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2019年2月12日出発<フィンランド航空利用>神秘の北欧 オーロラ&フィヨルドクルーズ10日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2019年2月12日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/藤井 博志(ふじい ひろし)
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2月12日(火)出発 LE110・クリスタルハート「フィンエアー利用・神秘の北欧オーロラ&フィヨルドクルーズ10日間」に9名様のお客様がご参加くださいました。 当ツアーにご参加くださいまして誠にありがとうございました。添乗員:藤井博志です。 このツアーはノルウェー海(大西洋)にあるフィヨルド海岸をノルウェーの南にあるノルウェー第二の都市ベルゲンからノルウェー最北端の町のひとつキルケネスまで、フッティルーテンに乗船して北上しながらオーロラを観測するツアーでありますが、今回は天候が芳しくなくオーロラは5日目に10分ほど現れただけでありました。 しかしながらウインターシーズンのノルウェーは暖流の影響もあり、北緯が高い割には温暖で比較的過ごしやすい10日間でありました。 フィヨルド海岸をクルージングするフッティルーテン乗船の旅を振り返ってみたいと思います。
1日目
2月12日/晴れ/10℃
2月12日、本日からツアーが始まります! 今回の出発日には特別にプロカメラマンの石川肇さんも同行します。 石川カメラマンはアサヒスーパードライのコマーシャルに出演するなど、撮影や映像の業界内では広く顔の知られたカメラマンではありますが、イケメンでソフトなお人柄で誰からでも好感を抱かせる魅力のあるカメラマンです。 そして、私たち一行はオーロラ撮影に期待を抱きながら、フィンランド航空にてヘルシンキ経由でノルウェーの首都オスロへ向かいました。 オスロ空港に到着したのは現地時間で16時30分。 そこからバスで走ること約40分で本日宿泊のホテル「グランド・オスロ」に無事到着いたしました。 明日はオスロからベルゲンへ列車で向かいます。
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グランドオスロ・ホテル前にある少女の像
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ノーベル平和賞受賞者が宿泊するグランドオスロ・ホテル(初日のホテル)
2日目
2月13日/くもり/3〜9℃
100万人に満たない人口65万人の首都オスロの朝はとても静かでした。 そして出発の朝7時30分はちょうど夜明けであり、冬とはいえ、この薄明かりの人混みのない静かな首都は幻想的であり、何か不思議な感覚がありました。 本日はノルウェーの東から西へ約580キロ横断するかたちで列車の旅となります。 ベルゲン鉄道にてオスロを朝8時25分に出発した私たちは約6時間30分の乗車でノルウェー第二の都市ベルゲンに15時ちょうどに到着しました。 その後、港町であるブリッゲン地区(世界遺産)を観光して、フッティルーテン「MS KONG HARARD」号が待つ港へと向かいました。 そして「MS KONG HARARD」号は22時30分に出港し、オーロラベルト帯がある北緯65度を目指します。 今日から始まるクルーズの旅。安全な航海でありますように・・・
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ベルゲン・ブリッゲン地区の木造建築(世界文化遺産)
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巨大タラの木像(ベルゲンにて)
3日目
2月14日/くもり/5〜6℃
本日は大西洋・ノルウェー海に面する世界でも有数のタラの漁獲量で知られる人口約5万の漁村の町「オーレスン」に寄港しました。 船の到着時間が予定より少し遅れたため、滞在時間は約2時間弱ではありましたが、フィヨルドに突きだした半島の美しいアールヌーヴォーの街並みを皆さまとご一緒に散策しました。 そして「MS KONG HARARD」号は再びトロンハイムに向けて15時に出航いたしました。 船内ではデッキ7階前方に展望ラウンジ、同じくデッキ7階後方には屋上(野外)展望デッキがあり、皆さまオーロラだけでなく、大自然が作り出す美しいフィヨルドの造形美もお楽しみいただいておりました。 さあ、明日からいよいよオーロラが期待できる北緯65度以北に入ります。

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夜明けを待つオーレスンの街並み
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オーレスンの運河
4日目
2月15日/小雨/4〜7℃
私たちが目覚める早朝6時に人口約18万人のノルウェー第三の都市トロンハイムに寄港しました。 トロンハイムの町の起源はオスロやベルゲンよりも古く、中世ノルウェーにおける政治や宗教、文化などの重要な町であり、またノルウェーにある4つの大学のうちのひとつがここトロンハイムにあり、若々しい学生で活気のある町でもあります。 そんなトロンハイムの街並みを朝食後に皆さまとご一緒に散策いたしました。とくに旧市街の中でもニデルヴァ川沿いにある跳ね橋や漁師小屋は絵はがきに出てくるような美しい景色であります。また同じくニデルヴァ川近くにあるニーダロス大聖堂はノルウェー最大のバロック建築の教会であり、正門のレリーフ(彫刻)は非常に見応えがありました。 トロンハイムの町を3時間じっくり散策して港に戻りました。 オーロラを期待できる北緯まであがって来ましたが、今夜は小雨模様の天候でオーロラは難しい夜となりました。

