2018年8月30日出発 未知なる極北の絶景と感動に出会う氷の国グリーンランドと緑の国アイスランド大周遊12日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年8月30日出発ツアー添乗員レポート
- ※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
- 添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
- ん?氷の国がアイスランドで緑の国がグリーンランドじゃないの?日本の面積の約6倍で世界最大の島グリーンランドは全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われ、北海道より1.3倍大きいアイスランドは10%が氷河、半分以上が溶岩台地、国立公園、牧草地。行ってみたらなるほどザ・ワールド!情報がまだ少ないぶん、とても興味深い面白い国でした。千年以上前に赤毛のエイリークが入植した頃と気候が違うことと、命名した狙いがあったようです。想像を超える壮大な大自然の景色とクジラなどの動植物、オーロラ現象の驚異、世界一美味しい水、温泉、そして優しさ溢れる温かい笑顔の人々に迎えられて、旅の仲間もすっかり打ち解けて良く笑った楽しい旅でした。幸福度ランキング1位の国は、旅人にも幸福を与えてくれました。
- 1日目
- 8月30日/雨/17℃
- 猛暑の日本からちょっくら避暑へ!どころか、国名とイメージと壮大な大自然で遊ぶツアー内容から体感温度の想像が難しくて、荷物を詰めたり出したりを繰り返し、いよいよ出発日を迎えました。旅のベテラン12名様とスカンジナビア航空で11時間半弱の空の旅。かつてグリーンランドとアイスランドを植民地にしていたデンマークの首都コペンハーゲンに到着。あいにくの雨でしたが、今日は空港直結ホテルに一泊し、明日からの観光に備えて体力温存です。荷物はポーターが空港ターンテーブルからホテルの部屋まで運んでくれ、らくらく手ぶら。空港内にはセブンイレブン、バーガーキング、スタバ、アジアン料理、お寿司までありました。物価が高―い!けどグリーンランド、アイスランドも日本の3倍を覚悟あれ~(汗)そうだ、3倍以上楽しむことにしましょう♪
- 緑の国ではなく氷の国グリーンランド
- 氷の国ではなく緑の国アイスランド
- 2日目
- 8月31日/雨曇/1〜3℃
- 真赤なエアーグリーンランドで第2次世界大戦時に開港したカルゲルルススアークへ、そして37人乗り自由席のプロペラ機で氷山の産出量世界一のユネスコ自然遺産アイスフィヨルドのイルリサットへ。上空から氷山プカプカ浮き、あまりに大きく長くて雪山にしか見えない氷山の塊が見え、気分が高鳴りました。ホテルで着替えて早速観光へ。ミニ魚市場 教会と氷山、病院、港、給水所、極地探検家で人類学者クヌート・ラムスッセン博物館へ。氷河の歴史、北極の暮らし、アザラシ毛皮ジャケットと白クマの毛皮ズボンの民族衣装、町を結ぶ道路がないため主な移動手段の犬ぞりと防寒のトナカイ毛皮。1960年代の泥炭の家と産業の鯨油圧搾機などを見学しました。貸切クルーザーで氷山に迫るサンセットクルーズではなんと、クジラ3頭に遭遇!まるで立体映像の世界に入り込んだような圧巻の一言。9割が海面下って…これから「氷山の一角」の言葉に重みを感じます。
- クルーズで大迫力の氷山に迫りました
- 町を結ぶ道路がなく交通手段は犬ぞり(博物館より)
- 3日目
- 9月1日/霙雨曇/2〜7℃
