2018年12月24日出発5つ星ナイル川クルーズ船で行く 優雅なエジプト10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年12月24日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
- 古代四大文明発祥の地のひとつエジプト。今から約5000年前、古代エジプト王国時代が幕を開けます。ナイル川沿いに発展したエジプト文明をクルーズで巡る旅。エジプトの民族衣装を着てのパーティや、タンノーラやこれぞ本当の腹踊り!なぽっちゃりベリーダンサーによるダンスや水門通過。たまにお湯の出が悪い事もありますが、船室にバスタブが付いているのも嬉しいです。 クリスタルハートのお客様の為に、日本食をつくってくれるシェフも乗船。肉じゃが・だし巻き卵にアツアツのお味噌汁。毎日朝食が楽しみでした。ナイル川の氾濫がもたらす肥沃な土が育てた、エジプトの農作物と文明。ナイル川を航行していると、日本とエジプトの国旗が描かれた施設を見ることができます。これは、日本の支援により不足する農業用水の供給の為つくられたポンプ場です。日本がエジプトの農業の支えになっているのは嬉しい事ですね。
- 1日目
- 12月24日
- ★成田空港→イスタンブール(機中泊) トルコ航空TK53にてイスタンブールへ。古代文明の素晴らしさを今に伝えるエジプト。アラブの春の後減少していた観光客も、少しずつ戻ってきているようです。2011年初頭から中東・北アフリカ地域で起こった民主化運動「アラブの春」の動乱の中でムバラク政権が倒れ、その後成立したモルシー政権も1年という短命で終わりました。この政変で、エジプトの古代文明の遺産も多大な被害を受けました。今回私達が訪れたカイロ博物館からも、当時ツタンカーメンコレクションを含む貴重な文化財が盗まれたそうです。エジプトにとって観光は重要な経済の柱。観光客の安全を守るため、観光警察が同行したり、ホテルや観光地入口ではセキュリティーチェックが行われています。ギザで爆破事件があったものの、不安を感じる事無く観光ができてよかったですね。
- トルコ航空の安全ビデオは、何とレゴ&バットマンとのコラボレーションなのです!
- イスタンブール・アタチュルク国際空港内トルコ航空のラウンジ
- 2日目
- 12月25日/晴れ/12~21 ℃
- ★イスタンブール→カイロ(コンラッド泊) イスタンブールから約2時間でカイロに到着。有名なツタンカーメンの黄金のマスクをはじめ、古代エジプトの至宝がぎゅっと詰まったカイロ博物館へ。過去に多くのエジプトの遺産が他国に流出してしまいましたが、これ以上大事な遺産を失わないよう優れたエジプトの遺産を保管・展示していたブラーク博物館が手狭になり、新しく造られたのがエジプト考古学博物館(通称カイロ博物館)。2020年開館予定の大エジプト博物館に移設された作品もあり、昔に比べると展示数は減ったものの、十分見応えがありましたね。 時価300兆円とも400兆円とも言われるツタンカーメンの黄金のマスク。1965年に来日した時の美術館動員数は、日本美術展市場最大の動員数約295万人。当時の混雑状況を考えると、何とも贅沢なゆったりとした空間で3000年以上前の黄金のマスクの輝きを堪能することができました。
- 国際的な公募により、フランスの建築家マルセル・ドゥールニョンのデザインが採用されました。
- 王家の谷にあるツタンカーメンの地下墳墓が発掘された際の内部の様子
- 3日目
- 12月26日/晴れ/9~25 ℃
- ★カイロ→アスワン→アブシンベル(セティ泊) 航空会社の都合で予定より早い時間に出発。ご協力ありがとうございました。アスワンハイダムで写真ストップ後、アブシンベルへ。途中ラクダを乗せたトラックや蜃気楼を見る事ができました。 昼食後、クルーズ船に乗ってナセル湖から眺めるアブシンベル神殿をお楽しみ頂きました。強風の関係でクルーズができなのでは・・・と心配していたので、警察から船を出してよいと許可を貰えてホッとしました。 ホテルのプールサイドから美しい夕日をご覧頂き、アブシンベル神殿の音と光のショーへ。アブシンベル神殿近くのバスの乗降場所から見た夕日に染まった空がとても美しかったですね。満天の星の下アブシンベル神殿の壁面を使って行われる音と光のショーで、神殿の移設そして神殿が建てられた歴史などをご覧頂きました。ライトアップされたアブシンベル神殿も神秘的で素敵でしたね。
