2018年10月31日出発<フィンランド航空利用>まだ見ぬ絶景に出会うスペイン探訪10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年10月31日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
- 添乗が立て続いてしまい、大変お待たせしてしまい申し訳ございません。「まだ見ぬ絶景に出会うスペイン10日間」の旅日記をお届けします。書きたい事が多すぎて、ページに収めるのに大変苦労しましたが、旅の思い出がぎゅっと詰まった旅日記を通して、共に過ごした時間を楽しく思い出して頂けたらとても嬉しいです。大西洋と地中海が交わり、アフリカ大陸とも近いイベリア半島。古来から歴史と民族の十字路だったスペインには、異なる宗教や文明が織りなす様々な魅力に満ちています。列車や国内線を使いながら効率よく見所を巡るこのツアーは、私のお気に入りのツアーの1つ。今回フリータイム中に行く事ができなかったモンセラットへは、いつかご案内できたら嬉しいです。
- 1日目
- 10月31日/晴れ・曇り/10 ℃
- ★成田空港→ヘルシンキ→マドリッド(コートヤードマドリッドプリンセサ泊)フィンランド航空AY74便にてヘルシンキ経由でマドリッドへ。日本から一番近いヨーロッパと言われるヘルシンキまで約10時間のフライト。コンパクトな空港でありながら、お店も充実。更に、成田からの便がビジネスクラスであれば、ヘルシンキ→マドリッド間のフライトがエコノミークラスでも、フィンランド航空のラウンジが乗継地でも使えるのが嬉しいですね。ヘルシンキからスペインの首都マドリッドまでは約4時間30分のフライト。今回は4名様と少人数の為、ホテルへはバンで移動。大型のバスでは普段通らない細道に、ちゃんとホテルに着くのかドキドキしましたが、無事ホテルに到着。長い一日、大変お疲れさまでした。
- フィンエアのアメニティはマリメッコ柄。マリメッコ柄の機体にいつか乗ってみたいです
- スペイン広場のドン・キホーテ像。
- 2日目
- 11月1日/晴れ/7~14 ℃
- ★マドリッド⇔セゴビア(連泊)まずは、スペインを代表するゴヤの作品が充実しているプラド美術館とピカソのゲルニカで有名なソフィア王妃芸術センターへ。絵画の解釈は様々ですが、各ガイドさんによって毎回新しい見方を発見できるのがこの仕事の楽しいところ。ナポレオン軍に対するスペイン民衆の抵抗を描いたゴヤの「1808年5月3日」がゲルニカに与えた影響の説明は初めて聞きました。表現の仕方は違うものの、構図の類似点を知る前と後では、作品の見方が大きく変わってきます。お客様の思い出の場所の1つでもあるマヨルカ広場の近くでバスを降り、サングリアで乾杯!お昼は、スペインを代表する人気料理パエリアを。セゴビアでは、古代ローマ人の高い土木技術を用いて建設された水道橋が皆様をお出迎え。大聖堂の貴婦人と呼ばれる美しいセゴビア大聖堂・白雪姫(ディズニー)のお城のモデルにもなったアルカサルを訪れ、途中雪山を見ながらマドリッドへ。
- パエリアの起源は、スペインに稲作をもたらしたアラブ人に由来します
- 全長728m 紀元前1世紀頃に造られ、19世紀末まで使われていました。
- 3日目
- 11月2日/晴れ/10~18 ℃
- ★マドリッド→トレド(アルフォンソⅥ泊)時折日本語を混ぜて説明してくれる好青年の英語ガイドのパブロさんの案内でトレドを見学。スペイン・カトリックの大本山トレドの大聖堂は外観以上に内部が素晴らしく、約750枚のステンドグラスに17世紀のパイプオルガン、キリストの生涯が描かれた高さ約30mの主祭壇は私が大好きな主祭壇のひとつです。エル・グレコが描く「オルガス伯の埋葬」で有名なサント・トメ教会をご覧頂き昼食へ。トレドの銘菓マザパンはお口に合いましたでしょうか?旧市街に宿泊という立地を生かして、ミニトレインに乗りパノラマポイントへ。昼間ご覧頂いたタホ川に囲まれたトレドの街も素晴らしかったですが、ライトアップされた姿はまた違った美しさがありましたね。夕食は予約不可の地元民に人気の小さな小さなBAR LUDENAへ。あっという間に満席。小さなテーブルをぎゅうぎゅうと5人で使ったのも楽しい思い出です。
