2019年3月11日出発<エミレーツ航空利用>青い街シャウエンのリアドとサハラ砂漠に泊まる8つの世界遺産を巡るモロッコ大周遊12日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2019年3月11日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
- 18名様と一緒に、ベストシーズを迎えた「青い街シャウエンのリアドとサハラ砂漠に泊まる8つの世界遺産を巡るモロッコ大周遊12日間」ツアーに行ってきました。アフリカ、イスラム教の国ということで少し不安があった方もいらっしゃるようですが、とても親日的で愛国心、国王愛が強く、どのホテルでもフロントに国王の大きな写真を飾り、温厚なモロッコ人。危険、不安を感じることは何もありませんでした。3,000㎞以上の長い海岸線、青い海、4,000m以上の山と山脈、緑豊かな農業地、サハラ砂漠、オアシス、日干し煉瓦の要塞可した城や村、景色だけでも変化に富み、1200年以上もタイムスリップした街での生活、昔ながらの習慣や文化、信仰の厚い宗教生活など、毎日興味深いことが目白押し。そんなモロッコを寒くも暑くもない過ごしやすい気候の中、楽しく旅行してきました。
- 1日目
- 3月11日
- 成田空港にご集合いただき、エミレーツ航空夜便にてドバイへ12時間の空の旅。A380型機は総2階建の飛行機で、2階にはファースト、ビジネスクラスとラウンジバーがありました。1階はすべてエコノミークラス。大きな個人画面で4千チャンネル以上のエンターテイメントが楽しめ、日本語プログラムも充実していました。機材の使用年数が短いためキレイでスタイリッシュ。消灯後は星空のムーディングライトが点灯。世界的に権威ある賞を多数受賞していて、20か国以上の多国籍の気品ある乗務員がベージュの制服に赤い帽子と白いベール、赤い口紅のエレガントな姿でアテンドしてくれました。長い移動もテンションがあがります。素敵な旅になりますように!
- アイドベンハッドゥ要塞の村(8日目)
- 砂漠の朝日鑑賞へ向かってます(7日目)
- 2日目
- 3月12日/晴曇/6〜23 ℃
- 早朝きらびやかなドバイ空港にて乗継ぎです。ビジネスクラスの方は、ラウンジから搭乗ゲートへ直結していて便利でした。更に8時間半の飛行で、モロッコの国際線空の玄関口カサブランカ「モハメッド5世空港」に到着。今日から11日間英語ガイドとドライバー、アシスタント同行で時計回りぐるりバス旅がスタートです。 首都ラバト、別名「庭園都市」までバスで1時間半。黄色いミモザが咲き、緑の畑とたくさんの羊ののどかな景色が続きました。未完のハッサンの塔、フランスからモロッコの独立を勝ち取った建国の父モハメッド5世廟の敷地は、2時間公体制の馬兵が、廟の内外は4人のガードマンが守備。イスラムカラー緑の屋根と緻密な装飾の建物の内部には、パキスタンからのホワイトオニキス製石棺、現国王専用のお祈りカーペットがありました。落ち着いた雰囲気の街に、新しくモダンな鉄道駅とオペラハウスが完成しひときわ目立っていました。
- ハッサンの塔
- モハメッド5世廟のきらびやかな天井
- 3日目
- 3月13日/晴曇/4〜23 ℃
- 車窓からコウノトリと巣がたくさん!鉄柱に4つも7つもまるでマンションのような所がいくつもありました。松やコルク樫の木の林、野菜畑やイチゴ、バナナなどの栽培も盛んな農耕地が続き、白い町ティトゥアンへ。幻想的な白と青の世界に包まれる日の午後は、全てが青に染まった美しい迷宮の街シャウエン。インスタ映えするスポットだらけです。 山の集落から民族衣装の村人がオーガニックの作物を道端に売りに来ていたり、道中では市が出ている町に買い出しに出かけた村人のロバタクシーが停まっていたりとのどか。イスラム教のモロッコは、ビールやワインを生産しています。大型スーパーカルフールの一角に隠れるようにある別室リカーショップに立ち寄ってみました。 宿泊は伝統的な邸宅を改装した中庭のあるリアド。丘の斜面にあるコテージタイプのホテルで、レストランはアラブ式のアットホームな落ち着く雰囲気でした。円錐形の土鍋タジン料理を頂きました。
- 白い町ティトゥアン
- 幻想的な青い街「シャウエン」
- 4日目
- 3月14日/晴れ/6〜26 ℃