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ニデルヴァ川沿いの美しい街並み(トロンハイム)
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ニーダロス大聖堂(トロンハイム)
5日目
2月16日/くもり・小雨/4〜7℃
本日は朝から何かと騒がしいのです! 実は本日の早朝6時から8時頃にかけて北緯66度33分の北極圏を通過する予定の航路のはずが、なんと船が南下(逆戻り)しているのです! 乗客の皆さん、デッキ4階にある航路ナビゲーションを見て不思議に思っておりました。 そこでスタッフに尋ねてみてもハッキリとした回答が得られないまま、私たちの船はさらに40分ほど南へ航行しておりました。 昨日から天候が良くなく高波であったのですが、ちょうど高波がせき止められる小さな峡湾で船はノット(速度)をおとし係留(停泊)しました。 そこですべてが判明したのですが、急病人が発生したらしく救命レスキュー船が本船の右舷側に着船して、急病人を陸地へ搬送するために波の静かなところまで逆戻りしていたのでした。 非常にめずらしいハプニングを目撃しましたが、その影響を受け本日の寄港地ボードーが抜港となってしまいました。皆さまごめんなさい・・
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急病人を搬送する救命レスキュー船
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ノルウェー海ですれ違うクルーズ船
6日目
2月17日/雨・くもり/-2〜2℃
昨日は結局、北緯66度33分の北極圏通過は午前11時20分ころでした。 そこで本来ならば昨日の午前中に行われる船内儀式「海の神・ネプチューンによる北極圏通過祝福会」のイベントが本日の10時30分に変更開催されることになりました。 そして本日14時に北緯70度に位置する北極圏最大の町人口7万5千人のトロムソに到着し、私たち一行は約2日振りに陸地へ下船しました。 トロムソは北緯が70度でも暖流の影響を受けて、比較的温暖なのですが、やはりこの時期はさすがに路面は凍っております。 トロムソにも大学があるのですが、このトロムソ大学が世界最北の大学となります。 またマックビールというノルウェーのビール工場もこの町に置かれており、ここも世界最北のビール工場なんだそうです。 確かに北極圏にビール工場や大学があるのは不思議な気もしますが・・・ 明日はいよいよノールカップへ寄港します。
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トロムソの街並み
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トロムソの大聖堂
7日目
2月18日/くもり/-4~1℃
ヨーロッパ最北端の岬がある北緯71度10分21秒のノールカップ(英語:ノースケープ)はマーゲロイ島にあります。 そのマーゲロイ島のノールカップの玄関口にあたる港、ホニングスヴォーグ。 そこからバスでさらに約45分、大西洋と北極海の境界に面したノールカップにヨーロッパ最北のシンボルである地球をモチーフにしたモニュメントが建てられてあります。 私たち一行は予定通り11時15分にホニングスヴォーグに到着しノールカップへ向かいました。 ベルゲンを出航して昨日まで見えていた複雑な入り江と峡湾のフィヨルドはもうここにはなく、目の前に広がる大海原の先には北極があります。 夏には真夜中でも太陽が沈まない最果ての地へ、私たちはたどり着きました。 ヨーロッパの大地が北の海へと消えるノールカップ。その最果ての地にたどり着いた感動の余韻を抱き、明日はフッティルーテン最終目的地キルケネスへ向かいます。

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ノールカップのモニュメント
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ノールカップのモニュメント(遠望より)
8日目
2月19日/くもり・雪/-8~-5℃
2日目にベルゲンを出港したフッティルーテン「MS KONG HARARD」号、北の終着港キルケネスには9時に着岸しました。早いもので下船日です。 キルケネス(ヒルケネス)はロシア国境からわずか7キロに位置する小さな漁村です。 もともとは鉄鉱石の採掘で繁栄した町でありましたが、第二次世界大戦後の旧ソ連が食糧難を回避する目的で樺太沖のタラバガニを北極海に放流した結果、天敵がいないことで大繁殖し、今はタラバガニの漁港として小さな町ではありますが、水産業界では特に注目を浴びてる町のひとつであります。 そのキルケネスの町からバスにてフィンランドに入り、本日の宿泊地サーリセルカに到着したのは18時前でした。 到着したサーリセルカの天候は雪景色。オーロラは厚い雲に隠れてしまいました。残念です、、、

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ロシアとノルウェーの国境
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ロシア記念碑(キルケネス)
9日目
2月20日/晴れ/-9~-3℃
帰国の日を迎えました。 サーリセルカを11時に出発し、約30キロ北にあるイヴァロ空港からヘルシンキ経由で帰国の途、成田国際空港へ向かいます。 今回の旅はノルウェーを中心に旅してきましたが、ここフィンランドはノルウェーの隣国でありながら、やはり民族が違うと文化や考え方、国の政策なども変わるものだと実感しました。 例えばノルウェーではバスマットを敷く習慣がないのに対しフィンランドは多くの他国と同じようにバスマットが用意されていたり、ノルウェーは自国の通貨を持っていますがフィンランドはユーロを自国の通貨としております。 またノルウェーはEUに加盟していませんがフィンランドはEUに加盟しています。言語も全く違うところから民族が違うこともわかります。 それでありながらお互いの国の相互関係を弊害なく、よりレベルの高い国を目指していく北欧諸国は非常に安全で旅のしやすい環境だとあらためて感じ取りました。

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サーリセルカの雪景色①
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サーリセルカの雪景色②
10日目
2月21日/晴れ/15℃
成田空港には定刻より1時間遅く、午前11時に到着いたしました。 今回の旅では残念ながらはっきりとしたオーロラ出現には至りませんでしたが、皆さまから多くのご協力をいただき帰国することができました。本当にありがとうございました。 「オーロラが見られなかったのは藤井さんのせいではありませんよ」とありがたいお声をかけて下さったときには、正直涙が出る思いでした。 それでも今回はオーロラ撮影の石川カメラマンが唯一5日目の深夜に10分ほど鮮明に現れたオーロラを根性で撮影しております。 この貴重な今回のオーロラ映像が届くまで、今しばらくお待ち下さいませ。 またの機会にクリスタルハートの旅で皆さまにお会いできますよう、心から楽しみにしております。 10日間、本当にありがとうございました。 心より皆さまにお礼申し上げます。

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今回同行した石川肇カメラマン
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旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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