2019年3月28日出発 花の国を旅するオランダ・ベルギー8日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年3月28日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/木藤久美子(きとう くみこ)
- 10名様とご一緒に、年に2か月だけオープンするキューケンホフ公園開園時期に合わせた「ANA利用 花の国を旅するオランダ・ベルギー8日間」ツアーに行ってきました。日向は暖かく心地よい気候、日が陰るとぐっと冷え込み、後半はまた寒さが戻り、この地方らしく天気がころころ変化。それでも地元の人たちは、早くも軽装。外テーブルで陽を浴びながら食事を楽しんだり、ようやく訪れた春を喜んでいる様子でした。あちこちで桜が咲き、プラタナスやマロニエの街路樹が芽吹き、球根畑は水仙、ヒヤシンス、クロッカスが虹色カーペット状に咲いていました。20時半まで明るいハイシーズンのはじまりのわりに混雑なく、北海道の4割のベルギー、九州程のオランダの見所を少人数の和やかな雰囲気でゆっくり旅を満喫することができました。
- 1日目
- 3月28日/晴/3〜12 ℃
- 成田空港の全日空ビジネスクラスラウンジでおくつろぎ頂いてから、直行便でベルギーの首都ブリュッセルへ12時間の空の旅。トヨタ欧州本部、NATO本部、EU本部、欧州議会などを車窓見学しながら、アールヌーボー建築の街並みが美しい「小パリ」と呼ばれる文化都市の旧市街へ。1911年世界初国際学会でアインシュタイン、キュリー夫人が科学を語り合い、世界の王侯貴族、国家元首や著名人が滞在してきた高級感溢れる5つ星ホテル。 19世紀には資本家やブルジョワ層のための銀行だった建物はフロントに面影があり、エレガントな手動エレベーターが印象的でした。早速スーパーやワッフル屋、チョコレート屋を覗いたり、グランプラスの夜景散歩に出かけてみたりと好立地で長旅の疲れを忘れさせてくれました。
- ホテルのレセプションはかつての銀行窓口
- ホテルのエレベーター
- 2日目
- 3月29日/晴/7〜17 ℃
- 徒歩でブリュッセル旧市街観光へ。銀行だったホテルの近くにはかつての証券取引所、劇場、その先に、フランス文豪ビクトル・ユーゴーが「世界で最も豪華な広場」、フランス小説家ジャン・コクトーが「世界一美しい劇場」と称賛したグランプラス。小便小僧と小便少女像までありました。あちこちにワッフル、チョコレート、フリッツ、ビール屋、レース、ゴブラン織り、冒険家タンタン。ベルギーと言えばイメージするものが勢揃い。ランチはレストランが軒を連ねる食い物横丁で鍋満杯のムール貝を頂き、「北のベニス」「水の都」「屋根のない博物館」古都ブルージュ(橋という意味)へ。旧市街のホテルに連泊です。チェックインをしてから散策に出かけることができました。 風情ある石畳と石造り家屋の中世の街に馬車が走る音が響きます。ブルク広場、マルクト広場、聖母教会、ペギン会修道院、愛の湖、運河の流れのように時間も止まっているかのようでした。
- グランプラスの市庁舎とギルドハウス
- 夕暮れ時のブルージュ
- 3日目
- 3月30日/晴一時曇/7~17 ℃
- 今日は、自由行動とゲントオプショナルツアーの選択日。ゲントは、アントワープに次ぐ旧港湾都市でベルギー3番目の街。紡績、織物産業の商業都市として13世紀まではモスクワ、ロンドンより大きくパリに次ぐ大都会だったとか。15世紀フランドル絵画最高傑作の聖バーフ教会祭壇板絵の細密画「神秘の子羊」が最大の見所です。ブルージュでは、お昼までの1時間程、鐘楼の47個の鐘が4オクターブでカリヨンコンサートを奏でて街中に響き渡っていました。温かい週末。小さくロマンチックな古都は凄い人出で大賑わい。無形遺産のベルギービールは今では1200以上の銘柄があるとか。迷うなら飲み比べセットでしょうか。皆様、昨日今日と歩き疲れのご様子でしたが、旧市街ホテルは自分のペースでいつでも休憩したり出かけられる便利さが最高ですね。
- ブルージュの運河沿い景色
- マルクト広場にそびえる鐘楼
- 4日目
- 3月31日/晴曇/1~12 ℃