- 数ある聖母子像の中で、一番の好きなトレドの微笑みの聖母
- 「もし、1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け」と言われるほど魅力に満ちた街トレド
- 4日目
- 11月3日/晴れ/7~21 ℃
- ★トレド→コルドバ→セビリア(アルコラ泊)マドリッド・アトーチャ駅よりスペインの高速列車AVEにてコルドバへ。スペイン語でモスクという意味のメスキータ。コルドバのメスキータは、モスクの中に聖マリア大聖堂がある世界でも珍しい建物。現在モスクとしての役割は終え、大聖堂として使われていますが、イスラム教徒が祈りを捧げるメッカの方向を示す美しいミフラーブやモスク時代の円柱が並ぶ中に突如として現れる白亜の大聖堂と、2つの宗教が融合しているからこその美しさがある建物です。季節柄花の無い小道から大聖堂の鐘楼をご覧頂き、ローマ橋を渡ってセビリアへ。アラビアのローレンスの映画でも使われたイベロ・アメリカ博覧会の会場跡でもあるスペイン広場や、ユダヤ人街、大聖堂をご覧頂きホテルへ。宗教行事の関係でセビリアの街は大混雑。セビリアを代表するタブラオ「EL Arenal」は、食事もフラメンコも最高でしたね。
- 高速列車AVEにてコルドバへ
- Q:セビリアのスペイン広場の建物は、アラビアのロレンスのどんな場面で使われているでしょうか?ぜひ映画でご確認下さい!
- 5日目
- 11月4日/晴れ/13~21 ℃
- ★セビリア→ジブラルタル→ロンダ(マエストランツァ泊)ヨーロッパとアフリカを結ぶ玄関口であるジブラルタル。ジブラルタル海峡は大西洋と地中海を結ぶ交通の要所として、また軍事的な意味でもとても重要な場所です。歴史の流れの中でイギリス領となってしまったジブラルタルですが、土地柄スペインのおっとりとした性質を受け継いでいるのか、入国審査の機械はその役割を全く果たしていませんでした。パノラマポイントでは、奥方達を待つ男性陣が待ちぼうけという思いがけないハプニングも。お天気に恵まれアフリカ大陸と飛行機の離発着も見られ、大満足なジブラルタルでした。途中の休憩所で購入したマンゴーとチェリモア、とっても美味しかったですね。ロンダは自然の造形美だけでなく、現在の闘牛の原型をつくった伝説の闘牛士「ペドロ・ロメロ」ゆかりの地としても有名です。もちろん街の中には、スペイン最古の闘牛場も。
- ジブラルタルのTop of the rockから見た景色
- 私の大好きなロンダの景色。何とも絵になる2人です。素敵だなぁ・・・
- 6日目
- 11月5日/小雨・曇り/6~14 ℃
- ★ロンダ→ミハス→グラナダ(パラドール泊) 昨日の美しい夕日が嘘のようなお天気にびっくり。雨の中ロンダを出発し、コスタデソル(太陽海岸)を見下ろす白い村ミハスへ。スペインは世界第2位のアーモンド生産国。ミハス名物ガラピニャーダ(アーモンドに砂糖や蜂蜜をからませ炒った物)は私のお気に入りのスィートの1つです。過ぎ去りしイスラム王朝栄光の象徴「アルハンブラ宮殿」。アラヤネスの中庭の水面に映るコマレスの塔の美しさは、何度見ても心に残ります。同様の建築手法で有名なのがインドのタージマハールですが、その建築年はアルハンブラよりも遅れること約300年。アルハンブラのアラヤネスの中庭を参考にして造られたと言われています。今日は、アルハンブラ宮殿敷地内にある15世紀に建てられた修道院を改装して造られたパラドールに宿泊。パラドールのレストランから見る夜景も綺麗でしたね。
- アルハンブラ宮殿の水面に映るコマレスの塔
- アルハンブラ宮殿の水時計 ライオンの噴水は犬張り子のような可愛い顔をしています
- 7日目
- 11月6日/晴れ/7~17 ℃