- 朝、エレベーター閉じ込め事件発生。駆けつけた技術者が手引き本を参考にしていました。そっか、この小さな町全体でエレベーターは何基あるのだろう?高台で眺めが最高の町一番のホテルとは言えご迷惑をおかけしました。1日20~40m海に流出する氷塊が砕けて氷山を生成するイルリサット氷河に今日は周りに苔、ワタスゲ、マーガレットを行く先には氷山を見ながらボードウォークで迫りました。ガイドさんがリュックに温かい飲み物のポットとクッキーを担いで来てくれて最高の氷山ピクニックとなりました。祖先は1000年前にイヌイットとシベリアからきた世界最古の部類の犬ぞり用子犬が喜んでじゃれてきました。どことなく野生の力強い表情です。地面を1m掘ると永久凍土、3千mもの厚い氷(南極の3倍)が溶けたら7m沈んでしまいます。関東は半分位が水面下になってしまう?これから温暖化ニュースが気になります。アイスランドへプロペラ機で移動。
- 氷山間近までボードウォーク散策
- 歩いて氷山にこんなに近づけます
- 4日目
- 9月2日/雨曇晴/4〜11℃
- 硫黄温泉のお風呂で温まりましたか?全国にパイプラインが網羅し、どの蛇口からも温泉が出てきます。クリーンエネルギーの25%を占める地熱発電を学びにヘトリスヘイジ地熱発電所へ。地下3千mから蒸気を汲み上げて発電しているのは硫黄に強い東芝1基、三菱重工6基でした。温泉、海の温泉プール、火山、溶岩…氷というより火の国。他75%は水力発電だそうで、旅で見る無数の滝が楽しみです。高物価の国で電気代は日本の1/3とのこと。午後は全人口33万人の2/3が暮らす首都レイキャビックの観光です。地熱発電所からの巨大お湯タンクペルトランは360度パノラマ展望デッキなっていました。レーガン大統領とゴルバチョフ書記長が冷戦終結の協議をしたホフジハウス。ボタン一つで核爆発させる緊迫した時代に北の果ての小都市に佇む小さな建物に決定。この頃から変わらず世界一安全、幸福度1位の国の魅力をたっぷり感じる旅になりそうです。
- ハトルグリムスキルキャ(教会)
- ホフジハウス
- 5日目
- 9月3日/曇晴/9〜13℃
- 1号線1400kmがぐるり1周。第1,2都市間は飛行機、残りの3/4周をバスで巡る旅。2号線も3号線もなく、国道はこれだけ(笑)プロペラ機は山に囲まれ外海から60kmのフィヨルドの中に造られたアークレイリ空港の滑走路に着陸。水面着陸するような感覚でした。この街の道路信号の赤サインはハートマークでした。神々の滝ゴーザフォスは滝壺から舞い上がる水しぶきでキレイな虹が発生してまるでポスターのような景色をたっぷり楽しませてくれました。ブルーベリーが実を付け、ナナカマドが実を付け、全国約400種のコケ類や植物が黄色、橙色の秋色に染まるのもこの季節ならではの秋景色です。国花チョウノスケ草はお花が終わっていました。お泊りは、クジラウォッチングのメッカで有名なフーサヴィーク(湾の家)の町。北極イワナの夕食後、まだ暗くなりかけの時間から待望のオーロラが出現!ホテル前でオーロラと一緒に集合写真!感激♪♪♪
- アークレイリのハート赤信号
- ゴーザフォス
- 6日目
- 9月4日/曇雨/5〜13℃
- ダイヤモンドサークル観光。まるで月面のように丘とクレーターが広がるミー湖へ。ミー(蚊)が大量発生!バスにどんどん無賃乗車してきます。お客様を守る使命感に燃えてバチバチ退治していたら、大らかなドライバーに「刺さないんだから短い命を殺したら可哀そうだ」と言われてしまいました。硫黄泉地獄谷ナウマフィヤットルでは靴カバーを履いてガス、白煙の水蒸気をあげる様子を見学し、大地の鼓動を感じました。9回も噴火した溶岩台地レイルニュークルでは2kmのハイキング、溶岩が数十mにも重なってできた奇岩群ディムボルギルなど、自然が造り上げた驚異の世界を巡りました。昼食は厩舎併設酪農家レストランでイワナとラムの燻製と握りこぶし2つ分大のラム肉にチャレンジ。最後は硫黄温泉大露天風呂ミーヴァトンネイチャーバスに浸かってお疲れを癒していただきました。変わりやすい天気で大きな虹も何度も発生してロマンチックな一日でした。