- 湖の水面に映る岩山に見えますが、実は蜃気楼で湖はありません。
- アブシンベル神殿の音と光のショー。星空も綺麗でしたね。
- 4日目
- 12月27日/晴れ/7~23 ℃
- ★アブシンベル→アスワン(アガサクリスティ所縁のオールドカタラクト泊) 貸切状態のアブシンベル神殿見学と朝日鑑賞は、アブシンベルに泊まった人の特典。アスワンハイダム建設に伴い、水没の危機にさらされた神殿を世界が力を合わせこの場所に移設したのは1960年代の事。今より3000年以上も昔に建てられたアブシンベル神殿とネフェルタリ小神殿は、小さなブロックに切り分けられ62m高い場所へ移設されました。 アスワンで切りかけのオベリスクをご覧頂き、昼食後はファルーカ(帆掛け船)に乗ってホテルへ。ベルギー国王夫妻ご滞在の為、アガサクリスティルームがあるエリアは立ち入り禁止となっていましたが、チーフコンシェルジェの方の計らいで限られた場所だけでも見せてもらえてよかったですね。 2019年公開予定の映画ナイル殺人事件には、このホテルはもちろんの事、ホテル関係者も一部エキストラとして出演しているそうです。早く観たいですね。
- 朝日に輝くアブシンベル神殿
- ファルーカでアガサクリスティ所縁のオールドカタラクトホテルへ
- 5日目
- 12月28日/晴れ/17~29 ℃
- ★アスワン(アマルコⅡ泊) アガサクリスティがナイル殺人事件を書いたホテルとしても有名なオールドカタラクトホテル。歴史を感じさせる本館も素敵ですが、ナイルウィングからの眺めと贅沢な部屋の作りはそれ以上。ナイル川とエレファンティネ島を見ながらの優雅な朝食。できるならもう1泊したかったですね。 ハヤブサの頭を持つホルス神をイシス女神が産んだのが、イシス神殿が残るフェラエ島。(現在のフェラエ島は、アスワンハイダム建設による水没から神殿を守るため隣の島に移転されたもの) なんと、観光客に交じってイシス神殿にベルギー国王夫妻のお姿も。青空に映える美しい神殿以上に私の心を捉えたのが、人懐こい美猫!トルコのエフェソスの遺跡の猫たちに負けない美猫ぞろいです。 香水やさんに立ち寄った後、これから3日間宿泊する船へ。船のデッキでのティータイム。夜はヌビアンショーをお楽しみ頂きました。
- オールドカタラクトホテルナイルビューのテラスからの眺め
- イシス神殿は猫好きの癒しスポットです
- 6日目
- 12月29日/晴れ/10~25 ℃
- ★アスワン→コムオンボ→エドフ→(アマルコⅡ連泊) 早朝アスワンを出発。コムオンボ神殿は、ハヤブサの頭を持つ太陽神ホルスとワニの頭を持つ豊穣の神セベクを祀る神殿。神殿には当時のカレンダーや出産と医師のレリーフ。天井には、美しい色が今も残るハゲワシの姿が。 船内見学で訪れた操舵室では、船長さんが60代という事にびっくり。ナイル川の航路を漏らさないためクルーズ関係者は皆親族です。 午後は色々な意味でドキドキな馬車に乗ってエドフ観光へ。天空の神ホルスに捧げられたこの神殿には、父親であるオシリス神を殺した叔父のセト神に復讐するレリーフが。何度も何度も槍で刺され「転がってバカになりました」と言われた哀れなカバがセト神ですが、カバ好きなお客様の優しい言葉に救われたのではないかと思います。 アラビア語教室では、世界にたったひとつの自分の名前が書かれたパピルス。素敵な旅のお土産になりましたね。
- 何度も槍で刺され痛そうなカバの姿のセト神。「カバ死んじゃったの?」と心配するお客様の優しさに、皆温かい気持ちになりました。
- 日本人だらけに見えますが、実は多国籍。言葉は伝わらなくても笑顔に溢れたガラベイアパーティでした。
- 7日目
- 12月30日/晴れ/~20 ℃