- ★グラナダ→バルセロナ(HCCレヘンテ泊) ドライバーさんのご好意で、雪を被ったシエラネバダ山脈やアルハンブラ宮殿の全景をご覧頂きながらグラナダの空港へ。バルセロナ到着後、ガウディが手がけたカサ・ミラとグエル公園へ。直線を全く使わない波打つ曲線や、甲冑に身を包んだ騎士を思わせる屋上の煙突が印象的なカサ・ミラ。グエル公園は、もともとブルジョワ階級向けの庭園住宅地になる予定でしたが、中心からのアクセスの悪さがネックとなり、ガウディとパトロンのグエル氏の夢は破れてしまいます。日焼けしないように散歩できる道や雨水を貯める貯水槽、廃材を使ったベンチや市場を開く場所など素晴らしい構想を練っていたガウディ。庭園住宅になっていたら彼の作品を今のように見ることはできなかったかもしれないですね。アーモンド・卵白・砂糖やはちみつなどを主な原料としたお菓子「トゥロン」を買って夕食へ。
- 飛行機の全体を写真に収める事ができる、飛行機への徒歩移動が嬉しいグラナダ空港
- 写真だとわかりませんが、実はグエル公園一部工事中。
- 8日目
- 11月7日/晴れ/11~20 ℃
- ★バルセロナ(連泊) 本日もバルセロナ観光!2026年完成予定のサクラダファミリア。ローマ法王も訪れ、正式に教会として認められた教会の内部はまるで柔らかな木漏れ日に包まれた森の中にいるような独特なつくり。エレベーターに乗って上からの景色も写真に納め、カタルーニャ音楽堂へ。小さな花で彩られた柱や、天井から光の雫が落ちる様子を描いたステンドグラスなど、細部までこだわった装飾はガウディとはまた違った女性的な美しさを感じさせます。パイプオルガンの演奏も聴けてラッキーでしたね。お昼は今回のツアーで一番好評だったレストラン「LA MAR SALADA」へ。スペインオペラの一種サルスエラが料理の名前につけられた、スペインの魚貝の寄せ鍋「サルスエラ」。魚貝の煮込みが奏でるハーモニーに皆様にっこり。午後は思い思いのフリータイムを楽しみ、自由夕食は皆様揃って「マドリッド・バルセロナ」へ。不愛想な担当給仕もよい思い出です。
- 水面に映るサグラダファミリア
- カタルーニャ音楽堂ではオルガン演奏も聴く事ができました
- 9日目
- 11月8日/晴れ/11~18 ℃
- ★バルセロナ→ヘルシンキ(機中泊) まるでショッピングモールのようなバルセロナ・エル・プラット空港。世界的に有名なサッカーチームFCバルセロナのオフィシャルショップも入っています。フランコ政権時代、カタルーニャ語の使用の禁止など政治経済のみならず文化面でも抑圧されたカタルーニャ。公の場で話すことが許されなかったカタルーニャ語ですが、サッカースタジアムの中でのみ話すことが許されたそうです。FCバルセロナのエンブレムにはカタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの十字とカタルーニャ(バルセロナ市)の旗が描かれていますが、独裁政権時代にはスペイン国旗に変更されました。フランコ政権時代中央政府の支援を受けていたレアル・マドリードとは対立関係にあり、良きライバルでもあります。ユニフォームの裏襟には「クラブ以上の存在」の文字が。カタルーニャの歴史と人々の想いを背負って戦っているんですね。
- 10日目
- 11月9日
- ★成田空港着 マリメッコがアメニティやナフキンなどに使われているフィンランドエア。1951年に生まれたマリメッコは、元アメリカ大統領の妻ジャックリーン・ケネディがマリメッコの服を1回の買い物で7着購入し、その1枚を着た姿が雑誌の表紙を飾った事により国際的に注目されるようになりました。フィンランド航空機内限定販売のマリメッコの商品を帰国の際に買おうと思っていたら、バルセロナ→ヘルシンキ、ヘルシンキ→成田便共に売り切れ。やはり欲しいと思ったものは、その時に買わないとだめですね。マリメッコとの縁は逃してしまいましたが、今回良い縁に恵まれ4名の素敵なお客様と過ごしたスペインでの旅は、私の忘れられない思い出の一つです。時折クリスタルハートのホームページやパンフレットを覗いて、私の事を思い出して頂けたら嬉しいです。クリスタルハートの説明会や懇親会にも是非お越しください。またご一緒できる日を楽しみにしています。
- トレドのガイドパブロさんとハイチーズ
- 休憩所の果物屋さんで買ったマンゴーとチェリモア、とっても美味しかったですね
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