- 9回も噴火したレイルニュークル
- 硫黄地獄谷ナウマフィヤットル
- 7日目
- 9月5日/曇雨晴/4〜14℃
- 北から南へ600kmのバス旅。車窓からの眺めはどこも素晴らしく、国内で唯一自生する樺の木、ダケカンバンさえない緩い谷に名無しの無数の滝、季節の風物詩羊集め、この2週間のみの黄葉、オオハクチョウを見て、トナカイ探しをしながら、お尻が溶岩台地のようにガチガチになりそうでした。北部道路脇にはケルト人が始めた石積みの道しるべケルンが続きました。デティフォス滝は大迫力で、合羽フル装備で挑みましたが空高く舞い上がった水煙でびしょ濡れ。水に削られた台地の地形はジグザグに遠くまで続いていました。昼食は国民食タラの名物料理フィッシュカセロール、夕食はアイスランドロブスター(手長エビ)を豪快に一人13尾も山盛り頂きました。産地のため鮮度と甘みと量が格別!長い移動のご褒美は、まるでプラネタリウムのような天の川と満天の星空、そしてオーロラ!今宵も全員一緒に鑑賞して記念撮影大会をしました。オーロラ女神、ありがとう!
- デティフォス(滝)
- アイスランドロブスター(手長エビ)は産地が一番まいう~
- 8日目
- 9月6日/曇雨/3〜9℃
- 南部海岸の氷河、氷河湖の観光です。3つの氷河が見えるポイントがありました。午前は、田部井淳子さんも登頂した最高峰2119mクワンナダルスクフヌゥクルが雲の中から顔を出すのを見ながら玄武岩柱状節理の黒い滝スヴァルティフォスまで片道1.6㎞のハイキング。ガンコウラン、イワキキョウ、北極タンポポ、ブルーベリー、ベアベリー、ヤナギラン、タイムのピンクの花、フロウ草、アンジェリカなど植物観賞もしました。午後は、南極、グリーンランドに次いで世界3番目、ヨーロッパ最大ヴァトナヨークトル氷河へ。国土の8%を占めています。氷舌のヨークルサゥルロン氷河湖を水陸両用クルージング。海と繋がり干満があるため海水が50%混じっていて、冬でも凍らない珍しい氷河湖です。アザラシがたくさんいました。海に旅立った氷山が波で打ち上げられるダイヤモンドビーチは残念ながらメレダイヤ。夜は5倍固くて重い700年以上の氷山の氷で乾杯!
- フィヤットルサルロン氷河湖
- 玄武岩柱状節理の滝スヴァルティフォス
- 9日目
- 9月7日/雨曇晴/6〜12℃
- 南部海岸沿いの滝、海岸奇岩、黒砂海岸などを観光。230年前の記録的大噴火で300トンの溶岩が流れ、数千年は草木が生えないと言われた台地は現在一面苔で美しい世界でした。氷河の下で起きた噴火のあと急に冷えてできた黒砂海岸はレイニスファラ奇岩、柱状節理玄武岩と荒波、自然のコントラストが美しい世界の海岸の上位にランクインしています。ディルホウラエイ絶壁の上からのパノラマも素敵でした。シシャモ食いしん坊の渡り鳥パフィンがまだ数羽残っていました。国民が食べないシシャモは日本へ輸出しているそうです。スコウガフォス(滝)では420段登って展望台へ行った方もいらっしゃいました。セリャラトフォス(滝)では合羽を着て滝裏へ。びしょ濡れになりましたが、面白い体験で虹がかかっていました。素敵は白い高級ペンション風ホテルのラウンジダイニングでの宴会、ジャグジーでラグジュアリーなホテルライフもお楽しみ頂きました。
- セリャラントスフォス(滝)
