ」と地名が変えられ、今ではアウシュビッツというと強制収容所のことを表します。もともとは、ナチスに反対した、ポーランド人を政治犯として収容するための施設でしたが、その後ヨーロッパ各地からユダヤ人が連れてこられるようになり、またたくさんの人がガス室に送られ、殺されました。ガス室に送られなかった人々も、馬小屋のような、隙間だらけの木造の板だけのバラックに冬は-20℃にもなる寒さの中で、十分な食べ物も与えられず、恐怖のなかで重労働を強いられていたようで、観光の中でお話を知ることができました。午後はクラクフへ戻り、ヴァヴェル城、入場観光と国立美術館にてレオナルドダヴィンチの白貂を抱く貴婦人の絵をご覧いただきました。
- アウシュビッツ 博物館内の各地からユダヤ人が連れてこられた資料
- ヴァヴェル城
- 4日目
- 6月5日/晴れ/28 ℃
- クラクフ中央駅からシュレージェン地方のブロツワフまで、列車で移動。各駅停車で何ケ所もの駅で止まりながら30分程遅れて到着しました。冗談の大好きな、ガイドさん、Mrバツワフさんが案内してくれました。「TARGOWA」というビアホールレストランにて、サラダと顔以上に大きいポークカツレツをお召し上がりいただきました。とても美味しかったのですが、大きすぎて食べきれた方はいらっしゃいませんでした。世界遺産の100年記念ホールは、1813年にプロイセンを含む連合軍が、ナポレオンに勝利したライプツィヒの戦いの100年記念に建設された建物です。そう、ここは建てられた当時はトイツ領だったということです。
- ブロツワフ駅
- ブロツワフ市内の小人
- 5日目
- 6月6日/晴れ/28 ℃
- ブロツワフはかわいい小人がたくさんいる街でした。 ポーランドの有名なものの一つで、伝統的な青色の綺麗な模様が特徴の丈夫なブロツワビエツの陶器です。本日はブロツワフから陶器の街へ、工場見学とメインは陶器のお買い物です。日本のデパートで買うよりも、かなりお安く買えるとあって、女性の方の目が輝きます。ブロツワビエツの旧市街は、カラフルな建物が並んだ可愛らしい小さな街で、子供が噴水で遊んでいました。農家のレストランにて、ブロツワビエツの陶器のお皿でボルシチスープ、魚のフライの昼食を取り、午後はシビドニツァの平和教会へ。他では見られない、すべて木造の素晴らしいプロテスタント教会でした。地元の有名なピアニストによる素晴らしいパイプオルガンコンサートもご鑑賞いただきました。
- 陶器工場
- ブロツワビエツのカラフルな建物が並ぶ旧市街
- 6日目
- 6月7日/晴れ/25 ℃
- 午前中移動で、ポズナンの街へ。 ポズナンの旧市街では、正午に一日一回だけ見られる、市庁舎のからくり時計があります。ポズナンの街のシンボルであるヤギが扉から顔を出すと、今か今かと待ちわびていた多くの観光客の(今回は子供たちがたくさん見に来ていました。)人々が歓声をあげました。からくり見終わってから、Banberceレストランにてロールキャベツのご昼食後、かわいい ガイドさん、Msオラさんが案内してくれました。ポズナンの街中を流れる、ヴァルタ川の中州は、ポーランド発祥の地でポーランド最初の王、ミエシュコ1世がお城を構えた場所であり、ポーランド最初の大聖堂が建てられ、国がキリスト教の国として始まった土地でもあります。特別に大聖堂内も見学しました。最初の王様ミエシュコ1世と、その息子ボレスワフ1世のお墓もありました。
- ポズナン市庁舎 ヤギが出るカラクリ
- 966年ポーランド発祥の年を示すプレート
- 7日目
- 6月8日/くもり/30 ℃
- ワルシャワは、1810年に生まれたショパンが20年間住んだ土地で、ショパンは20歳でパリに渡った後も、生涯ワルシャワを忘れることはなかったそうです。ちょうどショパンの生きていた時代は、ポーランドが分割されていた時代でしたが、ショパンはずっとポーランドの独立を願って祖国ポーランドのために曲を作りました。パリへ旅立ってからはポーランドに戻ることが許されませんでしたが、亡くなった後、心臓だけでもワルシャワに埋葬してほしいとお姉さんに遺言を残しました。その遺言どおりショパンの心臓が収められている、聖十字架教会を入場観光したり、午後からはショパン博物館を入場観光しました。そして夜は、素晴らしい数々のショパンの曲を有名なピアニストによる演奏で、貸し切りでコンサートを鑑賞です。最後の夜はショパンも通ったというレストラン「HONORATKA」でいただきました。
- ワルシャワ市内の壊れた城壁
- ショパンコンサート
- 8日目
- 6月9日/晴れ/30 ℃
- 昨晩はご希望のお客様とホテルのバーで二次会を楽しみました。宿泊していたシェラトンワルシャワホテルの近くにある、ワジェンスキ公園の前には、日露戦争の時に日本に来て、日本のために援助を申し込んだと言われるユゼフ・ピウスツキの像が建っています。ユゼフ・ピウスツキはポーランドが第一次世界大戦後、独立した時に国家元首となりました。緑あふれる公園内の真ん中に、ショパンの像もあります。第二次世界大戦中、ナチスに支配されていた時代、独立のシンボルであり、民族の象徴だったショパンの像は破壊されました。この公園内のショパンの像は、戦後再建されたものです。本日は帰国日ですが、朝の出発がゆっくりだったので、ワジェンスキ公園にお散歩に行った方もいらっしゃいました。
- ワジェンスキ公園の前のユゼフ・ピウスツキの像
- ワルシャワガイドさん
- 9日目
- 6月10日/雨/17 ℃
- 私自身、とても親日で、日本との歴史的な関係も深く、尊敬する歴史を持つポーランドはとても思い入れがあります。ポーランドは10世紀に歴史が始まり、農業と岩塩採掘で経済的基盤があり、16世紀にはモスクワ大公国に次ぐ大国でした。しかし17世紀から力が弱まり、他国から干渉され、1795年から123年間も他国から分割され、地図上からポーランドが消えてしまった時代もありました。しかし123年間、その後の第二次世界大戦時、その後の社会主義時代も、何世代にもわたって自由をあきらめなかった人々の思いがあり、たいへんな苦労や悔しさを乗り越え、独立を成し遂げたポーランドのことをこの旅を通して理解することができます。皆様には毎日、多大なご協力をいただき感謝いたします。この9日間がみなさまにとって、楽しい思い出に残る旅となりますように。
- 5日目のランチのレストランにて
- ショパンコンサートにてピアニストの方と添乗員
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