- 丘の斜面に広がる街並みが薄明るくなると、1回目のお祈り時間を告げるアザーンと犬の遠吠えとニワトリの合唱が始まりました。町のシンボルカラーの青いタクシーに分乗してバス乗り場へ。今日は、麦畑、トウモロコシ畑、ウチワサボテン、竜舌蘭、オリーブ、白い花が咲いた梨の木、野生マスタードの花を車窓で見ながら移動。 観光は、ローマ遺跡ヴォルビリス。意味は「アサガオ」。たくさん咲いていました。バジリカ、浴場、オリーブプレス、モザイクや凱旋門など状態よく保存されていました。近くには、モロッコの巡礼地の聖都ムーレイイドリスの白い町。フランスの太陽王ルイ14世に対抗して輝かしい王都建設を夢見たムーレイ・イスマイルの都メクネスには、複雑に巡らされた城壁と北アフリカで最も美しいマンスール門が見事でした。お泊りは、フェズの高台デラックスホテル「ルメリニデス」に連泊。城壁に囲まれた旧市街を一望する素晴らしい眺めでした。
- ホテルからフェズ旧市街メディナの眺め
- モロッコのローマ遺跡ボルビリス
- 5日目
- 3月15日/晴れ/7〜28 ℃
- 朝日に染まる前の暗いうちにあるたくさんのモスクからアザーンがまるで数重奏の合唱のように響き渡りました。今日は集団礼拝の金曜日、イスラムの安息日。いつもより早い時間からお祈りの呼びかけです。 先ずは、全国に15ある中でも最大の王宮へ。近々、王様がいらっしゃるようでオレンジの皮で正門の扉を磨いていました。城壁内旧市街メディナは世界一の複雑な立体迷路。モロッコ最初のイスラム王朝の都で1200年前からの街並みが残ります。すり鉢状の狭い路地には、小さな工房、市場スークが並び、人がすれ違うのもやっと。ロバやラバが物を運び「バラック!あぶないよ~」と聞こえては道を譲ります。 なめし皮工房タンネリは強烈な匂いのため、ミントの葉をもんで嗅ぎながら、耐えられずに鼻穴に突っ込んでいた方も(笑)。 ランチは宮殿風レストランにて、午後は、一般家庭訪問をさせていただき、ハミドさんがミントティーを入れてもてなしてくれました。
- フェズ旧市街メディナの公共水汲み場
- タンネリ
- 6日目
- 3月16日/晴曇/7~29 ℃
- トラス山脈を越えて南下し、サハラ砂漠へ向かいました。標高1650mにあるイフレンは、ヨーロッパ風マウンテンリゾート。スキー場もありました。保護されているレバノン杉の仲間のアトラス杉林で森林浴するとニホンザルに似た猿がたくさん。途中あちこちに遊牧民ベドウィンのテント生活も見えました。 午前の最高地点は、2230mザード峠。サクランボの産地ミデルトでランチの後は、1907mラクダ峠越え。モロッコのグランドキャニオン、ハッサン2世ダム、 ナツメヤシのオアシス、ズィズ渓谷とどんどん景色が変化し、サハラ砂漠の玄関口エルフードに到着。 かつて海だった砂漠から採れる化石アンモナイトの工場を見学してから、トヨタ四駆に分乗し、オフロードをラリーのように駆け抜けて爽快。砂漠の中に佇むオーベルジュ「カスバホテルトンブクトゥ」に向かいました。夕陽、満天の星空、天の川が長い移動の疲れを癒してくれた静かな夜でした。
- 砂漠の中のオーベルジュ・カスバホテルトンブクトゥ
- トヨタ4WDに分乗して砂漠のホテルへ
- 7日目
- 3月17日/晴曇小雨/6〜26 ℃
- 早朝、一人ずつラクダに乗り、4,5頭連ねてゆっくりのっそりのそりと揺れながら、クッションのようなラクダの足が上手に砂地を進みます。砂丘で観たサハラ砂漠の朝日は感動的で、砂をお土産に持ち帰りました。良い思い出です。カスバ街道を西の砂漠の玄関口ワルザザードへ移動。かつての水路カナートの近くには、日本が造った今の生活用水水路が通っていました。ティネリールのオアシス、避暑地とロッククライミングで人気のトドラ峡谷、ダマスクローズの産地エル・ケアラ・ムグナで休憩しながら、かつてキャラバン隊が行きかった通商路、領主の城カスバが多く点在する街道を進みます。2月にはアーモンドが花咲きます。山砂漠、岩砂漠、日干し煉瓦の茶色い景色とオアシス地方はまだ続きます。 ワルザザードは映画スタジオの街。ベルベルパレスホテルは、様々な映画撮影に使用したセットが展示され、世界の俳優、映画関係者が宿泊する有名ホテルでした。
- 砂漠観光
- ティネリールのオアシス
- 8日目
- 3月18日/晴れ/8〜27 ℃
- タウリルとのカスバ、ティフルトゥトのカスバで写真撮影。映画「シェルタリングスカイ」「アラビアのロレンス」のロケが行われたところです。不毛の台地に姿を現すアイト・ベン・ハッドゥは要塞化された村クサール。丘の上の穀物倉庫まで登り、お宅訪問でミントティーをご馳走になり、見学させていただきました。 午後は、アトラス山脈ティシュカ峠2260mを越えてマラケッシュへ。山岳部では、あちこちに石灰で「アッラー(神)」の文字が描かれていました。山を越えると、アフリカ大陸ではキリマンジャロに次いで2番目に高いモロッコ最高峰トゥブカル山4167mが見えました!モロッコの中央にあるサハラ砂漠への隊商路の起点、北アフリカ有数の商業都市として発展した平野部のマラケッシュに連泊。モダンでゴージャスなジュニアスイートルームに連泊!ショッピングモール、スーパーと同じ建物で、若者が集う賑やかでおしゃれな新市街地区にありました。