- 黒砂海岸・柱状節理・レイニスファラ奇岩
- 10日目
- 9月8日/曇雨/5〜11℃
- ゴールデンサークル観光です。シンクヴェトリル国立公園は、大西洋中央海嶺が地表に乗り上げている地球上で珍しい自然現象が見れる大地の裂け目ギャウがあり、北米プレート側に沿って散策。毎年数センチ離れているユーラシアプレート側までは幅7kmも離れていて、いつか2つの島になってしまうのかなぁと考えてしまいました。世界初民主議会アルシングが開かれたアイスランド史で最も重要な場所でもあるそうです。グドルフォス(黄金の滝)と約6分おきに20m近くも吹き上げるストロックル間欠泉の勢いもすごく、吹き上げる瞬間の写真撮影に夢中になりました。海水7割の世界最大露天風呂ブルーラグーンでは、シリカパックをして温泉内バーでビールを飲んでいる姿がまるで顔白妖怪の宴会のようで爆笑。最後の夜はブルーラグーンの最寄りで2千m地下からお湯を汲み上げて温泉に提供している地熱発電所を眺める暖炉ラウンジがアットホームなホテルでした。
- 間欠泉ゲイシール
- 大地の裂け目ギャウ
- 11日目
- 9月9日/雨/8℃
- あっという間に日本に帰る時を迎えてしまいました。レイキャビックからアイスランド航空でデンマーク、スカンジナビア航空で成田空港へと向かいます。観光客が人口の5倍を超えるアイスランドでは、早朝から空港は混雑。免税店も全て営業していました。飲物代、約200円相当もする有料トイレさえもクレジットカード払いが可能な国のため現地通貨シリングの硬貨を見る機会も少なかったかと思いますが、タラ、イルカ、シシャモ、カニ、ダンゴウオ模様で可愛らしいコイン。さて、最後のお土産ショッピングです。アイスランド産商品は少ないですが、大自然からのインスピレーションに溢れた国芸術家多いようでセンスの良いものがありました。食糧、木、建材といろいろ輸入に頼っている国のため、高見せ土産ではなく、本気で何もかも高い!それに対して乗継ぎのコペンハーゲン空港は、床まで木製で何でも売っている高級ショッピングモールのような空港でした。
- 7日目に見たオーロラ
- オーロラ
- 12日目
- 9月10日/曇/32℃
- 無事、帰国。9月も半ばというのにまだまだ暑い夏日が続いています。毎日会話が弾み、笑顔と笑い声が絶えない愉快な旅仲間の皆様と素敵な思い出も、記念の写真もたくさんですね。日本でカラスガレイのエンガワ、甘海老、タラ、シシャモを食べる時はグリーンランド、アイスランドを思い出してください。世にも珍しい横になって寝ているウマ、銃を持たない警察が安全な国を象徴していた癒しの国。今の時期は、日の出が6時過ぎ、日の入が21時前で、日中の観光と1日いつでも暗くさえあれば見れる可能性があるオーロラ現象も楽しめるベストシーズンに訪れて頂きましたが、5月中旬~7月中旬の白夜、太陽が20度までしか上がらないけれどメキシコ暖流のおかげでそんなに寒くならない冬、季節を変えて何度でも旅したくなる魅惑の国へまた一緒に出掛けませんか?またいつかお会いできる日を楽しみにお待ちしております。ご参加ありがとうございました。
- 氷河機体のアイスランドエアー
- 氷河
条件を指定して添乗レポートを探す
カタログや新聞に掲載のコース番号や国名・都市名、添乗員の名前などで検索いただけます。
※添乗員の名前で検索される場合は、名字と名前の間に全角スペースを入れてください。
ありふれたツアーでは物足りない。思い出に残る旅がしたい。クリスタルハート海外旅行は、そんなお客様の声にお応えいたします。イタリアやスペインなどヨーロッパから、アジア、南米まで豊富なツアーをご用意しております。