- ★ルクソール(アマルコⅡ連泊) 早朝、水門コールに眠い目をこすってデッキへ。外は真冬のダウンジャケットが必要な寒さ。2隻しか入らない堰と閘門を組み合わせた水門を閉じ水位を下げていきます。ハイシーズンは順番待ちで大変なようです。 今日はナイル川を境にルクソールの「生(東岸)」と「死(西岸)」を午前と午後に分けて観光。 午前中は、西岸の「王家の谷」「ハトシェプスト女王葬祭殿」「ネフェルタリの墓」「ネムノンの巨像」。 午後は、「カルナック神殿」「ルクソール神殿&ライトアップ」へ。ネフェルタリの墓の入場料1000エジプトポンド(約7000円)にはびっくりしましたが、内部の美しさに納得。ネフェルタリがラムセス2世から惜しみない寵愛を受けていた証のように思えました。 夜は腹踊りの名に恥じないベリーダンスと闇に光る現代的なタンノーラをご覧頂きました。
- 何度見てもワクワクする水門通過。早起きしなくても良い時間なら最高なのですが・・・
- ネフェルタリの墓の内部写真は禁止なので、外の案内板の写真を使用。本物は更に美しいです。
- 8日目
- 12月31日/晴れ/~19 ℃
- ★ルクソール→カイロ→ギザ(メナハウス) 早朝出発、ご協力どうもありがとうございました。日本食シェフの愛情たっぷりのおにぎりを持って空港へ。機材到着の遅れで予定より遅い出発になってしまいましたが、無事カイロに到着できてよかったです。 12月28日ギザで起きた爆弾テロの関係でハンハリーリ市場には立ち寄らず、モハメッド・アリモスクの写真を撮り、ギザのピラミッド見学へ。限られた人しか入ることができないスフィンクスの足元での写真撮影。私も初体験だったのですが、一般の方が見るスフィンクスとスフィンクスの足元から見るのとでは全然迫力が違います。さすがクリスタルハート! 特設会場での大晦日のガラパーティ。室内だから大丈夫・・・なんて思っていたら、何と舞台側から冷たい風が・・・。野外用ストーブに救われました。仮面にダンスにベリーダンス。とても賑やかに迎えた新年。私もいつか着物で踊れるようになりたいです。
- スフィンクスの足元でハイチーズ!
- エジプトを代表する人気ベリーダンサーディーナ。
- 9日目
- 2019年01月01日/晴れ/10~18 ℃
- ★カイロ→イスンタンブール(機中泊) 本日はゆっくりめの出発。エジプトにはギザの3大ピラミッド(クフ王約146m・カフラー王約143m・メンカウラー王約65m)以外にも、大小さまざまな140基以上ものピラミッドがあると言われ、今後発掘が進めば180基を超えるとの予測も。ひとつ約2.5トンの巨石を積み重ねられて造られたピラミッド。約1万2500年前のオリオン座の三ツ星とギザの3大ピラミッドの配置が一致するとも言われ、未だ多くの謎と神秘に包まれた建造物です。 本日は、ダハシュールの赤ピラミッドと屈折ピラミッド・サッカラの階段ピラミッドへ。特別に案内して頂いた庶民の生活を描いた壁画がとても見ごたえがあってよかったですね。8日間一緒に旅したガイドのアムロさんとお別れし、空路イスタンブールへ。
- 知る人ぞ知る写真スポットから撮ったピラミッドと初日の出。
- ワニがいる河を渡るのを恐れる牛達を、仔牛を追う母牛を使って渡らせています。
- 10日目
- 2019年01月02日
- ★イスタンブール→成田空港 カイロからの便の遅延により、イスタンブールに到着した時はすでに乗継便の搭乗が開始しているというドキドキの展開。係員に誘導され無事搭乗。ギザ近郊で起きた事件のニュースに不安に思う事もあったと思いますが、どんな時も変わらぬ皆様の温かい言葉と笑顔にどれほど助けられたか判りません。アスワンではベルギー国王夫妻と同じホテルで過ごし、ギザで迎えた賑やかな新年。今年の運を全て使い切ってしまったのでは?と心配になってしまうほど、素晴らしい思い出に満ちた10日間でした。 皆様から頂いた優しさを次のお客様に返していけるよう、これからも頑張っていきたいと思います。時々パンフレットやインターネットの旅日記・フェイスブックを覗いて、私の生存確認をして頂けたら嬉しいです。時折行われる懇親会、ご都合が合えばぜひいらしてください。またご一緒できる日を楽しみにしています。
- 皆様の願いを叶えてくれたチーフコンシェルジェのTharwatさんと一緒に
- 特別な時しかライトアップされないピラミッド。カウントダウンの後は真っ暗に。
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