- アイトベンハッドゥ全景
- アイトベンハッドゥ一般家庭のキッチン
- 9日目
- 3月19日/晴れ/9〜28 ℃
- 夏には50度にもなるここでは、世界の植物を集めたマジョレ庭園は灼熱の中にある別世界の涼しいオアシスといった所。約20㎞の赤い城壁に囲まれた12世紀の旧市街散策へ。町のシンボルは最も高い建物として規制されている65mのクトゥビアの塔ミナレット。ラバトのハッサンの塔、スペインのセビリアにあるヒラルダの塔と同じく4面装飾が異なる四角塔。コウノトリが門番のアグノウ門からサーディン朝の墳墓群とバヒア宮殿、スーク市場通りを散策しました。この時期はまだ過ごしやすいものの、やはりお疲れが出ます。 ホテルでお昼休みシエスタ休憩をしてから、有名なフナ広場へ繰り出しました。かつて公開処刑場だったジャマ・エル・フナ広場。露店屋台が軒を連ね、蛇使い、猿芸など大道芸人が各々芸を披露し、熱気と喧騒は気温が下がり始める夕方から夜遅くまで続きます。カフェのテラスからティータイムをしながら見渡し、モロッコ随一の賑わいの中へ。
- マラケッシュのクトゥビアモスクのミナレット
- 活気あふれるジャマ・エル・フナ広場
- 10日目
- 3月20日/晴曇/9〜25 ℃
- マラケッシュから西海岸のエッサウィラへ。途中、世界でもモロッコだけ、しかもこの地域にしか生息しないアルガンの木がたくさん。美肌と健康に良いオイルが世界的に有名で、皆様もごっそりお買いになられました。珍しい写真撮影に成功!アルガンの木にたくさん山羊たちが登っていました。 エッサウィラの夏に賑わうビーチにラクダが!なんとも不思議な組み合わせ。城壁で囲まれた港街で、エキゾチックな雰囲気に包まれ、ヨーロッパ風でもありジェラバを着た人が歩くイスラムの街並みの文化が融合した雰囲気がある芸術の街。スカラ要塞には大砲が並んでいました。 途中からカサブランカまでは高速道路でスムーズのはずが、モロッコで初めての渋滞。砂を運んでいたトラックがひっくり返って道路に砂山が! 予定よりだいぶ時間がかかってしまいましたが、おかげで大きくてキレイな夕陽を車内から鑑賞することができました。
- エッサウィラの海側旧市街のスカラ城塞
- アルガンの木に登る山羊
- 11日目
- 3月21日/晴れ/8〜21 ℃
- スペイン語で白い家を意味するカサブランカ。撮影はモロッコでは行われていませんが、映画「カサブランカ」の舞台になったことで知名度が高く、マグレブ地方最大の経済都市。海の玄関口でもあり、国の経済を支える世界の75%も埋蔵するリン鉱石、人口の半数近くが従事する農業の農産物や魚介類などが輸出される港があり賑わう都会です。駅、トラム、高層ビル、マンションやショッピングセンター、中心部や海岸通りなど一斉に都市改革で大工事中。モダンに大変化する将来が楽しみです。 観光は、中枢機関が集中する旧国連広場のモハメッド5世広場と93年に寄付金で完成させたアフリカ最大、今世紀最大の芸術作品と言われるハッサン2世モスク。ミナレットはなんと200mもの高さです。南国リゾート風のホテルが並ぶ海岸沿いを散策してから空港へ。いよいよモロッコとお別れです。
- モハメッド5世広場の政庁舎
- ハッサン2世モスク
- 12日目
- 3月22日/晴曇/10〜20 ℃
- 往路同様、エミレーツ航空にてドバイを経由して成田空港へ。楽しい時間は早いもので、長いかと思っていた12日間もあっという間でした。初日から最後までいつも尽きることのない会話と笑いで和気あいあいと過ごしてくださり、とても雰囲気の良い旅仲間の皆様とご一緒させていただけてとても楽しい時間となりました。成田空港では、大きな手荷物を担いで帰って行く皆様の後ろ姿をホッとしながらお見送りさせていただきました。楽しい思い出がたくさんでき、時々写真を見ながら思い出していただけたら幸いです。またいつかどこかでご一緒させていただける日を心より楽しみにしております。ご参加ありがとうございました。シュクラン!
- バヒア宮殿ハーレムの中庭(9日目)
- 10エッサウィラの旧市街スーク(市場通り)
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