- 3月最終日曜日深夜2時からサマータイム。1時間時計の針を進めてからお休みいただきました。高速は国境らしい雰囲気もないままノンストップでオランダに入り、ロイヤルデルフト陶器工房へ。見学とデルフト食器でランチの後、フェルメールの絵画では珍しい風景画「デルフトの眺望」スポットへ散歩。国会、中央官庁、外交機関の行政中心地で王宮があるロイヤルシティ・ハーグでは、フェルメールの北のモナリザと賞される「真珠の耳飾りの少女」、レンブラント、ルーベンスなどの絵画があるマウリッツハイス美術館とビネンホフを観光。宿泊は北海の人気ビーチ海岸の象徴的宮殿ホテルクールハウス。ミニバーが無料で、洋酒、ビール、ワインなども揃っていて贅沢な気分。向いにはカジノ、ビーチにはレストラン・バーがずらり。大賑わいシーズンまでもう少しです。
- チューリップバブル時代のデルフト焼き花瓶
- 1600年フェルメールと同じ場所から現在の「デルフトの眺望」
- 5日目
- 4月1日/晴/5~13 ℃
- 日本では新元号「令和」が発表されました!今日は待望の球根畑と70周年を迎えたキューケンホフ公園へ。東京ドーム7個分の広さに球根花が700万株以上植えられ、整備された全遊歩道は15㎞以上。今年は3/21~5/19まで、テーマ「花の力」と題して眩しいほどカラフルでキレイな花々を楽しませてくれます。桜もあちこちに植えられて見頃でした。周辺の球根畑のチューリップはまだでしたが、一足早く咲くお花もあり鮮やかな帯畑。球根を育てるためにお花盛りの時に刈り取られてしまいます。世界一の花市場は空港近くにあり、買付24時間後には世界の花屋の店頭に売られるそうです。午後は、アムステルダム。国立美術館で世界三大名画レンブラント作「夜警」やフェルメールなどの絵画を鑑賞。東京駅がモデルにした中央駅をはじめ、戦争被害のない17世紀からのきれいな街並み。何より印象強かったのは自転車の多さと個性的ボートハウス生活。
- アムステルダム中央駅
- キューケンホフ公園内
- 6日目
- 4月2日/曇晴雨/4~16 ℃
- 内陸の町オッテルローへ。この辺りは、広大な国立公園があり、オランダで最も標高が高い地域。と言っても300m強。国土の1/2が水面下だった土地にダムと堤防を造り、排水して乾かして造り上げた国土のためネーデルランド(低い土地)。この国立公園は日本人が見たらごく普通の森林公園ですが、この国では貴重な珍しい所。もともと実業家クレラー氏の個人所有で、ミュラー夫人の趣味の美術品コレクションを収納・展示するためにクレラーミュラー美術館を建て、やがて森林と美術館ごと全て国に移管。ゴッホコレクションが270点以上あったというから、まさにまだ評価が低かったゴッホの最初の理解者、収集家だったのです。学生が大勢来ていました。午後は、うさこのミッフィー作者ディック・ブルーナーさんの故郷ユトレヒトへ。童心に返ってミッフィー博物館を見学しました。
- クレラーミュラー美術館ゴッホセクション
- ミッフィー博物館入口
- 7日目
- 4月3日/曇雨晴/1~10 ℃
- 海抜-2m以下のキンデルダイクには18世紀の風車が19基も残っていました。九州程のオランダにかつては1万基以上、キンデルダイク周辺だけでも千基を超える風車がありました。排水して灌漑農地を広げ、国土の1/4が海抜0m以下でありながら国土の半分以上を農地にして農業大輸出国にまで発展させた苦労に頭が下がる思いで緑広がる広大な平地の美しさを堪能しました。港町アントワープでは、「フランダースの犬」のネロ少年とパトラッシュが天に召されたノートルダム教会で、ルーベンスの4大作を鑑賞。まるで美術館のようで、ルーベンスの家はまるで富豪のお城のようでした。今日はこの地方らしく目まぐるしく変化する天気で、大雨や一時みぞれまじりになりましたが傘いらずの青空散歩。虹も見え、最終日まで幸運に恵まれました。
- キンデルダイクの風車(現在博物館として内部公開)
- アントワープのマルクト広場のギルドハウスと聖母教会鐘楼
- 8日目
- 4月4日/晴/3~16 ℃
- 少し早めに成田空港に着陸。珍しく遠くからバスでターミナルに到着しました。満席の機内には、ハーフの子供たちと外国人が8割位。満開の桜を楽しみに来たのでしょう。ゴッホの時代同様幾度か興った日本ブーム「ジャポニズム」がまた到来です。いち早くまわってきたスーツケースを受取って通関後、宅配業者が出迎えてくれました。楽しい時間はあっという間で、ここでお別れになりますがご自宅に帰るまでが旅行です。お土産をたくさん抱えた後ろ姿を感謝の気持ちでお見送りさせていただきました。いつも明るい笑顔、朗らかなムードでお過ごしいただきありがとうございました。またお会いできる日を一緒に旅行できる日を心よりお待ちしております。
- ブルージュのペギン会修道院は水仙が見頃でした
- ブルージュの愛の湖周辺には白鳥がいっぱいでした
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